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パンが仲間になった!リンとハナがNTRた!
しおりを挟む「し、しょーがないなぁ!ウールの頼みだからみんな纏めて面倒見るよ!」
ニヘニヘとやにさがったパンに、3人でニヤリと笑いクラン登録をする。パンはいっつもソロプレイらしい
前に大人と組んで嫌な目にあったそうだ。まあちょっとお人よしっぽいし、ちょろそうに見えるからな
それよりも、ぼくの逆刃刀が問題だ。勢い余ったら自分に被害が出そうな武器なんてどうなんだろう。剣をちょこっと齧った事あるぐらいでも、この剣は初心者向きとは思えない
パンもいるからクエストは高ランクを受けれるだけに、ちょっとも戦力にならないのはまずいかもしれない
だけど、そんな事は心配するまでもなかった。パンは凄かった。めちゃくちゃ強かったのだ
キュクロプスの単眼の大きな人型の魔物の討伐も、リンもハナもぼくも恐ろし過ぎて動けなかったのに、パンはあっさりとパンチで倒していた
しゅごい
「パン!すごい!すごいよぉ!」
「なかなか役に立つ子供ですね」
「もー、怖いです、帰りたい!帰りたい!」
各々パンを褒め称えて拍手で出迎えると、パンはインベントリにキュクロプスを入れて、何と何もしていないのに報酬である200万オンスの半分を照れながら渡してくれたのである!
リンとハナは文句しか言ってなかったし、ぼくに至っては雑草で逆刃刀の練習をしていただけにも関わらずだ
明日もパンと約束して、ほくほくと後宮の外れの冷宮に着いたら、リンとハナが侍女長に呼び出されたとかで、行ってしまった
お肉の焼き串や果物も買い食いしてたから、お腹もすいてないしいいんだけど
湯浴みの時間になっても戻って来ないので1人で入ったし、夜のお茶も自分で淹れて寛いでいると、侍女長達が色々な品々を持って部屋を訪れてきた
今まで完全放置だったので、誰も来ないし油断し切った姿だったのだが、侍女長は気にせず、目を白黒とする、ぼくの前に高級であろう布や衣装、宝飾品を並べたてる
くれるのかな?換金したら、いい金額になりそうだ
そんなことはおくびにもださず、部屋からはち切れんばかりの贈り物に首を傾げる
あれから、王様であるヴァイスとは会ってもいないし、ぼくに贈り物といえば実家かもしれないが実家にしては高価すぎる気がする
「この度は、リンとハナの後宮入りおめでとうございます」
侍女長の言葉に飲みかけていた紅茶が、だーと口から溢れる
え?は?え?後宮入り?妃扱いの輿入れした、ぼくが後宮には入れないのに?
口を拭きながら咳払いする
どゆこと?
「な、何かの間違いじゃ…」
「いえ、2人は侍女から部屋持ちの陛下の側女となりました。身分はウール様が高いですが、これから2人は寵愛を受けるかもしれません。生活に支障が出ないよう陛下の侍女を日替わりで付けますので」
「あ!侍女はいらない。侍女はいいよ!」
ちょっとまだ理解が追いつかないが、2人の給金である200万オンスの固定維持費がなくなる!つまりよく考えたら、ぼくだけなら50万オンスでいけるから、ジリ貧脱出だ!
2人以外の侍女なんてつけられたら、外に出れなくなるしパンとクエストもできなくなってしまう
いや、一度ごねてみるか?もっと品物をくれるかもしれない
「陛下はウール様がご不便になるので、このような高級な品々を贈ってくださったのですよ」
「ふーん、随分、勝手だよね。ぼくの侍女を取り上げておいて。いいよ、陛下に直接言いに行くから」
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