3 / 8
門番
しおりを挟む
翌日、俺はいつも通りの退屈な学園生活を送り、帰宅した。
俺の部屋の前には、段ボール箱が置かれている。
予想はついている。
おそらく、『ブレインリンク』だろう。
とりあえず、段ボールにはまだ触らずに、カバンを部屋に置いた。
爆弾処理班のような丁寧さで段ボールを部屋に入れ、箱を開けると、中から新品の電化製品の香りと共にそれは出てきた。
ヘッドギア型コントローラー、『ブレインリンク』が艶やかな光を放っている。
考古学者が、地中から土器を取り出す時のような慎重さで、箱から出した。
そんなシーンは、一度も見た事はないが…。
だったら、こっちの方がいいか。
俺は、初めて彼女のおっぱいを触る時の慎重さで……
……慎重でいられる自信がないから、やめよう。
ベッドに横になり、頭を入れる部分に入っているプチプチを取り、少しだけ潰し、軽い快感を味わった後、
ブレインリンクを頭にかぶせてみる。
頭と、目、耳、鼻までが覆われる形となり、電源を入れていないのに、
「スウォーン…」
と、少しスペーシーな音がして、ゆっくりと視界がはっきりとしてきた。
ただ、俺は目を閉じている。
これは、画面に映ったり、スピーカーから音が出てるワケではない。
脳に直接送られているんだ。
もう繋がったんだろう。
イメージでは、細い針を脳みそに刺されているような感じだと思っていたが、そんなサイコな事はなかった。
不思議な感覚だった。
宇宙の真ん中にいるような、無重力の感覚だ。
それが過ぎると、地球が見えて、だんだん大きくなり、日本の地図が見えてから、ある島に降り立ち、
真っ暗闇になった。
そのあと、古いRPGのような白いドット文字で、
「チェイサーを作ります」
「選んでください」
と表示が出た。
オープニングは、無しパターンかな。
チェイサーは俺自身の分身だから、その基礎となる擬似肉体を選ばなければならない。
肉体は3パターンある。
日本製 :平均的な性能 操作しやすい、同調性が高い
アメリカ製 :パワー重視 操作しやすい
イタリア製 :スピード重視 操作しやすい
なんか、車みたいだな…どこか国民性も出てる気がする。
見た目はどれも同じだから、まずは、基本の日本製にしよう。
いずれ、他のものも手に入れられるようになるんだろう。
ゲームとはそんなものだ。
選ぶのは、どうやらこれだけのようだ。
今から、キャラメイクだ。
キャラメイクは、ゲームの大きな楽しみのひとつだが、今は、時間が惜しいから、この楽しみは2キャラ目以降にとっておこう。
俺は、自分をコピーという項目を選び、すぐにスタートした、
目の前はまた、真っ暗になる。
あ…目が開けられるぞ。
それに何か匂う……海の香りだ。
波の音も聞こえる。
そうか、ここが始まりの場所なんだな。
辺りには、砂浜が広がっている。海には島も見えない。
振り向くと、西洋の城のようなものがある。
ここに行くんだな。
自分を見てみると、服は村人みたいだ。
防具などがないという事は、おそらくこの城で揃えるんだろう。
歩くと、しっかりと足には砂浜を歩いている感覚がある。
太陽の熱も感じる。肌をなでる風も…
すごい、本当に島にいるのと同じだ。
手足にも違和感はない。
あっそうだ、ゲームといえば……ふと思い浮かべる。
すると、出てきた。
ステータスだ。
樹
Lv:1
HP:20
MP:5
これだけ?
そうか、得意技もまだ何も覚えてないって事だな。
でも、MPって……魔法が使えるのか?
まぁ、いいや。
とりあえず、城に行こう。
門には門番がいる。
NPCかな?話しかけておこう。
「どーも」
「初めまして、イツキ様、ご当選おめでとうございます」
「あ、どうも…入っていいですか?」
「もちろん、どうぞ」
「じゃあ…」
俺は一度門の中に入ったが、少しきになる事を聞いてみることにした。
「…あの……門番さん、聞いてもいいですか?」
「ええ、なんでしょう?」
「あなたは……普通に話してますけど…コンピューターの方ですか?」
「あ、私は「ギル2」の職員です。NPCじゃなく、人間ですよ。
ここのプレーヤー以外のキャラは全て、生の人間がやっていますので」
「ああ、そうなんですね…大変ですね」
「あはは、ありがとうございます。
私も、まさか自分がこの時代に、門番の仕事をするとは夢にも思いませんでしたよ。
まぁ、イツキ様も、しがない門番に関わらずに、最高のゲームライフを楽しんでください」
しがないのか……門番は。
「ありがとうございます。……あの、もし分からない事とかあったら、相談してもいいですか?」
「もちろんです」
「良かった、ではいってきます」
「いってらしゃいませ、イツキ様」
ああ、人間か…NPCと闘えるかどうか、いきなり殴りかかって試さないで良かった。
城の中に入ると、広い街があって、石やレンガ、木で出来た建物が立っている。
そして、大勢の人がいた。
チェイサーらしき人や、商人風の人、医者もいるみたいだ。
武器屋や防具屋、酒場もある。
どうやら、基本は中世の雰囲気のようだな。
皆の服装は、結構バラバラだな。
騎士っぽいのもあれば、近未来っぽいのもいるし、侍や、亜人もいる。
なんでもありみたいだな。
しかし、どこに行けばいいんだろう。
やっぱり、誰かに聞くしかないか…どの世界も、コミュ力は必要みたいだな。
誰に聞こうか………あれ……?…あそこの人……なにやってるんだ?
暗い路地の奥に、三人の人がもめてるみたいだ。
一人は女の子だぞ……どうやらイベント発生っぽいな!
おいおい、こっちは何年ゲームやってると思ってんだよ!
俺は、急いで路地に飛び込んだ。
「おい、あんたら、そこで何してんだよ?」
「っち……人が来やがった。
……ん?…なんだよ、お前も初心者か…お前はいいから、あっち行ってろ」
二人の男のステータス見ると、Lv10だった。
でも、女の子はLv1だ。
なんだ?イベントじゃないのか?
女の子は、嫌がってるぞ。
「あの…はなしてください……私は……一人で」
「…」
はは~ん……どうやら、この男どもは、女の子を無理やりパーティーに入れようとしてるんだな?
まぁイベントじゃないなら、はっきり言って無視したっていいんだけど、その前に……俺は男だからな。
ゲームの中だし、ちょっと大胆になっちゃおう!
「なぁ、その子嫌がってるように見えるけど?」
「おい、うるせぇよ、早く王様に会いに行ってこいよ、ペーペーが」
女の子の手を掴んでいる男の、後ろにいる男が、剣に手をかけている。
……ヤバい…もしかしたら、プレーヤー同士も戦えるのかもなぁ。
今の俺が戦ってもLv10の奴に勝てるワケないし……
うーん……どうしよっかな………
そうだ!
よし!
俺は、路地を走って出た。
そして、入ってきた門に急ぐ。
いた!
「……門番さん!」
「どうも、イツキ様」
「助けてください、女の子が襲われてます!」
「え!? それは大変だ!わかりました、案内してください!」
俺は門番を連れて、路地裏に急いだ。
三人は、まだもめている。
「門番さん!あれです!」
「そこの二人!規則違反ですよ!」
門番は男達に駆け寄る。
「やっべ!行くぞ!」
「…あっ、待ちなさい!」
男達は、路地裏の奥に逃げていき、門番も追いかけて行った。
女の子は、疲れたようで壁にもたれかかる。
肩まで伸びたピンク色の髪、村娘の服も似合ってるな。
見た感じ、同い年くらいで小動物系の甘い顔だ。
左の口の上に、小さなホクロがある。
なんか、いいなぁ。
「あの、大丈夫ですか?」
「……ええ、あの…助けてくれてありがとうございます」
「いえ……あの、これ……イベントとか…」
「イベント?」
「あ…じゃないですね、あの初心者の方ですか?」
「そうです、私イノリって言います」
「俺は、イツキです、よろしく」
「こちらこそ……あの、もしかして来たばかりですか?」
「そうです、どこに行けば良いかわかんなくって…」
「あっ、おんなじですね…クスッ」
「あは…はは」
「わかんなくて、誰かに聞こうとモタモタしてたら、さっきの人たちに連れてかれちゃって…」
これは、チャンスですよね。
ロマンスの神様!
「そうなんですか……あの、イノリさん……良かったら初心者同士、一緒に探しませんか?初めに行くところ?」
「ええ、ぜひお願いします…イツキさん」
「やった」
「クスッ、なんか、敬語ってのも変な感じだから、イノリでいいですよ」
「じゃあ、俺も、イツキで……敬語もなしで、いい?」
「うん、イツキ」
「ハハ…なんか照れるね、じゃ行こうか、イノリ」
俺の滑り出し、エロゲー並みにいい感じだ。
どうか、ネカマじゃありませんよーに。
俺の部屋の前には、段ボール箱が置かれている。
予想はついている。
おそらく、『ブレインリンク』だろう。
とりあえず、段ボールにはまだ触らずに、カバンを部屋に置いた。
爆弾処理班のような丁寧さで段ボールを部屋に入れ、箱を開けると、中から新品の電化製品の香りと共にそれは出てきた。
ヘッドギア型コントローラー、『ブレインリンク』が艶やかな光を放っている。
考古学者が、地中から土器を取り出す時のような慎重さで、箱から出した。
そんなシーンは、一度も見た事はないが…。
だったら、こっちの方がいいか。
俺は、初めて彼女のおっぱいを触る時の慎重さで……
……慎重でいられる自信がないから、やめよう。
ベッドに横になり、頭を入れる部分に入っているプチプチを取り、少しだけ潰し、軽い快感を味わった後、
ブレインリンクを頭にかぶせてみる。
頭と、目、耳、鼻までが覆われる形となり、電源を入れていないのに、
「スウォーン…」
と、少しスペーシーな音がして、ゆっくりと視界がはっきりとしてきた。
ただ、俺は目を閉じている。
これは、画面に映ったり、スピーカーから音が出てるワケではない。
脳に直接送られているんだ。
もう繋がったんだろう。
イメージでは、細い針を脳みそに刺されているような感じだと思っていたが、そんなサイコな事はなかった。
不思議な感覚だった。
宇宙の真ん中にいるような、無重力の感覚だ。
それが過ぎると、地球が見えて、だんだん大きくなり、日本の地図が見えてから、ある島に降り立ち、
真っ暗闇になった。
そのあと、古いRPGのような白いドット文字で、
「チェイサーを作ります」
「選んでください」
と表示が出た。
オープニングは、無しパターンかな。
チェイサーは俺自身の分身だから、その基礎となる擬似肉体を選ばなければならない。
肉体は3パターンある。
日本製 :平均的な性能 操作しやすい、同調性が高い
アメリカ製 :パワー重視 操作しやすい
イタリア製 :スピード重視 操作しやすい
なんか、車みたいだな…どこか国民性も出てる気がする。
見た目はどれも同じだから、まずは、基本の日本製にしよう。
いずれ、他のものも手に入れられるようになるんだろう。
ゲームとはそんなものだ。
選ぶのは、どうやらこれだけのようだ。
今から、キャラメイクだ。
キャラメイクは、ゲームの大きな楽しみのひとつだが、今は、時間が惜しいから、この楽しみは2キャラ目以降にとっておこう。
俺は、自分をコピーという項目を選び、すぐにスタートした、
目の前はまた、真っ暗になる。
あ…目が開けられるぞ。
それに何か匂う……海の香りだ。
波の音も聞こえる。
そうか、ここが始まりの場所なんだな。
辺りには、砂浜が広がっている。海には島も見えない。
振り向くと、西洋の城のようなものがある。
ここに行くんだな。
自分を見てみると、服は村人みたいだ。
防具などがないという事は、おそらくこの城で揃えるんだろう。
歩くと、しっかりと足には砂浜を歩いている感覚がある。
太陽の熱も感じる。肌をなでる風も…
すごい、本当に島にいるのと同じだ。
手足にも違和感はない。
あっそうだ、ゲームといえば……ふと思い浮かべる。
すると、出てきた。
ステータスだ。
樹
Lv:1
HP:20
MP:5
これだけ?
そうか、得意技もまだ何も覚えてないって事だな。
でも、MPって……魔法が使えるのか?
まぁ、いいや。
とりあえず、城に行こう。
門には門番がいる。
NPCかな?話しかけておこう。
「どーも」
「初めまして、イツキ様、ご当選おめでとうございます」
「あ、どうも…入っていいですか?」
「もちろん、どうぞ」
「じゃあ…」
俺は一度門の中に入ったが、少しきになる事を聞いてみることにした。
「…あの……門番さん、聞いてもいいですか?」
「ええ、なんでしょう?」
「あなたは……普通に話してますけど…コンピューターの方ですか?」
「あ、私は「ギル2」の職員です。NPCじゃなく、人間ですよ。
ここのプレーヤー以外のキャラは全て、生の人間がやっていますので」
「ああ、そうなんですね…大変ですね」
「あはは、ありがとうございます。
私も、まさか自分がこの時代に、門番の仕事をするとは夢にも思いませんでしたよ。
まぁ、イツキ様も、しがない門番に関わらずに、最高のゲームライフを楽しんでください」
しがないのか……門番は。
「ありがとうございます。……あの、もし分からない事とかあったら、相談してもいいですか?」
「もちろんです」
「良かった、ではいってきます」
「いってらしゃいませ、イツキ様」
ああ、人間か…NPCと闘えるかどうか、いきなり殴りかかって試さないで良かった。
城の中に入ると、広い街があって、石やレンガ、木で出来た建物が立っている。
そして、大勢の人がいた。
チェイサーらしき人や、商人風の人、医者もいるみたいだ。
武器屋や防具屋、酒場もある。
どうやら、基本は中世の雰囲気のようだな。
皆の服装は、結構バラバラだな。
騎士っぽいのもあれば、近未来っぽいのもいるし、侍や、亜人もいる。
なんでもありみたいだな。
しかし、どこに行けばいいんだろう。
やっぱり、誰かに聞くしかないか…どの世界も、コミュ力は必要みたいだな。
誰に聞こうか………あれ……?…あそこの人……なにやってるんだ?
暗い路地の奥に、三人の人がもめてるみたいだ。
一人は女の子だぞ……どうやらイベント発生っぽいな!
おいおい、こっちは何年ゲームやってると思ってんだよ!
俺は、急いで路地に飛び込んだ。
「おい、あんたら、そこで何してんだよ?」
「っち……人が来やがった。
……ん?…なんだよ、お前も初心者か…お前はいいから、あっち行ってろ」
二人の男のステータス見ると、Lv10だった。
でも、女の子はLv1だ。
なんだ?イベントじゃないのか?
女の子は、嫌がってるぞ。
「あの…はなしてください……私は……一人で」
「…」
はは~ん……どうやら、この男どもは、女の子を無理やりパーティーに入れようとしてるんだな?
まぁイベントじゃないなら、はっきり言って無視したっていいんだけど、その前に……俺は男だからな。
ゲームの中だし、ちょっと大胆になっちゃおう!
「なぁ、その子嫌がってるように見えるけど?」
「おい、うるせぇよ、早く王様に会いに行ってこいよ、ペーペーが」
女の子の手を掴んでいる男の、後ろにいる男が、剣に手をかけている。
……ヤバい…もしかしたら、プレーヤー同士も戦えるのかもなぁ。
今の俺が戦ってもLv10の奴に勝てるワケないし……
うーん……どうしよっかな………
そうだ!
よし!
俺は、路地を走って出た。
そして、入ってきた門に急ぐ。
いた!
「……門番さん!」
「どうも、イツキ様」
「助けてください、女の子が襲われてます!」
「え!? それは大変だ!わかりました、案内してください!」
俺は門番を連れて、路地裏に急いだ。
三人は、まだもめている。
「門番さん!あれです!」
「そこの二人!規則違反ですよ!」
門番は男達に駆け寄る。
「やっべ!行くぞ!」
「…あっ、待ちなさい!」
男達は、路地裏の奥に逃げていき、門番も追いかけて行った。
女の子は、疲れたようで壁にもたれかかる。
肩まで伸びたピンク色の髪、村娘の服も似合ってるな。
見た感じ、同い年くらいで小動物系の甘い顔だ。
左の口の上に、小さなホクロがある。
なんか、いいなぁ。
「あの、大丈夫ですか?」
「……ええ、あの…助けてくれてありがとうございます」
「いえ……あの、これ……イベントとか…」
「イベント?」
「あ…じゃないですね、あの初心者の方ですか?」
「そうです、私イノリって言います」
「俺は、イツキです、よろしく」
「こちらこそ……あの、もしかして来たばかりですか?」
「そうです、どこに行けば良いかわかんなくって…」
「あっ、おんなじですね…クスッ」
「あは…はは」
「わかんなくて、誰かに聞こうとモタモタしてたら、さっきの人たちに連れてかれちゃって…」
これは、チャンスですよね。
ロマンスの神様!
「そうなんですか……あの、イノリさん……良かったら初心者同士、一緒に探しませんか?初めに行くところ?」
「ええ、ぜひお願いします…イツキさん」
「やった」
「クスッ、なんか、敬語ってのも変な感じだから、イノリでいいですよ」
「じゃあ、俺も、イツキで……敬語もなしで、いい?」
「うん、イツキ」
「ハハ…なんか照れるね、じゃ行こうか、イノリ」
俺の滑り出し、エロゲー並みにいい感じだ。
どうか、ネカマじゃありませんよーに。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる