二人格は生活に困る

第1章 神からの贈り物

38話 アダムvsまがい 決着

「どっちが勝つんだ」
と言う最終場面の所にみんなはドキドキが隠せなかった。
煙が全て消え去るとその決着は見えてきた。
「さぁどっちが勝った？」
「あ、見て」
テレビを平野が指差すとそこには両手が消えたアダムが現れた。
「両手を持ってきたか」
どんどん髪が白夜の色の方に戻ってきた。
全身も暗い光を放ちながら戻っていく映像を見て暴走が止まったことに皆は気づいた。
「やったんだ。アダムが暴走を止めたんだ」
喜んでいる平野を六花は止めてしまった。それは、審判のパラレルが解かれており内側の声が聞こえている時であった。
「ありがとうございます。止めてくれて」
「こっちこそ君が最後に制御をしてくれたからまがいはまだ生きているんだ」
白夜は、両手を見て一言言った。
「ですが両手の骨がぼきぼきになったのは衝撃でした。」
白夜の両手は下げられぼきぼきになっていた。
それは、二つの攻撃が入っている時のことである。
・回想
アダムはメテオバイオメントを発動させ攻撃が当たる瞬間にまがいは、アダムの両手に触れていた。
そしてまがいの手は衝撃の強さがおかしすぎたことによって両手の骨がぼきぼきになっていた。
メテオバイオメントはその後、外していた。
回想終了
「アダムが外してくれたから俺は生きている」
ホログラムとなって出てきたくうまがいは謝罪の意をずっと唱えていた。
くうまがい(ごめんなさいごめんなさい)
「何で謝るんだよ。」
「いいよ。別に俺が死ぬだけだ」
「え、それはどう言うことだ」
くうまがいは泣きホログラムとなっていても近寄り心配をしていた。
くうまがい(俺はいろんな人の人生を終わらせしまう。そして今、あなたを殺してしまった。)
「両手を落としたぐらいでアダムが死ぬはずないだろ」
だが何となく白夜も察して涙目になっていた。
アダムは、白夜に抱きつくと
「すまんがパラレルの効果で動けなくさせてしまったがこれからも生きていたら努力してくれ」
アダムは、抱きついた後、全身から血が出て白夜にもかかってしまうほどの血の量であった。
天に戻るって魂すらもなくなるアダムは最後に言っていた。
「俺は、君を見てきて最高だった。俺の血を授けて良かったよ」
くうまがい「お前の子孫はアダムであり、アダムは選んだから血を少しずつ授けていた。」
「え、そんなことはいいんだ」
涙を流しながらホログラムであるくうまがいに対して怒りを放っていた。
「そんなことより何でアダムを殺すことになった。」
意味がわからないことに理解を示さない白夜であった。
くうまがい(まがいがしたことは回転の能力をアダムの身体にやっていた。それを解除できずに残り少しでも動けば死ぬ状態だったんだよ)
「それをアダムは知っていて」
くうまがい(あぁ)
白夜は納得して疲れた体は休めるために泣きながら気絶という選択肢をとった。
「アダムさん、俺はずっと感謝します。」
白夜は、倒れホログラムも消え去り一瞬にして消えていく審判と死体となったアダムは上の方向へ去っていく。
残ったのは、ラスピラズリの人たちと矢吹先生であった。
次回
チーム零