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第一部 アストラス編~王の落胤~
84.※お勉強の時間
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今回はお道具編です。
私の妄想の産物道具ばかりなので、そんな道具はないよとか突っ込まずにサラリと読み流してください←
もちろん苦手な場合もスルーで宜しくお願いしますm(_ _)m
────────────────
「クレイ」
ロックウェルが急ぎの仕事を片付け自室へと戻ると、そこには何故か寝台の上で枕を抱いて寝転がるクレイの姿があった。
やはりまだ魔力回復が万全ではないのだろうか?
そう思って回復魔法を唱えてやると、そっとその碧眼を開けた。
「ロックウェル?」
「クレイ…疲れているのか?」
「いや。お前の匂いだと思って抱いて横になっていただけで…」
別に他意はないと言ってきたので、ホッと安堵してそのまま覆い被さった。
「そんな可愛い奴にはたっぷりとサービスしてやらないとな」
「…?今日はあれのお試しだろう?」
そうやってちっともわかっていないクレイにニコリと微笑んで安心させてやる。
「もちろんだ。クレイはあれがどういうものかよくは知らないんだろう?」
「ああ。正直昔花街で見た時はなんの為にあるのかすらわからなくて、結局使わなかったんだよな」
「そうか。じゃあ教えてやるから持って来い」
その言葉にクレイが嬉しそうにそれを持ってくる。
どうやら興味津々のようだ。
「まあ自慰で使いたいなら、クレイ…自分の後ろを自分でほぐせるか?」
「え?」
「一人で…使ってみたいんだろう?」
そうやって自分がクレイの自慰を見てみたい欲望をそっと隠して促してやると、クレイはそれもそうかと考えあっさりと割り切った。
バサバサと服を脱いでよいしょとM字開脚になりサービス満点だ。
これで一切意識していないのだからたまらない。
色気はないがそれはそのうちいくらでもダダ漏れになるのだから構うことはない。
精々楽しませてもらうとしようとほくそ笑む。
「んっ…んんっ…」
そっと後孔に自分の指を入れていくクレイをロックウェルはそのまま楽しげに見つめてやるが、一生懸命なのか全くこちらの視線には気づかないようだった。
そこもまたクレイらしい。
「んっ…はぁ…」
不慣れだからゆっくりと自分で奥へ奥へと指を一本挿入し、少しずつほぐしていく。
「クレイ、もう少し奥まで…そう…ちゃんとしっかりほぐしてやらないと可哀想だ」
「あっ…お前の声…反則だ…」
「そんなことはない。ただ教えてやっているだけだろう?」
「んっ…ふぁっ…」
「入れにくかったらもう少し足を開くか、そうだな…腰を上げてバックの体勢になるといい」
「はぁ…こ、こう…か?」
頬を染め上げ恥ずかしい体勢で自分へと問いかけてくるその姿はまるで今すぐ犯してほしいと言わんばかりで、正直たまらなくそそられて思わず生唾を飲みこんでしまった。
そんなクレイに煽られるように、ゆっくりと近づいてそっとそのまま自分の手をクレイの手へと添えてやる。
「ほら、これくらい…」
ツプッとゆっくり奥まで入れてやると、クレイがそのままふるふると身を震わせ、気持ちよさそうな顔になる。
「あっ…ああっ…」
「こうやってゆっくり抜き差しして、しっかり奥までほぐすんだ…」
「あっ…ハァ…ッ!やっ…気持ちいい…」
そんな風に言ってくるクレイに気をよくしてそのまま自分の指も一緒に入れてやる。
「ああっ!!ロックウェルの指が…っ!」
自分の指とは全然違う動きをするそれにクレイが身悶えるのが可愛すぎてたまらない。
「ほら、こうして少しずつ指を増やしていくんだ」
「あっあっあっ!気持ちいいっ…!んんんっ…!」
そうして暫くクレイと共に後ろをほぐしていると、やがてもう待てないと言わんばかりに欲情に濡れた眼差しを自分へと向けてきた。
「ん…ロックウェル…ここ…もう十分ほぐれたから早くちょうだい…」
そう言いながらそこを開いて見せてくるから入れたくて仕方がなくなってしまう。
気が付けばそのまま一気に入れてしまっていたのは自分が悪いわけではないと思う。
「あぁああぁあ────っ!!」
クレイも気持ちがいいのかそのまま一気に達して、夢中で自分を締め付けてきた。
「はぁ…んっ…!やぁっ…気持ちいいっ…!」
喘ぎ声を出しながらクレイが必死に敷き布を握りしめる。
「クレイッ…クレイッ…!」
そしてそのまま奥に出すと、クレイも同時に果てたのかフルリと身を震わせた。
「あ…ロックウェル…」
潤む瞳でこちらを振り返ってこられもっと犯したくなったが、今日の目的はそれじゃなかったと思いだしそっと腰を引いてやる。
「あぁ…ん…」
物足りなさ気にそんな甘やかな声を出すクレイにそっと張り型を見せて、どれから試したいか聞いてみると、クレイも本来の目的を思い出したのかそっと一つの張り型を指さした。
「はぁ…これが一番普通っぽい…」
確かにそれは五つの中でも一番形は普通に近い物ではある。
「そうだな。じゃあこれからいくか。これはこの上部分が少し大きめに出来ているようだから、合えば気持ちいいかもな」
そしてゆっくりとそれを後ろへと挿入していくと、クレイがきついと敷き布を握りしめた。
「んんっ…固い。…やっぱりロックウェルのの方がいい…」
早くも嫌だと言い出したが、そんな可愛いセリフを言ってくるなんて反則もいいところだ。
「折角慣らしたし、全部試してダメならもう私のだけ挿れたらいいだろう?」
「んんっ…じゃあそうする…」
なんとか挿れやすい体勢を取って奥まで入れるとクレイがやっぱりこれは嫌だと言い出した。
「はぁっ…ちょっと合わないみたいだ…」
「そうか。それなら別のものにするか?」
そう言ってそのままゆっくりと抜いてやると、明らかに感じている声を上げた。
「あぁあッ!」
「もしかして…抜く時の方が気持ちいいのか?」
「ふっ…うぅ…!早く抜いてッ…!」
頬を染め上げるクレイにほくそ笑んで、そのままズルッと抜いてやると、ふるふると震えながら達してしまう。
「ん────っ!!」
「…大丈夫か?」
「はぁっ…いやだ…ッ。体がおかしい…」
涙目で訴えてくるクレイを安心させるように今度は小振りなものを手に取ってやる。
「じゃあ今度はこっちにしよう。これなら小さいから大丈夫だろう?」
そうやって言ってやるとそれをじっと見た後、コクリと頷いてきた。
「これは前立腺を責めるのに効果的な形だな」
「どういうことだ?」
「ほら、ちょうどいいところに凹凸があるだろう?」
そう言って見せてやってから、今度もまたゆっくりと奥へと入れてやる。
「あっ…気持ちいいっ…!」
「ああ。これは一人で使うには良さそうだな」
クレイが安心したようにそっとそれに手を添え、自分の好きなところに当たるように自慰をし始める。
「あっあっあっ…」
「クレイ…気持ちよさそうだな。私のよりもいいのか?」
「んんっ…。ロックウェルの方が好きに決まってる…」
でも気持ち良くてたまらないと嬉しそうにするクレイに少し嫉妬してしまう自分がいた。
だからそのままうつぶせから仰向けに体勢を変えてやって、クレイの雄を口に含んでやる。
「あっ…!ロックウェルっ?!やっ…!」
気持ちいいと身を反らすクレイに、手が止まっているぞと言ってやりながらそのまま手を添え一緒に動かしてやると、またたまらないとばかりに腰を揺らして暫くしてからイッてしまった。
「やぁ…!ロックウェルッ…」
こんな風に追い込むのは酷いと訴えてくるクレイに微笑みを向けてやりながら、そっと回復魔法を口にしてやる。
「大丈夫だ。他のも全部試したいんだろう?」
そうして次は一番奥まで届きそうなものを手にしてみた。
「ほら、今度はこれで可愛がってやるから」
「え?」
「これはお前の好きな奥まで可愛がれる優れものだぞ?」
何か間違っていないかと首を傾げるクレイに、そっとそれを挿入して暫くグチュグチュと掻き回すように突いてやると、途中で怖いと言って泣き出した。
「いやだ…!怖い!んんっ!何?奥がおかしくなっちゃう…!」
「気持ちいいのか?」
「やだっ!やっ…!奥はロックウェルだけのものなのに…ッ!」
「クレイ…自分が何を言っているのかわかっているのか?」
「うっ…だって、ロックウェルに奥を突かれるのが一番好きなんだ…。こんなのは嫌だ…」
「お前は…本当に迂闊な奴だな…!」
それと同時に一気に抜き去って、自分の物を奥へと入れてやるとクレイが歓喜の叫びを上げる。
「んあぁっ…!いいっ!いいっ…!!」
「…いつもと違うだろう?」
「んっ…んふぅッ…どうしてぇ…!」
いつもよりも早く溺れてしまうと言い出したクレイに説明してやりながら奥の奥まで突き上げてやる。
「これで奥を刺激してよりその後の快感を感じやすくできるんだ」
「あっあっあっ…!こんなの感じすぎてダメッ…あぁっ!!」
「可愛い…」
ビクビクとまた感じながらも自分を離さないと言わんばかりのクレイに、いくらでも欲しがるだけ与えてやると、しがみつきながらもっとと強請ってきた。
「うぅ…!ロックウェルのが一番気持ちいいっ…!あっ…もっといっぱい挿れてっ…!」
「たまらないな…クレイ。そんなに気持ちいいのか?」
「ああっ…!もうずっと挿れててほしいくらい好きッ…!」
「…クレイ。その発言は問題だぞ?」
「んんっ…だって…!」
離れたくないと口づけてくるクレイを抱きしめながら何度も蹂躙してやると嬌声を上げながら乱れまくる。
本当にクレイはどうしてこんなに淫乱なのだろう?
「はっ…はぁ…」
散々そのまま可愛がると気づけば昼になってしまっていた。
「クレイ…回復魔法を掛けてやるから、一緒に昼を食べよう?」
「ん…昼…?」
「ああ」
そうして色香たっぷりになってしまったクレイに回復魔法を掛けて、そのまま一度シャワーへと連れていく。
「ロックウェル…もう一回……」
お願いと甘く誘うクレイに立ったまま入れてやると嬉しそうに自分を受け入れてきた。
「あぁっ…!」
壁に身を寄せピクピクと震えながら後ろから自分を受け入れるクレイの身をそっと抱きしめる。
「クレイ…立ったままでも気持ちいいか?」
「んっ…」
コクリと頷くクレイに気をよくしてそのまま揺さ振ってやると、明らかに気持ちよさそうな声がその口からは漏れ出てきた。
「んっんんっ…あっ…あん…ん…」
「ここはすっかり私の形を覚え込んだようだな」
「はぁ…だって…お前しか入れてない…」
それは確かにそうだが、そう考えると張り型を覚えさせるのは勿体なかっただろうかと言う気になってくる。
けれど残る二つの張り型も美味しいものだから、これを機会に是非試しておきたいとも思った。
「あとの二つもちゃんと使ってやるからな」
そしてまずはこの後ご飯にしようと言って、そのまま奥まで突き上げクレイを満足させてやったのだった。
***
「ロックウェル…そんなにジロジロ見てくるな」
まだ途中だからそのまま食事をしようと言い出したロックウェルに、さすがに恥ずかしいからと言ってマントだけ羽織らせてもらったのだが、先程からやけに見てくるので気恥ずかしくて仕方がなかった。
「いや…そのブローチを使ってくれているんだなと思って」
「ああ。これか?使いやすいから早速使わせてもらった」
そう言ってにこやかに返し、なんだそれを見ていただけかとクレイは納得して食事へと戻る。
自意識過剰だったかと少し恥ずかしく思いながらそっと頬を染めながら食事を摂る姿にロックウェルがほくそ笑んでいるのに気付かずに────。
(ああ、やっぱりクレイは本当にうっかりだな)
裸にマントなんて正直美味しくて仕方がない。
チラリとのぞく項あたりの白い肌が特に最高だった。
あの肌に後でいっぱい所有の証を刻み込むのが今から楽しみだとつい心躍らせてしまう。
あと残っている張り型は二つ。
一つは魔力交流をヒントに作られたもので、魔力をどれくらい込めるかで振動具合が変わり、相手の感じ方に変化をつけられるもの。
もう一つは凹凸が多く、初心者でも簡単に官能の波に連れ去ることができるもの。
果たしてどれくらい乱れてくれるのか────。
そうやって考えていると、不意にクレイがそう言えばと口を開いた。
「ここに来る前に白魔道士の集団に絡まれたんだが、お前に迷惑は掛かっていないか?」
「…もしかして10名ほどの集団か?」
「ああ。いきなりすれ違いざまに『卑しい黒魔道士』とか言われたから腹が立って、つい色々言いすぎてしまったんだ」
そんなクレイに横から眷属が声を上げる。
【あんなもの!もっと言ってやっても良かったくらいですよ!】
「レオ…」
【だってそうでしょう?黒魔道士を馬鹿にするにも程があります!】
ギャイギャイ吠えてくる感じに初めて遭遇するタイプの眷属だなと思った。
「クレイ。新しい眷属か?」
「ああ、レオは眠らせていた眷属だ。そう言えばお前に他の眷属を紹介したことはなかったな」
そう言ってクレイが眷属について教えてくれた。
「普段はヒュースはじめ古参の者を8体使役していて、残りの10体には眠ってもらっているんだ」
瞳の封印をしているため、全部を一度に使うとさすがに疲れるかららしい。
「封印を解くと全部一気に使えるんだが、使役時間が長いとさすがに昨日みたいに疲れる…」
だから滅多にやらないのだとか。
「今回どうしてもと言うからレオにはそのままいてもらうことにした」
「そうなのか」
そうして納得していると、レオと呼ばれた眷属がどこか不満げに声を上げた。
【クレイ様。ロックウェル様は白魔道士でしょう?どうしてそこまでお好きなのです?】
「え?だってカッコいいし」
【クレイ様の方が魔力だって高いし、負けないくらい美丈夫でカッコいいですよ!】
「馬鹿だな。ロックウェルは凄いんだぞ?俺がこれまで白魔道士で凄いと思ったのはロックウェルだけなんだから」
そう言いながらクレイが嬉しそうに過去の話を語りだす。
「一瞬の判断力も、その魔法の使い方も、何より人の使い方も、全部凄いんだ」
【……クレイ様。お話はもうその辺にして、さっさと寝台にお戻りになってはいかがです?】
何故か途中でヒュースが話を止めてきたのでクレイは首を傾げた。
気が付けばレオを始め、他の眷属の気配も消えている。
クレイの表情はもっと話したかったのにと言わんばかりだが、正直ロックウェルとしても限界だった。
「クレイ…お前は本当に可愛い奴だな」
「え?」
「そんなに私の事が好きなら、もっともっと可愛がってやるとしよう」
そしてよくわからないと言う顔をしているクレイを抱き上げそのまま寝台へと連れ去っていく。
「ちょっ…!ロックウェル!待てっ!」
せめてマントだけは外させてくれと言うクレイの言葉を聞き届け、すぐさまバサリとそれを剥ぐと、あっという間に床へと落とした。
「ん…はぁ…」
寝台へと降ろし口づけで蕩かしながらそっとまたその肌を堪能していく。
そしてゆっくりと赤い花を咲かせていくとクレイが恥ずかしそうに自分を見つめてきた。
「お前は本当に可愛い、私だけの愛しい恋人だ」
「あっ…」
そうしてまた溺れるように二人で愛し合った。
***
「ロ、ロックウェル……」
三度可愛がった後でそういえば忘れていたとその二つの張り型を並べてやると、クレイは少し考えた末にシンプルなシルエットのソレを指差したのだが…。
「こ、こんなの聞いてない…」
入れた時はこんなものかと言う顔をしたクレイも、本来の使い方を教えてやった途端にフルフルと身を震わせ始めた。
「こ、怖くて動かすの…無理…」
どうも中でモゾモゾと動かれるのが怖いらしい。
「じゃあ後ちょっとだけ魔力を増やしてみるから…良いところでストップと言ってみろ」
「無理…絶対無理ぃ…」
そうやって懇願するクレイの様子をしっかり見ながら張り型にゆっくりと魔力を増やしていく。
「え?やっ…何?!ひっ…!」
そしてある一定量を与えたあたりで明らかにクレイの表情が変わる。
「あぁ…んっ!」
そして気持ちよさそうに頰を染めたので、そのままゆっくりと抽送を繰り返してやる。
「あッ!やだッ!動かしちゃダメェ!!ん、ひゃあぁあん!」
どうやら中で激しく張り型が震え、かなり良いところを擦ったらしい。
「あっあっあっ!お、おかしくなっちゃうぅ…!」
クレイはそのまま感じすぎて涙をこぼしながら腰を突き出し揺らし始める。
こんなのおかしい、自分じゃないと言いながらも、そのまま溺れていくクレイが可愛くて仕方がなかった。
「こんなに乱れて…そんなに気持ちいいのか?」
「やだッやだッ!も、もう一つの方に変えてッ!」
このままではおかしくなると泣くクレイの懇願を聞き入れ、ほくそ笑みながらもう一つの方へと変えてやった。
「んやあぁああぁっ!!」
感じすぎた身体にその凹凸は最高に気持ち良かったらしく、入れた途端に一気にクレイは気をやってしまう。
けれどそれでは面白くないので、すぐさま回復魔法を唱えて軽く揺すってやった。
「ンッ…んぁあっ!やっやっやっ…!」
それでも意識を半分飛ばしながら腰が止まらない状態のクレイをそのまま堪能していく。
「ひゃっ!ひゃあぁあん、あぁんっ!やぁあん!」
理性が吹き飛び嬌声しか上げられないクレイがどうしようもなく愛しくて、ついでとばかりにそのまま魔力交流までしてやると、更にたまらないとばかりに溺れまくる。
「ロックウェル…ロックウェル…ッ!」
必死に縋りついてくるクレイを抱き上げてそのまま膝へと乗せてやると、もう嫌だと訴えてきた。
「はぁ…ッ!このままお前だけに溺れたい…ッ!」
なけなしの理性を総動員したのか、最後にそれだけを言ってクレイは一気に高みまで登り詰めて意識を手放してしまう。
「クレイ…それは逆効果だぞ?」
こうやって責め立てられるのを終わりにしてほしかったのだろうが、こんな可愛いクレイを目にしたらやめられるはずもない。
ずるりと張り型を抜き取ると、そっと最初の張り型へと手を伸ばしそこに潤滑油を垂らす。
そしてそのまま脱力し切ったクレイにゆっくりと入れると、また回復魔法を掛けてやった。
「ん…な、に?」
「クレイ…大丈夫だからこのまま抱きついていろ」
「はぁ…ロックウェル…?」
「いっぱい気持ち良くなろうな」
「え?やっ…!やぁっ!」
にゅるにゅると出し入れしてやると、クレイが身体を慄かせて快感を拾い上げていく。
「何っ?!怖いっ…!」
そう言いながらクレイがそのまま縋るように抱きついてくる。
「やだっ…やだぁっ…!!やめてっ!ぞわぞわするっ!」
「ほら、前も可愛がってやるから」
「んっ…んふぅ…!」
「色んなお前を見せてくれ」
「ひっ…!何かくるッ…!これダメぇっ!」
ぐちゅぐちゅと後ろをそのまま段々激しくして、前も嬲ってやると、クレイが嫌だと叫びながら身を震わせた。
「やッ!出る!いやだぁあ────っ!!」
ぷしゅっと勢いよく前から吐き出されたのは潮だった。
「ああ、上手に潮吹きできたな…」
「やッ…こんなの知らない…」
男にそんなものがあるなんて聞いたことがないとクレイは言うが、男にもあるにはあるのだ。
泣きながら放心状態になってしまったクレイを抱きしめて、安心させるように何度も口づけを落としてやるとそっとその身を寄せてきた。
「もう張り型はコリゴリだ。お前のだけがいい…」
そんな言葉にそっと張り型を抜いてやると、フルリと身を震わせて甘い声を出すからたまらない。
「あ…あぁん…」
「気持ちいいくせに」
「もう虐めないで…」
「まあいい。今日はもう私のものだけ感じてくれ」
「うっ…ロックウェル…」
そうしてそっと口づけながら後ろに入れてやると、クレイがいつもと違うとまた泣き出した。
「にゅるにゅるが残ってるからいつもと違うぅ…」
「ああそうだな」
別にそれならそれで滑りがいいからクレイも気持ちいいとは思うのだが…。
「中はお前のだけでグチャグチャにされたいのに…こんなの嫌だ…」
そのセリフは中にいっぱい出してほしいと言っているも同じなのだが、本人は気づいているのだろうか?
どうも潮吹きのショックで思考も混乱しているらしい。
「うっ…お前のだけがいいのにぃ…グスッ…」
「お前はいちいちそんな台詞で煽ってくるな」
そう言いながらも嬉しくて仕方がなくてそのまま抱き上げシャワーへと浚っていく。
「ほら泣くな。中まで洗って、またいっぱい注いでやるからな」
そう言いながら甘い口づけを落としてやると、クレイは安心したように抱きついてきた。
「ロックウェル…好き」
そんな可愛い恋人をこの日は夜まで可愛がり、降参だと言われるまで愛で倒した。
【本当にクレイ様の天然発言には困ったものです】
ヒュースがそうやってぼやき、ロックウェルの数々の暴走はやっぱり主の発言が原因だとため息を吐くが、それを主が理解する日はくるのか否か…。
【ま、全てが自業自得なんですが、今日もお幸せそうで何よりでございます】
そうしてのんびりと欠伸を噛み殺しほんのりと笑ったのだった。
私の妄想の産物道具ばかりなので、そんな道具はないよとか突っ込まずにサラリと読み流してください←
もちろん苦手な場合もスルーで宜しくお願いしますm(_ _)m
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「クレイ」
ロックウェルが急ぎの仕事を片付け自室へと戻ると、そこには何故か寝台の上で枕を抱いて寝転がるクレイの姿があった。
やはりまだ魔力回復が万全ではないのだろうか?
そう思って回復魔法を唱えてやると、そっとその碧眼を開けた。
「ロックウェル?」
「クレイ…疲れているのか?」
「いや。お前の匂いだと思って抱いて横になっていただけで…」
別に他意はないと言ってきたので、ホッと安堵してそのまま覆い被さった。
「そんな可愛い奴にはたっぷりとサービスしてやらないとな」
「…?今日はあれのお試しだろう?」
そうやってちっともわかっていないクレイにニコリと微笑んで安心させてやる。
「もちろんだ。クレイはあれがどういうものかよくは知らないんだろう?」
「ああ。正直昔花街で見た時はなんの為にあるのかすらわからなくて、結局使わなかったんだよな」
「そうか。じゃあ教えてやるから持って来い」
その言葉にクレイが嬉しそうにそれを持ってくる。
どうやら興味津々のようだ。
「まあ自慰で使いたいなら、クレイ…自分の後ろを自分でほぐせるか?」
「え?」
「一人で…使ってみたいんだろう?」
そうやって自分がクレイの自慰を見てみたい欲望をそっと隠して促してやると、クレイはそれもそうかと考えあっさりと割り切った。
バサバサと服を脱いでよいしょとM字開脚になりサービス満点だ。
これで一切意識していないのだからたまらない。
色気はないがそれはそのうちいくらでもダダ漏れになるのだから構うことはない。
精々楽しませてもらうとしようとほくそ笑む。
「んっ…んんっ…」
そっと後孔に自分の指を入れていくクレイをロックウェルはそのまま楽しげに見つめてやるが、一生懸命なのか全くこちらの視線には気づかないようだった。
そこもまたクレイらしい。
「んっ…はぁ…」
不慣れだからゆっくりと自分で奥へ奥へと指を一本挿入し、少しずつほぐしていく。
「クレイ、もう少し奥まで…そう…ちゃんとしっかりほぐしてやらないと可哀想だ」
「あっ…お前の声…反則だ…」
「そんなことはない。ただ教えてやっているだけだろう?」
「んっ…ふぁっ…」
「入れにくかったらもう少し足を開くか、そうだな…腰を上げてバックの体勢になるといい」
「はぁ…こ、こう…か?」
頬を染め上げ恥ずかしい体勢で自分へと問いかけてくるその姿はまるで今すぐ犯してほしいと言わんばかりで、正直たまらなくそそられて思わず生唾を飲みこんでしまった。
そんなクレイに煽られるように、ゆっくりと近づいてそっとそのまま自分の手をクレイの手へと添えてやる。
「ほら、これくらい…」
ツプッとゆっくり奥まで入れてやると、クレイがそのままふるふると身を震わせ、気持ちよさそうな顔になる。
「あっ…ああっ…」
「こうやってゆっくり抜き差しして、しっかり奥までほぐすんだ…」
「あっ…ハァ…ッ!やっ…気持ちいい…」
そんな風に言ってくるクレイに気をよくしてそのまま自分の指も一緒に入れてやる。
「ああっ!!ロックウェルの指が…っ!」
自分の指とは全然違う動きをするそれにクレイが身悶えるのが可愛すぎてたまらない。
「ほら、こうして少しずつ指を増やしていくんだ」
「あっあっあっ!気持ちいいっ…!んんんっ…!」
そうして暫くクレイと共に後ろをほぐしていると、やがてもう待てないと言わんばかりに欲情に濡れた眼差しを自分へと向けてきた。
「ん…ロックウェル…ここ…もう十分ほぐれたから早くちょうだい…」
そう言いながらそこを開いて見せてくるから入れたくて仕方がなくなってしまう。
気が付けばそのまま一気に入れてしまっていたのは自分が悪いわけではないと思う。
「あぁああぁあ────っ!!」
クレイも気持ちがいいのかそのまま一気に達して、夢中で自分を締め付けてきた。
「はぁ…んっ…!やぁっ…気持ちいいっ…!」
喘ぎ声を出しながらクレイが必死に敷き布を握りしめる。
