黒衣の魔道士

オレンジペコ

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第二部 ソレーユ編~失くした恋の行方~

50.※双子の処遇(ロイド×双子)

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※今回ロイド×双子黒魔道士の3Pを含みます。苦手な方はブラウザバックをお願い致します。
※このお話は第二部番外編【夢現】とリンクしています。

────────────────

「シュバルツ!」

今日の主役への挨拶を終えたフローリアが、予想通り自分の元へとやってくる。
はっきり言って物凄く面倒臭い。

「シュバルツ。そんなに嫌そうな顔をしないで?私は叔父様からもシュバルツの様子を見てくるように言われているのよ?」
「父上から?」
「ええ」

それならまあわからないでもない。
父はソレーユに送り出すのを最初は反対していたのだ。
けれどこちらが懸命に『他国での生活は勉強にもなるから』と訴えたので渋々送り出してくれた。
結局いつだって父は自分には優しいから、ゴリ押せば通らないこともないとわかっていたことだし、こうして様子見を頼むのすら想定内と言えば想定内だった。

「じゃあ父上には仲睦まじくしているから御心配なくと伝えておいてくれ」

だからそう言ったのに、フローリアはその言葉に深々と溜息を吐いた。

「シュバルツ。叔父様も心配していらっしゃるし、そろそろ遊びはやめて国に戻ってらっしゃいな」
「…………」
「どうせ貴方じゃあそこの黒魔道士は落とせないでしょう?」

お子様過ぎて────。
そんな風に暗に言ってくるフローリアに腹が立って、思わずロイドをグイっと引き寄せてしまう。

「うるさいな!絶対にロイドは落とすと決めているんだ!」

『黙って一人で帰れ』と言い放ち、そのままどこか楽し気にしているロイドに口づけ勝手に魔力まで交流して、思うさまフローリアへと見せつけてやった。
確かに今の自分ではまだまだロイドを落とすことなんてできっこないが、可能性がある限りは絶対に諦めたくはないのだ。
これまで手に入らなかったものなんてほぼないのだから、今回だって絶対に手に入れて見せる。
そうして唇を離しフローリアを睨みつけると、どこか怒ったような顔で『勝手になさい!』と踵を返して行ってしまった。
後に残されたのは子供じみたことをしてしまったと反省する自分と、腹を抱えて笑うロイドだけだ。
どうやら怒ってはいないようだが、さすがにこんなに人が多い場所で口づけを交わすのはマズかったかもしれない。
そう思って周囲にさり気なく視線をやったのだが、そんな自分にクレイが何でもないことのように声を掛けてきた。

「気にしなくてもいいぞ?さっきロイドが素早く結界を張ってたから」

どうやらフローリアが現れた時点でロイドが先を予想して結界を張ってくれていたらしい。
実にできた男だなと思わず感心してしまう。

「クレイ…言ったら面白くないだろう?折角慌てふためくこいつが見れると思ったのに」
「ははっ!悪かった。お前は相変わらず性格が悪いな」
「ふっ…代わりに遊んでほしいものだな」
「残念だが今日はロックウェルと遊ぶ予定なんだ」
「なんだ。外でするのか?いい場所を教えるぞ?」
「ブッ!ふざけるな!中に決まってるだろう?!」

そうしていつも通り楽し気に会話する二人にすっかりまた置いてけぼりを食らってしまう。
本当にこの二人の仲の良さには嫉妬以外覚えようがない。

「ロックウェル……私に黒魔道士の愛し方を教えてはくれないか?」

一体こんな黒魔道士をどうやって愛せばいいのか自分にはさっぱりわからない。
ロイドのお陰で閨は上手くなってはきても駆け引きなどはまだまだ上手くできないし、いつだって揶揄われてばかりのお子様なのだ。
いくら背伸びしようとそこだけはいつまで経っても変わらない。
だから折角の機会だし、自分よりずっと大人であるロックウェルの意見を聞かせて欲しかった。

そうして泣きそうな気持ちで尋ねた自分に、ロックウェルはグラスを傾けロイドを睨みながらもドSな笑みでこう答えた。

「黒魔道士の愛し方…ですか。そうですね。黒魔道士は快楽が好きでしょう?だから…遠慮なく抱いてやることです。口では嫌だと言ってても、乗せることさえできればなし崩し的に溺れるので、夢中にさせられればこちらの勝ちですよ。あとは疲れ切って眠るまで好きなだけで倒せばいいだけです。身体を落とせば心も落ちやすくなりますしね。逆に焦らし目的で淡白に終わらせてばかりだと余所見し始めるので、出来るだけ避けた方がいいということも付け加えておきましょうか」
その言葉に聞かなきゃよかったとまた凹んでしまう。

そんな領域自分には逆立ちしたって到達できるわけがない。絶対に無理だ。
けれどロイドを手に入れるために必要なのなら、そこを目標に頑張るしかないのかもしれないとも思った。

「……参考にさせてもらう」

今はそう答えるのが関の山だけど、いつかきっとロイドを手に入れたい。
そう思いながらそろそろ止め時だとばかりにロックウェルと一緒にロイドとクレイを引き離しにかかったのだった。


***


「困ったな」

数日後────ライアードは自分の執務室で大きな溜息を吐いていた。
結婚式を終え祝賀ムードが漂っていた王宮内も落ち着いた頃合いだ。

サティクルドの内情を探りつつ、牢の中にいる例の黒魔道士をどうにかしようと考えていたのだが、正直刑罰を与え放り出すのは簡単なのだが、その後が問題だった。
彼らはどうにもミシェルに執着しているようで、ミシェルのお抱え黒魔道士として傍に居たいと主張しているのだ。

「絶対にミシェルから離れないぞ?」
「そうだ!追い出しても絶対に付きまとってやる!」

そうしてストーカーのように目をギラギラさせるので厄介でしかない。
ミシェルに一応話しては見たものの、物凄く迷惑そうに眉を顰めるし、アルバートに至っては『今すぐ斬り捨てましょうか?』と言ってミシェルに止められる始末。
一応ロイドが評価するにはそこそこ優秀な黒魔道士らしいので、役に立ってもらえるなら王宮の魔道士として魔道士宮に入れてもいいとは考えているのだが、それはお断りだと本人達から言われてしまった。

「そうは言っても黒魔道士だしな……」
「そうですね。王宮内はクレイの結界で入れなくとも、外交に出た際が一番狙われそうですね」

いくらミシェルにクレイの防御魔法が掛かっていようと、常に気を張っているわけにもいかないからミシェルにだって隙は出る。
寝入ったところを上手く狙えば攫うことくらいはできるだろう。
そのまま洗脳でもされたら問題だ。
殺すことなく面倒がないように上手く味方に取り込む手はないだろうか?
そうして考え込んでいると、ロイドが仕方がないかと溜息を吐いた。

「あまり気は進みませんが、あの二人と寝て満足させてきましょう」

けれどその言葉は正直大丈夫かと問いたくなるようなものでしかなかった。

「シュバルツ殿はいいのか?」

相手が女ならまだしも、男だ。
流石にまずいのではないだろうかと尋ねたのだが、ロイドはうっそりと笑いながら心配しなくてもいいと口にした。

「御心配には及びません。お抱え黒魔道士としてプライベートを仕事に持ち込む気はありませんので」
「…そうか。ではお前に任せる」
「はい。では失礼いたします」

そうしてあっという間に去ってしまうロイドを見送りながら小さく溜息を吐いた。

(気が進まないと言っている時点でシュバルツ殿を気にしていると気づいていないのか?)

本当にロイドは優秀なのに鈍感なところがあるなと思いながらそっと席を立つ。
行先はミシェルのところだ。

「兄上」
「ライアードか」

話があると口にすると、ミシェルは仕事の手を止め人払いをしてくれた。

「何かあったのか?」

そうして単刀直入に切り出されたのでこちらも短く答えを返す。

「はい。例の双子の黒魔道士の件ですが、ロイドを向かわせることにしました」
「記憶操作か?」
「いいえ。やり方は本人に任せましたが、恐らくあの二人と寝て兄上の方に向いている目を自分に向けさせるのではないかと……」
「…………それは」

言いたいことは良くわかる。
黒魔道士らしいやり方だとは思うし、シュバルツの方はいいのかという気持ちもあるのだろう。
けれどこの方法が一番効果的と言えば効果的なのだ。
ロイドがやると言ってくれたのだから、後はその双子の始末をどうつけるかということのみだ。

「私としましてはレベルの下がった王宮魔道士の質を上げるためにそちらに配属できればと考えているのですが」

そう口にすると、ミシェルは案の定気が進まないというような顔をした。
それはそうだろう。
自分をレイプした相手をそんな場所に置くのかと言いたくなる気持ちもわかる。
けれど目の届かない場所に置いておいて、後で問題が発生するのも困るのだ。

「兄上の安全を確保するために、監視の行き届いた場所に置くのも一つの手かと」
「……それもそうか」
「では?」
「わかった。ではその件に関してはお前に一任する。くれぐれも上手くやる様に」
「はい。お任せを」

そうして話をつけて今度はシュバルツの元へと足を向けた。




「シュバルツ殿」
「ライアード様。如何なさいましたか?」

ちょうど手が空いていたのかのんびりと寛いでいるシュバルツに、ロイドは今夜は帰ってこない旨を伝えておく。

「すまないが急ぎの重要な仕事を任せたから今夜はこちらには帰ってこられないと思う」
「そうですか。わかりました」

仕方ありませんねと寂しそうに微笑むシュバルツに心は痛むが、ここは兄のために許してほしいと思った。

「シュバルツ殿。多分ロイドは疲れて帰ってくるはずだ。明日は休みにするから、できれば労ってやって欲しい」
「わかりました。ありがとうございます」

そうして無邪気に微笑むシュバルツに静かに笑うと、そっとそのまま執務室へと戻っていった。


***


ロイドはその頃、地下牢の前で双子の魔道士を前に不敵な笑みを浮かべていた。

「お前たち。そろそろそこから出たいか?」
「出たいに決まってるだろう?!」
「さっさと出せ!」

そうしてぎゃんぎゃん噛みついてくる二人に、冷たい笑みで甘い言葉を投げつける。

「ミシェル王子のところに行くには少し汚いな。シャワーを使わせてやろうか?」

そんな言葉に双子が警戒心をむき出しにした。

「……何が目的だ?」
「お抱え魔道士に簡単に乗せられると思うなよ?」
「クッ…威勢がいいことだな。私はただ…取引に来ただけだ」
「取引?」
「そうだ。お前たちはここから出られる。私の主は有能な黒魔道士を手に入れられる。ただそれだけのことだ」
「……内容は?」
「簡単だ。『黒魔道士として』私と寝るだけでいい。それだけでここから出られて、ミシェル王子のいる王宮で王宮魔道士として堂々と側に居られる。願ってもないことだろう?」
「……お前を抱けばいいのか?」
「どちらでも?」
「それだけでいいんだな?」
「ああ。そうだな。折角三人なんだ。サンドイッチでもどうだ?」
「…………」
「ミシェル王子とは二輪挿しで遊んだんだろう?興味はないか?」
「…………」
「私は知識でしか知らないからな。これを機に試してみたいんだが、どうだ?」
「……やってみたい」
「…確かに興味があるな」
「決まりだな」

そうして易々と乗せられた双子にそっとほくそ笑み、そのまま牢から出したところで肩を掴み、一気に部屋まで影を渡った。



「男に挿れられたことは?」

シャワーを浴びるために服を脱ぐ二人にそう尋ねてやると二人ははっきりと『ない』と言った。
自分達はいつも抱く側だったと。

「そうか。それならまずは私がお前達を抱いてやろう。それから一番気持ち良さそうな真ん中を誰にするか決めればいい」
「……そうだな。よく考えたらそうか」
「真ん中…。挿れて挿れられて…か。最高に気持ちよさそう……」

黒魔道士として是非とも体験したいであろう甘い誘惑を仕掛けてやるとあっさりと乗ってくる。
やはり黒魔道士としてこうでなければ。
今回の仕事は魔力のないつまらない女相手よりはずっと楽しめるものと言えるだろう。
それこそ面倒臭い白魔道士よりも黒魔道士相手の方が然程気を遣わなくても済むし、互いに楽しめればそれでいいのだから。

正直後は非常に簡単だった。
二人を犯して気持ちよくさせ、後は互いに犯し合わせて一番後ろでバックで突いてやればいいだけだ。
気持ちがいい真ん中のポジションは二人に譲ってやると言ってやれば嬉々として喜ばれた。
黒魔道士として体験してもいいかとは少しは思ったが、現時点でシュバルツ以外に挿れられたいと思えなかったのでそれとなく回避してしまった。

(はぁ…夢の中でシュバルツとクレイと3Pが出来たら真ん中でよがれるのにな)

クレイを犯しながらシュバルツに貫かれたら一体どれだけ気持ちがいいことだろう?
幸せ過ぎて死ぬのではないだろうか?
現実では絶対に叶わない夢だけに想像ばかりが広がってしまう。

「あぁ…!ロイドッ!もっと!」

これまで後ろを知らなかった男が歓喜の声で強請ってくる姿に愉悦が込み上げてくる。

「わかっている。ほら、ここだろう?いっぱい堪能すればいい」

こちらも男に挿れるのは初めてだが、シュバルツと寝ているからもう大体のことはわかっているし、この男達を楽しませることなど簡単だった。
自分が経験したことを実践すればいいだけの話なのだから────。

「ひっ!気持ちいいッ!」
「んぁッ!凄い…!これ、ダメ…!」

見る間に溺れていく二人を見ながらそうしてしっかりと満足できるところまで付き合ってやった。

「んん…気持ちいい」
「最高……」

そうしてクテンと満足げに横たわる二人にそっと水を差し出してやると、二人は嬉々として話を振ってきた。

「ロイド。また俺達と遊んでくれるか?」
「今日は楽しかったし!王宮魔道士になったらいつでも遊んでくれるっていうなら、話は受けるけど?」
「そうだな。ミシェル王子に手を出さないなら考えなくもないぞ?」
「「え?!」」

ここでさり気なく口にした本題に対し驚いたような声を上げた二人にクスリと笑いながら、『そんなに良かったのか?』と尋ねてやる。
この二人は一体どれだけミシェルに嵌ってしまっているのだろう?

「ミシェルは本当に極上なんだ」
「そうだ。あの吸い付く感じがたまらなくて……」
「声だって可愛いし、泣き顔だって凄く可愛かった」

そうしてミシェルを褒め倒す二人はどう見ても恋をしている姿そのものだ。
けれどこれを放置できないからこそ今自分はここに居るわけで、何を置いてもそこを上手くやらなければならない。
恋心は記憶操作ではどうともできないから、別な手でいくしかないのだが────そこが自分の腕の見せ所だろう。

「ギル。お前だってさっきの蕩けるような顔は最高だったぞ?」
「え?」
「ネヴァも、可愛い声で強請られたらもっと可愛がってやりたくなった」
「え?」
「ほら、ここも、ここも……全部感度がいい」
「あ……」
「ギルはこっちだな。ここが……好きだろう?」
「あんッ!」

スッと背を撫で上げるとピクンと身を震わせる相手に妖艶な笑みを浮かべてやる。

「はぁ…ロイド……」
「サンドイッチもいいが、一人ずつ可愛がるのもいいな。もう一度抱かれたければ抱いてやるが、どうする?」
「…………」

過去の快楽を忘れさせるには、それ以上に魅力的な快楽の罠を張ってやればいい。
そうして黒魔道士の本領を発揮して二人の黒魔道士を甘く絡めとる様に誘惑する。
黒魔道士の思考は読みやすいから落とすのなんて簡単だ。
これまで自分に落とせなかった相手はクレイだけ────。
そんな自信に溢れた自分に相手は勝手に落ちていく。

「ロイド……」
「ん…二人とも可愛がって……」

そうして罠にかかった二人に内心でほくそ笑み、満足げな笑みを浮かべながら主人の憂いを晴らすべく快楽へと突き落としてやった。


***


「ライアード様。あの二人を陥落させました」

翌朝一番に報告を入れるとライアードは淡々とそうかと答え、双子はどこにと尋ねてきた。

「今は部屋で眠っています。この後魔道士宮に案内しても構いませんか?」

配属先はそちらでいいかと尋ねると、問題ないという答えが返ってくる。

「ではそちらに案内した後こちらにまた戻りますので、何かありましたら眷属の方に……」

そう頭を下げた自分にライアードが意外なことを口にしてきた。

「ロイド。大役を任せてしまった侘びに今日は休みにしておいた。二人相手は疲れただろう?今日はシュバルツ殿に癒してもらってくれ」

そんな言葉に思わず目が点になる。
確かに黒魔道士だけだから回復魔法など使えないし、二人が相手だと疲れると思ったのかもしれないが、それは間違いだ。
そもそも黒魔道士はそんなに長々とするのは好まない。
昨日は二人相手だから確かに少々長くはなったが、それでも疲れるほどではなかった。
基本的に挿れるだけだったし、体力は使うが体の負担は少ないのだ。
これくらいであれば仕事に支障をきたすほどでもない。

「有難いお気遣いですが、別に抱かれたわけではありませんのでお気遣いはどうぞご不要に」

そうして礼を取った自分に今度はライアードが驚いたようだった。
どうやら自分が滅茶苦茶に抱かれたとでも思い込んでいたらしい。

「ライアード様?なんでも身体を差し出せば解決するわけではないのです。私がそんな三流黒魔道士のような手を使うとでも?」
「すまない。お前は文句のつけようがない一流の黒魔道士だったな」
「思い出していただけて光栄です。では案内が終わり次第戻りますので」

そして優雅に頭を下げ双子達を魔道宮へと送ったのだが────。



「えぇっ?!ロイド、もう行っちゃうのか?」
「夜には会える?今夜一緒に呑もう?」

そうしてその後も楽しもうと懐いてきた二人に、笑顔で言い放つ。

「馬鹿だな。楽しい遊びはたまにだから刺激的なんだ。また楽しみたいなら私を落としてみろ」
「さすがロイド!わかってるな!」
「燃える!絶対落とす!そしたら今度は69で後ろから突いてほしい!顔射されながら犯されるとか想像するだけでたまらない!」
「いいな!俺はもう一回サンドイッチがいい!今度はロイドも真ん中に入れてやりたい!」

そうして勝手に盛り上がる二人に勝手にしろと言い放ち、余裕の顔で踵を返す。
これならミシェルの方に行くこともないだろう。
精々自分に夢中になればいい。
自分は絶対にこの双子に落とされることなどないのだから。

(私が今一番寝たいのはあの夢のシュバルツだしな……)

ライアードはシュバルツに癒してもらえと言ってくれたが、自分を満足させてくれるのはあのいつ会えるのかわからない夢のシュバルツだけなのだ。
休みをもらっても意味がない。

(まあそれでもあの双子よりはシュバルツの方が満足度は高いが……)

小犬だろうとなんだろうと、シュバルツのテクニックは相当上がっている。
それが今回の件でよく分かった。

(昼にでも抱かれに行くか)

休みを取る必要はないが、それくらいの息抜きはさせてもらってもいいかもしれないなと思いながら主人の元へと向かっていると、何故かシュバルツがこちらに向かって走ってくる姿が見えた。




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