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39.何を考えてるんだろう…
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※前半主人公目線、後半宰相視点となっております。
その日の夕方、調理中に思わぬ人物が目の前へとやってきたので思わず毒でも盛りにきたのかと警戒してしまう。
その相手とは自分がよく知る宰相の部下 ジフリートだったからだ。
彼は非常に不本意そうにしながらこちらを見遣りつつ、思ってもみないことを口にしてきた。
「賢者様。大変申し上げにくいのですが、明日からで構いませんので塔の管理人夫妻用に二食分、夕餉の用意をして頂けないでしょうか?」
「………え?」
管理人夫妻というとこの間の熱いソウルの持ち主達のことだろうか?
どういうことだと思いつつそのまま話を聞くと、どうも彼らは高齢の夫婦らしく塔から出ることがままならないらしい。
それで仕方なくジフリートや先日の塔の副管理人フィーアが食事を運んでいるのだとか。
けれど仕事の関係上これからますます忙しくなるため、終業後厨房まで足を運んでそれを受け取り塔まで運ぶと少し時間が遅くなってしまうのだという。
「ご老人の夜は早いですからね。私も非常に不本意なのですが、厨房に自ら足を運ぶより貴方がここまで届けてくれたものを持っていく方が手間が省けて早く持っていけるのでお願いできないかと…」
勿論塔には自分が運ぶからとジフリートは言ってくるが、どうもこの男は信用がならない。
本音では面倒なことを自分に押し付ける気なのではないだろうか?
料理を作らせるのも嫌がらせの一端の可能性が高い。
けれどご高齢の夫婦のためなら夕餉の準備をするのも吝かではなかった。
自分のせいで夕食を食いっぱぐれてはあまりにも可哀想だ。
「わかった。もし大変なら俺が塔まで運ぶからその時は言ってくれ」
「助かります。でもそちらは私がするので結構ですよ。では明日から宜しくお願いしますね」
そう言ってジフリートは実にあっさりと去っていった。
(自分で持っていく…ね)
これ幸いと全て押し付けられることも覚悟していたのだが、どうやらジフリートはそこまで俺に押し付ける気はないようだった。
とは言えそこに薬でも盛って自分を陥れるつもりではないだろうなとつい穿った見方をしてしまう自分がいた。
はっきり言ってそれくらい俺はジフリートを信用していない。
現実問題もしもそんなことにでもなったらいらぬ罪を着せられて宰相の側から遠ざけられてしまうのは確実だ。
(念のため予防しておくか)
念には念を。
万が一料理におかしなものを入れられても浄化できるように魔法を掛けておいた方がいいだろうなとさっさと気持ちを切り替える。
起こっていないことをあれこれ現時点で考えるのは無駄だが、予想されるリスクが回避できるならそれに越したことはないだろう。
ついでに老夫婦が少しでも元気になれるよう精がつく食べ物を作ろうとあれこれ献立を考えた。
翌夕、早速夕餉を執務室へと運ぶとそこではジフリートが待っていて、料理を受け取ってくれた。
そんな自分に宰相が不思議そうな顔をするが、それに対してジフリートが笑顔で説明する。
「賢者様の食事が美味しいと勇者様から聞きましたので、私のお世話している方々に話したところ興味があると言われたのでお願いして作って頂くことになったのです」
「なんだ。そうだったのか」
ジフリートの言葉に宰相は満面の笑みを浮かべて俺の料理は美味しいからと言ってくれるが、ジフリートは然程興味がないのが見え見えで、愛想笑いで無難に返していた。
まあ何はともあれあれを食べるのはジフリートではなく管理人夫妻なのだ。
その二人が美味しく食べてくれれば何の問題もない。
「じゃあジフリート。二人に宜しく」
「はい。賢者様のことはしっかりお伝えしておきますので」
一体何を言われるやらと思いながら俺は去っていくその背をため息まじりに見送った。
***
マナがジフリートに頼まれたと言って料理を執務室へと持ってきた。
仲があまり良くない二人が仲良くしてくれるのはいいことのはずなのに、何となく胸がモヤッとしてしまうのはどうしてだろう?
