こくら物語 (物語シリーズ③ )

✿モンテ✣クリスト✿

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第3章 こくら物語 Ⅲ 標準語

第28話(2) 原田先生!どうしちゃったんですか!

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「ただいまぁ~」とミキちゃんが戻ってきた。カメラマンの事務所に行って、作品の撮影の打合せに行かせたのだ。「あら?節子お姉様がいる!無事だったんですね!」まあ、ヘロヘロだけど(上野さんと節子で計6発!だもの)無事は無事なんだろう。

「ミキちゃぁ~ん、大変だったのよぉ~!画伯と上野さんに二人で攻められてさぁ~」ミキ語はヤメロ!
「節子!まず、仕事!ミキちゃん、打合せはどうだった?」
「カメラマンの加藤さん、来週の火曜日が空いているから、バーの開店前、午後一時にこちらに伺いますって話になりました」
「来週の火曜日ね。了解」

「それで雑談してたら、加藤さん、この前も絵の撮影を請け負って、その時、作者近影も一緒に撮ったんだって。それで、作者の方も来られればその写真も撮れますよ、なんならモデルの方の写真、プロモーション用の動画撮影もどうですか?と言われたの。直美姐さん、カスタマーへのプレゼンで使えるプロモーション用の写真と動画って、効果的じゃない?英文の字幕を入れれば、香港と台湾のお客様にも見せられるでしょう?」
「作者?画伯?モデル?上野さんと吉沢さんと節子とミキちゃん?」
「そうそう」
「ここで?」
「そうそう」
「悪い予感しかしない・・・」

「あら、いいじゃない!画伯とモデル四人!ええ絡みになる!」
「節子、『絡み』じゃない!」
「何言いよるの!画伯を囲んで、モデルと作画について歓談するのよぉ。それから画伯から自作の作画ポイントとか狙いとか話していただいて、カスタマーの購買意欲を掻き立てるドキュメンタリーにしたてるの!」購買意欲を掻き立てる?別の【欲】を掻き立てるような結果になるとしか思えないわよ!

「モデルと作画について歓談って『ぼくは彼女たちに強いシンクロニシティを感じたんだ!』とかの話にならない?そうすると、ミキちゃんを除いて、三人が『画伯に私の懊悩と煩悩を見透かされて、深い内面を描いていただいたんです。今でも私は画伯と同じ強いシンクロニシティを感じています、あああ~ん!』という展開になるような気がする。プロモーション用じゃなくて、ドキュメンタリーのポルノになるわ!絶対に!このバーで!」

「このバーがダメだったら、私のマンションでいいじゃない?」
「ますますダメでしょ?」
「上野さんと吉沢さんは呼ばないで、あなたとミキちゃんと私でいいじゃない?それなら、『あああ~ん』にならないでしょ?」
「節子が一番『あああ~ん』になるわ!」
「私は女医よ!『節制』の節子さんなのよ!」
「何が『節制』よ!」ダメだわ!画伯に魅入られちゃってる!この小説はラノベの『魔王と悪役令嬢』じゃないのよ!

「直美姐さん、私だけモデル役で出て画伯と歓談するのは?姐さんが聞き手でお話を聞くの。私ならシンクロニシティじゃなくて、カタストロフィー(破局)を画伯に感じるから。その場で脱いじゃってもいいわよ」
「まあ、ミキちゃんが脱ぐ分にはいいか・・・節子が脱ぐより・・・って、そういう話じゃない!」
「私をのけ者にしちょるわね!」
「だったら、節子はここでは見ているだけで、撮影が終わったら画伯を節子の部屋にご招待すればいいじゃない?」
「え~、画伯と二人のところをカメラマンに撮影させるの?・・・いいかもしれん・・・」
「違う!そんな動画、プロモーション用に使えないわよ!おバカ!加藤さんは連れて行かなくてよろしい!」

「まあまあ、姐さん、お姉様、そこいら当たりでその場で適当に決めるとして・・・私、昼まだなんだけど、このカウンターの上の物は何?」
「あ!そうそう、ウナギを買ってきたのよ。三人前」
「節子は画伯に全精力を吸い取られたんで、ウナギを食って精力を補給するんだってさ」上野さんと節子で朝まで計6発よ!
「何でもいいから、食べようよ」

 節子とミキちゃんがバクバクとウナギを食べているところに、電話がかかってきた。

「もしもし?」
「もしもし。直美?明彦だけど」
「明彦!今、どこなの?」
「今、種子島空港にいる。これからそっちに移動する。鹿児島中央駅から17:54発みずほ610号で、小倉駅19:30だ」
「む、迎えに行く!ミキちゃんももちろん連れていきます!」
「あ、それで泊まる所なんだが・・・」
「せ、狭いけど私のマンション、ダメ?ダメ?三人水入らずよ!」
「ああ、そうしよう」
「新幹線の席は?」
「ええっと、6号車の15Bを会社が予約してくれた」
「入場券を買ってホームまでお迎えに参ります!」

 節子が頬張っているウナギをゴクッと飲み込む。ちょっとむせてる。グラスに水を注いで渡した。「ゲホゲホ・・・今のは直美とミキちゃんの噂の明彦さん?小倉に来るの?ねえねえ、私も駅に行っちゃダメ?迎えに行っちゃダメ?」
「ダメです!今日は明彦と私とミキちゃんで水入らずで過ごすんだから、ぜぇ~ったいにダメです!」

「私をのけ者にしちょるわね!」
「日を改めて紹介するから、我慢して頂戴!」
「今晩、三人でエッチなことするんね?そうなんね?」
「だから、節子が入ったら収集がつかなくなるでしょ!」
「節子お姉様は、画伯とやって全精力を使っちゃったんだから、今日はゆっくり休んだ方がいいでしょ?私と直美姐さんはここ何週間か、悶々としてたんだよ」
「私をのけ者にしちょるわね!」
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