引きこもりが乙女ゲームに転生したら

2章

（2）

測定室の部屋の真ん中には水晶とサンタさんみたいな見た目のお爺さんがいた。
多分この人が1番偉い人なのだろう。
「よろしくお願いします。ルビー・クォーツです。」
カーテシーをして自己紹介
我ながらいいでき！
アレクに何度も練習させられた成果がでたよ！
「うんうん、可愛いのぉ
幼い頃のアメリとブライダにそっくりだ」
「お母様達を知っているんですか⁉︎」
そう、アメリはお母さんの名前でブライダはお父さんの名前だ。
っていうか、うっかり前のめりに聞いちゃった。私が顔面蒼白にしてると
「そういうそそっかしいところ
ブライダにそっくりじゃ、
実はな二人の測定時もワシが担当したんじゃよ。その後も結構交流があってな今ではワシの子供みたいなもんじゃよ。だからそんな緊張しなくて良いよ。なんならお爺ちゃんって呼んでくれ」
結構気さくな人だった。
ていうかお爺ちゃんって呼んでが
わりとマジな目だった‥
「でも、、、」
「生い先短いワシのことを思って‥」
嘘泣きみたいなことし始めましたよこの人
「じゃあ、お言葉に甘えて‥」
「よろしい！では水晶に手をあててくれ
測定するから」
切り替え早いなこの人‥
私は言われるがままに手をかざす。
すると水晶が光あたり一面真っ白に
なって目の前に文字が浮かび上がってきた。


＊＊＊
ルビー・クォーツ　　5歳 
種族　人間　　　レベル1
職業　公爵令嬢
属性　全属性
魔力100000/100000
体力980/1000
称号
精霊の愛子
人生が破滅した者
＊＊＊
  

なんだこれ？
全属性⁉︎ルビーって闇属性だけじゃなかった！？
「全属性で魔力100000じゃと！？」
お爺ちゃん腰抜かしちゃったよ‥
「お爺ちゃんも見えるんですか？
あの属性がおかしいのはわかるんですが魔力もヤバいんですか？」
「あぁ、ワシには見えるようになってるんじゃが‥
だがお主が強すぎて所々みえん‥
魔力はヤバヤバじゃ。
5歳の年齢じゃ過去最高といわれたアメリでも1000じゃ。こんな桁大人でも見たことないわい」
マジかよ。ゲームでも魔力が多いってはずだったけど桁おかしくね？
レベルまだ1だよ！？お爺ちゃんビックリしすぎてヤバヤバとか言ってるよ！
「ちょっとワシではこれは対処しきれんな‥後日ワシが見えないところも含め調べようか。これはワシから親に伝えとく。
とりあえず、親のところへ行きなさい。」
「はい‥ありがとうございました。」
私は頭の中パニックになりながら両親のところに戻った！
親は「さすが私達の娘‼︎」って喜んだ。
いや、ビックリせんのかい！
うっかり関西弁が…
ゲームと違うくて頭がパニックだ。
その後アレクも戻ってきたのだがアレクはゲーム通りだった。
私の話を聞いて
「さすが義姉さん！」
って、うちの義弟可愛い！
私のことについての話し合いもあるので私達は急いで家に帰った。
なんか測定が終わってルチルを待っているのかずっと扉前にいるレイモンドが私を見ているように感じたが無視して通り過ぎた。