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「え……」
ネリーは思わず時計を見た。
夕食も終わりというこの時間に、しかもアリスとシェイマスがいったい何の用だというのだろう。
ネリーには全く想像がつかなかったのだけれど、彼女の隣で使用人の言葉を聞いていたマーティには、心当たりがあったらしい。
ふうと大きく息を吐き出してから、困ったように笑った。
「こんな夜分に、2人が押しかけてきたようで、申し訳ありません。
私も、一緒に行ってもよろしいですか?」
「え、ええ、もちろん」
親達が別れの挨拶を交わし合っている横をすり抜けて、ネリーとマーティは玄関ホールへと急いだ。
すると、そこに立っていたアリスとシェイマスは、すぐにネリー達に気がついて、振り返った。
「マーティ!婚約おめでとうー!」
アリスが軽やかに駆け寄ってくる。
そこまでは、ネリーも半ば予想が出来ていた。
しかし
「良かったわね!私も嬉しいわ!」
と言いながら、アリスがマーティに抱きつくのを見ると、さすがに口をポカンと開けたまま固まってしまった。
「ア、アリス!?」
マーティも突然の出来事に驚いたようで、アリスを払いのけはしないものの、顔を赤くして慌てふためいている。
いくら仲良しで有名な幼なじみでも、婚約者の目の前で抱きつくなんて。
ちょっと非常識じゃない?
ネリーの表情がみるみる曇っていく。
マーティもさすがにマズイと思ったのだろう。
「あ、ありがとうアリス」
と言いながら、アリスをどかそうと腕を伸ばしたのだったが
「でもね、本当は少しだけ寂しい気もするの。
いつまでもシェイマスとマーティと私の3人で一緒にいられると思ってたのに……」
と悲しげに言われれば、むげにも出来なくなってしまったらしい。
「そ、そんなことないよ。婚約したからって、急に何かが変わるわけじゃないんだし……」
などと、しどろもどろになりながら、アリスを離すどころか、背中を撫でたりしている。
なんなの、この蚊帳の外な感じは。
完全にネリーを無視しているアリスの態度に、ネリーは馬鹿馬鹿しくさえなってきた。
そして、自分の家だというのに、1人どこかへ行ってしまおうかとさえ思ったのだけれど。
「こらこら、アリス。良い加減にして離れなさい。
これからはマーティには、そういうことはしないんだよ。
ネリー様という婚約者がいるんだからね」
と優しく諌めながら、アリスを引き剥がしてくれたのは、シェイマスだった。
ネリーは思わず時計を見た。
夕食も終わりというこの時間に、しかもアリスとシェイマスがいったい何の用だというのだろう。
ネリーには全く想像がつかなかったのだけれど、彼女の隣で使用人の言葉を聞いていたマーティには、心当たりがあったらしい。
ふうと大きく息を吐き出してから、困ったように笑った。
「こんな夜分に、2人が押しかけてきたようで、申し訳ありません。
私も、一緒に行ってもよろしいですか?」
「え、ええ、もちろん」
親達が別れの挨拶を交わし合っている横をすり抜けて、ネリーとマーティは玄関ホールへと急いだ。
すると、そこに立っていたアリスとシェイマスは、すぐにネリー達に気がついて、振り返った。
「マーティ!婚約おめでとうー!」
アリスが軽やかに駆け寄ってくる。
そこまでは、ネリーも半ば予想が出来ていた。
しかし
「良かったわね!私も嬉しいわ!」
と言いながら、アリスがマーティに抱きつくのを見ると、さすがに口をポカンと開けたまま固まってしまった。
「ア、アリス!?」
マーティも突然の出来事に驚いたようで、アリスを払いのけはしないものの、顔を赤くして慌てふためいている。
いくら仲良しで有名な幼なじみでも、婚約者の目の前で抱きつくなんて。
ちょっと非常識じゃない?
ネリーの表情がみるみる曇っていく。
マーティもさすがにマズイと思ったのだろう。
「あ、ありがとうアリス」
と言いながら、アリスをどかそうと腕を伸ばしたのだったが
「でもね、本当は少しだけ寂しい気もするの。
いつまでもシェイマスとマーティと私の3人で一緒にいられると思ってたのに……」
と悲しげに言われれば、むげにも出来なくなってしまったらしい。
「そ、そんなことないよ。婚約したからって、急に何かが変わるわけじゃないんだし……」
などと、しどろもどろになりながら、アリスを離すどころか、背中を撫でたりしている。
なんなの、この蚊帳の外な感じは。
完全にネリーを無視しているアリスの態度に、ネリーは馬鹿馬鹿しくさえなってきた。
そして、自分の家だというのに、1人どこかへ行ってしまおうかとさえ思ったのだけれど。
「こらこら、アリス。良い加減にして離れなさい。
これからはマーティには、そういうことはしないんだよ。
ネリー様という婚約者がいるんだからね」
と優しく諌めながら、アリスを引き剥がしてくれたのは、シェイマスだった。
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