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27.※失言
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馬車の中で本を読みながら、昨夜の自分と思わず重ねてしまう。
この本の主人公のように喘ぎ声が勝手に口から飛び出し、散々翻弄されてしまった。
やっぱり本は正しい。
でも一つだけ違うことも書かれてあって首を傾げた。
「大っきい?」
確かにルシアンのモノは立派だ。
普通に大きい。
でも昨日ちゃんと俺の中に収まっていたし、それはやっぱりなんらかの方法で小さくしてくれたからだろうと思っていたんだけど、もしかしてルシアンだけが知る特殊な魔法だったんだろうか?
「なあルシアン」
「どうした?」
「昨日気づいたらお前の立派なのが入ってたけど、あれって何か特殊な魔法で小さくしたのか?」
素朴な疑問と言った感じで尋ねたら、何故か一瞬固まって、ちょっと思考した後でどうしてそんな事をと聞かれたから素直に答えた。
「だってどう考えてもあんなに大きいのが俺のあんな狭い場所に入るわけがないし。だから何かしたのかなって」
そう言ったらどこか納得がいったとばかりにホッとした表情に変わり、抱き寄せられて思いがけないことを言われてしまう。
「小さくて満足できなかったと言われたのかと思って驚いた」
「え?!それはない!絶対ない!」
あんなに気持ちよくしてもらったのに満足できなかったなんて有り得ないだろう。
「昨日は凄く気持ち良くて、いっぱい満足させてもらった!寧ろまるで俺に合わせたのかってくらいサイズがピッタリだったし、だから余計に魔法でも使ったのかなって思って…」
「……っ、そうか。そんなに満足してもらえたなら良かった。でもソッチには魔法は使っていない」
「え?」
「しっかり解したからな。普通に入ったぞ?」
「ええっ?!」
普通に入ったなんて信じられないことを言われてとてもじゃないけど素直に納得できない。
「あ、あんなのどう考えても入らない!」
「信じられないか?」
そう聞かれ、当然とばかりに頷くとスッと耳元に唇を寄せられて、『なら試してみるか?』と言われた。
「試す?」
「ああ。街までまだ時間がかかるし、プラグで塞いでいたから中は綻んでる。今ならすぐに入るぞ?」
そう言ってルシアンは俺を膝の上に抱き上げると『どうする?』と聞いてきた。
これは絶対揶揄ってる!
(俺が絶対しないって確信して言い出したな?!)
悔しい。
確かにこれまでだったら絶対拒否しただろうけど…。
キュンとプラグを挿れたところが疼いて、ちょっとだけ試してみたくなった。
(別に…いいよな?)
ご主人様に愛されたいのは魔剣の本能だ。
だからいい…はず。
「そ、そこまで言うなら試してみてもいいけど…」
「…………カイ?」
「……しない、のか?」
恥ずかしい。
でも繋がりたい。
そんな俺の気持ちを汲んで、ルシアンは前を寛げ俺の後ろのプラグを引き抜くとそこに怒張をあてがい、興奮に頬を上気させながら『見てろ』と言って身を沈め始めた。
「あ…」
絶対入らないと思えるほど大きなモノがツプリと沈み込み、確かな存在感と共に俺の中に入り込んでくる。
「んやぁ……っ」
ゾクゾクするような感覚に襲われ思わず身を捩って逃げようとしてしまう腰を捕まえて、ルシアンが宥めるように唇を塞いできた。
「カイ。ほらよく見ろ。俺のモノはそのままお前の中に収まっているだろう?」
確かに言われたようにルシアンのものはそのままの大きさで俺の中へと収まっていて、驚愕を隠せない。
(あんなに大きいのが…本当に入ってる…っ)
「あ…あぁっ」
「ほら、奥までしっかり咥え込め」
そして最後に腰を引き寄せ全部を俺の中へと突き込んだ。
「んぅうっ!」
(気持ちいい……)
昨夜の情事を思い出し、身体が期待に震えてしまう。
