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61.色々混戦しすぎだろう!泣きたい!―宰相視点―
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ふわりと優しい風が吹き、自分を何らかの魔法が包み込むのを感じた。
それは自分が大好きなマナの魔力で、挫けそうになる心をそっと支えてくれるような気がした。
だから────。
「ヴェルガー様。どうぞ」
そうして笑いながら手を差し伸べてくる最早恐怖でしかないジフリートの手に自分の手を伸ばすことが出来たのだと思う。
そうでなければ恐怖で身が竦んで、絶対にそちらへと手を伸ばせなかったと思うから。
けれどジフリートの手がこちらの手へと触れようとしたその時、これまで黙って状況を見ていた勇者トモが動いた。
「バーストスラッシュ!」
ドゴォオオオッ!
爆炎を上げながら物凄い剣戟が鳥の魔物めがけて放たれる。
それはもう容赦など一切ない一撃だ。
これには婚約者を人質に取られていた王太子も目を見開いて絶句していた。
そしてハッと我に返り、泣きそうになりながら彼女の名を叫ぶ。
「ノ、ノーラ!ノーラ!!」
そこで巻き上がる砂煙の中からその婚約者を抱き上げ勢いよくハイジが飛び出てきた。
「ヒロ!連撃!!逃がさないで!」
「任せろ!ミルフィス!」
「はい!」
ハイジの後は任せたと言わんばかりの声にトモがすぐに答えてミルフィスへと声を掛ける。
そして二人がかりで魔法攻撃を仕掛けたところでマナの元へとノーラを運ぶことに成功した。
これで彼女の安全は確保できたとみていいだろう。
それを見てホッと安堵したところでジフリートの苦々しい声が聞こえてくる。
「……私とヴェルガー様の愛の逃避行を邪魔させるものか」
「はっ?!」
愛の逃避行なんて全くする気はないのだが、それを聞いた王太子が今度はこちらを向いてまた憎しみに満ちた顔で攻撃魔法を唱えてくる。
「ヴェルガー!お前は絶対に逃がさん!」
(逃げる気なんて全くないのに?!)
どうしてこんなに憎悪の感情を向けられるのかが本気でわからない。
ジフリートが何か吹き込んだのだろうか?
けれどそこでマナが王太子へと言葉を投げ掛ける。
「王太子様!狙うのは鳥です!魔物を倒したら逃げられませんから!」
反撃に出た魔物と勇者トモ達が戦っている中、凛としたマナの声が王太子の元へと届けられる。
「聖者様!ッ確かに!ヴェルガー…聖者様もお前を逃がすなと仰せだ。その綺麗な顔を絶望に歪ませるがいい!下れ、【轟雷】!」
ドガァアアアアッ!
その言葉と共に魔物の上に雷が落とされ、ジフリートが舌打ちと共にそこから飛び降りた。
(た、助かった…!)
正直あれが自分の上に落ちたらと思うと生きた心地がしなかったのでマナの機転に感謝だ。
けれどそうしてホッとしたのも束の間、気づけば背後からジフリートに抱きすくめられていた。
「ああ、ヴェルガー様。やっと私の腕の中に戻って来てくださいましたね。嬉しいですよ」
耳元で恍惚としたような声で囁かれるがそのあまりの悍ましさに身の毛がよだつ。
「ジ…ジフリート……」
今すぐ放してほしい────そう思うのに怖くて声が思うように出ない。
「こんなに震えて…。マリウス様も酷いことをなさいますね。けれどそんなに怯えなくても大丈夫ですよ?貴方が私に力を与えてくださいましたものね?そこの王太子の命をもって新たに召喚獣と契約すれば逃げることも容易いですから」
そしてククッと笑いながらピタリと王太子へと掌を向けた。
「マリウス様。私たちの愛のために死んでください」
「……?!?!」
(ジフリートとの愛なんて事実は一切ないのに…!)
それに勝手に王太子を殺されては困る。
国としてこれからしっかりと立て直しを図らないといけないのに、ジフリートはどうしてこんな自分勝手なことをしでかすのだろうか?
自分を手に入れたかったのだとしても、こんな大それたことをしでかすほど大事にする必要があったのか?
そう思いながらもその腕の中へと囚われ、思考がまとまらず申し開きの出来ない自分は完全にこの場で悪役だった。
こちらへと憎悪の感情を向けてくる王太子に申し訳ないやらなんやらで泣きたくなる。
「宰相!すぐに助ける!」
勇者トモが鳥の魔物に剣を突き立てとどめを刺してこちらに向かってくるが、それに対してマナが注意を促した。
「ヒロ!ハイジ!絶対に宰相に攻撃するなよ?その分だけきっちりカウンターが来るぞ!」
「はぁっ?!そういうチート魔法は俺達に掛けとけよ!なんで宰相?!」
「そうですわ!ここはこちら側に掛けるべきでしょうに!この冷血男!」
どうやら味方からは不評らしいが、マナは自分を守ろうと思って掛けてくれたのだろうから、そんな酷い文句を言ったら可哀想だ。
「宰相がこの中で一番か弱いからに決まってるだろう?お前達なら重ね掛けの防御魔法で十分だ!後方支援は俺に任せて頑張れ!」
マナのそんな言葉が何気にグサッと胸に刺さるが、言っていることは確かにその通りなのでこればかりは仕方がない。
このやり取りを聞いて王太子にも自分が味方だとわかってもらえたらいいなと思ったのだが、王太子の厳しい目はやはりと言うか何と言うか全く変わらなかった。
「ジフリートに力を分け与えカウンター魔法まで展開できるとは…。ヴェルガー、貴様のその隠し持つ力は最早国にとって百害あって一利なし。やはりここで死んでもらうぞ!」
(えぇぇっ?!どうしてそうなるんだ?!)
もう嫌だと思ったところでまたしても王太子の雷魔法がこちらへと放たれる。
「下れ、【轟雷】!」
今度こそもう駄目だとギュッと目を瞑るが、それが当たったと思った瞬間、ビュッと大きな風を感じて一体何がと目を開いたところでそれは見事に跳ね返り王太子の上へと落とされた。
パリンパリンパリンッ!
恐らくマナが王太子に張っていた防御魔法だろう。
それが音を立てて一気に6枚砕かれて、無傷ではあったものの王太子はそのあまりの衝撃に地に足をついた。
「くそっ…!ヴェルガー…!よくも…」
「えぇっ?!」
わかっていて自分でやったんじゃないのかと言いたくはあったが、この場で言えるはずもない。
今回は魔力の練りが甘かったのか最初の一撃ほどの威力がなかったのは幸いだった。
けれどせめてこれくらいは弁明させてもらいたい。
「ふ、不可抗力だ!」
そうして王太子の目が自分へと向けられていたところで、隙をついてミルフィスが風魔法を発動させるのを見た。
けれど今度はそれをジフリートが前へと出て自身の風魔法で弾き飛ばす。
「ヴェルガー様は私が守ります」
そんなジフリートに今度は勇者トモが不敵な笑みを浮かべながら宣言した。
「生憎だが、お前にはさっさと退場してもらわないといけないんだ!俺が、日本に帰るためにな!」
そしてゴォッ!という音を立てながら勇者トモの魔力が渦を巻いていく。
さすが勇者。
これまで魔王を倒すために特訓していただけのことはある。
「これで、終わりだ!」
そう言ってその強大な魔法をジフリートへと放とうとした瞬間、ドシュッ!という音を立てて下方からジフリートを串刺しにする者があった。
「「「なっ?!」」」
一瞬何が起こったのかがわからず、その場にいた者達の動きがまるで凍り付いたかのように全て固まってしまう。
けれど事を起こした人物だけは飄々とした態で笑みを浮かべた。
「チェックメイトですね」
「フィ…?」
刺された方のジフリートが驚いたように彼────フィーア=レッヒェルンを見遣る。
けれどそんなジフリートの身をそっと支えて、フィーアはにこやかにその魔法を口にした。
「【魅了】」
するとそれを受けてズルッとジフリートの身体から力が抜け、おとなしくなった。
「ふふっ。可愛いですね。チャンスを待った甲斐がありました」
そしてそのまま王太子の方へと向き直り、笑みを崩さぬままに軽やかに口を開く。
「さて、マリウス様?ここに国の根幹を揺るがした大罪人がおります。けれどその者は私の攻撃で重傷を負っています。その上【魅了】の魔法を受けて抵抗ができない状況です。貴方はこの罪人にどういった決断を下しますか?」
それはどう考えてもこの場にはそぐわない言葉で、皆がどうしたものかと王太子とフィーアを黙って見ているしかない状況だった。
彼は……一体どういった立場の者なのだろう?
ジフリートの味方ではなかったのだろうか?
