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二性 ピンク色の日常
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「し、失礼します。近藤《こんどう》先生おられますか?」
「工口、今イク!」
そんなところでイかないでください。かなりの性癖ですね。
「じゃあ、空いてる部屋に行こうか!」
「は、はい」
イかないんかーい。その言い方、私からしたら下ネタにしか聞こえないからね。
これからは「今、向かう」って言ってほしいですね。うん、私の脳がピンクすぎるだけだけど……。
それはいいとして、私は近藤に連れられて空き部屋に向かっている。
理由があって遅刻したっていうのに、書類を書かされるなんて本当に面倒くさい。
近藤がそれぐらいパパッと適当に書いたら終わる話なのに。
それと書類ぐらい職員室で書かせばいいのに、一々移動してさらに面倒くさい。
あー、面倒くさい、面倒くさい、面倒くさい。
しかも、昨日の夜から何も食べてないからお腹空いた。昼までだったし、すぐ帰って食べれると思ってたのに。
「ここに入って席に座って」
言われなくてもすーわーりーまーすー。
お腹空いたら、何でイライラするんだろうね?
「もう五回目だから書き方は分かるよね?」
「わ、分かります」
ハァー、これの書き方を分かってしまう自分が悲しい。
遅刻理由っていう項目に「痴漢」って書くのは、意外と恥ずかしいんだからね。
学校側もそこのところは気にかけてほしいよ。けど、女性陣がブスばっかりのババァだから仕方ないか。
うん、仕方ない。
「工口はよく痴漢に遭うよな~。遅刻してくる時はいつも痴漢だもんな~」
「わ、私も痴漢されるの怖いんですよ。急にスカートの中に手が入ってくる気持ちが分かりますか?」
「分からないけど……その表情を見ると怖さが伝わってくるよ」
私の表情はいつも通りですよ?
勝手に怖がっている表情を妄想しないでください。
「それにしても、今日は朝から工口がいたと思っていたから、工口が遅刻と聞いて正直驚いたよ!」
近藤が私の幻視を見たことに、私は驚いていますよ。正直、怖いです。
幻視を見るなんて近藤は薬物乱用者ですか? その目、イってる気がするのは私だけ?
「先生は私のことを全然見てないんですね!」
「見ている! ずっと見ている! 見すぎて目がおかしくなったんだよ!」
おいおい、怖いな。ほとんどストーカー発言だと思うんだけど……。
てか、見すぎて目がおかしくなるって、眼科へ早く行った方がいいですよ?
「先生、奥さんいるのに女子生徒なんか見て(頭)大丈夫なんですか?」
「大丈夫! バレなければいいしね」
大丈夫じゃないですね。かなりの重傷。気づいていないみたいだし……。
早く病院に行かないと近藤の頭が取り返しのつかないことに……なってるか!
「あ、一つ質問していいかな?」
嫌って言っても絶対に聞くよね? 試しに嫌って言ってみるから見ててね。
「んー、嫌です」
「騙されたと思って質問に答えてよ!」
ほらね、それに完全に私の言葉はスルーってなめとんのか!
てか、予想通りすぎてなんも言えねぇ~。ちょ~気持ち良くねぇ~。
「し、仕方ないですね」
ここはどんなけ拒否しても質問されそうだし、早めに折れておくか。
「痴漢されるのに、何で電車に乗るの?」
痴漢されて慰謝料をがっぽりもらうために決まってるだろ! バカなの?
「私の家からは電車を使うのが一番早いのでそうしてます。けど、満員電車のせいで大人の男性が苦手になってしまいました。怖いって思うんです……」
本音を口に出すわけないだろ、このバカ野郎が!
後、私は家から学校まで近いから電車は使わないよ。
「え、じゃあ俺のことも苦手ってことなの? あー嫌だぁ~」
さっき言った大人の男性が苦手っていうのは嘘だけど、近藤は嫌いだね。
「先生は私を助けてくれるので例外です!」
「ほ、本当に? やった!」
いい大人がそんなに喜ぶことでもないだろ。近藤には恥ずかしいという気持ちはないのか。
見てるこっちが恥ずかしいわ。
恥ずかしさは置いといて、さっき言った「私を助けてくれる」というのは本当だ。
この学校に入学できたのはこの近藤のおかげ。
体験入学の時に近藤と出会い、その日に連絡先を聞かれて仲良く、いや、知り合いになった。
近藤とは受験までに数回会って、試行錯誤を繰り返して私は近藤の心を奪い、占領した。
そんな心を奪われた近藤は、私の頼みをロボットとのように何でも聞いてくれるようになり、私を不正入学させた。
別に私が頼んだ訳じゃない。近藤は私の近くにいたいという一心でこれを行ったらしい。
他にも近藤の二年の担任先がスタンダードという理由で、私をランクアップ制度でスタンダードクラスに上げたりと色々してくれた。
私にとって近藤という存在は本当に素晴らしいこの世で一番の便利ロボットなの!
「工口、今イク!」
そんなところでイかないでください。かなりの性癖ですね。
「じゃあ、空いてる部屋に行こうか!」
「は、はい」
イかないんかーい。その言い方、私からしたら下ネタにしか聞こえないからね。
これからは「今、向かう」って言ってほしいですね。うん、私の脳がピンクすぎるだけだけど……。
それはいいとして、私は近藤に連れられて空き部屋に向かっている。
理由があって遅刻したっていうのに、書類を書かされるなんて本当に面倒くさい。
近藤がそれぐらいパパッと適当に書いたら終わる話なのに。
それと書類ぐらい職員室で書かせばいいのに、一々移動してさらに面倒くさい。
あー、面倒くさい、面倒くさい、面倒くさい。
しかも、昨日の夜から何も食べてないからお腹空いた。昼までだったし、すぐ帰って食べれると思ってたのに。
「ここに入って席に座って」
言われなくてもすーわーりーまーすー。
お腹空いたら、何でイライラするんだろうね?
「もう五回目だから書き方は分かるよね?」
「わ、分かります」
ハァー、これの書き方を分かってしまう自分が悲しい。
遅刻理由っていう項目に「痴漢」って書くのは、意外と恥ずかしいんだからね。
学校側もそこのところは気にかけてほしいよ。けど、女性陣がブスばっかりのババァだから仕方ないか。
うん、仕方ない。
「工口はよく痴漢に遭うよな~。遅刻してくる時はいつも痴漢だもんな~」
「わ、私も痴漢されるの怖いんですよ。急にスカートの中に手が入ってくる気持ちが分かりますか?」
「分からないけど……その表情を見ると怖さが伝わってくるよ」
私の表情はいつも通りですよ?
勝手に怖がっている表情を妄想しないでください。
「それにしても、今日は朝から工口がいたと思っていたから、工口が遅刻と聞いて正直驚いたよ!」
近藤が私の幻視を見たことに、私は驚いていますよ。正直、怖いです。
幻視を見るなんて近藤は薬物乱用者ですか? その目、イってる気がするのは私だけ?
「先生は私のことを全然見てないんですね!」
「見ている! ずっと見ている! 見すぎて目がおかしくなったんだよ!」
おいおい、怖いな。ほとんどストーカー発言だと思うんだけど……。
てか、見すぎて目がおかしくなるって、眼科へ早く行った方がいいですよ?
「先生、奥さんいるのに女子生徒なんか見て(頭)大丈夫なんですか?」
「大丈夫! バレなければいいしね」
大丈夫じゃないですね。かなりの重傷。気づいていないみたいだし……。
早く病院に行かないと近藤の頭が取り返しのつかないことに……なってるか!
「あ、一つ質問していいかな?」
嫌って言っても絶対に聞くよね? 試しに嫌って言ってみるから見ててね。
「んー、嫌です」
「騙されたと思って質問に答えてよ!」
ほらね、それに完全に私の言葉はスルーってなめとんのか!
てか、予想通りすぎてなんも言えねぇ~。ちょ~気持ち良くねぇ~。
「し、仕方ないですね」
ここはどんなけ拒否しても質問されそうだし、早めに折れておくか。
「痴漢されるのに、何で電車に乗るの?」
痴漢されて慰謝料をがっぽりもらうために決まってるだろ! バカなの?
「私の家からは電車を使うのが一番早いのでそうしてます。けど、満員電車のせいで大人の男性が苦手になってしまいました。怖いって思うんです……」
本音を口に出すわけないだろ、このバカ野郎が!
後、私は家から学校まで近いから電車は使わないよ。
「え、じゃあ俺のことも苦手ってことなの? あー嫌だぁ~」
さっき言った大人の男性が苦手っていうのは嘘だけど、近藤は嫌いだね。
「先生は私を助けてくれるので例外です!」
「ほ、本当に? やった!」
いい大人がそんなに喜ぶことでもないだろ。近藤には恥ずかしいという気持ちはないのか。
見てるこっちが恥ずかしいわ。
恥ずかしさは置いといて、さっき言った「私を助けてくれる」というのは本当だ。
この学校に入学できたのはこの近藤のおかげ。
体験入学の時に近藤と出会い、その日に連絡先を聞かれて仲良く、いや、知り合いになった。
近藤とは受験までに数回会って、試行錯誤を繰り返して私は近藤の心を奪い、占領した。
そんな心を奪われた近藤は、私の頼みをロボットとのように何でも聞いてくれるようになり、私を不正入学させた。
別に私が頼んだ訳じゃない。近藤は私の近くにいたいという一心でこれを行ったらしい。
他にも近藤の二年の担任先がスタンダードという理由で、私をランクアップ制度でスタンダードクラスに上げたりと色々してくれた。
私にとって近藤という存在は本当に素晴らしいこの世で一番の便利ロボットなの!
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