身体の奥深くに甘い疼きが広がって、確かに繋がっているのだと表情を蕩かせた。
「ル、ルシィ…っ」
「折角繋がったんだ。このまま街に着くまで繋がっていような、カイ」
「ひ、やぁ…っ」
ガタガタと揺れる馬車の中で、貫かれながら奥をかき混ぜられる。
もどかしいのに気持ちが良くて、沢山揺らしてほしくて腰を押し付けながらピッタリと身を寄せてしまう。
「やっ、やぁっ…!ル、ルシィッ!」
「ん…可愛いな、カイ」
イけそうでイけない中途半端さに泣きたくなりながら、目の前の婚約者へと懇願する。
「ルシィ…!昨日みたいにしてっ」
「そろそろ街に着く頃合いだ。我慢しろ。祭りに行きたいんだろう?」
「あ……」
ついねだってしまったけど、そもそも俺が行きたいと言い出して連れてきてもらったことを思い出した。
そしてそのまま暫く半端に情欲を煽られた後、物足りないままズルリと雄を引き抜かれ、またプラグを挿れられる。
「や…やだ…っ」
入り口はこれじゃないと言わんばかりに恋しげにプラグを締めつけ、中は中で切なくてたまらない。
ルシアンに愛してほしくて、涙が止まらなくなってしまう。
「うっ…グスッ…」
「カイ」
「ルシィ…。シてぇ…」
「泣くな。ちょっと待っていろ」
そして御者側にある小窓から何かしらの指示を出して、すぐに戻ってきてくれる。
「一回だけだぞ?」
そしてどこか嬉しそうにしながら俺を座面に押し倒し、もう一度身を繋げてくれた。
「あ…っ、ルシィ……」
期待から、つい熱の篭った眼差しを向けてしまう。
「よしよし。すぐに満足させてやるからな」
それを受けてルシアンは優しくそう言うと、昨夜のように俺の腹に手を置き何かの魔法を発動させ、俺の片足を肩へと担ぎそのまま入り口近くまで一旦腰を引く。
「カイ。奥まで挿れるから、そのまま力を抜いていろ」
「え……?」
そして言われた意味を考えている間に、ルシアンは愛おしげに俺を見つめながら奥へと突き入れて来た。
「ひいやぁああっ!」
身体の一番奥。先程散々かき混ぜられて敏感になっていたところに突き刺すように入れ込まれた熱杭に悲鳴を上げる。
その衝撃に身体がビクビクと痙攣するかのように震えながらルシアンを見ると、ツッ…と腹を指で撫でられ、『ほら、見てみろ。ここら辺まで入ってる』と教えられる。
「そ…んな深い、ところ…まで?」
「ああ。カイ。ここでも沢山俺を覚えてくれ」
そう言って、奥まで抉るように突き入れられて、目の前がチカチカした。
「あ…あぐっ…ひぅうっ!く、苦しっ、よぉ!」
「苦しいだけか?」
「ひっ、うっ、気持ちいっ、のっ」
「そうか。なら沢山気持ちよくしてやる」
「いやっ、いやっ!声、我慢できないぃいっ!」
過ぎた快感にとても声が我慢できない。
すかさずルシアンが唇を塞いでくれるが、あまりにも強烈な快感に頭の中が真っ白になってしまう。
(こんなの知らないっ)
あまりにも性急に高みへ連れ去られ、ただただ身悶えることしかできなかった。
「カイ。時間がないが、ちゃんと満足はさせてやるから、心配するな」
「あっあっあっ、待ってっ!待ってぇえっ!」
「うん?服が汚れるのが心配か?大丈夫だ。そっちは出ないように俺が押さえていてやる」
「あぁあっ!奥、もっ、嵌めないでぇえっ!イクっ、イクぅうっ!」
ルシアンの指示で遠回りしてくれたんだろう馬車の中、俺は激しく中イキさせられながらルシアンから熱を注がれ、放心状態で街へと到着した。
この本の主人公のように喘ぎ声が勝手に口から飛び出し、散々翻弄されてしまった。
やっぱり本は正しい。
でも一つだけ違うことも書かれてあって首を傾げた。
「大っきい?」
確かにルシアンのモノは立派だ。
普通に大きい。
でも昨日ちゃんと俺の中に収まっていたし、それはやっぱりなんらかの方法で小さくしてくれたからだろうと思っていたんだけど、もしかしてルシアンだけが知る特殊な魔法だったんだろうか?
