二人格は生活に困る

黒咲 空気

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第1章 神からの贈り物

24話 勝者

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迷路にて
「やっとゴールだぁー」
「長かったですね。」
白夜の電話が鳴り始める。
「くうさん、電話なっていますよ」
応答すると平野の声がしていた。
「はぁはぁそちらは大丈夫ですか?私は戦闘が終わったので連絡入れました。」
「こっちは大丈夫だがその息遣いはダメージがすごいんじゃないのか?」
「はい。アレックが意外と苦戦した相手だったので倒すのに苦労しました。あと、アレックが途中でパラレルを展開しました。」
「アレックが」
アレックが展開したことに白夜は驚いた。それもそのはず使用者は神の関係者などだから全く無関係な者が使えるはずがないからだ。そのことに対してくうまがいがホログラムで登場して話をした。
「多分なんだが」
「急に出た」
「びっくりさせんなよ」
「すまんなだがその話がとても興味深くてな」
「やっぱり通常じゃパラレルは使えないのか」
「知らんな」
くうまがいは質問に対して渋るような感じをしていたが知らないだけであった。
「はあ!?元神じゃねえのかよ」
「俺はもうパラレルを使用することもできないしどうやって使うのかすら覚えていない。だが俺の推測ではとあるきっかけが神との干渉を引き起こしてパラレルが発動している現象を作っていると考える」
「あーな。結局謎は深まるばかりだけどな」
この答えに疑問しか生み出さない会話であったので途中で終了として違う会話をした。
「てか私は、ダメージが酷いので帰る。」
「帰還方法はあるのか?」
「壁画があったこれに触れたらモールス信号で書いてあって自分が一番求めているところに行くと書いている」
「分かった安静にしろよ」
会話の終わりに平野は告げた。
「最後に、私の考えでは守護者は皆鍵を持っていてそれを取らないと資料室を開けることはできないと思うぞ。では」
最後の言葉に大和は、動揺して
「それって何のことを指しているのですか?」
間に合わず平野は、求めている場所である保健室へと戻って来た。保健室の先生は、ケガを見た。
「大丈夫ですか?えーと平野さん」
「意識は何とかありますあと矢吹先生を呼んでください」
「分かりましたしベットで安静にしてくださいね。」
保健室の先生はすぐに受信機を手に取り矢吹先生を呼んだ。
「矢吹先生、矢吹先生急いで保健室に来てください(もう一回言う)」
それを聞いた矢吹先生は小走りで保健室に到着して平野を見て察した。
「一応、最低限の処置はしました。」
「ありがとうございます。平野、あそこで何があった?」
「戦闘です。」
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