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第一部 アストラス編~王の落胤~
39.生い立ち
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翌朝、ロックウェルはいつにないほどスッキリとした気分で目が覚めた。
けれど隣を見るとそこにはクレイの姿がなくて、慌てて寝台から飛び出す。
もしや昨日のあれは夢だったのではと思ったからだ。
「クレイ!」
そうやってドアをくぐると、クレイがキッチンでコーヒーを手に微笑む姿がありホッと安堵する。
「よく眠れたか?」
「あ?ああ」
「それは良かった」
そしてコーヒーを差し出しながら、にこやかに告げてきた。
「俺の夜の適量もこれくらいだから、たまには配慮してもらえると嬉しい」
その言葉に昨夜のクレイの艶姿が思い出されてたまらない気持ちになる。
やはりあれは夢ではなかったのだ。
花開くかのように美しく咲いたクレイに何度でも酔いたいと思ってしまった。
けれどクレイはそんな自分に気づかぬままいつもの様に釘を刺してくる。
「いつも言っているだろう?お前はやり過ぎなんだ」
けれど何故かそんな文句も今日はどこか甘く感じて、幸せな気持ちでいっぱいになった。
そしてクレイは食事を供してから正面へと座り、そっとその言葉を重ねた。
「もうお前から逃げないから、信じてくれていい。その代わりお前に話しておきたいことがある」
その瞳が少しだけ揺れて見えるのは、話すべきかどうか悩んだ末でのことなのだろうと思えたので、ロックウェルはきちんと話を聞こうと居住まいを正した。
もしかしたらずっと知りたかったあの瞳に関する事かと思えたからだ。
「お前の話ならいくらでも」
そして思った通り、クレイは淡々と自身の生い立ちを話してくれた。
王の落とし胤と言うことは、年齢的に言えば第五王子…に当たるのだろうか?
現在王宮では第四王子までは紫の瞳ではないことから、王位継承権第一位は末子であるハインツであると王が定めている。
けれどハインツが病弱であることから、第一王子を皇太子として扱う者の方が多い。
国王派と王妃派で派閥もあり、非常に微妙なバランスが保たれている現状があった。
ここにクレイの存在が明るみに出ればまたそのバランスも崩れてしまうかもしれない。
下手をすれば両方の派閥からクレイは命を狙われる可能性すら考えられた。
それは思いがけず衝撃的な内容で、知らぬままこれまで勝手にクレイを決めつけていた過去の自分が本当に愚かに思えた。
けれどクレイはそんなことは全く気にせぬまま先を続ける。
「ロイドは自力でこの瞳の事を調べたようだが、ショーンも知っていそうだったのが気になる。今回国王がこの瞳に気付いた上で俺を呼んだ可能性もあるかもしれない」
瞳を隠してあるとは言っても、言い逃れできない状況にいつ何時追い込まれないとも限らないのだ。
そうなると今の自分の立場は微妙なところだから、暫く王宮には一切近づきたくないとクレイは言い出した。
それは当然だろう。
「ハインツを動けるようにしたのが吉と出るか凶と出るかはわからないが、もしかしたら近々呪を掛けた相手の動きもあるかもしれない。お前も…巻き込まれないよう気をつけてくれ」
そうやって自分を気遣ってくれるクレイの気持ちは嬉しかったが、ロックウェルはクレイに全く会えなくなることだけは避けたかった。
けれどそんな自分の心境をクレイはちゃんと汲んでくれる。
「お前には俺の眷属を渡しておく」
「え?」
使い魔ではなく眷属をとはどういう事だろうか?
普通眷属は主人から長々とは離れないものなのだが…。
「こいつの名はヒュース。色々使える奴だから困った時は好きに使ってくれ」
そう言って、自分の眷属を呼び出しいくつかの指示を出した後自分へと渡してくれる。
よくはわからないが、きっと役に立つと踏んで預けてくれるのだろうと素直に受け取ることにした。
「…わかった」
「ヒュースは俺の予定も全部わかっているから、会いたくなったらいつでも声を掛けて会いに来ればいい」
そうやって微笑むから、試しに早速確認の為ヒュースに声を掛けてみる。
「クレイの直近の予定は?」
【クレイ様の予定ですか?そうですね…】
そうしてつらつらとここ数日の予定を伝えてくれる。
そしてふと思い出したようにそのセリフを吐いた。
【ああ、そう言えば昨日のソレーユの予定はいつになさいます?】
「……じゃあ三日後で」
【了解です】
二人はサクサクと話を決めてしまうが、それに対してロックウェルは聞き捨てならないとばかりにクレイの方を見た。
「クレイ?」
「え?ああ。ロイドがすごくいい黒曜石が手に入ったと教えてくれたんだ」
いいだろうと嬉しそうに顔を綻ばせるクレイに怒りたい気持ちになったのは言うまでもない。
(昨日私だけだと言っていたくせに、昨日の今日でほいほいロイドの所に行くのか?!)