「なあルシアン」
「どうした?」
「昨日気づいたらお前の立派なのが入ってたけど、あれって何か特殊な魔法で小さくしたのか?」
素朴な疑問と言った感じで尋ねたら、何故か一瞬固まって、ちょっと思考した後でどうしてそんな事をと聞かれたから素直に答えた。
「だってどう考えてもあんなに大きいのが俺のあんな狭い場所に入るわけがないし。だから何かしたのかなって」
そう言ったらどこか納得がいったとばかりにホッとした表情に変わり、抱き寄せられて思いがけないことを言われてしまう。
「小さくて満足できなかったと言われたのかと思って驚いた」
「え?!それはない!絶対ない!」
あんなに気持ちよくしてもらったのに満足できなかったなんて有り得ないだろう。
「昨日は凄く気持ち良くて、いっぱい満足させてもらった!寧ろまるで俺に合わせたのかってくらいサイズがピッタリだったし、だから余計に魔法でも使ったのかなって思って…」
「……っ、そうか。そんなに満足してもらえたなら良かった。でもソッチには魔法は使っていない」
「え?」
「しっかり解したからな。普通に入ったぞ?」
「ええっ?!」
普通に入ったなんて信じられないことを言われてとてもじゃないけど素直に納得できない。
「あ、あんなのどう考えても入らない!」
「信じられないか?」
そう聞かれ、当然とばかりに頷くとスッと耳元に唇を寄せられて、『なら試してみるか?』と言われた。
「試す?」
「ああ。街までまだ時間がかかるし、プラグで塞いでいたから中は綻んでる。今ならすぐに入るぞ?」
そう言ってルシアンは俺を膝の上に抱き上げると『どうする?』と聞いてきた。
これは絶対揶揄ってる!
(俺が絶対しないって確信して言い出したな?!)
悔しい。
確かにこれまでだったら絶対拒否しただろうけど…。
キュンとプラグを挿れたところが疼いて、ちょっとだけ試してみたくなった。
(別に…いいよな?)
ご主人様に愛されたいのは魔剣の本能だ。
だからいい…はず。
「そ、そこまで言うなら試してみてもいいけど…」
「…………カイ?」
「……しない、のか?」
恥ずかしい。
でも繋がりたい。
そんな俺の気持ちを汲んで、ルシアンは前を寛げ俺の後ろのプラグを引き抜くとそこに怒張をあてがい、興奮に頬を上気させながら『見てろ』と言って身を沈め始めた。
「あ…」
絶対入らないと思えるほど大きなモノがツプリと沈み込み、確かな存在感と共に俺の中に入り込んでくる。
「んやぁ……っ」
ゾクゾクするような感覚に襲われ思わず身を捩って逃げようとしてしまう腰を捕まえて、ルシアンが宥めるように唇を塞いできた。
「カイ。ほらよく見ろ。俺のモノはそのままお前の中に収まっているだろう?」
確かに言われたようにルシアンのものはそのままの大きさで俺の中へと収まっていて、驚愕を隠せない。
(あんなに大きいのが…本当に入ってる…っ)
「あ…あぁっ」
「ほら、奥までしっかり咥え込め」
そして最後に腰を引き寄せ全部を俺の中へと突き込んだ。
「んぅうっ!」
(気持ちいい……)
昨夜の情事を思い出し、身体が期待に震えてしまう。
身体の奥深くに甘い疼きが広がって、確かに繋がっているのだと表情を蕩かせた。
「ル、ルシィ…っ」
「折角繋がったんだ。このまま街に着くまで繋がっていような、カイ」
「ひ、やぁ…っ」
