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加藤恵美・真理子編
第8話 真理子と 2
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「明彦?」
「・・・」
「メグにできて、私にできないわけないわよね?」
「何が?」
「これから、メグと明彦が出てきたホテルに、私と明彦が行って、セックスしてもいいのよね?」
「いや、それって・・・」
「してくれないの?メグにできて、私にはできないの?」
「いや・・・できると思う・・・」
「だったら、今から、明彦とメグがしていた同じ部屋で、私とセックスして、明彦?今から戻って、私とセックスして」
「・・・」
「いいのね?」
「わかった・・・行こう、真理子・・・」
違う女の子を連れて舞い戻ってきたぼくを見て、受付のおばさんは驚いていたが、ぼくは彼女に「同じ部屋をお願いします」と言って五千五百円を渡した。延長込みだ。おばさんは何も言わずキーをくれた。ぼくと真理子は、黙って二階にあがる。
「ほら、この部屋だ、真理子」とぼくは言う。
「この部屋・・・」
「そう、ここ。ほら、コートを脱いで」
「え?」
「コートを脱ぐんだよ。ハンガーにかけるから」
「ああ、わかった」真理子は脱いだコートをぼくに手渡した。ぼくは彼女のとぼくのコートをハンガーにかけて壁のフックに並べて吊した。
「本当にいいのか?真理子?」
「いいわ。メグにしたのと同じことを、明彦、私にして」
「正確に言うと、ぼくとメグミがしたことをぼくと真理子がやるんだ」とぼくは言った。
「え?どういうこと?」
「メグミは、ただ受け身になってされていた、というだけじゃない、ということだ」
「・・・」
「ほら、座って、ここ」とベッドに座ったぼくは横を指さした。
「ここ?隣に?」
「そう、ぼくの隣に」
「ハイ」
「それで・・・」とぼくは彼女の肩をつかんだ。彼女が体を硬くするのがわかった。「力を抜いて、真理子」
「ええ」ぼくは彼女を抱くと、軽く唇にキスした。
「顎をあげて、真理子」
「こ、こう?」
「そう」ぼくは舌をいれた。真理子はぎこちなく舌を絡める。「そうそう、それで真理子の手はここ」と彼女の右手をぼくの股間に導く。「ぼくの手はここ」と、ぼくは真理子のスカートの中に手をいれる。
キスをしながら真理子が目を大きく見開いた。キスをしながら、「同じことをするんだろ?」という。ぼくは彼女のジャケットを脱がして、ブラウスのボタンを外していく。ブラウスを脱がせ、ブラの後ろのホックをはずす。さらに真理子がキスをしながら、ぼくを見ている。スカートのジッパーを下げ、スカートを脱がす。上半身裸になった彼女を毛布の下に横たえた。「電気を消すから」
手早く服を脱ぎ、下着を脱いだ。ぼくも毛布の中に入る。お尻の方からストッキングをおろして、破れないように真理子の脚を抜いた。パンティーを脱がす。「さあ、ぼくの方を向いて」と、真理子に言った。真理子は胸の前で両手を交差している。
「この手を下ろすんだ、いい?」
「ハイ」と、真理子が言う。
「それで右手をぼくの肩に回して・・・そう、左手はおろしてここに」とぼくのものに触れさせる。
街頭の淡い光が窓から入ってきて、かすかに、真理子の当惑している顔が見える。ぼくは真理子に触れた。ピッタリと脚をとじ合わせているので、「真理子、ちょっと力を抜いて、脚を少し広げるんだ」と言う。
真理子は何も言わずに、従順に脚を広げる。ぼくはそこに手をいれ、真理子に触れる。
「あ!」と真理子が言う。真理子が濡れているのがわかる。真理子がぎこちなくぼくを触っている。ぼくはそぅっと真理子の中に指を入れた。
さらにキスをして、首筋に舌を這わせ、ゆっくりと真理子の乳房まで愛撫した。「ああ、あ・・・」と真理子がうめく。しばらく、愛撫をしたあと、ぼくは真理子を仰向きにして、ゆっくりと真理子の中にぼくのを入れた。ゆっくりと動きながら、真理子にキスをする。今度は、真理子は舌を積極的にからめてきた。