そう思ってから、いつかのファルの言葉が頭をよぎる。
『あいつは追いかけると逃げるし、ついでに言うと放っておくとほいほいやってくる。そんな奴だ』
まさにその通りの状況にイライラが募ってしまう。
しかも本人は無自覚なのか、楽しみだなとウキウキしているようだ。
こんな状況で放っておくなどできるはずがない。
「ヒュース!クレイの空いてる夜は全部私との時間確保で押さえておいてくれ!」
「え?」
【あ~はいはい。クレイ様は昔からうっかりさんですからね。お任せ下さい】
「ちょ、ちょっと待て!」
【恋人との時間確保は大切ですよ?クレイ様】
「いや…でも…」
【捨てられてもいいんですか?ロックウェル様はモテますからね。会えない内に誰かに取られてしまったら…後々大変ですよ?】
ヒュースがのんびりした口調でそうやってクレイの不安を煽る。
【そもそもクレイ様はいつも…】
「あー!わかった!わかったからお喋りはもうおしまいだ!」
すぐに影に戻れとクレイはヒュースに命じてしまう。
「……」
微妙な空気に居た堪れない気持ちになるが、どうやらヒュースはクレイと随分親しいようだった。
「……お喋りな奴だが、呼び出さない限りは大丈夫だから」
居心地悪そうにそれだけを告げていそいそと食器を片づけ始めたクレイに無言の圧力をかけてみる。
「……」
すると先程のヒュースの言葉が効いているのか、戸惑うようにこちらへと視線を向け、そっと自分の所へ戻ってきた。
「その…すぐに帰ってくるから…待っててくれる…か?」
そうやって上目遣いに窺ってくる姿が何とも言えず可愛くて仕方がない。
夜の艶姿も、こうして様子を窺ってくる可愛い姿も、普段のそっけない姿も、どれもこれもクレイなのだと思うとたまらない気持ちになった。
ロイドの件もここで行くなと言うのは簡単だが、黒魔道士同士の繋がりも仕事上必要が出てくる場合もある。
一概に却下してしまうのも良くはないだろうと理解を示した。
「…ちゃんと待ってるから、ロイドには絶対に気を許さないでくれ」
「もちろん」
その答えにホッとしたように微笑んだクレイに口づけて、二人で一緒に家を出る。
「じゃあまた」
「ああ。また夜に」
そうして束の間の別れを惜しみながら、二人は仕事へと向かったのだった。
けれど隣を見るとそこにはクレイの姿がなくて、慌てて寝台から飛び出す。
もしや昨日のあれは夢だったのではと思ったからだ。
「クレイ!」
そうやってドアをくぐると、クレイがキッチンでコーヒーを手に微笑む姿がありホッと安堵する。
「よく眠れたか?」
「あ?ああ」
「それは良かった」
そしてコーヒーを差し出しながら、にこやかに告げてきた。
「俺の夜の適量もこれくらいだから、たまには配慮してもらえると嬉しい」
その言葉に昨夜のクレイの艶姿が思い出されてたまらない気持ちになる。
やはりあれは夢ではなかったのだ。
花開くかのように美しく咲いたクレイに何度でも酔いたいと思ってしまった。
けれどクレイはそんな自分に気づかぬままいつもの様に釘を刺してくる。
「いつも言っているだろう?お前はやり過ぎなんだ」
けれど何故かそんな文句も今日はどこか甘く感じて、幸せな気持ちでいっぱいになった。
そしてクレイは食事を供してから正面へと座り、そっとその言葉を重ねた。
「もうお前から逃げないから、信じてくれていい。その代わりお前に話しておきたいことがある」
その瞳が少しだけ揺れて見えるのは、話すべきかどうか悩んだ末でのことなのだろうと思えたので、ロックウェルはきちんと話を聞こうと居住まいを正した。
もしかしたらずっと知りたかったあの瞳に関する事かと思えたからだ。
「お前の話ならいくらでも」
そして思った通り、クレイは淡々と自身の生い立ちを話してくれた。
王の落とし胤と言うことは、年齢的に言えば第五王子…に当たるのだろうか?
現在王宮では第四王子までは紫の瞳ではないことから、王位継承権第一位は末子であるハインツであると王が定めている。
けれどハインツが病弱であることから、第一王子を皇太子として扱う者の方が多い。
国王派と王妃派で派閥もあり、非常に微妙なバランスが保たれている現状があった。
ここにクレイの存在が明るみに出ればまたそのバランスも崩れてしまうかもしれない。
下手をすれば両方の派閥からクレイは命を狙われる可能性すら考えられた。
それは思いがけず衝撃的な内容で、知らぬままこれまで勝手にクレイを決めつけていた過去の自分が本当に愚かに思えた。
けれどクレイはそんなことは全く気にせぬまま先を続ける。
「ロイドは自力でこの瞳の事を調べたようだが、ショーンも知っていそうだったのが気になる。今回国王がこの瞳に気付いた上で俺を呼んだ可能性もあるかもしれない」
瞳を隠してあるとは言っても、言い逃れできない状況にいつ何時追い込まれないとも限らないのだ。
そうなると今の自分の立場は微妙なところだから、暫く王宮には一切近づきたくないとクレイは言い出した。
それは当然だろう。
「ハインツを動けるようにしたのが吉と出るか凶と出るかはわからないが、もしかしたら近々呪を掛けた相手の動きもあるかもしれない。お前も…巻き込まれないよう気をつけてくれ」
そうやって自分を気遣ってくれるクレイの気持ちは嬉しかったが、ロックウェルはクレイに全く会えなくなることだけは避けたかった。
けれどそんな自分の心境をクレイはちゃんと汲んでくれる。
「お前には俺の眷属を渡しておく」
「え?」
使い魔ではなく眷属をとはどういう事だろうか?
普通眷属は主人から長々とは離れないものなのだが…。
「こいつの名はヒュース。色々使える奴だから困った時は好きに使ってくれ」
そう言って、自分の眷属を呼び出しいくつかの指示を出した後自分へと渡してくれる。
よくはわからないが、きっと役に立つと踏んで預けてくれるのだろうと素直に受け取ることにした。
「…わかった」
「ヒュースは俺の予定も全部わかっているから、会いたくなったらいつでも声を掛けて会いに来ればいい」
そうやって微笑むから、試しに早速確認の為ヒュースに声を掛けてみる。
「クレイの直近の予定は?」
【クレイ様の予定ですか?そうですね…】
そうしてつらつらとここ数日の予定を伝えてくれる。
そしてふと思い出したようにそのセリフを吐いた。
【ああ、そう言えば昨日のソレーユの予定はいつになさいます?】
「……じゃあ三日後で」
【了解です】
二人はサクサクと話を決めてしまうが、それに対してロックウェルは聞き捨てならないとばかりにクレイの方を見た。
「クレイ?」
「え?ああ。ロイドがすごくいい黒曜石が手に入ったと教えてくれたんだ」
いいだろうと嬉しそうに顔を綻ばせるクレイに怒りたい気持ちになったのは言うまでもない。
(昨日私だけだと言っていたくせに、昨日の今日でほいほいロイドの所に行くのか?!)
そう思ってから、いつかのファルの言葉が頭をよぎる。
『あいつは追いかけると逃げるし、ついでに言うと放っておくとほいほいやってくる。そんな奴だ』
まさにその通りの状況にイライラが募ってしまう。
しかも本人は無自覚なのか、楽しみだなとウキウキしているようだ。
こんな状況で放っておくなどできるはずがない。
「ヒュース!クレイの空いてる夜は全部私との時間確保で押さえておいてくれ!」
「え?」
【あ~はいはい。クレイ様は昔からうっかりさんですからね。お任せ下さい】
「ちょ、ちょっと待て!」
【恋人との時間確保は大切ですよ?クレイ様】
「いや…でも…」
【捨てられてもいいんですか?ロックウェル様はモテますからね。会えない内に誰かに取られてしまったら…後々大変ですよ?】
ヒュースがのんびりした口調でそうやってクレイの不安を煽る。
【そもそもクレイ様はいつも…】
「あー!わかった!わかったからお喋りはもうおしまいだ!」
すぐに影に戻れとクレイはヒュースに命じてしまう。
「……」
微妙な空気に居た堪れない気持ちになるが、どうやらヒュースはクレイと随分親しいようだった。
「……お喋りな奴だが、呼び出さない限りは大丈夫だから」
居心地悪そうにそれだけを告げていそいそと食器を片づけ始めたクレイに無言の圧力をかけてみる。
「……」
すると先程のヒュースの言葉が効いているのか、戸惑うようにこちらへと視線を向け、そっと自分の所へ戻ってきた。
「その…すぐに帰ってくるから…待っててくれる…か?」
そうやって上目遣いに窺ってくる姿が何とも言えず可愛くて仕方がない。
夜の艶姿も、こうして様子を窺ってくる可愛い姿も、普段のそっけない姿も、どれもこれもクレイなのだと思うとたまらない気持ちになった。
ロイドの件もここで行くなと言うのは簡単だが、黒魔道士同士の繋がりも仕事上必要が出てくる場合もある。
一概に却下してしまうのも良くはないだろうと理解を示した。
「…ちゃんと待ってるから、ロイドには絶対に気を許さないでくれ」
「もちろん」
その答えにホッとしたように微笑んだクレイに口づけて、二人で一緒に家を出る。
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