133 / 234
118.薔薇の棘⑥ Side.カリン
しおりを挟む
心配して『帰ろう』と言いに行ったのに『混ざります?』と聞かれて腹が立ち、思わず『ロキのバカ』と言って飛び出した俺は暫くしたらすぐに冷静になった。
リヒターは、ロキは下剤のせいで寝込んで先に休んだと言っていた。
そんなロキが俺達が席を外していた短い時間で男を連れ込めるはずがない。
そもそもロキは俺以外の誰かと好き好んで寝たりもしない。
となるとあれはきっと寝込みを襲われたのだ。
あの時はそう見えなかったけど…いや、滅茶苦茶ご主人様モードだったけど…し、信じたいけど…うん、多分そのはず。
いっそのことあの場から連れ去って事情を聞けばよかった。
そうしたらこんな不安になんて襲われなかっただろうに。
(戻ってすぐに謝って事情を聞こう)
そう思って部屋へと戻ってみると、そこには無残な姿になった男の姿があった。
「これは…」
そう呟いたところで誰かの気配を感じてそちらへと目を向けると、そこにはアンシャンテのクリスティン嬢が立っていた。
「カリン陛下…も、もしや……」
どうやら状況から彼女に俺がこの男を斬り捨てたと思われてしまったらしく、蒼白な顔でふるふると震えられてしまう。
「ち、違う!」
慌てて弁明しようと口を開きかけたところで、ショックからか彼女は倒れてしまった。
『これは俺のせいか?!』と思いながら彼女を抱き上げ、急いで母の元へと連れて行く。
彼女の部屋がわからなかったからだ。
でもこれは失敗だった。
それを見た母が嬉々として誤解してしまったのだ。
自分で抱き上げるのではなく誰かに頼めばよかったと後悔してももう遅い。
「彼女の部屋はこっちよ。カリンったら手が早いのね」
「違います」
「優しくね」
「ですから違います!」
クスクス笑われて「上手くやるのよ」と言って母は去っていき、重く溜息を吐く。
(取り敢えず寝室に…)
そう思って彼女をベッドまで運んでそのまま出て行こうと思ったのに、クンッと袖に引っ掛かりを覚えた。
「え……」
見ると彼女の手が俺の服を掴んでいて離してくれない。
眠っているのにどうしてこんなに力が強いのだろう?
余程不安だったのだろうか?
『女性はとても繊細なのよ。絶対に手荒に扱ってはいけないわ。優しく紳士的に接して、決して冷たくしてはダメよ?簡単に傷ついてしまいますからね』
そうやって幼少期から教え込まれてきたから、意識のない令嬢の手を無理矢理引き剥がすなんてとてもできそうになかった。
でもまさかこの状況でここに居続けるなんてできるはずもない。
その結果、なんとか彼女が離してくれるのを待つ羽目に。
(早くロキのところに行きたいのに…!)
そう思いながら俺は重い溜息を吐いた。
それから深夜遅くになんとか脱出できたものの、今度はロキの居場所がわからない。
元々の部屋がああだから絶対に別の部屋で休んだはずだけど、その行き先がわからないのだ。
リヒターならわかるだろうが、流石にもう休んでいるだろう。
願わくばロキの部屋で添い寝でもして慰めてくれているといいのだけど…。
本当は嫌だが仕方がない。
そして適当な部屋で俺も休んで、朝早く取り敢えずリヒターの部屋へと急いだ。
「…………よ、予想通りと言えば予想通り…なのか?」
そこで見たのはロキを挟んで眠る護衛達の姿。
リヒターが背中側からしっかりとロキを抱きしめて、そのロキはカーライルに抱きついている。
こんなことなら令嬢の部屋を抜け出してすぐ、ここへ来ておけばよかったとがっくりと肩を落とす。
たとえ床で寝ることになったとしても、その方がずっと良かった気がしてならない。
そんな中、カーライルが嬉しそうにニコニコしながら俺に声を掛けてきた。
「あ、おはようございます。カリン陛下」
「お、おはよう」
頬がヒクつくがここは許そう。
「カーライル。これはどういう状況だ?」
「ロキ様がレイプされて傷ついてたので二人で添い寝してただけですが?」
その言葉に衝撃を受ける。