一時間くらいしてぼくらは終わった。バスルームに行き、ハンドタオルを持ってきて、真理子の乳房の間にたまった汗を拭いてやる。お腹や彼女の陰部も拭く。その間、真理子はぼくをじっと見ていた。「真理子?」
「なあに?」
「よかった、真理子が」
「メグよりも?」
「こういうのは比較できないんだ」
「そうなの?」
「そうだ」
「真理子も感じたわ」
「よかった」
「どういうのかなあ、私、こんなに感じたのは初めて」
「こういう状況だから・・・」
「違うわ、状況なんて関係なく、私は感じたの、明彦を」
「なるほど」
「どうして、私が感じるところが明彦にはわかるの?」
「ぼくのが真理子が感じる場所を探すからだ。真理子が気持ちよくないと、ぼくも気持ちがよくない」
「ねえ?」
「なに?」
「メグミよりも私が先にしてもらえば、こんなことにならなかったのにね?」
「それを言われると辛い」
「こんなのだったのなら、私がもっとずっと前に明彦におねだりしておけばよかったわ」と、真理子が今晩初めて笑った。
「ぼくは、真理子がこういうのが欲しいとは思わなかったんだよ」
「あら?私だって、女だから、欲しくなることはあるわよ。でも、私はメグと違うから、自分から欲しいなんて言えない・・・」
「ぼくが真理子の心をよく読んでいなかった証拠だ・・・」
「ううん、私がその部分の心を明彦に開いていなかっただけなのかもしれない」
「・・・」
「これから、どうするの?私たち?」
「それはあとでまた話して、考えよう。その前に・・・」
「その前に?」
「まだ、終わってない。同じことをする。だから、今度は真理子がぼくにするんだ」
「え?」
「教えてあげる」
また、一時間経った。
「すごい、こんなことをメグとしていたの?」
「まだ、あるんだ」
「え?まだ?」
「そう、まだ。三時間待っていたんだろ?真理子は?ぼくたちを」
「ええ」
「だから、まだ一時間あるんだよ」
「私・・・、明彦・・・、もっと、して」
「わかった」
シャワーを浴びないといけない。だから、三十分でぼくはいった。
「あ~、感想がでないわ」
「え?」
「なんて言ったらいいのか、わからないわ。明彦?」
「なに?」
「コンペティションじゃないけど、私、メグと張り合うわ」
「どういうこと?」
「これで、明彦と私がおしまい、ということじゃない、ということ」
「・・・」
「でも、メグには私は明彦を諦めたわ、って言って。私、しばらく、男の子とはつき合わない。メグとは、顔を見ると辛いから、話さない、会わない。絶交というのじゃなくて、辛いから私に話しかけないで、私を見たら逃げてって。私もメグを見たら逃げるからって。何年か経って、そういう感覚が薄れたら、また会いましょ、と、こうメグには言ってね。コンペティションじゃないけど、私、メグと張り合おうって思ったけど、撤回、メグに明彦はゆずるわと、こういう話にしておいてね。それから、あなたとは私は絶交するってことにして。ビンタされたって言ってもいいわよ」
「・・・それをメグミに言えと?」
「そのくらいは、私に協力してくれてもいいじゃない?こんなことされた私に?」
「・・・」
「今晩は疲れちゃった・・・気持ちよく疲れちゃったわ。複雑な話はできない。明日、また考える。明彦?」
「ん?」
「また、近い内に私と会って」
「いいよ、真理子」
「家に電話する」
「了解」
そのあと、ぼくらはあまり喋らないでホテルを出た。終電の時間はとっくに過ぎていて、ぼくは真理子をタクシーで家まで送っていった。真理子は家に着くと、降りて、ぼくの方のドアにまわってきた。ぼくは窓を下げた。
「明彦はどうするの?」と訊くので、「銀座までこのまま行って、ホテルの従業員の仮眠室で寝る」と答えた。
「へぇ~、こんな時間に?」
「ガードマンのおじさんに言えば入れてくれるんだ」
「ホテルでバイトしていると便利なことがあるわね?」と、真理子が笑った。
「そう、けっこう、便利なんだよ。じゃあ、真理子、また、明日」
「明彦?」
「なに?」
「キス!」ぼくは窓越しに真理子にキスした。
