24 / 35
21 連日の大入り
しおりを挟む
裏口から入ってきたのは、背の低い痩せ型の男で、蔵人がイメージする酒屋の配達員とは少し違っていた。
男は荷物を運びこむ様子もなく、手ぶらのままライザのあとについて店に入る。
(御用聞きかな……?)
よくよく考えれば先ほど起きたばかりのライザが注文をしているはずもない。
電話などの通信手段がないのであれば、直接注文する必要はあるのだろうが……。
(だとしたらいつ呼び出した? 定時に来るようになってるのか……?)
ダンパーペダルのかかり方を調整しながら、蔵人はそんなことを考えていた。
「ったく、そっちから来てくれりゃこっちも楽できるし、ちったぁ安くできるんだぜぇ?」
「しょうがないだろ、寝過ごしたんだから……」
「あれか、ピアノの兄ちゃんと朝まで……って、おお! ピアノの兄ちゃんじゃないか!」
蔵人に気付いた酒屋の男が手を振ってきたので、苦笑いを浮かべて軽く会釈をしておく。
「んだよ……やっぱお楽しみだったんじゃねぇか」
「っるさいねぇ! アンタは黙って仕事してりゃいいんだよ!!」
「あーはいはい」
ライザは照れ隠しのように口調をきつくし、酒屋の男はニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべて適当にやりとりをしながら、ふたりは裏口とは別のドアをくぐって消えていった。
ダンパーペダルのかかりをある程度調整し終えたところで、蔵人は調律に入る。
一度音叉を手に取ったが、手早く終わらせたほうがいいだろうと、この日もチューナーを使うことにした。
調律が半分ほど終わったところで、ライザと酒屋が戻ってきた。
「あーしんど……!」
「悪かったね、大量に」
「まぁ昨日の調子じゃあ、あれくらいあったほうがいいんだろうなぁ」
「だねぇ。後半のオーダーはほとんど売り切れで、在庫あるヤツから順番に捌いてたから」
そんなことを言いながら出てきた酒屋の男は、やはり手ぶらだった。
「お、ピアノの兄ちゃん今日も演るのかい?」
再び蔵人に気付いた酒屋が声をかけてくる。
「ええ、まぁ」
「へへっそうかい。じゃあ今夜もノリのいいやつたのむぜぇ」
「ははは、いいですよ」
蔵人が酒屋の男に愛想よく答えるのとほぼ同時に、ライザが男の後頭部を軽くはたいた。
「調律の邪魔だよ。用が済んだらさっさと帰んな」
「へいへい。邪魔して悪かったねぇ」
酒屋は半笑いを浮かべて肩をすくめながら歩き、裏口から出て行った。
「ごめんよ、うるさくして」
「いや、あれくらいなら大丈夫」
その後ライザはカウンターに戻り、空っぽになった棚に酒瓶を並べていった。
その作業が終わるのと、蔵人の調律が終わるのとがほとんど重なり、タイミングを見計らったようにフィルが食事を用意したので、ふたりで昼食を済ませた。
**********
その日からしばらくは、フィルやライザの予想通り客の多い日が続いた。
バイトの数は日に日に増え、一番多いときにはホールに3人、厨房に調理補助が2人と皿洗い専門要員が1人、バーカウンターにも補助が1人はいった。
さらに冒険者ギルドから客の出入りを誘導する人員が2人配置され、それでなんとか運営していった。
その間の蔵人の生活だが、まず朝起きてピアノを弾くようになった。
というのも、さすがに何日も即興で場を持たせるのはしんどいので、うろ覚えの曲などを弾きながら、簡単な楽譜をいくつも作ることにしたのだ。
異世界ものによくある、普通の紙が高価でペンが羽根ペンしかない、ということはなかったので、そのあたりは気にすることなく楽譜を作成することができた。
楽譜といってもコード譜に毛が生えたような物で、本人以外が見てもなんのことやらさっぱりわからないだろうという程度に簡略化された物だ。
しかも記憶違いなどでコード進行が違っていることも多々あるだろうが、誰も正解を知らないのだから、別に問題はないだろう。
気分によっては楽譜を無視することもよくあった。
「コーヒー、ここに置いとくね」
ちょうど1曲分の採譜が終わったところで、近くのテーブルにライザがコーヒーを置いてくれた。
「悪いな、朝からうるさくして」
「んーん。クロードのピアノを独り占めしてるみたいでなんか嬉しいよ」
そうやってある程度ピアノの練習や曲の確認、採譜が終わると、休憩を挟んで調律をおこなう。
調律が終わるころにはバイトが何人か来て開店準備を始めるので、それが一段落ついたあたりで食事をとり、ほどなく店はオープン。
大体0時前後に閉店し、片付けなどが終わるのが午前1~2時。
そこから寝て、朝を迎える、という具合だった。
ときおり寝坊することもあるが。
(そういや朝から起きてるときは、酒屋が来ないな……)
3日目の朝に来た酒屋の男は、ライザが寝坊したときに限って店を訪れていた。
それ以外の日は男が来た様子はないのだが、酒はきっちり納品されているようだった。
そんな生活が10日ほど続いたあたりで、客足も落ち着いてきた。
「明日は休みにするよ」
落ち着いたとはいえ立ち見客がいなくなったくらいで、テーブルやカウンターは常に埋まっている状態だった。
まだ十分利益は得られると思っていたので、蔵人はライザの言葉を意外に思った。
「さすがにこれだけ毎日客が入ったら、店の中がいろいろ散らかってきたからね。開店前と閉店後の何時間かで対処できる状態じゃないから、業者に頼んで1日かけて掃除やらメンテやらしてもらうよ」
「あー、なるほどな」
「それに……」
そこで言葉を切ったライザは、少し心配そうな視線を蔵人に向けた。
「蔵人だって毎日何時間も弾きとおしじゃないか。ちょっとは休まないと」
「そういや、そうだな」
純粋な演奏時間だけで間位置に3~4時間は弾いている。
さらに毎朝1~2時間を練習や採譜に費やし、そのうえ調律まで行っているのだ。
なかなかの重労働である。
「いい加減疲れがたまってるんじゃないのかい?」
「んー、そうでもないんだけどなぁ」
ライザに言われて初めて体調に意識を向けたが、特に問題はなかった。
というより、かなり調子がいい。
日々の作業を振り返るに、3日も続ければ疲労で倒れそうではあるが、10日以上経つのに疲れがないというのは、ちょっとおかしいのではないだろうか?
(まぁ、工房の仕事に比べれば肉体的には楽か……。フィルの作るメシは美味いし、睡眠も充分取れてる。なにより……)
自分の演奏で客が楽しんでいるを実感できるのは、とても幸福だった。
そういった精神の高揚が疲労を忘れさせているのかも知れない。
(ライザの存在も、小さくはないだろうな……)
そう思いながらじっと見つめていると、ライザは少し落ち着きをなくし、ほんのりと頬を染めて視線を逸らした。
「な、なにさ……?」
「いや、美味いメシ食わせてもらって、毎晩しっかり寝てるから、元気なのかなって」
「ば、馬鹿なこと行ってんじゃないよ! とにかく、明日は休みにするからね!!」
蔵人の返答を受けて目を見開いたライザは、少し乱暴に言い残してカウンターに入っていった。
その日は蔵人がこの店でピアノを弾き始めて以降もっとも客の入りが少なく、0時を少し過ぎたころにはフィルやバイトを帰してやることができた。
男は荷物を運びこむ様子もなく、手ぶらのままライザのあとについて店に入る。
(御用聞きかな……?)
よくよく考えれば先ほど起きたばかりのライザが注文をしているはずもない。
電話などの通信手段がないのであれば、直接注文する必要はあるのだろうが……。
(だとしたらいつ呼び出した? 定時に来るようになってるのか……?)
ダンパーペダルのかかり方を調整しながら、蔵人はそんなことを考えていた。
「ったく、そっちから来てくれりゃこっちも楽できるし、ちったぁ安くできるんだぜぇ?」
「しょうがないだろ、寝過ごしたんだから……」
「あれか、ピアノの兄ちゃんと朝まで……って、おお! ピアノの兄ちゃんじゃないか!」
蔵人に気付いた酒屋の男が手を振ってきたので、苦笑いを浮かべて軽く会釈をしておく。
「んだよ……やっぱお楽しみだったんじゃねぇか」
「っるさいねぇ! アンタは黙って仕事してりゃいいんだよ!!」
「あーはいはい」
ライザは照れ隠しのように口調をきつくし、酒屋の男はニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべて適当にやりとりをしながら、ふたりは裏口とは別のドアをくぐって消えていった。
ダンパーペダルのかかりをある程度調整し終えたところで、蔵人は調律に入る。
一度音叉を手に取ったが、手早く終わらせたほうがいいだろうと、この日もチューナーを使うことにした。
調律が半分ほど終わったところで、ライザと酒屋が戻ってきた。
「あーしんど……!」
「悪かったね、大量に」
「まぁ昨日の調子じゃあ、あれくらいあったほうがいいんだろうなぁ」
「だねぇ。後半のオーダーはほとんど売り切れで、在庫あるヤツから順番に捌いてたから」
そんなことを言いながら出てきた酒屋の男は、やはり手ぶらだった。
「お、ピアノの兄ちゃん今日も演るのかい?」
再び蔵人に気付いた酒屋が声をかけてくる。
「ええ、まぁ」
「へへっそうかい。じゃあ今夜もノリのいいやつたのむぜぇ」
「ははは、いいですよ」
蔵人が酒屋の男に愛想よく答えるのとほぼ同時に、ライザが男の後頭部を軽くはたいた。
「調律の邪魔だよ。用が済んだらさっさと帰んな」
「へいへい。邪魔して悪かったねぇ」
酒屋は半笑いを浮かべて肩をすくめながら歩き、裏口から出て行った。
「ごめんよ、うるさくして」
「いや、あれくらいなら大丈夫」
その後ライザはカウンターに戻り、空っぽになった棚に酒瓶を並べていった。
その作業が終わるのと、蔵人の調律が終わるのとがほとんど重なり、タイミングを見計らったようにフィルが食事を用意したので、ふたりで昼食を済ませた。
**********
その日からしばらくは、フィルやライザの予想通り客の多い日が続いた。
バイトの数は日に日に増え、一番多いときにはホールに3人、厨房に調理補助が2人と皿洗い専門要員が1人、バーカウンターにも補助が1人はいった。
さらに冒険者ギルドから客の出入りを誘導する人員が2人配置され、それでなんとか運営していった。
その間の蔵人の生活だが、まず朝起きてピアノを弾くようになった。
というのも、さすがに何日も即興で場を持たせるのはしんどいので、うろ覚えの曲などを弾きながら、簡単な楽譜をいくつも作ることにしたのだ。
異世界ものによくある、普通の紙が高価でペンが羽根ペンしかない、ということはなかったので、そのあたりは気にすることなく楽譜を作成することができた。
楽譜といってもコード譜に毛が生えたような物で、本人以外が見てもなんのことやらさっぱりわからないだろうという程度に簡略化された物だ。
しかも記憶違いなどでコード進行が違っていることも多々あるだろうが、誰も正解を知らないのだから、別に問題はないだろう。
気分によっては楽譜を無視することもよくあった。
「コーヒー、ここに置いとくね」
ちょうど1曲分の採譜が終わったところで、近くのテーブルにライザがコーヒーを置いてくれた。
「悪いな、朝からうるさくして」
「んーん。クロードのピアノを独り占めしてるみたいでなんか嬉しいよ」
そうやってある程度ピアノの練習や曲の確認、採譜が終わると、休憩を挟んで調律をおこなう。
調律が終わるころにはバイトが何人か来て開店準備を始めるので、それが一段落ついたあたりで食事をとり、ほどなく店はオープン。
大体0時前後に閉店し、片付けなどが終わるのが午前1~2時。
そこから寝て、朝を迎える、という具合だった。
ときおり寝坊することもあるが。
(そういや朝から起きてるときは、酒屋が来ないな……)
3日目の朝に来た酒屋の男は、ライザが寝坊したときに限って店を訪れていた。
それ以外の日は男が来た様子はないのだが、酒はきっちり納品されているようだった。
そんな生活が10日ほど続いたあたりで、客足も落ち着いてきた。
「明日は休みにするよ」
落ち着いたとはいえ立ち見客がいなくなったくらいで、テーブルやカウンターは常に埋まっている状態だった。
まだ十分利益は得られると思っていたので、蔵人はライザの言葉を意外に思った。
「さすがにこれだけ毎日客が入ったら、店の中がいろいろ散らかってきたからね。開店前と閉店後の何時間かで対処できる状態じゃないから、業者に頼んで1日かけて掃除やらメンテやらしてもらうよ」
「あー、なるほどな」
「それに……」
そこで言葉を切ったライザは、少し心配そうな視線を蔵人に向けた。
「蔵人だって毎日何時間も弾きとおしじゃないか。ちょっとは休まないと」
「そういや、そうだな」
純粋な演奏時間だけで間位置に3~4時間は弾いている。
さらに毎朝1~2時間を練習や採譜に費やし、そのうえ調律まで行っているのだ。
なかなかの重労働である。
「いい加減疲れがたまってるんじゃないのかい?」
「んー、そうでもないんだけどなぁ」
ライザに言われて初めて体調に意識を向けたが、特に問題はなかった。
というより、かなり調子がいい。
日々の作業を振り返るに、3日も続ければ疲労で倒れそうではあるが、10日以上経つのに疲れがないというのは、ちょっとおかしいのではないだろうか?
(まぁ、工房の仕事に比べれば肉体的には楽か……。フィルの作るメシは美味いし、睡眠も充分取れてる。なにより……)
自分の演奏で客が楽しんでいるを実感できるのは、とても幸福だった。
そういった精神の高揚が疲労を忘れさせているのかも知れない。
(ライザの存在も、小さくはないだろうな……)
そう思いながらじっと見つめていると、ライザは少し落ち着きをなくし、ほんのりと頬を染めて視線を逸らした。
「な、なにさ……?」
「いや、美味いメシ食わせてもらって、毎晩しっかり寝てるから、元気なのかなって」
「ば、馬鹿なこと行ってんじゃないよ! とにかく、明日は休みにするからね!!」
蔵人の返答を受けて目を見開いたライザは、少し乱暴に言い残してカウンターに入っていった。
その日は蔵人がこの店でピアノを弾き始めて以降もっとも客の入りが少なく、0時を少し過ぎたころにはフィルやバイトを帰してやることができた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
俺の妻になれと言われたので秒でお断りしてみた
ましろ
恋愛
「俺の妻になれ」
「嫌ですけど」
何かしら、今の台詞は。
思わず脊髄反射的にお断りしてしまいました。
ちなみに『俺』とは皇太子殿下で私は伯爵令嬢。立派に不敬罪なのかもしれません。
✻ゆるふわ設定です。
気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。
✻R-15は保険です。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
王宮侍女は穴に落ちる
斑猫
恋愛
婚約破棄されたうえ養家を追い出された
アニエスは王宮で運良く職を得る。
呪われた王女と呼ばれるエリザベ―ト付き
の侍女として。
忙しく働く毎日にやりがいを感じていた。
ところが、ある日ちょっとした諍いから
突き飛ばされて怪しい穴に落ちてしまう。
ちょっと、とぼけた主人公が足フェチな
俺様系騎士団長にいじめ……いや、溺愛され
るお話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
美男美女の同僚のおまけとして異世界召喚された私、ゴミ無能扱いされ王城から叩き出されるも、才能を見出してくれた隣国の王子様とスローライフ
さら
恋愛
会社では地味で目立たない、ただの事務員だった私。
ある日突然、美男美女の同僚二人のおまけとして、異世界に召喚されてしまった。
けれど、測定された“能力値”は最低。
「無能」「お荷物」「役立たず」と王たちに笑われ、王城を追い出されて――私は一人、行くあてもなく途方に暮れていた。
そんな私を拾ってくれたのは、隣国の第二王子・レオン。
優しく、誠実で、誰よりも人の心を見てくれる人だった。
彼に導かれ、私は“癒しの力”を持つことを知る。
人の心を穏やかにし、傷を癒す――それは“無能”と呼ばれた私だけが持っていた奇跡だった。
やがて、王子と共に過ごす穏やかな日々の中で芽生える、恋の予感。
不器用だけど優しい彼の言葉に、心が少しずつ満たされていく。
妾に恋をした
はなまる
恋愛
ミーシャは22歳の子爵令嬢。でも結婚歴がある。夫との結婚生活は半年。おまけに相手は子持ちの再婚。 そして前妻を愛するあまり不能だった。実家に出戻って来たミーシャは再婚も考えたが何しろ子爵領は超貧乏、それに弟と妹の学費もかさむ。ある日妾の応募を目にしてこれだと思ってしまう。
早速面接に行って経験者だと思われて採用決定。
実際は純潔の乙女なのだがそこは何とかなるだろうと。
だが実際のお相手ネイトは妻とうまくいっておらずその日のうちに純潔を散らされる。ネイトはそれを知って狼狽える。そしてミーシャに好意を寄せてしまい話はおかしな方向に動き始める。
ミーシャは無事ミッションを成せるのか?
それとも玉砕されて追い出されるのか?
ネイトの恋心はどうなってしまうのか?
カオスなガストン侯爵家は一体どうなるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる