黒衣の魔道士

オレンジペコ

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第一部 アストラス編~王の落胤~

137.買い物

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「ほら、この辺りの水晶はどうだ?」

そう言いながら白魔道士三人に差し出された水晶は透明度が高く、質も良さそうで申し分のないものだった。

「ああ、確かにこれは良さそうだな」
「本当に。こんな場所でこんないい石が手に入るなんて、アストラスは凄いな」

そうやって感嘆の声を上げる二人の横でシリィは一人もじもじとそれを見つめていた。

(こ、こんな高い石、絶対に買えない!)

もしや先日クレイが使っていた黒曜石などもこんなに高価だったりしたのだろうか?
だとしたら本気で恐れ多いとしか言いようがない。
何せ四つも使ってしまったのだから────。
しかしそんな自分に気付かぬまま、クレイは何でもないことのようにさっさと支払いを済ませてしまい驚きを隠すことができなかった。

「これは俺から三人に」
「え?」

四石ずつ入れられているものをクレイがポンポンポンと三人に渡してきたのでシリィは思わず目を丸くしてしまう。
しかもシュバルツはなんということもない様に普通に受け取り、ロックウェルはまた甘い言葉を言いながら当然のように受け取ってしまった。
けれど自分としてはこんな高価なものを四石も受け取るなんてできるはずもない。
自分は王族でもなければ恋人でもないし、貰っても返せる当てがないのだ。

「こ、こんなに高価なもの、受け取れないわ!」

できれば自分で支払える範囲で一石買うのが良いのではないかとそう口にはしてみたが、クレイはこれはお礼だからと笑って言った。

「交流会の件ではロイドには黒曜石を渡したしリーネにもさっき服とか他の物も買ったが、シリィにはまだ何もお礼をしていなかっただろう?俺からの気持ちだから受け取ってくれ」

気持ちは分かったがさすがにこんなには貰い過ぎなのではないだろうか?
そう思って思い悩んでいると、クレイはさらりと見当違いのことを言ってくる。

「ああ、勿論足りないだろうから何か他にも欲しいものがあれば…」
「た、足りるわ!十分よ!」

一体クレイの金銭感覚はどうなっているのだろうか?
王族とは言え黒魔道士としてこれまで生活してきたのだから、もう少しまともでもおかしくはないと思うのだが…。
けれどそれはヒュースの言葉であっさりと謎が解ける。

【クレイ様はほぼ遊んで暮らせるほど既にお金は稼いでおりますので、どうぞお気になさらず】

どうやらこれまで仕事で稼いだお金があり余っているらしい。

「そんなにいつの間に稼いだんだ?」

これにはロックウェルも不思議に思ったようで首を傾げている。

「ああ、二、三年くらい前…かな?トルテッティの方で荒稼ぎしていた時期があったんだ」

あちらは黒魔道士が少ないからかなり重宝されて、それこそ依頼が山のように来たから選び放題だったらしい。
影渡りができるから日帰りでやっていたらしく、アストラスの方でも仕事をこなしていたからロックウェルは全く気付かなかったようだ。

「凄いわね」

これなら確かに王からの報奨金を断ったり、仕事を無償でいいなどと言ってくれたりするわけだ。
そう言えば黒魔道士であることは生きがいだからやめたくないと言っていたし、現在の仕事は生活の為と言うよりもほぼ趣味のようなものなのかもしれない。

「お前ならロイドのようにお抱え魔道士でも十分やっていけそうだな」

シュバルツも思わずそう言ったが、クレイはそれは絶対にごめんだと言い出した。
どうやら自由がないのが嫌らしい。
王宮魔道士を嫌がるのと同じ理屈だ。

「黒魔道士は自由が一番だ」

逃げられないのはロックウェルだけで十分だと最後に惚気まで言っていたが、どうやら本人は無自覚らしく、そんなクレイにロックウェルがほんのり満足げに微笑んでいたのが印象的だった。

(なんだかんだでお似合い…なのよね)

最初はとてもではないが信じられなかったし、信じたくはなかった。
けれど友人という目ではなく恋人同士としての目で二人を見ると、なかなかこの二人はお似合いのようにも思えた。
女ったらしのロックウェルを天然で振り回して全く余所見をさせないクレイと、不器用でトラブルを撒き散らすクレイをしっかりと手綱を握って調教(?)するロックウェル。

(本当にピッタリ…)

悔しいけれどそこは認めざるを得ないだろう。

「はぁ…」

だからついそうやってため息を吐いてしまったのだが、そこをシュバルツが目ざとく見つけて言葉をくれる。

「もうクレイの事は気にするな。ロックウェルに任せておけばいい。それよりもルドルフ王子からの依頼の件、どうするつもりだ?」

そう。
先日ルドルフ王子から思いもよらぬ依頼をされたのだ。
それは仮でもいいから婚約者としてできるだけ傍に居てほしいというものだった。
本来なら一王宮魔道士として王子からの依頼を断るという選択肢はない。
しかしライアード王子が近々王宮に自分を訪ねてくることがわかっているため、ルドルフはこう提案したのだ。

『もしライアード王子との件を断りたいと思っているのなら是非この話を受けてほしい』と。

自分も勝手に決められた花嫁候補達から逃げることができるし、シリィも断りにくいライアード王子から逃げることができる。
お互いにとってメリットがあるだろうと言われれば本当にその通りで、非常に有難い申し出ではあった。
正直その話で頭がいっぱいいっぱいだったのに、先程ロックウェルからシュバルツの事まで言われて本気で困ってしまったのだ。

言ってはなんだが、ルドルフは何と言っても自国の王子。
しかも政治に明るく、それこそ魔力さえあれば次期王としての素質も申し分ないほどの完璧な王子で…一緒に居て気後れするなと言う方がおかしい。
年も離れているし、どうしても気を遣うため気疲れもする。
そう言った意味ではライアードと大差はない。
自分としては同じ白魔道士同士こうして気さくに話せる分、同じ王族とは言えシュバルツの方がずっと気楽に話せて居心地が良かった。

(まあ年が近いというのもあるのかもしれないけど…)

二つ違いの真っ直ぐなシュバルツは自分の目から見るとなかなか好青年で、例え色気がなくとも十分魅力があるように思えて仕方がないのだが…。

「なんだ?」
「あ、いえ。シュバルツ様って国ではモテたんだろうなと思って…」

思わずそんなセリフを口にして慌ててしまうが、シュバルツは何も気づかなかったのかサラリと流してしまった。
こういう鈍いところはクレイに少し似ている。

「別にモテはしなかったが…嫌われもしなかったな」

王位とは関係のないところで適当に遊んで暮らしていたからと口にはするが、どうも少し話したところによると魔法開発に興味があるようで、専らそちらの研究室にいることが多かったらしい。
しかもそこで開発された魔法を城下で勝手に試行してトラブルを巻き起こし、下の者に後始末を丸投げしていたという失敗談まで話してくれたので、正直自分からしたらクレイのトラブルメーカーぶりと大差ないと思えたのだが、本人曰くそれはそれ、これはこれで一緒にはされたくないのだとか。
どうもトルテッティは王族のすることはすべて文句を言わず受け入れるべしという絶対法則的なものがあって、それにより何か言われるということはあまりなかったらしい。
とは言え交流会前にやらかしたのはアストラスとの国境付近でのことだったため、さすがに王から苦言を呈されたようだが…。

「はぁ…ロイドの好みを把握したいのにクレイがこんなどうしようもない奴なら真似ができなくて困る」

そんな言葉にシリィは思わずクスリと笑ってしまう。
色々共通点があるからロイドがシュバルツを気に入る可能性は十分考えられるのに、本人はまるでわかっていないようだった。

「シュバルツ様にはシュバルツ様の良さがあるんですから大丈夫ですよ!元気出していきましょう!」
「シリィは本当に優しいな。王子達が見初めるだけのことはある」
「え?」
「クレイに振られたからと言って自棄にはなるな。今度はしっかり自分を幸せにしてくれる男を見極めるんだぞ?」

正直こんな言葉を掛けてくれるシュバルツの方が優しいと思うのだが…。

「シュバルツ様。どうせこの後はあの二人は一緒に行動したがるでしょうから、私達は先に帰ってさっきクレイにもらった石に圧縮魔法の試行でもしてみませんか?」

確かシュバルツは自身の中に圧縮魔法を取り入れるやり方は教えてもらっていたはずだが、石に魔力を込めるやり方は聞いていないはずだ。
だから少しでもシュバルツのためになることをと思ってそんな提案をしてみる。

「あれは元々ロイドが考えた魔法ですし、他の使い方にも興味があるかなと。私、交流会の時にやってみたのでやり方はわかりますし、もしよかったら是非ご一緒に」
「いいのか?」
「ええ。今度ロイドに会った時に話のタネに出来るし一石二鳥じゃありません?」
「そうか!それもそうだな。シリィは気が利くな」

途端に満面の笑みで喜びを表したシュバルツにシリィも思わず笑顔が零れ落ちる。

「喜んでもらえて私も嬉しいです。シュバルツ様にはいつも優しい言葉を掛けていただいていますし、少しくらいはご恩返しさせてくださいね」

そうやってフフッと笑いあった後、シリィはイチャイチャしながら前を行く二人に声を掛けた。



「クレイ!ロックウェル様!私達、先に帰ってもいいですか~?!」

その言葉にクレイが目を丸くしたが、ロックウェルが耳元で何事かを囁くとすぐに笑顔で眷属を貸してくれる。

「シュバルツ。シリィを頑張って口説くんだぞ」

そう言って眷属に指示をだし、二人を王宮まで送ってくれたが、それに対してシュバルツはプンプンと怒っていた。

「本当に嫌な奴だ!どうせ色気がないから特訓しろと言いたかったんだ!」
「クスクス…そんなことありませんよ。まあ、とは言えシュバルツ様はこういった事は不慣れそうですものね。圧縮魔法を試した後で少し特訓しますか?私で良ければ付き合いますけど」
「本当か?!」
「ええ。頑張ってロイドを落とす練習をして、皆にシュバルツ様を認めてもらいましょう」
「助かる!ありがとう、シリィ」

そうやって無邪気に笑うシュバルツは本当に可愛らしいと思う。

(まあ年上の人に言うことでもないけど…)

それでも心がポッと温まるこの笑顔を、ロイドがわかってくれればいい────素直にそう思う自分がいた。


***


「まさかあの二人がくっつきそうだとは思ってもみなかったな」

ロックウェルからちょうどいいから二人きりにさせてやれと言われて、ふと二人を見ると確かにいい雰囲気を醸し出していた。
確かに白魔道士には白魔道士が合うと思いはしていたが…。
あれならシュバルツが口説いたら案外すんなりくっつくのではないかと送り出したものの、さて上手くまとまってくれるだろうか?

そう思っていたのに、二人を送り出した途端ロックウェルが思いがけない言葉を口にした。

「まあシュバルツ殿はロイド狙いだから、シリィの方から積極的に迫らないと難しいとは思うがな」

それを聞いてそうだったと今更ながら思い出し、その後でロックウェルが自分と二人きりになりたいからああ言ったのだと確信してしまった。

「ロックウェル…?」
「ふっ…。そう怒るな。私だってお前とデートを楽しみたかったんだ」

そう言いながらサラリと髪を梳かれて思わずドクリと鼓動が跳ねる。
どうしてロックウェルはこうも色気が多いのだろう?
友人の時には自分に向けられることのなかったその色気が今は全部自分へと向けられて、正直困る。

「どうした?」
「なんでもない」

付き合い始めたばかりの頃よりもずっとロックウェルにハマってしまっている自分を、クレイは認めるしかなかった。

(やっぱり好き過ぎる……)

そう思ってそっと俯きながら歩いていると、不意に手を引かれて驚いた。

「ほら。今日はお前と一緒に行きたい店があるんだ」

そんな言葉と共に連れて行かれたのは、正直とてもロックウェルらしい店だった。

「前はお前が買ったものしか説明してやれなかったからな」

笑顔でそう言い放ったロックウェルの前にあるのは当然だが大人のオモチャだ。

「こういうのは本来黒魔道士の方が詳しいはずだが……」

そう言いながら妖しく笑ってくるからたまらない。
そんなことを言われても本当に興味がなかったのだから仕方がないではないか。
折角だからこれを機に勉強させてもらおうと思い、そっと面白そうなものを見つけてはロックウェルに教えてもらった。

「凄いなロックウェル。色々使ったことがあるのか?」
「いや。使ったものはそれほど多くはないかな」
「そうなのか?意外だな」

ふ~んと話を聞きながら興味津々で色々手にとって見ていると、そっとロックウェルが後ろから包み込むように抱き込み、近くにあったオモチャを手に取って検分し始めた。

「ああ。これなんかも一度使ってみたいな」

どこか甘い声で囁かれそっとそれに目をやると特におかしなものでもなさそうだったので、買うか?と訊いてやった。

「いいのか?」
「ああ。別に試してみたいならいいぞ?」

既に色々試したのだし、別に今更一つ増えたところでそんなには変わらないだろうと思ったのだ。

「じゃあ後二、三個試したいものを買ってくるから待っててくれ」
「ああ、わかった」

サラリとそう流して自分は自分で良さそうなのを買ってみようと、クレイはそっと微笑んだ。



そんなクレイにヒュースが突如声を掛けてきた。

【クレイ様。そう言えば今日はアイリス様がいつもの店にいるから暇なら一緒に飲もうと言っておりましたよ?この後行かれますか?】

そんな言葉にクレイは暫し思案して、行かないと答えを返した。

「今日はロックウェルがオモチャで遊びたそうだし、食事は部屋ですませたいな」
【かしこまりました。それならロックウェル様のお部屋の方にお食事の用意を致しましょうか】
「ああ、頼む」

その言葉にヒュースは速やかに使い魔へと指示を出したようだった。


***


【ロックウェル様。クレイ様は今夜はロックウェル様のお部屋でお食事をとりたいとのことです】

ロックウェルがオモチャを手に取っていると唐突にヒュースがそんな事を言ってきた。

「意外だな。アイリスの件は話したのか?」
【ええ。今日はロックウェル様とオモチャで遊びたいから部屋で食べたいそうですよ?可愛がって差し上げてください】

そんな言葉に思わず耳を疑ってしまう。

「いや待て。流石にそんな事は……」

口にしないのではないだろうか?

【ロックウェル様がオモチャで遊びたそうだし食事は部屋でとクレイ様は仰ったのですから、同じ事でございます】

そのセリフに思わずロックウェルは悶絶しそうになった。

(可愛過ぎる…!)

これはもう今日も沢山開発してやらねばと気合いも入るというものだ。

「ヒュース…お前の主人は本当に迂闊すぎないか?可愛いにも程があるぞ?」
【そう言っていただけて何よりでございます。他者の入る隙などないほど溺れさせてくださいませ】

どうやらアイリスの件はヒュースも心配しているらしい。

【穏便にことが収まるのが一番ですが、クレイ様は無自覚に事を大きくしてしまわれるので……】
「ああ。それはよくわかる」
【クレイ様の件ではお世話をおかけしておりますので、できることがあればなんでも仰って下さいませ】
「わかった」

自分の眷属だけで手が余るようなら幾らでも使ってくれと言ってくれたヒュースに笑顔で答えながら、取り敢えず次にアイリスに会う日までに少しでもクレイを教育しておこうかとため息をついたのだった。




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