銀座に行く間、ぼくはいろいろと考えてしまった。状況はさらに複雑になったようだ。
翌日の朝早く、ぼくはメグミに電話をかけた。
「・・・」
「メグにできて、私にできないわけないわよね?」
「何が?」
「これから、メグと明彦が出てきたホテルに、私と明彦が行って、セックスしてもいいのよね?」
「いや、それって・・・」
「してくれないの?メグにできて、私にはできないの?」
「いや・・・できると思う・・・」
「だったら、今から、明彦とメグがしていた同じ部屋で、私とセックスして、明彦?今から戻って、私とセックスして」
「・・・」
「いいのね?」
「わかった・・・行こう、真理子・・・」
違う女の子を連れて舞い戻ってきたぼくを見て、受付のおばさんは驚いていたが、ぼくは彼女に「同じ部屋をお願いします」と言って五千五百円を渡した。延長込みだ。おばさんは何も言わずキーをくれた。ぼくと真理子は、黙って二階にあがる。
「ほら、この部屋だ、真理子」とぼくは言う。
「この部屋・・・」
「そう、ここ。ほら、コートを脱いで」
「え?」
「コートを脱ぐんだよ。ハンガーにかけるから」
「ああ、わかった」真理子は脱いだコートをぼくに手渡した。ぼくは彼女のとぼくのコートをハンガーにかけて壁のフックに並べて吊した。
「本当にいいのか?真理子?」
「いいわ。メグにしたのと同じことを、明彦、私にして」
「正確に言うと、ぼくとメグミがしたことをぼくと真理子がやるんだ」とぼくは言った。
「え?どういうこと?」
「メグミは、ただ受け身になってされていた、というだけじゃない、ということだ」
「・・・」
「ほら、座って、ここ」とベッドに座ったぼくは横を指さした。
「ここ?隣に?」
「そう、ぼくの隣に」
「ハイ」
「それで・・・」とぼくは彼女の肩をつかんだ。彼女が体を硬くするのがわかった。「力を抜いて、真理子」
「ええ」ぼくは彼女を抱くと、軽く唇にキスした。
「顎をあげて、真理子」
「こ、こう?」
「そう」ぼくは舌をいれた。真理子はぎこちなく舌を絡める。「そうそう、それで真理子の手はここ」と彼女の右手をぼくの股間に導く。「ぼくの手はここ」と、ぼくは真理子のスカートの中に手をいれる。
キスをしながら真理子が目を大きく見開いた。キスをしながら、「同じことをするんだろ?」という。ぼくは彼女のジャケットを脱がして、ブラウスのボタンを外していく。ブラウスを脱がせ、ブラの後ろのホックをはずす。さらに真理子がキスをしながら、ぼくを見ている。スカートのジッパーを下げ、スカートを脱がす。上半身裸になった彼女を毛布の下に横たえた。「電気を消すから」
手早く服を脱ぎ、下着を脱いだ。ぼくも毛布の中に入る。お尻の方からストッキングをおろして、破れないように真理子の脚を抜いた。パンティーを脱がす。「さあ、ぼくの方を向いて」と、真理子に言った。真理子は胸の前で両手を交差している。
「この手を下ろすんだ、いい?」
「ハイ」と、真理子が言う。
「それで右手をぼくの肩に回して・・・そう、左手はおろしてここに」とぼくのものに触れさせる。
街頭の淡い光が窓から入ってきて、かすかに、真理子の当惑している顔が見える。ぼくは真理子に触れた。ピッタリと脚をとじ合わせているので、「真理子、ちょっと力を抜いて、脚を少し広げるんだ」と言う。
真理子は何も言わずに、従順に脚を広げる。ぼくはそこに手をいれ、真理子に触れる。
「あ!」と真理子が言う。真理子が濡れているのがわかる。真理子がぎこちなくぼくを触っている。ぼくはそぅっと真理子の中に指を入れた。
さらにキスをして、首筋に舌を這わせ、ゆっくりと真理子の乳房まで愛撫した。「ああ、あ・・・」と真理子がうめく。しばらく、愛撫をしたあと、ぼくは真理子を仰向きにして、ゆっくりと真理子の中にぼくのを入れた。ゆっくりと動きながら、真理子にキスをする。今度は、真理子は舌を積極的にからめてきた。
一時間くらいしてぼくらは終わった。バスルームに行き、ハンドタオルを持ってきて、真理子の乳房の間にたまった汗を拭いてやる。お腹や彼女の陰部も拭く。その間、真理子はぼくをじっと見ていた。「真理子?」