勇者トモやハイジと話している時はそれほど嫌な気持ちになることはないのだが……。
見つめ合うように真っ直ぐに目線を合わせているのがなんだか物凄く気になってしまう。
そうして二人を見ながら手を止めていた自分に、ここ最近よく自分を支えてくれているイシュカが声を掛けてきた。
「宰相。お疲れなのでは?今日はこのあたりで切り上げられてはいかがでしょう?」
ぼんやりしていた姿を見てそんな風に気遣ってくれたようなのだが、仕事はまだまだ山積みだ。
ここでそう簡単に帰るわけにもいかない。
けれど彼は彼で心配だと譲る気がないようなので正直困ってしまった。
そんな自分に気づいたのだろう。
マナが仕方がないなというような顔でこちらへとやってくる。
どうやらジフリートは食事を受け取りすでに退室してしまっているようだ。
「イシュカさん。宰相は頑固なところがあるのでそうなったら梃子でも動きませんよ」
そう言って積み上げられた書類を適当に取ってそっと右脇へと置いてくる。
「宰相。どうせ全部は無理なんですから、今日はこれだけ片づけたら終わってください。今日の夕飯は鶏肉のソテーとパンをくり抜いて作ったグラタンですよ。温かいうちに食べてもらいたいのでできるだけ早く終わらせてくださいね」
にこやかにそう言われるがグラタンとは一体何だろうか?
この間のハンバーグと言い、昨日のミートソースパスタと言い、聞きなれないものばかりで興味がそそられる。
それもまたひき肉が使われているのだろうか?
「……わかった。すぐに片付ける」
結局マナの料理への興味に負けてそう答えてしまう自分は随分現金だなと思う。
けれどマナの料理は美味しくて温かくて、なんだか幸せな気持ちになれる料理ばかりなのだ。
「マナ。いつもありがとう」
だからついそんなお礼が口を突いて出てしまうのだが、そんな自分にマナは笑って応えた。
「お礼ならイシュカさんやミラーさんに言ってください。他領から手伝いに駆け付けてくれた方々が色々頑張ってくれているお陰でここ最近宰相の顔色もいいですしね。俺も凄く感謝してるんですよ」
そして傍らに立つイシュカに向けて感謝の言葉を掛けた。
「イシュカさん。本当にありがとうございます」
それを受けてイシュカも柔らかく笑いながらマナへと言葉を返す。
「いいえ。マナ様の存在は宰相の中でも随分大きいご様子。マナ様がいらっしゃられなかった時はそれこそかなり無理をなさっているようでしたし我々も心配だったのですよ」
ジフリートに言ってもあまり効果がなかったが、マナのお陰で無理が減ったので安心したとイシュカが笑みを浮かべる。
自分はそんなに無理をしていただろうか?
言われてみれば確かに少々帰りは遅かったような気もするが、そんなことは今に始まったことではないからと軽く考えていたような気がする。
「そうそう。マナ様が宰相にお教えになったという『そろばん』ですが、勝手ながら我々の方で生産の算段を立てさせていただいたのですがよかったでしょうか?」
「え?ええ。勿論です。これを機に計算が簡単にできるようになったら国にとっても大きなプラスになりますしね。どんどん作ってどんどん正しい使用法を伝えていってもらえたら助かります」
そのあまりにもサラッとしたやり取りに改めてマナは凄いなと感心してしまった。
やはりマナは長期的なことを視野に入れて発言しているというのをヒシヒシと感じたからだ。
これにはイシュカも感心したように頷いている。
「マナ様は本当に素晴らしい方ですね。宰相が頼りになさるのもわかる気がいたします」
けれどそれにさえマナは謙虚に言葉を返すのだ。
「そうでしょうか?まあ少しでも役に立てたのなら光栄です」
そうしてふわりと優しい笑みを浮かべる姿に思わず目を奪われて、なんだか胸がギュッと掴まれたような気がした。
一体これは何なのだろうか?
