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しおりを挟むあれから引き摺られるようにしてテントに戻ったら、黒井さんはいなくて、不思議に思いながら毛布を被り横になると、くっついてきていた宵は、あっさりと横で寝息を立て始めた
俺は寝れない。眠れるわけない。宵は平気そうだけど、さっきのトイレの出来事が衝撃すぎて
宵も男だから、こんなゾンビが溢れる非常事態だから性欲が溜まるのだろうか?俺は性欲解消?
それとも俺のことが好きで?好きならいい。全然いい。ただ宵のこと好きだけど、まだ色々とやることが早い気がする
でも、宵が俺とそういうことしたがってると仮定してだ、ただの性欲と恋愛は違うと聞いたこともある
どっちだ??性欲?愛情?多分、宵は俺のこと好きでしてる気がする!そうであってほしい!
宵が、俺のことが好き?
ドキドキしながら、横で眠っている宵の寝顔を見つめる
白い肌は陶器みたいで、黒い髪はサラサラで艶めいていて長い睫毛はマッチが乗りそうだ。
高い鼻に薄い唇は男なのに潤っていてピンクで、小さい顔に筋肉質で逞しく、それなのに脚はスラリとしている
本当に作り物めいているくらい完璧に宵は美しい。美形だ。女の子達が騒ぐのも無理ない
性格も、キツイとこもなくて甘えたで優しくて、さっきみたいな強引なことをされたのは初めてだけど、本来は俺の言うことも聞いてくれるし、成績優秀で女の子をきらしたことがない
あれ?なんかだんだんダメな気がしてきた
そうだよ、宵は異様に手慣れていた。なんか、気持ち良すぎたし、俺は初めてだったけど宵は初めてじゃなさそうだった
非常時に女の子を相手にして子供でもできたら面倒だから、あえての俺とか?
はたと大事なことに気付く。だらだらと冷や汗がわく。俺、好きって言われてない!
冷や汗が引いて指先から血の気が引いていく。普通は、好きって告白して付き合おうってなって、暫くしてから普通キスとかだよな?普通に付き合うなら。付き合ったことないからわからんが。
悶々としていると、横で宵がパチリと目を覚まして綺麗な黒曜石のような瞳と目が合う
悪戯っぽく宵がニンマリ笑う。きゅん♡宵は可愛い、綺麗だ
「むーちゃんさぁ、僕、嫉妬心強いから」
宵の言葉に首を傾げる。噂では宵は恋愛関係になったら少し冷たくて、あんまり構ってくれないと聞いたことがあるが違うのだろうか?
あ、恋人じゃないから?友人束縛は激しいですよってこと?
「ん、うん?」
よくわからなくて曖昧に返事をすると、宵はゆっくりと起き上がって、俺のほおを撫でる
「だから、気をつけてね?」
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