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第七章 鬼退治とお泊りパーティー
第67話 仕事中にヒノキとの再会!
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街中のあるところで、マツリが歩いていた。 きびきびと動いて、もうすっかり憶え屋の職員として馴染んでいる。
今は周りの景色を見ながら、次の行き先へと向かっているみたいだ。
「えーっと……」
「おっ! マツリじゃねえか!」
いきなり元気なデカい声が飛んできた。 うるせっ、あぁ、なんだ?! マツリは顔をしかめて足を止め、振り返る。
「あぁ、ヒノキか」
歩いてきたのは、声のデカいはつらつとした男の子だった。 山でナツミと降霊されて、一緒に行動していたヒノキだ。
精神科の患者を探して、洞穴に入ったり、街と通信を取ろうと無理やり大声で通信したのを思い出す。
「おい、お前も降霊されてたんだな!」
ヒノキは近づいてくると、気さくな感じで、背中をばんと叩いてくる。
やはりマツリは200年前に、ナツミやソラ、そしてこのヒノキたちと友達だったようだ。 もう一人、山で一緒に降霊されてナツミに振り回されていた大人しい感じの女の子がいたが、おそらく彼女も含めて5人が友達だったんだろう。
200年前と言えば、スズネが船の上で自殺について話した老人も、その時代の人だった。 あの老人……カナタくんは、小さいころにスズネの近所で生きていたから、この2人は別の地域だったことになる。
5人の友達と、別の地域のスズネたち2人と……。 ようやく、200年前の人の様子がはっきりしてきた。
ヒノキは、ビンビンに響くようなデカい声で話し続ける。
「いやー、まさかこんなことになってるなんてな。 ……そうだ、お前、なんかやることあるのか? 俺、大声師ってのをやることになったんだが」
「あぁ、あのうるさいやつな」
「そうそう」
大声師という職業が、昔はあったらしい。
じつは、降ろされる幽霊は、降霊術を使った巫女の目の前に現れてくれるわけではない。
巫女の力量によっても変わるが、大抵の場合はまったく別のところに降霊される。 数十メートル離れている場合もあれば、数百メートルもありうる。
新たに降霊された人が、いきなり森に現れたりすると大変だ。 今どういう状況なのか、どこに行けばいいのか、さっぱり分からないからだ。
混乱の時に、イトが最初に森の中で見つけた人なんかが良い例だ。 足が不自由だったのに歩けるようになって、自分の体が透けていてなど、不思議な出来事が起こって……。 イトと一緒に、幽世だなんだと大騒ぎしていたわけだが、あんなアホなことになりかねないのだ。
だから、降霊された人たちに状況を教える必要がある。 飛行機などで、煙を使って文字を描いたりする方法もあるが、科学技術が発達してないから無理だ。
のろしを上げても、初めてそれを見る人からしたら、ただ煙が上がっているだけにしか見えない。
だから大声で直接呼びかけるというのは、実は有効な方法なのだ。
最近は降霊をあまりしなくなっていたり、騒音問題があったりで、大声師という職業は廃れていた。
しかしここにきて、最近元気が無かったし、研究用の降霊の時ぐらいはやろうぜ! ってことになったらしい。 聞いた話では、深夜テンションの長が押し通したんだとか。
……まあ、こんだけ声がデカければお似合いだな。
そう思いながら、マツリは適当に答える。
「俺は、今憶え屋の仕事やってんだよ。 邪魔だから、どっか行ってくれ」
「なんだ、つれねえな。 じゃ、またな」
「ああ」
軽く話を終えると、ヒノキはどこかへ走り去っていった。
……相変わらず元気なやつだな。 200年前を離れてちょっとしか経ってないのに、もう忘れてたぜ。
マツリは昔のことを思い出しながら、仕事に戻っていった。
次は……たしか口座のデリバリーサービスだったな。
俺も口座の内容は少しずつ憶えていっているから、依頼にもよるが、街中で口座を開くサービスもやれるようになったんだぜ。 すげえだろ、フフン。
マツリは再び辺りを見回して、次の行き先を見定めていく。
街の別の道に入っていき、景色を見ながら走っていく。
……えーっと、この辺だったか? マツリは周囲の建物をさらっと確認すると、一つの建物へと入っていった。
今は周りの景色を見ながら、次の行き先へと向かっているみたいだ。
「えーっと……」
「おっ! マツリじゃねえか!」
いきなり元気なデカい声が飛んできた。 うるせっ、あぁ、なんだ?! マツリは顔をしかめて足を止め、振り返る。
「あぁ、ヒノキか」
歩いてきたのは、声のデカいはつらつとした男の子だった。 山でナツミと降霊されて、一緒に行動していたヒノキだ。
精神科の患者を探して、洞穴に入ったり、街と通信を取ろうと無理やり大声で通信したのを思い出す。
「おい、お前も降霊されてたんだな!」
ヒノキは近づいてくると、気さくな感じで、背中をばんと叩いてくる。
やはりマツリは200年前に、ナツミやソラ、そしてこのヒノキたちと友達だったようだ。 もう一人、山で一緒に降霊されてナツミに振り回されていた大人しい感じの女の子がいたが、おそらく彼女も含めて5人が友達だったんだろう。
200年前と言えば、スズネが船の上で自殺について話した老人も、その時代の人だった。 あの老人……カナタくんは、小さいころにスズネの近所で生きていたから、この2人は別の地域だったことになる。
5人の友達と、別の地域のスズネたち2人と……。 ようやく、200年前の人の様子がはっきりしてきた。
ヒノキは、ビンビンに響くようなデカい声で話し続ける。
「いやー、まさかこんなことになってるなんてな。 ……そうだ、お前、なんかやることあるのか? 俺、大声師ってのをやることになったんだが」
「あぁ、あのうるさいやつな」
「そうそう」
大声師という職業が、昔はあったらしい。
じつは、降ろされる幽霊は、降霊術を使った巫女の目の前に現れてくれるわけではない。
巫女の力量によっても変わるが、大抵の場合はまったく別のところに降霊される。 数十メートル離れている場合もあれば、数百メートルもありうる。
新たに降霊された人が、いきなり森に現れたりすると大変だ。 今どういう状況なのか、どこに行けばいいのか、さっぱり分からないからだ。
混乱の時に、イトが最初に森の中で見つけた人なんかが良い例だ。 足が不自由だったのに歩けるようになって、自分の体が透けていてなど、不思議な出来事が起こって……。 イトと一緒に、幽世だなんだと大騒ぎしていたわけだが、あんなアホなことになりかねないのだ。
だから、降霊された人たちに状況を教える必要がある。 飛行機などで、煙を使って文字を描いたりする方法もあるが、科学技術が発達してないから無理だ。
のろしを上げても、初めてそれを見る人からしたら、ただ煙が上がっているだけにしか見えない。
だから大声で直接呼びかけるというのは、実は有効な方法なのだ。
最近は降霊をあまりしなくなっていたり、騒音問題があったりで、大声師という職業は廃れていた。
しかしここにきて、最近元気が無かったし、研究用の降霊の時ぐらいはやろうぜ! ってことになったらしい。 聞いた話では、深夜テンションの長が押し通したんだとか。
……まあ、こんだけ声がデカければお似合いだな。
そう思いながら、マツリは適当に答える。
「俺は、今憶え屋の仕事やってんだよ。 邪魔だから、どっか行ってくれ」
「なんだ、つれねえな。 じゃ、またな」
「ああ」
軽く話を終えると、ヒノキはどこかへ走り去っていった。
……相変わらず元気なやつだな。 200年前を離れてちょっとしか経ってないのに、もう忘れてたぜ。
マツリは昔のことを思い出しながら、仕事に戻っていった。
次は……たしか口座のデリバリーサービスだったな。
俺も口座の内容は少しずつ憶えていっているから、依頼にもよるが、街中で口座を開くサービスもやれるようになったんだぜ。 すげえだろ、フフン。
マツリは再び辺りを見回して、次の行き先を見定めていく。
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……えーっと、この辺だったか? マツリは周囲の建物をさらっと確認すると、一つの建物へと入っていった。
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