「なあに?」
「よかった、真理子が」
「メグよりも?」
「こういうのは比較できないんだ」
「そうなの?」
「そうだ」
「真理子も感じたわ」
「よかった」
「どういうのかなあ、私、こんなに感じたのは初めて」
「こういう状況だから・・・」
「違うわ、状況なんて関係なく、私は感じたの、明彦を」
「なるほど」
「どうして、私が感じるところが明彦にはわかるの?」
「ぼくのが真理子が感じる場所を探すからだ。真理子が気持ちよくないと、ぼくも気持ちがよくない」
「ねえ?」
「なに?」
「メグミよりも私が先にしてもらえば、こんなことにならなかったのにね?」
「それを言われると辛い」
「こんなのだったのなら、私がもっとずっと前に明彦におねだりしておけばよかったわ」と、真理子が今晩初めて笑った。
「ぼくは、真理子がこういうのが欲しいとは思わなかったんだよ」
「あら?私だって、女だから、欲しくなることはあるわよ。でも、私はメグと違うから、自分から欲しいなんて言えない・・・」
「ぼくが真理子の心をよく読んでいなかった証拠だ・・・」
「ううん、私がその部分の心を明彦に開いていなかっただけなのかもしれない」
「・・・」
「これから、どうするの?私たち?」
「それはあとでまた話して、考えよう。その前に・・・」
「その前に?」
「まだ、終わってない。同じことをする。だから、今度は真理子がぼくにするんだ」
「え?」
「教えてあげる」
また、一時間経った。
「すごい、こんなことをメグとしていたの?」
「まだ、あるんだ」
「え?まだ?」
「そう、まだ。三時間待っていたんだろ?真理子は?ぼくたちを」
「ええ」
「だから、まだ一時間あるんだよ」
「私・・・、明彦・・・、もっと、して」
「わかった」
シャワーを浴びないといけない。だから、三十分でぼくはいった。
「あ~、感想がでないわ」
「え?」
「なんて言ったらいいのか、わからないわ。明彦?」
「なに?」
「コンペティションじゃないけど、私、メグと張り合うわ」
「どういうこと?」
「これで、明彦と私がおしまい、ということじゃない、ということ」
「・・・」
「でも、メグには私は明彦を諦めたわ、って言って。私、しばらく、男の子とはつき合わない。メグとは、顔を見ると辛いから、話さない、会わない。絶交というのじゃなくて、辛いから私に話しかけないで、私を見たら逃げてって。私もメグを見たら逃げるからって。何年か経って、そういう感覚が薄れたら、また会いましょ、と、こうメグには言ってね。コンペティションじゃないけど、私、メグと張り合おうって思ったけど、撤回、メグに明彦はゆずるわと、こういう話にしておいてね。それから、あなたとは私は絶交するってことにして。ビンタされたって言ってもいいわよ」
「・・・それをメグミに言えと?」
「そのくらいは、私に協力してくれてもいいじゃない?こんなことされた私に?」
「・・・」
「今晩は疲れちゃった・・・気持ちよく疲れちゃったわ。複雑な話はできない。明日、また考える。明彦?」
「ん?」
「また、近い内に私と会って」
「いいよ、真理子」
「家に電話する」
「了解」
そのあと、ぼくらはあまり喋らないでホテルを出た。終電の時間はとっくに過ぎていて、ぼくは真理子をタクシーで家まで送っていった。真理子は家に着くと、降りて、ぼくの方のドアにまわってきた。ぼくは窓を下げた。
「明彦はどうするの?」と訊くので、「銀座までこのまま行って、ホテルの従業員の仮眠室で寝る」と答えた。
「へぇ~、こんな時間に?」
「ガードマンのおじさんに言えば入れてくれるんだ」
「ホテルでバイトしていると便利なことがあるわね?」と、真理子が笑った。
「そう、けっこう、便利なんだよ。じゃあ、真理子、また、明日」
「明彦?」
「なに?」
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翌日の朝早く、ぼくはメグミに電話をかけた。
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