そうして固唾をのんで見守っていると、王太子はごくりと唾を嚥下し答えを言い渡した。
「ジフリートは……お前の管轄の元、生涯幽閉と処す」
その答えは意外と言えば意外で、けれどフィーアにとっては満点の答えだったように見えた。
「ありがとうございます。マリウス様。また明日にでも改めてご挨拶に伺いますので、どうぞそれまでごゆっくりお休みください」
そして非常に満足そうな笑みを浮かべ、ジフリートの身を肩に担ぐとマナに回復魔法を強請ってから立ち去っていった。
後にはただ、これで終わったのかとあまりにも呆気ない終わり方に呆然とする面々だけが残されたのだった。
それは自分が大好きなマナの魔力で、挫けそうになる心をそっと支えてくれるような気がした。
だから────。
「ヴェルガー様。どうぞ」
そうして笑いながら手を差し伸べてくる最早恐怖でしかないジフリートの手に自分の手を伸ばすことが出来たのだと思う。
そうでなければ恐怖で身が竦んで、絶対にそちらへと手を伸ばせなかったと思うから。
けれどジフリートの手がこちらの手へと触れようとしたその時、これまで黙って状況を見ていた勇者トモが動いた。
「バーストスラッシュ!」
ドゴォオオオッ!
爆炎を上げながら物凄い剣戟が鳥の魔物めがけて放たれる。
それはもう容赦など一切ない一撃だ。
これには婚約者を人質に取られていた王太子も目を見開いて絶句していた。
そしてハッと我に返り、泣きそうになりながら彼女の名を叫ぶ。
「ノ、ノーラ!ノーラ!!」
そこで巻き上がる砂煙の中からその婚約者を抱き上げ勢いよくハイジが飛び出てきた。
「ヒロ!連撃!!逃がさないで!」
「任せろ!ミルフィス!」
「はい!」
ハイジの後は任せたと言わんばかりの声にトモがすぐに答えてミルフィスへと声を掛ける。
そして二人がかりで魔法攻撃を仕掛けたところでマナの元へとノーラを運ぶことに成功した。
これで彼女の安全は確保できたとみていいだろう。
それを見てホッと安堵したところでジフリートの苦々しい声が聞こえてくる。
「……私とヴェルガー様の愛の逃避行を邪魔させるものか」
「はっ?!」
愛の逃避行なんて全くする気はないのだが、それを聞いた王太子が今度はこちらを向いてまた憎しみに満ちた顔で攻撃魔法を唱えてくる。
「ヴェルガー!お前は絶対に逃がさん!」
(逃げる気なんて全くないのに?!)
どうしてこんなに憎悪の感情を向けられるのかが本気でわからない。
ジフリートが何か吹き込んだのだろうか?
けれどそこでマナが王太子へと言葉を投げ掛ける。
「王太子様!狙うのは鳥です!魔物を倒したら逃げられませんから!」
反撃に出た魔物と勇者トモ達が戦っている中、凛としたマナの声が王太子の元へと届けられる。
「聖者様!ッ確かに!ヴェルガー…聖者様もお前を逃がすなと仰せだ。その綺麗な顔を絶望に歪ませるがいい!下れ、【轟雷】!」
ドガァアアアアッ!
その言葉と共に魔物の上に雷が落とされ、ジフリートが舌打ちと共にそこから飛び降りた。
(た、助かった…!)
正直あれが自分の上に落ちたらと思うと生きた心地がしなかったのでマナの機転に感謝だ。
けれどそうしてホッとしたのも束の間、気づけば背後からジフリートに抱きすくめられていた。
「ああ、ヴェルガー様。やっと私の腕の中に戻って来てくださいましたね。嬉しいですよ」
耳元で恍惚としたような声で囁かれるがそのあまりの悍ましさに身の毛がよだつ。
「ジ…ジフリート……」
今すぐ放してほしい────そう思うのに怖くて声が思うように出ない。
「こんなに震えて…。マリウス様も酷いことをなさいますね。けれどそんなに怯えなくても大丈夫ですよ?貴方が私に力を与えてくださいましたものね?そこの王太子の命をもって新たに召喚獣と契約すれば逃げることも容易いですから」
そしてククッと笑いながらピタリと王太子へと掌を向けた。
「マリウス様。私たちの愛のために死んでください」
「……?!?!」
(ジフリートとの愛なんて事実は一切ないのに…!)
それに勝手に王太子を殺されては困る。
国としてこれからしっかりと立て直しを図らないといけないのに、ジフリートはどうしてこんな自分勝手なことをしでかすのだろうか?
自分を手に入れたかったのだとしても、こんな大それたことをしでかすほど大事にする必要があったのか?
そう思いながらもその腕の中へと囚われ、思考がまとまらず申し開きの出来ない自分は完全にこの場で悪役だった。
こちらへと憎悪の感情を向けてくる王太子に申し訳ないやらなんやらで泣きたくなる。
「宰相!すぐに助ける!」
勇者トモが鳥の魔物に剣を突き立てとどめを刺してこちらに向かってくるが、それに対してマナが注意を促した。
「ヒロ!ハイジ!絶対に宰相に攻撃するなよ?その分だけきっちりカウンターが来るぞ!」
「はぁっ?!そういうチート魔法は俺達に掛けとけよ!なんで宰相?!」
「そうですわ!ここはこちら側に掛けるべきでしょうに!この冷血男!」
どうやら味方からは不評らしいが、マナは自分を守ろうと思って掛けてくれたのだろうから、そんな酷い文句を言ったら可哀想だ。
「宰相がこの中で一番か弱いからに決まってるだろう?お前達なら重ね掛けの防御魔法で十分だ!後方支援は俺に任せて頑張れ!」
マナのそんな言葉が何気にグサッと胸に刺さるが、言っていることは確かにその通りなのでこればかりは仕方がない。
このやり取りを聞いて王太子にも自分が味方だとわかってもらえたらいいなと思ったのだが、王太子の厳しい目はやはりと言うか何と言うか全く変わらなかった。
「ジフリートに力を分け与えカウンター魔法まで展開できるとは…。ヴェルガー、貴様のその隠し持つ力は最早国にとって百害あって一利なし。やはりここで死んでもらうぞ!」
(えぇぇっ?!どうしてそうなるんだ?!)
もう嫌だと思ったところでまたしても王太子の雷魔法がこちらへと放たれる。
「下れ、【轟雷】!」
今度こそもう駄目だとギュッと目を瞑るが、それが当たったと思った瞬間、ビュッと大きな風を感じて一体何がと目を開いたところでそれは見事に跳ね返り王太子の上へと落とされた。
パリンパリンパリンッ!
恐らくマナが王太子に張っていた防御魔法だろう。
それが音を立てて一気に6枚砕かれて、無傷ではあったものの王太子はそのあまりの衝撃に地に足をついた。
「くそっ…!ヴェルガー…!よくも…」
「えぇっ?!」
わかっていて自分でやったんじゃないのかと言いたくはあったが、この場で言えるはずもない。
今回は魔力の練りが甘かったのか最初の一撃ほどの威力がなかったのは幸いだった。
けれどせめてこれくらいは弁明させてもらいたい。
「ふ、不可抗力だ!」
そうして王太子の目が自分へと向けられていたところで、隙をついてミルフィスが風魔法を発動させるのを見た。
けれど今度はそれをジフリートが前へと出て自身の風魔法で弾き飛ばす。
「ヴェルガー様は私が守ります」
そんなジフリートに今度は勇者トモが不敵な笑みを浮かべながら宣言した。
「生憎だが、お前にはさっさと退場してもらわないといけないんだ!俺が、日本に帰るためにな!」
そしてゴォッ!という音を立てながら勇者トモの魔力が渦を巻いていく。
さすが勇者。
これまで魔王を倒すために特訓していただけのことはある。
「これで、終わりだ!」
そう言ってその強大な魔法をジフリートへと放とうとした瞬間、ドシュッ!という音を立てて下方からジフリートを串刺しにする者があった。
「「「なっ?!」」」
一瞬何が起こったのかがわからず、その場にいた者達の動きがまるで凍り付いたかのように全て固まってしまう。
けれど事を起こした人物だけは飄々とした態で笑みを浮かべた。
「チェックメイトですね」
「フィ…?」
刺された方のジフリートが驚いたように彼────フィーア=レッヒェルンを見遣る。
けれどそんなジフリートの身をそっと支えて、フィーアはにこやかにその魔法を口にした。
「【魅了】」
するとそれを受けてズルッとジフリートの身体から力が抜け、おとなしくなった。
「ふふっ。可愛いですね。チャンスを待った甲斐がありました」
そしてそのまま王太子の方へと向き直り、笑みを崩さぬままに軽やかに口を開く。
「さて、マリウス様?ここに国の根幹を揺るがした大罪人がおります。けれどその者は私の攻撃で重傷を負っています。その上【魅了】の魔法を受けて抵抗ができない状況です。貴方はこの罪人にどういった決断を下しますか?」
それはどう考えてもこの場にはそぐわない言葉で、皆がどうしたものかと王太子とフィーアを黙って見ているしかない状況だった。
彼は……一体どういった立場の者なのだろう?
ジフリートの味方ではなかったのだろうか?
そうして固唾をのんで見守っていると、王太子はごくりと唾を嚥下し答えを言い渡した。
「ジフリートは……お前の管轄の元、生涯幽閉と処す」
その答えは意外と言えば意外で、けれどフィーアにとっては満点の答えだったように見えた。
「ありがとうございます。マリウス様。また明日にでも改めてご挨拶に伺いますので、どうぞそれまでごゆっくりお休みください」
そして非常に満足そうな笑みを浮かべ、ジフリートの身を肩に担ぐとマナに回復魔法を強請ってから立ち去っていった。
後にはただ、これで終わったのかとあまりにも呆気ない終わり方に呆然とする面々だけが残されたのだった。
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