「クレイッ…クレイッ…!」
そしてそのまま奥に出すと、クレイも同時に果てたのかフルリと身を震わせた。
「あ…ロックウェル…」
潤む瞳でこちらを振り返ってこられもっと犯したくなったが、今日の目的はそれじゃなかったと思いだしそっと腰を引いてやる。
「あぁ…ん…」
物足りなさ気にそんな甘やかな声を出すクレイにそっと張り型を見せて、どれから試したいか聞いてみると、クレイも本来の目的を思い出したのかそっと一つの張り型を指さした。
「はぁ…これが一番普通っぽい…」
確かにそれは五つの中でも一番形は普通に近い物ではある。
「そうだな。じゃあこれからいくか。これはこの上部分が少し大きめに出来ているようだから、合えば気持ちいいかもな」
そしてゆっくりとそれを後ろへと挿入していくと、クレイがきついと敷き布を握りしめた。
「んんっ…固い。…やっぱりロックウェルのの方がいい…」
早くも嫌だと言い出したが、そんな可愛いセリフを言ってくるなんて反則もいいところだ。
「折角慣らしたし、全部試してダメならもう私のだけ挿れたらいいだろう?」
「んんっ…じゃあそうする…」
なんとか挿れやすい体勢を取って奥まで入れるとクレイがやっぱりこれは嫌だと言い出した。
「はぁっ…ちょっと合わないみたいだ…」
「そうか。それなら別のものにするか?」
そう言ってそのままゆっくりと抜いてやると、明らかに感じている声を上げた。
「あぁあッ!」
「もしかして…抜く時の方が気持ちいいのか?」
「ふっ…うぅ…!早く抜いてッ…!」
頬を染め上げるクレイにほくそ笑んで、そのままズルッと抜いてやると、ふるふると震えながら達してしまう。
「ん────っ!!」
「…大丈夫か?」
「はぁっ…いやだ…ッ。体がおかしい…」
涙目で訴えてくるクレイを安心させるように今度は小振りなものを手に取ってやる。
「じゃあ今度はこっちにしよう。これなら小さいから大丈夫だろう?」
そうやって言ってやるとそれをじっと見た後、コクリと頷いてきた。
「これは前立腺を責めるのに効果的な形だな」
「どういうことだ?」
「ほら、ちょうどいいところに凹凸があるだろう?」
そう言って見せてやってから、今度もまたゆっくりと奥へと入れてやる。
「あっ…気持ちいいっ…!」
「ああ。これは一人で使うには良さそうだな」
クレイが安心したようにそっとそれに手を添え、自分の好きなところに当たるように自慰をし始める。
「あっあっあっ…」
「クレイ…気持ちよさそうだな。私のよりもいいのか?」
「んんっ…。ロックウェルの方が好きに決まってる…」
でも気持ち良くてたまらないと嬉しそうにするクレイに少し嫉妬してしまう自分がいた。
だからそのままうつぶせから仰向けに体勢を変えてやって、クレイの雄を口に含んでやる。
「あっ…!ロックウェルっ?!やっ…!」
気持ちいいと身を反らすクレイに、手が止まっているぞと言ってやりながらそのまま手を添え一緒に動かしてやると、またたまらないとばかりに腰を揺らして暫くしてからイッてしまった。
「やぁ…!ロックウェルッ…」
こんな風に追い込むのは酷いと訴えてくるクレイに微笑みを向けてやりながら、そっと回復魔法を口にしてやる。
「大丈夫だ。他のも全部試したいんだろう?」
そうして次は一番奥まで届きそうなものを手にしてみた。
「ほら、今度はこれで可愛がってやるから」
「え?」
「これはお前の好きな奥まで可愛がれる優れものだぞ?」
何か間違っていないかと首を傾げるクレイに、そっとそれを挿入して暫くグチュグチュと掻き回すように突いてやると、途中で怖いと言って泣き出した。
「いやだ…!怖い!んんっ!何?奥がおかしくなっちゃう…!」
「気持ちいいのか?」
「やだっ!やっ…!奥はロックウェルだけのものなのに…ッ!」
「クレイ…自分が何を言っているのかわかっているのか?」
「うっ…だって、ロックウェルに奥を突かれるのが一番好きなんだ…。こんなのは嫌だ…」
「お前は…本当に迂闊な奴だな…!」
それと同時に一気に抜き去って、自分の物を奥へと入れてやるとクレイが歓喜の叫びを上げる。
「んあぁっ…!いいっ!いいっ…!!」
「…いつもと違うだろう?」
「んっ…んふぅッ…どうしてぇ…!」
いつもよりも早く溺れてしまうと言い出したクレイに説明してやりながら奥の奥まで突き上げてやる。
「これで奥を刺激してよりその後の快感を感じやすくできるんだ」
「あっあっあっ…!こんなの感じすぎてダメッ…あぁっ!!」
「可愛い…」
ビクビクとまた感じながらも自分を離さないと言わんばかりのクレイに、いくらでも欲しがるだけ与えてやると、しがみつきながらもっとと強請ってきた。
「うぅ…!ロックウェルのが一番気持ちいいっ…!あっ…もっといっぱい挿れてっ…!」
「たまらないな…クレイ。そんなに気持ちいいのか?」
「ああっ…!もうずっと挿れててほしいくらい好きッ…!」
「…クレイ。その発言は問題だぞ?」
「んんっ…だって…!」
離れたくないと口づけてくるクレイを抱きしめながら何度も蹂躙してやると嬌声を上げながら乱れまくる。
本当にクレイはどうしてこんなに淫乱なのだろう?
「はっ…はぁ…」
散々そのまま可愛がると気づけば昼になってしまっていた。
「クレイ…回復魔法を掛けてやるから、一緒に昼を食べよう?」
「ん…昼…?」
「ああ」
そうして色香たっぷりになってしまったクレイに回復魔法を掛けて、そのまま一度シャワーへと連れていく。
「ロックウェル…もう一回……」
お願いと甘く誘うクレイに立ったまま入れてやると嬉しそうに自分を受け入れてきた。
「あぁっ…!」
壁に身を寄せピクピクと震えながら後ろから自分を受け入れるクレイの身をそっと抱きしめる。
「クレイ…立ったままでも気持ちいいか?」
「んっ…」
コクリと頷くクレイに気をよくしてそのまま揺さ振ってやると、明らかに気持ちよさそうな声がその口からは漏れ出てきた。
「んっんんっ…あっ…あん…ん…」
「ここはすっかり私の形を覚え込んだようだな」
「はぁ…だって…お前しか入れてない…」
それは確かにそうだが、そう考えると張り型を覚えさせるのは勿体なかっただろうかと言う気になってくる。
けれど残る二つの張り型も美味しいものだから、これを機会に是非試しておきたいとも思った。
「あとの二つもちゃんと使ってやるからな」
そしてまずはこの後ご飯にしようと言って、そのまま奥まで突き上げクレイを満足させてやったのだった。
***
「ロックウェル…そんなにジロジロ見てくるな」
まだ途中だからそのまま食事をしようと言い出したロックウェルに、さすがに恥ずかしいからと言ってマントだけ羽織らせてもらったのだが、先程からやけに見てくるので気恥ずかしくて仕方がなかった。
「いや…そのブローチを使ってくれているんだなと思って」
「ああ。これか?使いやすいから早速使わせてもらった」
そう言ってにこやかに返し、なんだそれを見ていただけかとクレイは納得して食事へと戻る。
自意識過剰だったかと少し恥ずかしく思いながらそっと頬を染めながら食事を摂る姿にロックウェルがほくそ笑んでいるのに気付かずに────。
(ああ、やっぱりクレイは本当にうっかりだな)
裸にマントなんて正直美味しくて仕方がない。
チラリとのぞく項あたりの白い肌が特に最高だった。
あの肌に後でいっぱい所有の証を刻み込むのが今から楽しみだとつい心躍らせてしまう。
あと残っている張り型は二つ。
一つは魔力交流をヒントに作られたもので、魔力をどれくらい込めるかで振動具合が変わり、相手の感じ方に変化をつけられるもの。
もう一つは凹凸が多く、初心者でも簡単に官能の波に連れ去ることができるもの。
果たしてどれくらい乱れてくれるのか────。
そうやって考えていると、不意にクレイがそう言えばと口を開いた。
「ここに来る前に白魔道士の集団に絡まれたんだが、お前に迷惑は掛かっていないか?」
「…もしかして10名ほどの集団か?」
「ああ。いきなりすれ違いざまに『卑しい黒魔道士』とか言われたから腹が立って、つい色々言いすぎてしまったんだ」
そんなクレイに横から眷属が声を上げる。
【あんなもの!もっと言ってやっても良かったくらいですよ!】
「レオ…」
【だってそうでしょう?黒魔道士を馬鹿にするにも程があります!】
ギャイギャイ吠えてくる感じに初めて遭遇するタイプの眷属だなと思った。
「クレイ。新しい眷属か?」
「ああ、レオは眠らせていた眷属だ。そう言えばお前に他の眷属を紹介したことはなかったな」
そう言ってクレイが眷属について教えてくれた。
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「馬鹿だな。ロックウェルは凄いんだぞ?俺がこれまで白魔道士で凄いと思ったのはロックウェルだけなんだから」
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何故か途中でヒュースが話を止めてきたのでクレイは首を傾げた。
気が付けばレオを始め、他の眷属の気配も消えている。
クレイの表情はもっと話したかったのにと言わんばかりだが、正直ロックウェルとしても限界だった。
「クレイ…お前は本当に可愛い奴だな」
「え?」
「そんなに私の事が好きなら、もっともっと可愛がってやるとしよう」
そしてよくわからないと言う顔をしているクレイを抱き上げそのまま寝台へと連れ去っていく。
「ちょっ…!ロックウェル!待てっ!」
せめてマントだけは外させてくれと言うクレイの言葉を聞き届け、すぐさまバサリとそれを剥ぐと、あっという間に床へと落とした。
「ん…はぁ…」
寝台へと降ろし口づけで蕩かしながらそっとまたその肌を堪能していく。
そしてゆっくりと赤い花を咲かせていくとクレイが恥ずかしそうに自分を見つめてきた。
「お前は本当に可愛い、私だけの愛しい恋人だ」
「あっ…」
そうしてまた溺れるように二人で愛し合った。
***
「ロ、ロックウェル……」
三度可愛がった後でそういえば忘れていたとその二つの張り型を並べてやると、クレイは少し考えた末にシンプルなシルエットのソレを指差したのだが…。
「こ、こんなの聞いてない…」
入れた時はこんなものかと言う顔をしたクレイも、本来の使い方を教えてやった途端にフルフルと身を震わせ始めた。
「こ、怖くて動かすの…無理…」
どうも中でモゾモゾと動かれるのが怖いらしい。
「じゃあ後ちょっとだけ魔力を増やしてみるから…良いところでストップと言ってみろ」
「無理…絶対無理ぃ…」
そうやって懇願するクレイの様子をしっかり見ながら張り型にゆっくりと魔力を増やしていく。
「え?やっ…何?!ひっ…!」
そしてある一定量を与えたあたりで明らかにクレイの表情が変わる。
「あぁ…んっ!」
そして気持ちよさそうに頰を染めたので、そのままゆっくりと抽送を繰り返してやる。
「あッ!やだッ!動かしちゃダメェ!!ん、ひゃあぁあん!」
どうやら中で激しく張り型が震え、かなり良いところを擦ったらしい。
「あっあっあっ!お、おかしくなっちゃうぅ…!」
クレイはそのまま感じすぎて涙をこぼしながら腰を突き出し揺らし始める。
こんなのおかしい、自分じゃないと言いながらも、そのまま溺れていくクレイが可愛くて仕方がなかった。
「こんなに乱れて…そんなに気持ちいいのか?」
「やだッやだッ!も、もう一つの方に変えてッ!」
このままではおかしくなると泣くクレイの懇願を聞き入れ、ほくそ笑みながらもう一つの方へと変えてやった。
「んやあぁああぁっ!!」
感じすぎた身体にその凹凸は最高に気持ち良かったらしく、入れた途端に一気にクレイは気をやってしまう。
けれどそれでは面白くないので、すぐさま回復魔法を唱えて軽く揺すってやった。
「ンッ…んぁあっ!やっやっやっ…!」
それでも意識を半分飛ばしながら腰が止まらない状態のクレイをそのまま堪能していく。
「ひゃっ!ひゃあぁあん、あぁんっ!やぁあん!」
理性が吹き飛び嬌声しか上げられないクレイがどうしようもなく愛しくて、ついでとばかりにそのまま魔力交流までしてやると、更にたまらないとばかりに溺れまくる。
「ロックウェル…ロックウェル…ッ!」
必死に縋りついてくるクレイを抱き上げてそのまま膝へと乗せてやると、もう嫌だと訴えてきた。
「はぁ…ッ!このままお前だけに溺れたい…ッ!」
なけなしの理性を総動員したのか、最後にそれだけを言ってクレイは一気に高みまで登り詰めて意識を手放してしまう。
「クレイ…それは逆効果だぞ?」
こうやって責め立てられるのを終わりにしてほしかったのだろうが、こんな可愛いクレイを目にしたらやめられるはずもない。
ずるりと張り型を抜き取ると、そっと最初の張り型へと手を伸ばしそこに潤滑油を垂らす。
そしてそのまま脱力し切ったクレイにゆっくりと入れると、また回復魔法を掛けてやった。
「ん…な、に?」
「クレイ…大丈夫だからこのまま抱きついていろ」
「はぁ…ロックウェル…?」
「いっぱい気持ち良くなろうな」
「え?やっ…!やぁっ!」
にゅるにゅると出し入れしてやると、クレイが身体を慄かせて快感を拾い上げていく。
「何っ?!怖いっ…!」
そう言いながらクレイがそのまま縋るように抱きついてくる。
「やだっ…やだぁっ…!!やめてっ!ぞわぞわするっ!」
「ほら、前も可愛がってやるから」
「んっ…んふぅ…!」
「色んなお前を見せてくれ」
「ひっ…!何かくるッ…!これダメぇっ!」
ぐちゅぐちゅと後ろをそのまま段々激しくして、前も嬲ってやると、クレイが嫌だと叫びながら身を震わせた。
「やッ!出る!いやだぁあ────っ!!」
ぷしゅっと勢いよく前から吐き出されたのは潮だった。
「ああ、上手に潮吹きできたな…」
「やッ…こんなの知らない…」
男にそんなものがあるなんて聞いたことがないとクレイは言うが、男にもあるにはあるのだ。
泣きながら放心状態になってしまったクレイを抱きしめて、安心させるように何度も口づけを落としてやるとそっとその身を寄せてきた。
「もう張り型はコリゴリだ。お前のだけがいい…」
そんな言葉にそっと張り型を抜いてやると、フルリと身を震わせて甘い声を出すからたまらない。
「あ…あぁん…」
「気持ちいいくせに」
「もう虐めないで…」
「まあいい。今日はもう私のものだけ感じてくれ」
「うっ…ロックウェル…」
そうしてそっと口づけながら後ろに入れてやると、クレイがいつもと違うとまた泣き出した。
「にゅるにゅるが残ってるからいつもと違うぅ…」
「ああそうだな」
別にそれならそれで滑りがいいからクレイも気持ちいいとは思うのだが…。
「中はお前のだけでグチャグチャにされたいのに…こんなの嫌だ…」
そのセリフは中にいっぱい出してほしいと言っているも同じなのだが、本人は気づいているのだろうか?
どうも潮吹きのショックで思考も混乱しているらしい。
「うっ…お前のだけがいいのにぃ…グスッ…」
「お前はいちいちそんな台詞で煽ってくるな」
そう言いながらも嬉しくて仕方がなくてそのまま抱き上げシャワーへと浚っていく。
「ほら泣くな。中まで洗って、またいっぱい注いでやるからな」
そう言いながら甘い口づけを落としてやると、クレイは安心したように抱きついてきた。
「ロックウェル…好き」
そんな可愛い恋人をこの日は夜まで可愛がり、降参だと言われるまで愛で倒した。
【本当にクレイ様の天然発言には困ったものです】
ヒュースがそうやってぼやき、ロックウェルの数々の暴走はやっぱり主の発言が原因だとため息を吐くが、それを主が理解する日はくるのか否か…。
【ま、全てが自業自得なんですが、今日もお幸せそうで何よりでございます】
そうしてのんびりと欠伸を噛み殺しほんのりと笑ったのだった。
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