ガタガタと揺れる馬車の中で、貫かれながら奥をかき混ぜられる。
もどかしいのに気持ちが良くて、沢山揺らしてほしくて腰を押し付けながらピッタリと身を寄せてしまう。
「やっ、やぁっ…!ル、ルシィッ!」
「ん…可愛いな、カイ」
イけそうでイけない中途半端さに泣きたくなりながら、目の前の婚約者へと懇願する。
「ルシィ…!昨日みたいにしてっ」
「そろそろ街に着く頃合いだ。我慢しろ。祭りに行きたいんだろう?」
「あ……」
ついねだってしまったけど、そもそも俺が行きたいと言い出して連れてきてもらったことを思い出した。
そしてそのまま暫く半端に情欲を煽られた後、物足りないままズルリと雄を引き抜かれ、またプラグを挿れられる。
「や…やだ…っ」
入り口はこれじゃないと言わんばかりに恋しげにプラグを締めつけ、中は中で切なくてたまらない。
ルシアンに愛してほしくて、涙が止まらなくなってしまう。
「うっ…グスッ…」
「カイ」
「ルシィ…。シてぇ…」
「泣くな。ちょっと待っていろ」
そして御者側にある小窓から何かしらの指示を出して、すぐに戻ってきてくれる。
「一回だけだぞ?」
そしてどこか嬉しそうにしながら俺を座面に押し倒し、もう一度身を繋げてくれた。
「あ…っ、ルシィ……」
期待から、つい熱の篭った眼差しを向けてしまう。
「よしよし。すぐに満足させてやるからな」
それを受けてルシアンは優しくそう言うと、昨夜のように俺の腹に手を置き何かの魔法を発動させ、俺の片足を肩へと担ぎそのまま入り口近くまで一旦腰を引く。
「カイ。奥まで挿れるから、そのまま力を抜いていろ」
「え……?」
そして言われた意味を考えている間に、ルシアンは愛おしげに俺を見つめながら奥へと突き入れて来た。
「ひいやぁああっ!」
身体の一番奥。先程散々かき混ぜられて敏感になっていたところに突き刺すように入れ込まれた熱杭に悲鳴を上げる。
その衝撃に身体がビクビクと痙攣するかのように震えながらルシアンを見ると、ツッ…と腹を指で撫でられ、『ほら、見てみろ。ここら辺まで入ってる』と教えられる。
「そ…んな深い、ところ…まで?」
「ああ。カイ。ここでも沢山俺を覚えてくれ」
そう言って、奥まで抉るように突き入れられて、目の前がチカチカした。
「あ…あぐっ…ひぅうっ!く、苦しっ、よぉ!」
「苦しいだけか?」
「ひっ、うっ、気持ちいっ、のっ」
「そうか。なら沢山気持ちよくしてやる」
「いやっ、いやっ!声、我慢できないぃいっ!」
過ぎた快感にとても声が我慢できない。
すかさずルシアンが唇を塞いでくれるが、あまりにも強烈な快感に頭の中が真っ白になってしまう。
(こんなの知らないっ)
あまりにも性急に高みへ連れ去られ、ただただ身悶えることしかできなかった。
「カイ。時間がないが、ちゃんと満足はさせてやるから、心配するな」
「あっあっあっ、待ってっ!待ってぇえっ!」
「うん?服が汚れるのが心配か?大丈夫だ。そっちは出ないように俺が押さえていてやる」
「あぁあっ!奥、もっ、嵌めないでぇえっ!イクっ、イクぅうっ!」
ルシアンの指示で遠回りしてくれたんだろう馬車の中、俺は激しく中イキさせられながらルシアンから熱を注がれ、放心状態で街へと到着した。
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