黒衣の魔道士

オレンジペコ

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第二部番外編 シュバルツ×ロイドの恋模様

17.狐と狸③

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「ロイド。急に父上に挨拶だなんて…本当にいいのか?」

こちらを不思議そうに見遣るシュバルツには悪いが、今回の件で本人に詳細を話す気はない。

「ああ。使者が受け入れ話を持ってきただろう?向こうがそこまで誠意を示してきたのに、挨拶もまだと言うのも悪いと思ってな」

そうしてニコリと笑ってやったら物凄く嬉しそうにシュバルツは笑った。

「そうか。うん。何と言うか…ロイドが私のものだって思えてすごく嬉しい」

こういう所はやっぱり変わらずまだまだお子様だなと実感してしまう。
その分実に扱いやすい。
こちらから攻めるには好都合だ。

そうして二人で影を渡りシュバルツの父の元へと向かうと、驚かれはしたが笑顔で歓迎してもらえた。




「シュバルツ!お帰り」
「父上。お久しぶりです。急な訪問にもかかわらずお時間を頂きありがとうございます」
「よいよい。息子が帰ってきたんだ。仕事など他に回すなり後に回すなりすれば済む話だ」

そうして仲良く話す二人だったが、そこでシュバルツがこちらへと振り向き頭を下げていた自分を父へと紹介した。

「父上、こちらが私の大切な恋人、ロイドです」
「ご挨拶が遅れ申し訳ございません。ソレーユ国第二王子付き黒魔道士 ロイドでございます。どうぞお見知りおきを」
「……王弟ミシェルだ。苦しゅうない。面を上げよ」

そうして顔を上げると、笑顔にもかかわらず全く目が笑っていない壮年の男がそこにいた。

(親子そろって食えない腹黒だな)

本当に血は争えないとはよく言ったものだと思う。

「父上。ロイドは黒魔道士ですがとても優秀なのですよ?魔法の開発なども積極的に行っていますし、きっとこちらでも良い刺激になってくれると思います」
「そうかそうか。それは楽しみだ。シュバルツ?逃がさないようにしっかり捕まえておくんだぞ?」
「わかっています」

そうやってにこやかに話しているのに、裏に感じる言葉がアベルの言っていたように怖さを秘めているように感じられる。

「そうだ!急だからあまり豪勢にとはいかないが、すぐに歓迎の宴を催すよう伝えてこよう。黒魔道士は酒を好む者も多いと聞く。トルテッティのとっておきの酒でもてなすとしようか」
「……お気遣い痛み入ります」

そうして客間へと案内され、暫くゆっくり過ごすようにと言われはしたが、さてさて何が出てくることやらとため息が出た。
ちなみにシュバルツはそのまま積もる話もあるからと父親に連れられて行ったのでここにはいない。
今この部屋にいるのは監視代わりに置かれた給仕のメイドくらいのものだ。



ロイドはそのメイドにそっと近づき額を軽くトンッと突く。

「な、何を?!」

耐魔法が掛けられているため記憶操作を行う前に逃げ出そうとされるが、当然ながら逃がすつもりはない。
こんなもの、弾けるくらいには自分の方が力は上なのだから。

「……ッ!」

多少手間取りはしたが、もうこのメイドは自分の支配下だ。

「さて…給仕をしてもらいながら情報を引き出すとしようか」

精々役に立ってもらわなければ困ると笑った自分にメイドは深々と頭を下げ、一言口にした。

「ロイド様。こちらのお飲み物にはすべて薬物が混入されておりますのでお飲みになられない方がよいかと」
「…そうか」

急に来たにもかかわらず随分徹底しているなと思いながらそのメイドに尋ねると、与えられた指示の詳細を教えて貰うことができた。

「本日はこちらの部屋でお寛ぎいただきながら思考力を低下させる効果のあるお飲み物を召し上がっていただき、続いて城内を案内するという名目の元、薬が体内を巡るよう適度な運動を。落ち着いたところで晩餐へと誘い、そこで別の催淫効果のある薬物を使用。シュバルツ様と閨を共にされたところで効果的により薬を作用させ、油断しているところを外部から狙って洗脳。あとは倒れたところを治療と称してシュバルツ様から引き離し、ご用意させていただいた別室へとご案内させていただくご予定でございます」
「……本当に至れり尽くせりだな。ちなみにその別室ではどんな待遇が待っているんだ?」
「はい。黒魔道士の方は快楽がお好きとのことですので、そのまま媚薬漬けにして鎖で繋がせていただく予定です。もてなしに当たってはメイド数名が選出されております。子を孕んだ者には特別手当が支給される予定でございます」

どうやらそれを理由にシュバルツとの結婚を阻止するつもりらしい。
概ね情報通りではあったが、最後のところだけが変わったようだ。

「ちなみにその場合ソレーユには何と言うつもりだ?まず前提として私が仕事に来なければライアード様が黙ってはいないぞ?」
「はい。そちらは三日ほどは王弟殿下自らがお引止めしたと謝罪するご予定です。そののちはシュバルツ様が体調を崩されたため病気を他国に持ち込むのは忍びないから城に留め置かせてほしいと説明。その後ロイド様がその病に発病。治療が終わるまでは国には返せなくなったとお伝えし、相応の補償金を支払うので許してもらいたいとお伝えすれば終了でございます」
「……なかなか酷い話だな」
「全て王弟殿下のシナリオでございます故、我々はそれに従うのみでございます」
「そうか。ご苦労」

本当にあの王弟は頭の回る人物だと感心してしまう。
魔法が弾かれようと、薬を使えばそんなものは関係ない。
いくら魔力が高かろうと、自力で解毒ができない黒魔道士はただただ堕ちていくだけだ。
いくつもの罠が張り巡らされていて、本当に見事としか言いようがない計画だった。
正直眷属からの報告を耳に入れていたからある程度は予想の範囲内だが、不意打ちのように訪れたにもかかわらず既に周知し終わっているなどその手腕に舌を巻く。
この裏を知らずにここまで来ていれば途中までは完全に相手の掌の上で踊らされていたことだろう。

「まあ媚薬漬けの段階で眷属がクレイの元へ強制的に運んでくれるだろうが……」

そんな姿をクレイではなくロックウェルにでも見られたら自分のプライドはズタズタだ。
これで解毒魔法まで世話になったら余計に腹立たしい展開になるではないか。

「お前達。悪いが薬物全てをただの水に変えておけ」
【かしこまりました】

そうやって眷属へと指示を出し、すぐさま自分の安全を確保する。

「なかなか面白くなってきたな」

そうしてフッと笑いながら一先ず眷属に用意させた水を飲み、頃合いを見計らってやってくる王弟を待ったのだった。


***


王弟に案内されながらトルテッティの城内をあれこれと見学する中、メイドから聞いた話をもとにどこかぼんやりした風に見えるようさり気なく気を配る。
そんな自分に何も知らないシュバルツがどこか心配そうに声を掛けてきた。

「ロイド。ぼんやりしてどうしたんだ?」
「いや。いつもはあまり意識しないが、お前はやっぱり王族だったんだなと思ってな」

そんな返答にシュバルツがなんだそんなことを考えていたのかと肩を竦めた。
すれ違う面々が皆脇へと下がり恭しく頭を下げていく姿はソレーユでも見慣れた光景ではあるが、それをシュバルツが平然と受け止めている姿が珍しかった。
そうして歩いているところで、前からフローリアを伴ったアベルが姿を見せる。

「シュバルツ?!」

向こうは焦ったようにこちらを見遣り、ちらりと王弟へと目を向けた。
それに対し王弟の方はどこか黙っていろと言うように目で合図を送り、それを受けてアベルは静かに頭を下げる。
どうやら本当に頭が上がらないらしい。

「シュバルツ!こんなところで会うなんて…随分急な訪問ではなくて?」

フローリアが訝しげな顔でこちらを見てくるが、シュバルツは涼しい顔だ。

「ロイドが父上に挨拶に来たいと言ってくれたんだ。父上もロイドがこちらで暮らせるよう色々手配をしてくださっているから私からもお礼を伝えたくて」
「そ…そうなの」
「それよりも久しぶりに会ったが少し顔色が悪いんじゃないか?どこか具合でも…」
「な、なんでもありませんわ!」

そして何故か逃げるようにアベルの袖を引き、フローリアはサッと王弟へと頭を下げたのち、その場から去っていった。
随分慌ただしいことだ。
そんな姿をなんとはなしに見遣っていると、どこか満足げな顔で王弟がこちらへと目を向けてきた。

「ロイド殿。そろそろ晩餐の準備も整った頃だろう。本日はシェフが腕によりをかけた料理を用意すると張り切っていた。是非楽しんでいってくれ」
「……ありがとうございます」

どこか楽し気にする王弟に恭しく頭を下げるが、内心ほくそ笑んでいるに違いないとため息をつきたくなる。
メイドの言葉が確かならこの後は催淫剤入りの食事だ。
眷属に指示を出したとはいえ演技をするのはいささか面倒だ。

(思考低下状態で催淫剤……か。演技をするなら少量を食べるくらいがベストだろうが…場合によってはもっと食べろと楽し気に言ってくるだろうな)

それを思うと僅かに憂鬱だ。
けれどそれが終わればシュバルツとの夜が待っている。
少しくらい付き合ってやっても構わないだろう。

そうして晩餐へと向かったのだが、そこにあるのは本当に歓迎していますと言わんばかりの豪勢な食事の数々。
これは事情を知らないシュバルツからしたら完全に騙されることだろう。

「父上…急だったにもかかわらずここまでしてくださってありがとうございます」
「なに、可愛い息子のためなら私は何でもするぞ?」

はははと嬉しそうに笑っている王弟に、本当に何でもする男だなと思わずにはいられない。
シュバルツに一切悟らせずにここまで上手く事を運ぶ手腕は素晴らしいの一言だ。

「ロイド殿も、今日は遠慮せず沢山召し上がって頂きたい」
「お言葉に甘えさせていただきます」
「シュバルツの好物もたくさん用意したぞ?久しぶりなんだ。沢山食べていきなさい」
「お気遣いありがとうございます」

そうしてシュバルツは本当に嬉しそうに料理に手を付け始めた。



それからシュバルツは親子でソレーユでの生活について色々と盛り上がっていたが、こちらとしては相槌を打つくらいしかすることがない。
演技をするのは別に不得手ではないが、面倒臭いのは確かだ。
行儀が悪くならない程度に気怠げにし、手早くならないようにゆっくりとナイフとフォークを使う。
たとえ王弟がこちらを見ていなかろうと、給仕するメイド達が目を光らせているから手を抜くことなどできはしない。
そうして食事も中盤を過ぎたところで王弟が徐にこちらへと視線をやった。

「ロイド殿。こちらでの食事は口に合わなかったかな?あまり食が進んでおられないようだが?」
「え?」

それに対しシュバルツが驚いたようにこちらを向く。
自分に好き嫌いがないことを知っているからこそ驚いたのだろう。

「ロイド、大丈夫か?どこか具合でも悪い?」

心配そうにするシュバルツにこれはチャンスだと思って、一気に色香を出して誘惑にかかる。
こんな茶番を終わらせる絶好の機会なのだ。これを逃す気はない。

「シュバルツ……」

目で、仕草で、空気で、甘く誘う────黒魔道士の誘惑。
これで落ちないはずがない。

「ロ、ロイド?!」

案の定シュバルツは真っ赤になりながらあたふたとし始める。

「ど、どうしたんだ?!」
「…少し具合が悪くて……。すまないがどこかで休ませてもらっても構わないだろうか?」

切ない眼差しで訴えてやるとシュバルツはすぐさま食事を中断し、自分の手を取りに飛んできて王弟へと暇を告げた。

「父上!申し訳ありません。私の部屋で少し休ませようと思いますので、中座するご無礼をお許しください」
「よいよい。大切な想い人が辛そうにしているのだ。しっかりと介抱してやるといい」
「ありがとうございます」

そうしてシュバルツの肩を借りながらあっさりとその場から離脱することに成功した。
王弟の方にさり気なく申し訳なさそうな視線を向けたのだが、あちらは計画通りに事が進んで満足そうな笑みを浮かべるばかり。
これならこちらの演技を疑っていることもないだろう。




「ロイド。大丈夫か?」

シュバルツの部屋につくとすぐさまグラスに水を用意してこちらへと差し出してくれるが、この水は飲んでも大丈夫なものだろうか?
そう思ってそっと眷属に尋ねると、媚薬は無事に水に変えたから大丈夫だとの答えが返ってきたので、そっとそれを口にする。
本当になにもかも油断ができない。

「食あたり?それとも何か口に合わないものがあったとか?ロイドが緊張するはずがないし…ストレスってわけじゃないよね?単純に風邪とかかな?」

そうして回復魔法を掛けてくるが、本当に薬を盛られていたとしたらこの魔法は見当違いだ。
寧ろ身体が回復に向かおうと活性化するため血の巡りがよくなり、薬の回りが早くなる。
この辺りも王弟の計算のうちなのだろう。
本当に早めに手を打って正解だった。

「シュバルツ……」

後は薬に侵された振りをしてそのままシュバルツを襲えばいいだけの話だ。

「ロイド?」
「ん…シュバルツ……」

いつもとは違う態で誘う自分に戸惑うシュバルツはひどく新鮮で、演技ではなく本気で襲いたくなった。

「え?ちょ…っ?!」

そしてスルスルと服を剥ぎ、その白い肌へと赤い花を散らしていく。
ここ最近は好きにさせていたが、自分が攻めるのだってもちろん大好きなのだ。

「シュバルツ…悪いが付き合ってもらうぞ?」

そうして黒魔道士然としながら、妖しい笑みでシュバルツを見下ろした。


***


ロイドの様子がおかしい。
そう思いながらもシュバルツはうっとりとしながら自分を見下ろしてくるロイドに魅入られて目が離せなかった。
まだこんな姿を隠していたなんて反則過ぎる。

一体その色香はどうやって出しているのだろうか?
自分の服を剥ぎ、ゆっくりと淫靡に赤い花を咲かせていくロイドの姿に興奮させられる。
その視線が甘く自分を誘うように妖艶に煌めいているのだ。
興奮するなと言う方がおかしい。
これまでだってロイドに襲われることは何度もあったけれど、そのいずれの表情とも全く違っているのだからたまらない。

どこか偉そうに傲慢にしながらも、優しく一から教え込んでくれていた最初の頃のロイド。
少し慣れてきてからの、一緒に楽しもうと嬉々として遊びの延長線のように自分を襲うロイド。
遊びの種類を変えるぞと昼間から自分を甘く誘うようになってからのロイドでもここまでの色香で自分を落としには来なかった。
その時のロイドは色んな性技を教えてくれて、自分の成長を促すように熱い眼差しを向けてくれていたから……。
だから正直今のように全身で自分を誘うようなロイドはどこまでも新鮮に映って仕方がなかった。
その姿はまるで甘い蜜を滴らせた大輪の花のようだ。
可愛いロイドが一番好きだと思っていたが、このロイドも黒魔道士然として別な魅力に満ち溢れていて物凄く好みだった。

「ロイド!」

だから強く抱きしめて立場を逆転させて押し倒しても許してほしい。

「あぁもうっ!好き!本当に大好き!このままいつもみたいに襲ってもいい?」
「シュバルツ……」
「そんなに甘く誘われて、我慢なんてできない!」

こうして押し倒してもどこか余裕の笑みで自分を嬉しそうに見つめてくるなんて、もう食べてほしいと言っているようなものではないか。
乗せられたようで癪だけど、誘ったのはロイドなのだからこのまま美味しく食べても怒らないで欲しい。

「ロイド…最高に気持ちよくしてあげる」

そうして笑った自分に、いつもと違ってロイドは受けて立つと言わんばかりに妖しく笑った。



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