何故なら昨日のロキはいつも通りのご主人様に見えたし、襲われたにしても主導権は握っていたように見えたから、『傷ついた』と言う表現はあまり当てはまらないように思ったのだ。
だから添い寝の理由は、自分に誤解されたと落ち込んでのことくらいに思っていたのだが…。
「その顔はわかってないですよね?気丈に振る舞ってましたけど、昨日ロキ様、頬をぶたれて虚ろな目になってましたよ?」
「え…」
「俺が思うに多分ロキ様の場合、レイプよりそっちの方がショックだったんじゃないですか?」
それは十分あり得ることだった。
自分より大きな相手に押さえ込まれて暴力を振るわれる。
過去を彷彿とさせるその状況はロキが傷つくには十分過ぎるシチュエーションだ。
「だから、カリン陛下はあの時ロキ様を抱きしめてあげるべきだったんですよ」
『わかります?』と言われて混乱し、蒼白になって立ち尽くしていると、ロキが目を覚まして不機嫌な声を上げてきた。
「カーク、余計なことを言うな」
「ロキ様。おはようございます」
「…おはよう」
「お身体は大丈夫ですか?」
「ああ。とは言えこのままだと動けないな」
そう言って今度はリヒターへと声を掛ける。
「リヒター。起きてくれ」
「ん…今起きました」
リヒターはそっとロキから手を離し、そのままベッドの縁へと腰掛けてロキの顔色を確認する。
「ちゃんと眠れたようで良かったです」
「ありがとう」
そんなやり取りを見て、何も知らなかった自分を悔しく思った。
「兄上。おはようございます」
「お、おはよう」
「昨日は誤解させてしまってすみませんでした」
「いや…俺も誤解して悪かった」
ちょっと考えたらわかったのにと言えばロキがほんの微かに笑みを浮かべる。
「大丈夫です」
「…何があったか、聞いても大丈夫か?」
ダメなら無理はしなくていいと言い添えてロキの顔色を窺った。
でもロキは大丈夫ですよと言って昨夜の事を話し始めた。
昨日は腹痛で薬を飲んで休んでいたら違和感を覚えて目を覚ましたらしい。
見ると男が自分の後ろを指でほぐしている真っ最中だったらしく、逃げようと試みたけど完全に押さえ込まれていて無理だったからもう諦めて折角だし俺の気持ちを理解するため抱かれるかと割り切ることにしたらしい。
この辺りは実にロキらしいと言えばロキらしかった。
「それでね?まあ抱かれてみたわけですよ」
男のモノはかなり大きくて自信満々でロキに挿れてきたらしい。
「でもあまりに下手くそ過ぎて、つい本当は童貞だったのかもと思って…」
「まさか言ったのか?!」
「言っちゃいましたね。そのままストレートに」
そうしたら頬を何度もぶたれて、お前は泣きながらよがってたらいいんだよと言われてしまったらしい。
「だからまあ、叩かれたのも罵られたのも言って見れば俺の自業自得なんです」
それはそうかもしれないが、多分そこがロキが一番傷ついた瞬間だったんだろう。
急に目が虚ろになった。
「ロ、ロキ。無理して話さなくていいぞ?」
どうやって最終的に形勢逆転したのかはわからないけど、多分そこに至るまではただただ犯されて酷い目にあったんだろう。
そう思って声を掛けたが、ロキはちょっと逝ってしまった目でアハハと笑った。
「大丈夫ですよ。そこからは窒息プレイで甚振りながらイケないように根元を押さえつけて散々中イキさせてやりましたから」
(ち、窒息プレイ?)
「知ってます?脳に酸素が足りないとフワフワしてきて快楽と勘違いするんですよ?」
『兄上にはする気は無かったから、ちょうど試す機会ができて良かったです』と笑いながら話しているが、怖い!
大人しく蹂躙されていないところがロキらしいと言えばロキらしいが、いつもの笑い方と全然違うし、見るからに壊れてしまいそうで凄く怖かった。
どう見ても病んでるのが前面に出ていて、下手な事は絶対に言えない状況だ。
昨日もこんな感じだっただろうか?
確か縄を手にして俺にあのセリフを言ってきた時はもうその窒息プレイというのは終わっていたはず。
そこからお仕置きに移ろうとしていた?
そこに俺がバカとか言ったせいでこうなったのか?
