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しおりを挟むしかも、もう更地にしていくって…傘見区に住んでいた人達は?研究所すらない。春日基地も壊滅したはずなのに、そのままあるし
「襲われた人達がゾンビにならないことは知ってるだろ?でもあのゾンビ達は現れる。そして、あの軍隊のバリケードは、ゾンビは近寄らない。俺が思いついたわけじゃないんだな!そして人が助けを求めて近づくと撃たれる」
また煙草をぷかぷか吸いながら黒井さんは遠くに見えるバリケードを眺める
「……まさか。ゾンビの避け方も知っていて、ゾンビも増えないのも知っていて…救助しないんですか!?でも、それじゃあ蓮見ヶ丘小学校は…?」
「あのバリケードは週毎に前進してくる。今までの前進範囲を考えると2週後には、あのホームセンターも入ってくる。蓮見ヶ丘にはゾンビ避けをしていないだろ?それが答えなんじゃないか?」
「つ、つまり夜にも見張りをしてるのは…」
カタカタと指先が震える。このクビラパニックを収めるために、住民を犠牲にしてるってこと?
「そうだ。万が一にもスケジュール通りとは限らないだろ?軍隊が来ないか見張ってる」
「こ、これを知ってるのは…?」
「俺と怜ちゃん。舞歌、むり君の4人だ。それで、手伝ってもらいたい事は次の移動先のホームセンターの準備なんだよ」
黒井さんの言葉に震えながら頷く。軍隊が移動を狭めていったら?救助は来ないんだ。その絶望が胸を苦しめる
なんで黒井さんは平気なんだろう
「わ、わかりました。手伝います。それであんなにマウスウォッシュとか乗せてたんですね」
「そうそう。バリケードになる足場は、すぐに組めるんだけど、周りに穴掘って忌避剤撒いて、シートに液体歯磨き撒いていくのも骨で。なかなか腰にくるから、むり君に手伝ってほしいんだよ!じゃあ、今から新しい拠点予定のホームセンターに行こう。昨日、ユンボで周りは掘ったから、この忌避剤を撒いていく。帰りに温泉あるから寄って行こ!それくらいさ。ご褒美!」
確かに忌避剤も一個一個開けて撒いていくのはしんどそうだ
「黒井さん、ゾンビ避け知ってるのバレるのまずくないですか?明日はホームセンター周りの空箱や空ボトル集めて、ユンボ使って埋めときません?」
「そうかな?どのみち俺達を出す気は無いんだから、構わないと思ったんだけど!」
まあ確かに此処から出す気は無さそう。
「………海路は見張ってるから、川からはどうですか?どこにも船が無かったんですよ。ホームセンターならゴムボートあるでしょ?それで川下に移動できたら区域を越えられませんか…?」
「ゾンビ対策で川も軍隊のバリケードあるよ…。海のが可能性はあるかもな?何とか考えていこう。じゃあ行こう!」
黒井さんに連れられて着いた先は、あのホームセンターと同じくバリケードが、すでに組まれていた
黒井さん、これ1人でしたのかな?そりゃしんどい
車から忌避剤を出して空箱は回収していき、全部まきおわった後は、顔も手も靴も泥で汚れ、かびかびに乾いていた
「ここで軽くシャワー浴びて、新しい靴とか服に着替えて温泉行こう。あー、疲れた!ほんと割に合わない」
黒井さんの言葉に頷いてシャワーを浴びて新しい服に着替えると、黒井さんも新しい服に着替えてた
「温泉でゆっくりしたら、あのホームセンターに帰るけど、むり君は俺のテントで一緒に寝よう。トイレも起こしてくれ。所属は俺だと伝えるが、また殺されたくないだろ?」
「えっ!?まだ殺されそうですか?俺…」
「いや、だって一回殺されかけたし、あの子らが殺すこと知ってる人だよ?むり君なら逆の立場ならどうする?」
「うーん…絶対、殺します…」
「ね?1人にならないこと。ただ、怜ちゃんがきたら俺も2人っきりになりたいし、むり君邪魔だなあ」
「邪魔って言わないでくださいよ。その場合は宵といることにします…」
今頃、宵は心配してるだろうなあ。でもそれを機に女の子とイチャイチャしてたらどうしよう!泣きそう!
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