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25.※仲直り Side.クリストファー
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エディアスのお陰でジオラルドの誤解は解けた。
でもどうやらジオラルドは本当に閨知識が不足していたらしく、冗談ではなく何も予備知識を持っていなかったらしい。
(まさか真っ新だったなんて…)
なんて美味しいんだろう?
このまま自分好みに育ててしまいたい。
事実も踏まえながら言えばきっとジオラルドはそう言うものだと納得するはず。
「ジオ。知っているか?閨の体位は実は100近くあるんだぞ?」
「……は?」
「それだけあればお前が気に入るものもあるはずだ。ちゃんと一つずつ教えてやるからな」
「いや、嘘だろう?!流石にそんなにはないはずだ!」
「ククッ。信じられないなら今度本も見せてやろう。それなら納得もできるだろうしな」
「うっ…」
「大丈夫だ。俺が全部教えてやる。嘘は吐かないから安心して身を任せろ」
キスで宥めて逃げられないよう絡めとる。
そうだ。声が外に漏れないよう結界も張っておかないとな。
「ん…っ、はぁ…っ」
ジオに気づかれないようさり気なく服を脱がせて、その肌をじっくりと味わっていく。
怖がらせないように、気づいた時には手遅れなように、上手に余裕をなくしてやらないと。
クチュリクチュリと音を立て、不慣れながら応えてくれるジオラルドを堪能する。
アリスト達には傲慢にしか映らないジオラルドだが、俺の腕の中ではジオラルドは全く違う表情を見せる。
「クリ…ス……」
「なんだ?」
「はぁ…。キス、気持ちいい……」
現に今もトロリとした扇情的な眼差しで見つめられて、下半身が激しく刺激されてしまう。
「グ…ッ。ジオ?」
「ん…お前の大きな手も…気持ちいいから好きだ」
しかもスリッと甘えるような仕草を不意打ちでしてくるなんてどういうつもりだ。
理性が飛ぶからやめろ。
「でも、怖いのは嫌だ」
な、なるほど。
それが言いたかったのか。
早く挿れてくれというアピールかと思った。
本当に可愛い奴だ。
よし。落ち着け俺。
ペースを崩されるな。
ここで暴走したらまた逃げられるぞ?
「クリスのは大きいし、俺の中がいっぱいいっぱいになって、揺さぶられると心の余裕がなくなって怖い」
それだけ俺のが気持ちいいから好きということだな。
ああ、早く挿れたい。
でもちゃんと聞いてやらないとダメだ。
ここで臍を曲げられたら俺が困る。
「大丈夫だ。好きに乱れてくれていいから、安心して俺に身を任せてくれ」
「そんなのはダメだ。こういうのは一緒に気持ち良くなるべきだろう?」
拗ねたように言ってくる姿が可愛すぎて身悶えそうになるからやめろ。
俺の理性が飛んだら困るのはお前だぞ?
「だから、きょ、今日はやめよう。何か別の方法を考え…ひゃっ?!」
何が『だから』だ。
ここまで煽られてやめるわけがないだろう?
甘いぞ。ジオラルド。
「逃げる気満々だな。悪いが逃がす気はないぞ?」
折角優しく抱こうと思ったのに、逃げようとするなら別な手を打つまでだ。
「クリス?!」
「可愛すぎるジオが悪い」
「は?!」
多分ジオラルドは単純に俺のプライドを傷つけないようにしつつ、なんとか抱かれるのを回避したくてあんな行動に出たと思われる。
ジオラルドの性格的にまず間違いない。
でも俺からしたらあれは煽られてるも同然だった。
でも教えてはやらない。
ジオラルドが自分で気づくまで放置だ。
その方が楽しい。
「あ、クリスっ…!」
キスで翻弄しながら優しく優しく後ろをほぐし、焦らしまくって自分からねだらせてやる。
そう思ったのに────ジオの経験値が低すぎて、指なら怖くないと言って嬉しそうにされてしまった。
思っていた展開と違う!
しかも凄く満足げにしながら甘えてくるから、メチャクチャ可愛い。
これで挿れられないなんて、俺の方が辛い。
なんだこの生殺しは?!
この俺が墓穴を掘ったぞ?!
「はぁ…クリスっ、イイッ…!」
「ジオ、頼むから挿れさせてくれ」
俺は正直強引な一面だってあるし、主導権はちゃんと自分で握る方なのに、どうしてジオには通用しないのだろう?
ここぞという強引にいこうとするタイミングに限って何故かジオがギュッと甘えるように抱きついてきて、一言二言可愛いことを言ってくるからつい甘やかしてキスしてやりたくなる。
『クリス。クリスの指、気持ちいい…。もっとっ』とか、『クリスの長い指に擦られるの、んっ、好きっ』とか『そこっ…捏ねられたらダメッだっ!腰が揺れるからっ!』とか全部可愛くて、早く繋がりたくて仕方がなかった。
初めての時が『嫌だ、恥ずかしい』のオンパレードだっただけに逆に新鮮だったのかもしれない。
「ジオ。お前が欲しい」
その結果、結局俺が折れる羽目に。
本気で早く挿れたい。
切実な思いを込めてそう言うと、ジオラルドはちょっと迷うように逡巡した後、後ろから挿れてくれと言ってきた。
「これなら…怖くないから」
尻を上げ、恥じらいながら告げられて、そのあまりの可愛さに天を仰いでしまう。
抱き潰してしまったらどうしよう?
可愛すぎて辛い。
「ジオ。力は抜いていろ」
そう言って頭を撫で、ヒタリと蕾に膨れ上がった自身を添えてゆっくりと腰を進めていく。
「は…ああぁ…」
感極まったかのような甘く蕩けきった声がジオの口からこぼれ落ち、嫌がることなく受け入れられて、胸の中に幸福感が込み上げる。
「あっ凄いっ!気持ちいいっ!クリスに包まれてっ…安心する…。んあぁっ…!」
しかも全部中へと収めたところで、ピクピクと身を震わせて嬉しそうにそんな言葉を溢されて、更に喜びが増した。
確かにこの体勢で挿れると、俺より一回り以上小柄なジオラルドはすっぽりと俺の腕の中へと収まる。
きっとそれはジオラルドに安心感を覚えさせるのだろう。
「ジオラルド。動くぞ」
「あっ、はぁッ!クリスッ!凄く熱い!あっあっ、そこっ、感じ過ぎて、んっ、ダメッだっ!ぁんっ!」
俺を求めるようにキュウキュウと締めてくるジオラルドが可愛いすぎて、とても我慢なんてできそうにない。
(ジオラルドは天然小悪魔だな)
まだ二度目の繋がりにもかかわらず恍惚とした顔で淫らにそんな事を口にするジオラルドを抱き締めながら、反応を見て奥のいいところを沢山突いてやり、好きなだけ喘がせてやる。
「ひぁっ!んっ、あっ、あっ!ぁんっ!はぁっ、んっ!」
「ジオ。こうして包んでいてやるから、安心して好きなだけ感じろ」
その言葉は正解だったようで、その後のジオラルドは初めて抱いた時よりもずっと素直に身を任せてくれて、最高の夜を過ごすことができた。
***
翌朝。身体を気遣う俺にジオラルドは幸せそうに笑い、やっぱり自分は正しかったと得意満面で言い放った。
「エディアスは何か勘違いしていたようだが、やっぱり俺が正しかったな。後ろからの方が身体の負担は少ないし、自然だった」
「……っ!ぷっ」
どうしよう?
ドヤ顔をするジオラルドが凄く可愛い。
笑ってはいけないとわかっていても可愛すぎてたまらなかった。
「何故笑う」
「いや。凄く可愛いと思ってな」
「俺にそんな事を言うのはクリスくらいだぞ?これまでそんなことを言われたことなんて一度もないしな」
「そうか?こんなに可愛いのに…お前の周りにいる奴らは皆、目が節穴に違いない」
「……っ!節穴は否定しないが、俺を可愛いと言うクリスもおかしい」
「そうか?俺はお前ほど可愛くて魅力的な相手には出会ったことがないと本心から言えるんだがな?」
笑顔でそう言えば真っ赤になって照れるジオ。
「ほら可愛い」
「揶揄うな!それより、俺はこれからのことを相談したい。何か俺にできる仕事はないか?」
「仕事?」
「ああ。できればお前の役に立てる仕事がいい。お前は俺を一生使い倒してやると言ってくれただろう?その言葉通り、俺は能力を生かしたいんだ」
その言葉に俺は顔を綻ばせる。
それはこの先もずっと俺の側にいてくれると約束してくれるような言葉だったからだ。
「ジオ。仲直りだな」
コツンと額を合わせてそう言うと、ジオラルドは頬を染めながら『好きに使え』と言ってくれた。
本当に可愛い奴だ。
「ジオ。愛してる」
そう言った俺にジオラルドは照れたようにしながら『俺も』と小さく言って、そっと唇を重ねてくれた。
****************
※ジオラルドは初めての時に主導権を握らせたクリストファーがあんなこと(恥ずかしい体位※本人談)をしてきたので、するにしてもなんとか恥ずかしい格好はやめてほしいなと思い、余裕はないものの、様子見をしながらなんとかバックの体位に持ち込もうとあれこれ試してました。
ただのチョロインではないのだと一応言っておきます(^^)
でもどうやらジオラルドは本当に閨知識が不足していたらしく、冗談ではなく何も予備知識を持っていなかったらしい。
(まさか真っ新だったなんて…)
なんて美味しいんだろう?
このまま自分好みに育ててしまいたい。
事実も踏まえながら言えばきっとジオラルドはそう言うものだと納得するはず。
「ジオ。知っているか?閨の体位は実は100近くあるんだぞ?」
「……は?」
「それだけあればお前が気に入るものもあるはずだ。ちゃんと一つずつ教えてやるからな」
「いや、嘘だろう?!流石にそんなにはないはずだ!」
「ククッ。信じられないなら今度本も見せてやろう。それなら納得もできるだろうしな」
「うっ…」
「大丈夫だ。俺が全部教えてやる。嘘は吐かないから安心して身を任せろ」
キスで宥めて逃げられないよう絡めとる。
そうだ。声が外に漏れないよう結界も張っておかないとな。
「ん…っ、はぁ…っ」
ジオに気づかれないようさり気なく服を脱がせて、その肌をじっくりと味わっていく。
怖がらせないように、気づいた時には手遅れなように、上手に余裕をなくしてやらないと。
クチュリクチュリと音を立て、不慣れながら応えてくれるジオラルドを堪能する。
アリスト達には傲慢にしか映らないジオラルドだが、俺の腕の中ではジオラルドは全く違う表情を見せる。
「クリ…ス……」
「なんだ?」
「はぁ…。キス、気持ちいい……」
現に今もトロリとした扇情的な眼差しで見つめられて、下半身が激しく刺激されてしまう。
「グ…ッ。ジオ?」
「ん…お前の大きな手も…気持ちいいから好きだ」
しかもスリッと甘えるような仕草を不意打ちでしてくるなんてどういうつもりだ。
理性が飛ぶからやめろ。
「でも、怖いのは嫌だ」
な、なるほど。
それが言いたかったのか。
早く挿れてくれというアピールかと思った。
本当に可愛い奴だ。
よし。落ち着け俺。
ペースを崩されるな。
ここで暴走したらまた逃げられるぞ?
「クリスのは大きいし、俺の中がいっぱいいっぱいになって、揺さぶられると心の余裕がなくなって怖い」
それだけ俺のが気持ちいいから好きということだな。
ああ、早く挿れたい。
でもちゃんと聞いてやらないとダメだ。
ここで臍を曲げられたら俺が困る。
「大丈夫だ。好きに乱れてくれていいから、安心して俺に身を任せてくれ」
「そんなのはダメだ。こういうのは一緒に気持ち良くなるべきだろう?」
拗ねたように言ってくる姿が可愛すぎて身悶えそうになるからやめろ。
俺の理性が飛んだら困るのはお前だぞ?
「だから、きょ、今日はやめよう。何か別の方法を考え…ひゃっ?!」
何が『だから』だ。
ここまで煽られてやめるわけがないだろう?
甘いぞ。ジオラルド。
「逃げる気満々だな。悪いが逃がす気はないぞ?」
折角優しく抱こうと思ったのに、逃げようとするなら別な手を打つまでだ。
「クリス?!」
「可愛すぎるジオが悪い」
「は?!」
多分ジオラルドは単純に俺のプライドを傷つけないようにしつつ、なんとか抱かれるのを回避したくてあんな行動に出たと思われる。
ジオラルドの性格的にまず間違いない。
でも俺からしたらあれは煽られてるも同然だった。
でも教えてはやらない。
ジオラルドが自分で気づくまで放置だ。
その方が楽しい。
「あ、クリスっ…!」
キスで翻弄しながら優しく優しく後ろをほぐし、焦らしまくって自分からねだらせてやる。
そう思ったのに────ジオの経験値が低すぎて、指なら怖くないと言って嬉しそうにされてしまった。
思っていた展開と違う!
しかも凄く満足げにしながら甘えてくるから、メチャクチャ可愛い。
これで挿れられないなんて、俺の方が辛い。
なんだこの生殺しは?!
この俺が墓穴を掘ったぞ?!
「はぁ…クリスっ、イイッ…!」
「ジオ、頼むから挿れさせてくれ」
俺は正直強引な一面だってあるし、主導権はちゃんと自分で握る方なのに、どうしてジオには通用しないのだろう?
ここぞという強引にいこうとするタイミングに限って何故かジオがギュッと甘えるように抱きついてきて、一言二言可愛いことを言ってくるからつい甘やかしてキスしてやりたくなる。
『クリス。クリスの指、気持ちいい…。もっとっ』とか、『クリスの長い指に擦られるの、んっ、好きっ』とか『そこっ…捏ねられたらダメッだっ!腰が揺れるからっ!』とか全部可愛くて、早く繋がりたくて仕方がなかった。
初めての時が『嫌だ、恥ずかしい』のオンパレードだっただけに逆に新鮮だったのかもしれない。
「ジオ。お前が欲しい」
その結果、結局俺が折れる羽目に。
本気で早く挿れたい。
切実な思いを込めてそう言うと、ジオラルドはちょっと迷うように逡巡した後、後ろから挿れてくれと言ってきた。
「これなら…怖くないから」
尻を上げ、恥じらいながら告げられて、そのあまりの可愛さに天を仰いでしまう。
抱き潰してしまったらどうしよう?
可愛すぎて辛い。
「ジオ。力は抜いていろ」
そう言って頭を撫で、ヒタリと蕾に膨れ上がった自身を添えてゆっくりと腰を進めていく。
「は…ああぁ…」
感極まったかのような甘く蕩けきった声がジオの口からこぼれ落ち、嫌がることなく受け入れられて、胸の中に幸福感が込み上げる。
「あっ凄いっ!気持ちいいっ!クリスに包まれてっ…安心する…。んあぁっ…!」
しかも全部中へと収めたところで、ピクピクと身を震わせて嬉しそうにそんな言葉を溢されて、更に喜びが増した。
確かにこの体勢で挿れると、俺より一回り以上小柄なジオラルドはすっぽりと俺の腕の中へと収まる。
きっとそれはジオラルドに安心感を覚えさせるのだろう。
「ジオラルド。動くぞ」
「あっ、はぁッ!クリスッ!凄く熱い!あっあっ、そこっ、感じ過ぎて、んっ、ダメッだっ!ぁんっ!」
俺を求めるようにキュウキュウと締めてくるジオラルドが可愛いすぎて、とても我慢なんてできそうにない。
(ジオラルドは天然小悪魔だな)
まだ二度目の繋がりにもかかわらず恍惚とした顔で淫らにそんな事を口にするジオラルドを抱き締めながら、反応を見て奥のいいところを沢山突いてやり、好きなだけ喘がせてやる。
「ひぁっ!んっ、あっ、あっ!ぁんっ!はぁっ、んっ!」
「ジオ。こうして包んでいてやるから、安心して好きなだけ感じろ」
その言葉は正解だったようで、その後のジオラルドは初めて抱いた時よりもずっと素直に身を任せてくれて、最高の夜を過ごすことができた。
***
翌朝。身体を気遣う俺にジオラルドは幸せそうに笑い、やっぱり自分は正しかったと得意満面で言い放った。
「エディアスは何か勘違いしていたようだが、やっぱり俺が正しかったな。後ろからの方が身体の負担は少ないし、自然だった」
「……っ!ぷっ」
どうしよう?
ドヤ顔をするジオラルドが凄く可愛い。
笑ってはいけないとわかっていても可愛すぎてたまらなかった。
「何故笑う」
「いや。凄く可愛いと思ってな」
「俺にそんな事を言うのはクリスくらいだぞ?これまでそんなことを言われたことなんて一度もないしな」
「そうか?こんなに可愛いのに…お前の周りにいる奴らは皆、目が節穴に違いない」
「……っ!節穴は否定しないが、俺を可愛いと言うクリスもおかしい」
「そうか?俺はお前ほど可愛くて魅力的な相手には出会ったことがないと本心から言えるんだがな?」
笑顔でそう言えば真っ赤になって照れるジオ。
「ほら可愛い」
「揶揄うな!それより、俺はこれからのことを相談したい。何か俺にできる仕事はないか?」
「仕事?」
「ああ。できればお前の役に立てる仕事がいい。お前は俺を一生使い倒してやると言ってくれただろう?その言葉通り、俺は能力を生かしたいんだ」
その言葉に俺は顔を綻ばせる。
それはこの先もずっと俺の側にいてくれると約束してくれるような言葉だったからだ。
「ジオ。仲直りだな」
コツンと額を合わせてそう言うと、ジオラルドは頬を染めながら『好きに使え』と言ってくれた。
本当に可愛い奴だ。
「ジオ。愛してる」
そう言った俺にジオラルドは照れたようにしながら『俺も』と小さく言って、そっと唇を重ねてくれた。
****************
※ジオラルドは初めての時に主導権を握らせたクリストファーがあんなこと(恥ずかしい体位※本人談)をしてきたので、するにしてもなんとか恥ずかしい格好はやめてほしいなと思い、余裕はないものの、様子見をしながらなんとかバックの体位に持ち込もうとあれこれ試してました。
ただのチョロインではないのだと一応言っておきます(^^)
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