どうしたらいいんだとオロオロしていたら、リヒターがこちらを見た後落胆したように溜息を吐き、代わりとばかりにロキをギュッと強く抱きしめた。
「陛下。大丈夫…大丈夫ですよ」
そう言いながら宥めるように何度も頭を撫でて、髪に口づけを落として優しく言葉を紡ぐ。
「リヒター…」
「ぶたれて怖かったですね」
その言葉にロキの目が潤み始める。
「ここには貴方を傷つける者はいません。だから、素直に泣いて、甘えてもいいんですよ」
そう言ったらロキはリヒターに抱きついて暫く肩を震わせていた。
(まただ…)
こういう時、俺はいつもリヒターには勝てない。
ロキの過去を知っても対処法がわからなくて一歩届かないのだ。
(悔しい…)
こういったことはどう学べばいいのだろう?
俺だってロキを癒してやりたい。
守ってやりたい。
そう思うのに気持ちばかりが空回りして、結局間違った行動をしてしまう。
ちゃんと心配しているのに動けなくてもどかしくて仕方がない。
これだってさっきカーライルが俺にアドバイスをしてくれたばかりの事じゃないか。
どうしてできなかったんだろう?
そんな自分がどうしようもなく情けなかった。
リヒターは、ロキは下剤のせいで寝込んで先に休んだと言っていた。
そんなロキが俺達が席を外していた短い時間で男を連れ込めるはずがない。
そもそもロキは俺以外の誰かと好き好んで寝たりもしない。
となるとあれはきっと寝込みを襲われたのだ。
あの時はそう見えなかったけど…いや、滅茶苦茶ご主人様モードだったけど…し、信じたいけど…うん、多分そのはず。
いっそのことあの場から連れ去って事情を聞けばよかった。
そうしたらこんな不安になんて襲われなかっただろうに。
(戻ってすぐに謝って事情を聞こう)
そう思って部屋へと戻ってみると、そこには無残な姿になった男の姿があった。
「これは…」
そう呟いたところで誰かの気配を感じてそちらへと目を向けると、そこにはアンシャンテのクリスティン嬢が立っていた。
「カリン陛下…も、もしや……」
どうやら状況から彼女に俺がこの男を斬り捨てたと思われてしまったらしく、蒼白な顔でふるふると震えられてしまう。
「ち、違う!」
慌てて弁明しようと口を開きかけたところで、ショックからか彼女は倒れてしまった。
『これは俺のせいか?!』と思いながら彼女を抱き上げ、急いで母の元へと連れて行く。
彼女の部屋がわからなかったからだ。
でもこれは失敗だった。
それを見た母が嬉々として誤解してしまったのだ。
自分で抱き上げるのではなく誰かに頼めばよかったと後悔してももう遅い。
「彼女の部屋はこっちよ。カリンったら手が早いのね」
「違います」
「優しくね」
「ですから違います!」
クスクス笑われて「上手くやるのよ」と言って母は去っていき、重く溜息を吐く。
(取り敢えず寝室に…)
そう思って彼女をベッドまで運んでそのまま出て行こうと思ったのに、クンッと袖に引っ掛かりを覚えた。
「え……」
見ると彼女の手が俺の服を掴んでいて離してくれない。
眠っているのにどうしてこんなに力が強いのだろう?
余程不安だったのだろうか?
『女性はとても繊細なのよ。絶対に手荒に扱ってはいけないわ。優しく紳士的に接して、決して冷たくしてはダメよ?簡単に傷ついてしまいますからね』
そうやって幼少期から教え込まれてきたから、意識のない令嬢の手を無理矢理引き剥がすなんてとてもできそうになかった。
でもまさかこの状況でここに居続けるなんてできるはずもない。
その結果、なんとか彼女が離してくれるのを待つ羽目に。
(早くロキのところに行きたいのに…!)
