こくら物語 (物語シリーズ③ )

✿モンテ✣クリスト✿

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第1章 こくら物語 Ⅰ 標準語

第6話 お風呂に入ってから…

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※この物語、一人称の語り手がクルクル変わります。
 前回の話の続きの聞き手もクルクル変わります。混乱されないように。
-∞- -∞- -∞- -∞- -∞- -∞-
 私たちの部屋は、フェリーの八階。珍しいので、部屋の中をのぞきまわった。部屋はツインベッドだった。わあ、どうする?夜、寝たら、私が明彦のベッドに潜り込む?キャッ!それとも、明彦が私のベッドに来るのかしら?

 フェリーって初めて。面白い。救命胴衣なんてのがクローゼットにある。ベッドの横にあるソファーセットのテーブルって床にボルトで固定されている。カーテンをはぐると、普通の窓じゃん!

 てっきり、私は映画で見るような丸いガラス窓かと思っていた。でも、このフェリー、窓の外は展望デッキになってる!これって、カーテンを開けてエッチィことをしていたら、外から覗かれるってやつ?

 明彦は、買ってきたものを冷蔵庫にしまったりしている。袋から 0.01ミリの箱が出てきて、おじさん、考えてるぞ。ああ、作り付けの鏡の付いたデスクの上に置いたよ。どこかしまうんじゃなくって、そこに置いたということは、いざという時はすぐ手に取れる場所に配置したってことだね?一応、あれすることは考慮しているんだね?おじさんは?

 お風呂場もついてるんだ!ありゃ!湯船がおもったより大きいよ。これ、二人で入れるじゃん!決めた!あなた、お風呂にしましょう! 👉 お食事ね!お寿司とお稲荷さん! 👉 それで、私!、このコースにしよう!

 あ!そうだ!ママさんに連絡しないと」とママに電話する。

「あ!ママ?ミキよ。なんとか間に合ったわ。ギリッギリ。え?いるわよ、ここに。スピーカーフォンに切り替えるわ。みんなで話せるでしょ?」と画面のスピーカーのアイコンをタップする。

「宮部さん、ウチのミキがお世話になってます」
「いやいや、冷や汗ものですよ。ひと回り違う女の子と・・・」

「明彦、そんな話はいいんだってば。ママ、乗船する前にセブンで買い物したのよ。それで、明彦がATMで現金をおろすっていうから、パパ活じゃないから現金なんて私要らない、って言ったの。そうしたら、船内って、クレカが使えないんだって。勘違いしちゃったよ。それでね、レストランが閉まっちゃうから、何でも買いなさいって言われて、お寿司とかおつまみとかスイーツとか買ったのよ。五分しか時間がなかったから、籠にどんどん放り込んじゃったわ。そうそう、0.01ミリも買ったわ。明彦、ドギマギしてるんだんもん。おじさんの恥じらいって面白いね」

「ミキちゃん、宮部さんを呼び捨てにして・・・」
「だって、二人でこう呼ぼうって今さっき決めたのよ。了解を取ったの。二人のときは明彦で、部屋の外では宮部さんって呼ぶからね、って」
「う~ん、まあ、いいか。それで、ちょっと、0.01ミリって?あれ?」
「そうよ。岡本理研のあれよ。もしもの時には使うんだから」
「ミキちゃん、そういうのって大胆・・・」
「明彦は恥じらってますけどね。私だって成人の女性よ。同じ部屋なんだから、当然そういうこともあるわ。明彦、お風呂に二人で入ろうって言ったらギョッとした顔をしてるんだもんね。うぶなオジサマだわ。本人は額を叩いてますけれど・・・」

「宮部さん、この子、悪い子じゃないけれど、こういう成り行きでいいんでしょうか?」とママさんが私に聞いてきた。
「ママさん、どうも押し切られてますよ」
「まったく、代われるなら私が代わりたいくらいよ」
「ママさん、そういう刺激的なことを言われても・・・」
「あ!ママ、このお部屋、高級ホテルの部屋みたいよ。いいでしょう?四角い大きな窓から瀬戸内海が見えるの」と私はスマホをビデオに切り替えた。舷窓にスマホを近づけた。どう?ママ、見えるかな?

 明彦がテレビをつけて、船の現在位置と航路をマップで示しているチャンネルを出した。

「テレビに航路が出たわ。まだ、新門司港の中をノロノロ動いているんだけど、これから宇部市の沖合を通って、山口県の沖合を瀬戸内海を通って進んでいくみたい。音もなくしずしずと動いているわ。部屋の照明を消して、外を見るとロマンチックねえ。ビデオでママにも見えるわね。どう?ママ、見える?素敵でしょう?」

 スマホからママの声が聞こえた。「まあ、綺麗。悔しいなあ。私がそこにいたいわよ」と言っている。「ママ、そろそろ電波が・・・」と港外に出たらしく、通話が切れる。

「あれ?切れちゃったよ。じゃあさ、明彦、お風呂に入ってから、お寿司を食べましょうよ」
「おいおい、入るの?」
「うん、入るの、一緒に」とクローゼットを開けて、室内着を取り出す。「あら、オシャレな部屋着だわ。ハイ、明彦」と部屋着を渡した。
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