仕事のし過ぎで目がおかしくなってしまったのではないかと思わず目をこすってしまう。
相手は自分と同じ男だというのに見惚れるなんておかしすぎる。
そうして弾む鼓動に気づかぬふりをしていると、マナが徐にこちらへと目を向けてきた。
「そう言えば宰相。王宮のあれこれが落ち着いたらやってみたいことがあるんですが、その時はまた話を聞いてもらえますか?」
「あ、ああ。もちろんだ」
マナの話はいつだって目から鱗の楽しい話ばかりだ。
どんな話でも聞いてみたい気がする。
「マナ。さっさと仕事を終わらせるから、また夕食の時にでも色々教えてくれ」
そんな言葉に、マナはいつものように優しい笑みを浮かべて快く頷いてくれた。
その日の夕方、調理中に思わぬ人物が目の前へとやってきたので思わず毒でも盛りにきたのかと警戒してしまう。
その相手とは自分がよく知る宰相の部下 ジフリートだったからだ。
彼は非常に不本意そうにしながらこちらを見遣りつつ、思ってもみないことを口にしてきた。
「賢者様。大変申し上げにくいのですが、明日からで構いませんので塔の管理人夫妻用に二食分、夕餉の用意をして頂けないでしょうか?」
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勿論塔には自分が運ぶからとジフリートは言ってくるが、どうもこの男は信用がならない。
本音では面倒なことを自分に押し付ける気なのではないだろうか?
料理を作らせるのも嫌がらせの一端の可能性が高い。
けれどご高齢の夫婦のためなら夕餉の準備をするのも吝かではなかった。
自分のせいで夕食を食いっぱぐれてはあまりにも可哀想だ。
「わかった。もし大変なら俺が塔まで運ぶからその時は言ってくれ」
「助かります。でもそちらは私がするので結構ですよ。では明日から宜しくお願いしますね」
そう言ってジフリートは実にあっさりと去っていった。
(自分で持っていく…ね)
これ幸いと全て押し付けられることも覚悟していたのだが、どうやらジフリートはそこまで俺に押し付ける気はないようだった。
とは言えそこに薬でも盛って自分を陥れるつもりではないだろうなとつい穿った見方をしてしまう自分がいた。
はっきり言ってそれくらい俺はジフリートを信用していない。
現実問題もしもそんなことにでもなったらいらぬ罪を着せられて宰相の側から遠ざけられてしまうのは確実だ。
(念のため予防しておくか)
念には念を。
万が一料理におかしなものを入れられても浄化できるように魔法を掛けておいた方がいいだろうなとさっさと気持ちを切り替える。
起こっていないことをあれこれ現時点で考えるのは無駄だが、予想されるリスクが回避できるならそれに越したことはないだろう。
ついでに老夫婦が少しでも元気になれるよう精がつく食べ物を作ろうとあれこれ献立を考えた。
翌夕、早速夕餉を執務室へと運ぶとそこではジフリートが待っていて、料理を受け取ってくれた。
そんな自分に宰相が不思議そうな顔をするが、それに対してジフリートが笑顔で説明する。
「賢者様の食事が美味しいと勇者様から聞きましたので、私のお世話している方々に話したところ興味があると言われたのでお願いして作って頂くことになったのです」
「なんだ。そうだったのか」
ジフリートの言葉に宰相は満面の笑みを浮かべて俺の料理は美味しいからと言ってくれるが、ジフリートは然程興味がないのが見え見えで、愛想笑いで無難に返していた。
まあ何はともあれあれを食べるのはジフリートではなく管理人夫妻なのだ。
その二人が美味しく食べてくれれば何の問題もない。
「じゃあジフリート。二人に宜しく」
「はい。賢者様のことはしっかりお伝えしておきますので」
一体何を言われるやらと思いながら俺は去っていくその背をため息まじりに見送った。
***
マナがジフリートに頼まれたと言って料理を執務室へと持ってきた。
仲があまり良くない二人が仲良くしてくれるのはいいことのはずなのに、何となく胸がモヤッとしてしまうのはどうしてだろう?
勇者トモやハイジと話している時はそれほど嫌な気持ちになることはないのだが……。
見つめ合うように真っ直ぐに目線を合わせているのがなんだか物凄く気になってしまう。
そうして二人を見ながら手を止めていた自分に、ここ最近よく自分を支えてくれているイシュカが声を掛けてきた。
「宰相。お疲れなのでは?今日はこのあたりで切り上げられてはいかがでしょう?」
ぼんやりしていた姿を見てそんな風に気遣ってくれたようなのだが、仕事はまだまだ山積みだ。
ここでそう簡単に帰るわけにもいかない。
けれど彼は彼で心配だと譲る気がないようなので正直困ってしまった。
そんな自分に気づいたのだろう。
マナが仕方がないなというような顔でこちらへとやってくる。
どうやらジフリートは食事を受け取りすでに退室してしまっているようだ。
「イシュカさん。宰相は頑固なところがあるのでそうなったら梃子でも動きませんよ」
そう言って積み上げられた書類を適当に取ってそっと右脇へと置いてくる。
「宰相。どうせ全部は無理なんですから、今日はこれだけ片づけたら終わってください。今日の夕飯は鶏肉のソテーとパンをくり抜いて作ったグラタンですよ。温かいうちに食べてもらいたいのでできるだけ早く終わらせてくださいね」
にこやかにそう言われるがグラタンとは一体何だろうか?
この間のハンバーグと言い、昨日のミートソースパスタと言い、聞きなれないものばかりで興味がそそられる。
それもまたひき肉が使われているのだろうか?
「……わかった。すぐに片付ける」
結局マナの料理への興味に負けてそう答えてしまう自分は随分現金だなと思う。
けれどマナの料理は美味しくて温かくて、なんだか幸せな気持ちになれる料理ばかりなのだ。
「マナ。いつもありがとう」
だからついそんなお礼が口を突いて出てしまうのだが、そんな自分にマナは笑って応えた。
「お礼ならイシュカさんやミラーさんに言ってください。他領から手伝いに駆け付けてくれた方々が色々頑張ってくれているお陰でここ最近宰相の顔色もいいですしね。俺も凄く感謝してるんですよ」
そして傍らに立つイシュカに向けて感謝の言葉を掛けた。
「イシュカさん。本当にありがとうございます」
それを受けてイシュカも柔らかく笑いながらマナへと言葉を返す。
「いいえ。マナ様の存在は宰相の中でも随分大きいご様子。マナ様がいらっしゃられなかった時はそれこそかなり無理をなさっているようでしたし我々も心配だったのですよ」
ジフリートに言ってもあまり効果がなかったが、マナのお陰で無理が減ったので安心したとイシュカが笑みを浮かべる。
自分はそんなに無理をしていただろうか?
言われてみれば確かに少々帰りは遅かったような気もするが、そんなことは今に始まったことではないからと軽く考えていたような気がする。
「そうそう。マナ様が宰相にお教えになったという『そろばん』ですが、勝手ながら我々の方で生産の算段を立てさせていただいたのですがよかったでしょうか?」
「え?ええ。勿論です。これを機に計算が簡単にできるようになったら国にとっても大きなプラスになりますしね。どんどん作ってどんどん正しい使用法を伝えていってもらえたら助かります」
そのあまりにもサラッとしたやり取りに改めてマナは凄いなと感心してしまった。
やはりマナは長期的なことを視野に入れて発言しているというのをヒシヒシと感じたからだ。
これにはイシュカも感心したように頷いている。
「マナ様は本当に素晴らしい方ですね。宰相が頼りになさるのもわかる気がいたします」
けれどそれにさえマナは謙虚に言葉を返すのだ。
「そうでしょうか?まあ少しでも役に立てたのなら光栄です」
そうしてふわりと優しい笑みを浮かべる姿に思わず目を奪われて、なんだか胸がギュッと掴まれたような気がした。
一体これは何なのだろうか?
仕事のし過ぎで目がおかしくなってしまったのではないかと思わず目をこすってしまう。
相手は自分と同じ男だというのに見惚れるなんておかしすぎる。
そうして弾む鼓動に気づかぬふりをしていると、マナが徐にこちらへと目を向けてきた。
「そう言えば宰相。王宮のあれこれが落ち着いたらやってみたいことがあるんですが、その時はまた話を聞いてもらえますか?」
「あ、ああ。もちろんだ」
マナの話はいつだって目から鱗の楽しい話ばかりだ。
どんな話でも聞いてみたい気がする。
「マナ。さっさと仕事を終わらせるから、また夕食の時にでも色々教えてくれ」
そんな言葉に、マナはいつものように優しい笑みを浮かべて快く頷いてくれた。
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