魔性少女カスミちゃん~隣の刹那君は私に惚れない~

三一五六(サイコロ)

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五性 女子会

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 今日はスタンダードクラスの女子達と真心の家で女子会だ。
 あの三人はよく真心の家で遊ぶらしく、それで私にも誘いが来たってわけ。
 今年から私がスタンダードクラスに来たから、その歓迎をするとか。
 千心が急に言い出したことだから、ほとんど詳しい内容は知らされてないけど、真心の家が意外と遠いらしいから、まずは駅で待ち合わせをするっぽい。

「い、一番かな」

 って、ことでSM高等学校前駅に着いた。家から徒歩一分という近さだ。
 集合時間は九時なのだが、楽しみで三十分ほど早く来てしまった。
 なぜなら私は数年間、色々な理由により女子の友達がいなかったからだ。
 だから、今日の私は少し緊張しているがそれなりにワクワクしている。

「あ、カスミ」
「え、もうマナ来てたの?」
「まぁね、いつも少し早く来ちゃうんだ」

 私と一緒で楽しみなんだな。完全にそれが顔ににじみ出てるし。

「べ、別に楽しみだから早く来たわけじゃないから!」

 謎のツンデレ発動。そこは楽しみって言ったらいいと思うけどな……。
 けど、なんかマナらしいと言えば、マナらしい。あ~可愛いな。
 それより初めての私服。めーっちゃ可愛い~。本当に可愛いすぎる。
 上は白のTシャツにカーディガン、下はショートパンツに黒タイツ、靴は白色のスニーカー。それとポニーテールによって見える耳には桜のイヤリング。
 黒タイツによって細く長く見える脚は少し色気があり、白のTシャツはショートパンツにインしているから巨乳に目線がいく。
 さ、最高だ!

「な、何ジロジロ見てるの?」
「あ、いや、これは……マナの私服が初めてだったから」
「あー、進学校に通っているとは思えないよね、この服装。けど、私なりに安くてイイもの選んだんだ」
「わ、私は可愛いと思うよ。それに安い物でここまでのコーデができるなんて、マナはファッションセンスがいいんだね!」
「そ、そうかな? そんなことないと思うけど、えへへ」

 そんなこと言いながらめっちゃ喜んでるよ、この子。こんな一面が見れるとは今日はイイ日だ。

「カスミも似合ってるよ!」

 当たり前でしょ! 私は何を着ても似合うの! それが私なの!
 一応、言っておくと今日のコーデは上が白のニットセーター、下は黒のロングスカート。
 これだけって思ったでしょ?
 分かってないな。シンプルイズベストだよ。シンプルが一番。
 少しこだわったと言えば、いつも通り胸は目立たないようにニットセーターのサイズは少し大きめにしたってところかな?
 結局、何を着ても私は似合うけどね。

「あ、ありがとう! なんか女子同士で褒め合うって新鮮だね」
「カスミは去年は男子だけって言っていたもんね」

 はい、去年だけではありません。その前も……。

「う、うん。マナはいつも二人が褒めてくれるの?」
「ん……最初はね。途中からは『けしからんパイ乙だ!』って千心がね」

 そ、想像しかできない。あの顔が浮かぶな。

「な、なるほどね……」

 想像したら思わず苦笑いしてしまったよ。
 けど、確かにけしからんパイ乙なんだよな。だって、ボンって感じだよ。ボン!

「マナティ、カスミン! あ、マナティはまたけしからんパイ乙を見せびらかして! これは許されることじゃないよ! 私への嫌味だよ!」

 可愛く走ってくるのは千心だ。
 って、やっぱり言うんだ、そのセリフ。
 それと千心に巨乳を見せると嫌味になるそうです。

「別に見せびらかしてないし。それに胸って邪魔だよ?」
「ムー、今の嫌味! 私の心はショボンだよ!」

 それは心じゃなくて胸がショボンだね。完全に胸に手を当ててるし。
 それと千心がボンになる想像ができない。いや、ずっとショボンでいて欲しいよ。

「千心ってば、はしゃぎすぎ! ハァー」
「だって、マナティのパイ乙が……ここにもう一人のけしからんパイ乙を持つ者が……」
「変な言い方やめなさい。ごめんなさい、マナさん」
「いつものことだから気にしないで」

 このくだり何回目なのだろうか?

「おはよう、カスミさん」
「お、おはよう、真心」
「みんな揃ったし、レッツゴー」
「そうね。私の車がすぐ歩いたところにあるから行きましょう」

 全員が揃ったということで私達は真心の車に向かう。
 千心が手をブンブンと振って先頭を歩くのを見ながら、私達三人はお互いの顔を見て苦笑いをする。
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