そう思いながら俺は重い溜息を吐いた。
それから深夜遅くになんとか脱出できたものの、今度はロキの居場所がわからない。
元々の部屋がああだから絶対に別の部屋で休んだはずだけど、その行き先がわからないのだ。
リヒターならわかるだろうが、流石にもう休んでいるだろう。
願わくばロキの部屋で添い寝でもして慰めてくれているといいのだけど…。
本当は嫌だが仕方がない。
そして適当な部屋で俺も休んで、朝早く取り敢えずリヒターの部屋へと急いだ。
「…………よ、予想通りと言えば予想通り…なのか?」
そこで見たのはロキを挟んで眠る護衛達の姿。
リヒターが背中側からしっかりとロキを抱きしめて、そのロキはカーライルに抱きついている。
こんなことなら令嬢の部屋を抜け出してすぐ、ここへ来ておけばよかったとがっくりと肩を落とす。
たとえ床で寝ることになったとしても、その方がずっと良かった気がしてならない。
そんな中、カーライルが嬉しそうにニコニコしながら俺に声を掛けてきた。
「あ、おはようございます。カリン陛下」
「お、おはよう」
頬がヒクつくがここは許そう。
「カーライル。これはどういう状況だ?」
「ロキ様がレイプされて傷ついてたので二人で添い寝してただけですが?」
その言葉に衝撃を受ける。
何故なら昨日のロキはいつも通りのご主人様に見えたし、襲われたにしても主導権は握っていたように見えたから、『傷ついた』と言う表現はあまり当てはまらないように思ったのだ。
だから添い寝の理由は、自分に誤解されたと落ち込んでのことくらいに思っていたのだが…。
「その顔はわかってないですよね?気丈に振る舞ってましたけど、昨日ロキ様、頬をぶたれて虚ろな目になってましたよ?」
「え…」
「俺が思うに多分ロキ様の場合、レイプよりそっちの方がショックだったんじゃないですか?」
それは十分あり得ることだった。
自分より大きな相手に押さえ込まれて暴力を振るわれる。
過去を彷彿とさせるその状況はロキが傷つくには十分過ぎるシチュエーションだ。
「だから、カリン陛下はあの時ロキ様を抱きしめてあげるべきだったんですよ」
『わかります?』と言われて混乱し、蒼白になって立ち尽くしていると、ロキが目を覚まして不機嫌な声を上げてきた。
「カーク、余計なことを言うな」
「ロキ様。おはようございます」
「…おはよう」
「お身体は大丈夫ですか?」
「ああ。とは言えこのままだと動けないな」
そう言って今度はリヒターへと声を掛ける。
「リヒター。起きてくれ」
「ん…今起きました」
リヒターはそっとロキから手を離し、そのままベッドの縁へと腰掛けてロキの顔色を確認する。
「ちゃんと眠れたようで良かったです」
「ありがとう」
そんなやり取りを見て、何も知らなかった自分を悔しく思った。
「兄上。おはようございます」
「お、おはよう」
「昨日は誤解させてしまってすみませんでした」
「いや…俺も誤解して悪かった」
ちょっと考えたらわかったのにと言えばロキがほんの微かに笑みを浮かべる。
「大丈夫です」
「…何があったか、聞いても大丈夫か?」
ダメなら無理はしなくていいと言い添えてロキの顔色を窺った。
でもロキは大丈夫ですよと言って昨夜の事を話し始めた。
昨日は腹痛で薬を飲んで休んでいたら違和感を覚えて目を覚ましたらしい。
見ると男が自分の後ろを指でほぐしている真っ最中だったらしく、逃げようと試みたけど完全に押さえ込まれていて無理だったからもう諦めて折角だし俺の気持ちを理解するため抱かれるかと割り切ることにしたらしい。
この辺りは実にロキらしいと言えばロキらしかった。
「それでね?まあ抱かれてみたわけですよ」
男のモノはかなり大きくて自信満々でロキに挿れてきたらしい。
「でもあまりに下手くそ過ぎて、つい本当は童貞だったのかもと思って…」
「まさか言ったのか?!」
「言っちゃいましたね。そのままストレートに」
そうしたら頬を何度もぶたれて、お前は泣きながらよがってたらいいんだよと言われてしまったらしい。
「だからまあ、叩かれたのも罵られたのも言って見れば俺の自業自得なんです」
それはそうかもしれないが、多分そこがロキが一番傷ついた瞬間だったんだろう。
急に目が虚ろになった。
「ロ、ロキ。無理して話さなくていいぞ?」
どうやって最終的に形勢逆転したのかはわからないけど、多分そこに至るまではただただ犯されて酷い目にあったんだろう。
そう思って声を掛けたが、ロキはちょっと逝ってしまった目でアハハと笑った。
「大丈夫ですよ。そこからは窒息プレイで甚振りながらイケないように根元を押さえつけて散々中イキさせてやりましたから」
(ち、窒息プレイ?)
「知ってます?脳に酸素が足りないとフワフワしてきて快楽と勘違いするんですよ?」
『兄上にはする気は無かったから、ちょうど試す機会ができて良かったです』と笑いながら話しているが、怖い!
大人しく蹂躙されていないところがロキらしいと言えばロキらしいが、いつもの笑い方と全然違うし、見るからに壊れてしまいそうで凄く怖かった。
どう見ても病んでるのが前面に出ていて、下手な事は絶対に言えない状況だ。
昨日もこんな感じだっただろうか?
確か縄を手にして俺にあのセリフを言ってきた時はもうその窒息プレイというのは終わっていたはず。
そこからお仕置きに移ろうとしていた?
そこに俺がバカとか言ったせいでこうなったのか?
どうしたらいいんだとオロオロしていたら、リヒターがこちらを見た後落胆したように溜息を吐き、代わりとばかりにロキをギュッと強く抱きしめた。
「陛下。大丈夫…大丈夫ですよ」
そう言いながら宥めるように何度も頭を撫でて、髪に口づけを落として優しく言葉を紡ぐ。
「リヒター…」
「ぶたれて怖かったですね」
その言葉にロキの目が潤み始める。
「ここには貴方を傷つける者はいません。だから、素直に泣いて、甘えてもいいんですよ」
そう言ったらロキはリヒターに抱きついて暫く肩を震わせていた。
(まただ…)
こういう時、俺はいつもリヒターには勝てない。
ロキの過去を知っても対処法がわからなくて一歩届かないのだ。
(悔しい…)
こういったことはどう学べばいいのだろう?
俺だってロキを癒してやりたい。
守ってやりたい。
そう思うのに気持ちばかりが空回りして、結局間違った行動をしてしまう。
ちゃんと心配しているのに動けなくてもどかしくて仕方がない。
これだってさっきカーライルが俺にアドバイスをしてくれたばかりの事じゃないか。
どうしてできなかったんだろう?
そんな自分がどうしようもなく情けなかった。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる
尾高志咲/しさ
BL
旧題:凍てついた薔薇は恋に溶かされる
🌟2025年11月アンダルシュノベルズより刊行🌟
ロサーナ王国の病弱な第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられて北の果ての離宮に追放された。王子を裏切ったのは幼い頃から大切に想う宮中伯筆頭ヴァンテル公爵だった。兄の王太子が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに。信頼していたものを全て失くし向かった先で待っていたのは……。
――どうしてそんなに優しく名を呼ぶのだろう。
お前に裏切られ廃嫡されて最北の離宮に閉じ込められた。
目に映るものは雪と氷と絶望だけ。もう二度と、誰も信じないと誓ったのに。
ただ一人、お前だけが私の心を凍らせ溶かしていく。
執着攻め×不憫受け
美形公爵×病弱王子
不憫展開からの溺愛ハピエン物語。
◎書籍掲載は、本編と本編後の四季の番外編:春『春の来訪者』です。
四季の番外編:夏以降及び小話は本サイトでお読みいただけます。
なお、※表示のある回はR18描写を含みます。
🌟第10回BL小説大賞にて奨励賞を頂戴しました。応援ありがとうございました。
🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。
殿下に婚約終了と言われたので城を出ようとしたら、何かおかしいんですが!?
krm
BL
「俺達の婚約は今日で終わりにする」
突然の婚約終了宣言。心がぐしゃぐしゃになった僕は、荷物を抱えて城を出る決意をした。
なのに、何故か殿下が追いかけてきて――いやいやいや、どういうこと!?
全力すれ違いラブコメファンタジーBL!
支部の企画投稿用に書いたショートショートです。前後編二話完結です。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】その少年は硝子の魔術士
鏑木 うりこ
BL
神の家でステンドグラスを作っていた俺は地上に落とされた。俺の出来る事は硝子細工だけなのに。
硝子じゃお腹も膨れない!硝子じゃ魔物は倒せない!どうする、俺?!
設定はふんわりしております。
少し痛々しい。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる