幽霊だらけの古代都市!発達した呪術国家で、破滅的な未来なんて蹴り飛ばせっ! 幽霊たちと一緒に、ワクワクしながら元気に走り回るっっ!!!

折紙いろは

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第七章 鬼退治とお泊りパーティー

第66話 アマネの昼寝!

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 店から出ていった廊下を歩き、一つの階段を下りていく。
 2人は階段を降り終えると、別の場所に出てきた。 柱や壁などの巨大な建物の構造物が周りに見えていて、広い廊下のような通り道が広がっている。
 ここは、新しい研究棟けんきゅうとうの建物だ。 街の建物は新しくなっていっているが、構造も複雑になってきているようだ。 店を出て歩いていったと思えば研究棟に出てきて……。 まるで迷路のように、上下左右に大きな建物が続いている。

 研究棟の建物は進化して、新しさを感じさせるものになっていた。 岩や石で作られているのは変わらないが、今までより大きく精密に作られている。
 今ここは天井があいていて、上を見上げると青空がある。 日の光の下で、広い通路のような中で多くの人が行き来している。 あちこちに違う場所への入り口があり、ここは研究棟の中央のエントランスホールのような場所らしい。

 2人はその場所に出ていき、アマネを探して辺りを見回しながら歩いていく。

「えーっと……?」
「あそこ!」

 雨子が指さすほうには、道のど真ん中に誰かが寝っ転がっていた。 布を身にまとって、床に寝そべっている人がいるのが見える。 周りの人は、何やってんだみたいな、不思議な顔で眺めながら、通り過ぎているみたいだ。
 2人は急いで近づいていくと、寝ているのは確かにアマネだった。 薄い布をタオルケットのようにまとって、すやすやと眠っている。 昼寝でもしているんだろうか?

「あら、アマネ! ここで寝てたら、とばされるわよ」
「うーん……」

 アマネは少しだけ反応を示した。 起きているのか寝ているのか分からないが、ごろんと寝返りを打っていく。 あんた何やってんのよ、こんなところで昼寝して……。 なかなかいい根性してるじゃない。
 そばに雨子がしゃがんで、お願いするように言う。

「アマネー。 せめて、柱のほうに移動しようよ」

 声をかけても、アマネは返事をせず眠り続けている。 小春はあきれたように、息を吐きだした。

「しょうがないわね……。 ちょっと雨子、手伝って」

 敷物で体を持ち上げて、アマネを移動させよう。 ここで寝てたら、本当に蹴られかねないわよ。 そう思いながら、そばに散らかっていた布を手に取っていった。

「ほら、……こっちに、うつって」

 2人で一緒に、布をアマネの体の下に潜り込ませていく。 あら、アマネって体が小さいのに、意外と重いのねえ。 小春はぐっと腕に力を込めて持ち上げ、うまく体の下に布を潜り込ませていく。

「じゃ、いくよ。 ……よいしょ」

 2人は掛け声を出して、ずるずると寝ているアマネを移動させていった。 アマネは抵抗するような声をちょっと漏らしたが、まだ眠っているようだ。
 なんとか部屋の端の柱の近くにまで持ってくると、2人は体を落ち着ける。

「ふーぅ。 ……なんとかなったかしら」

 小春は立ち上がり、汗をぬぐう。
 下を見ると、アマネは相変わらず、すやすやと眠っていた。 日の光がぽかぽかと照らしてきて、気持ちよさそうだ。 お気楽きらくなものねえ、うらやましいわ。
 身をかがめて、一緒にその寝顔を見ていた雨子が呟く。

「……でも、気持ちよさそうだね」
「ちょっと、あんたまで何言ってんのよ」

 小春はツッコミを入れながら、辺りの景色に目をやってみる。
 さっきナツミが言っていたのを思い出す。 今は仕事の人が歩いているだけだけど、夜になったらここは家がない人が寝る場所になるのだろう。 布団と枕を持ち寄って、ワイワイしながらみんなで寝て……。 星を眺めて、『あ、綺麗きれいだね』『明日も良いことあるよ』フゥウゥゥツッ!!!wwww
 雨子は冗談という風に笑っていたが、思いついたように手をポンとたたいた。

「あ! いいこと思いついた。 今夜、みんなでおとまり会しない?」
「お泊り会?」

 雨子は頷いて、続ける。

「新しい人も、増えたことだし。 親睦しんぼくもかねて、どっかでやろうよ」

 なるほど、みんなで集まって、話したりするわけね。 枕投げをやって、カードゲームでもやって楽しんで……楽しそうじゃない。
 でも今夜は、鬼退治をするんじゃないの?

「でも、今夜は、憶え屋に行くんでしょ?」
「それが終わったらで、いいから」

 鬼退治に、お泊りパーティーに……。 昼時も過ぎたのに、今日も盛り上がってきたわよっ!! よーっし、張り切ってやるわよっ!! えいえいおーっっ!!!!w
 テンションが上がって来て、小春は答えた。

「うーん。 ……分かった、そうしましょ!」
「じゃ、みんなにも、伝えないと」

 雨子はウキウキし始めながら、立ち上がった。 2人はその場を後にする。
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