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ヴァイスの贈り物 弱※
しおりを挟む大きな重厚な扉を見上げて息を飲む
「陛下、ナード家のウール様でございます」
侍女が大きな扉を開くと、目で中に入れと促してくる
恐る恐る室内に入ると、中は豪華な調度品に囲まれた執務室のような雰囲気だ
「陛下、お呼びでしょうか…」
窓の外を見ていたヴァイスが振り返る
逆光で褐色の肌が美しく見え、美貌が憂いを含んでいて切れ長の目にまつ毛が影を作る
「ウール、おいで」
両手を広げられたので、逆らうわけにもいかず、抱きつきに行くと、ぐっと抱き寄せられて、抱っこされた
ヴァイスは首筋に鼻を埋めて、すーはーと匂いを吸い込んでいるようだ
「後宮にいるから、我慢できたのに。離れるなんて耐えられない」
妖しい動きを見せる大きな手は腰を撫で、シャツを下履きから引き摺り出して、直接、肌を撫でる
「あっ…ちょっ…」
抱きしめられながら、脇腹や腹、胸を撫でられて、くすぐったくて身を捩る
「あはは、やめ、くすぐったいです…あは」
「ふふ、くすぐったい?ずっと撫でていたら、気持ちよくなるんだよ。毎日弄ろうね…旅なんていかないって、ウールが言えばいいんだよ」
椅子に座ったヴァイスは膝の上に、僕を乗せたまま怖い顔で脚や太ももを撫でて、シャツの中は胸を撫で、乳首を爪先でかりかりと引っ掻いてくる
「あうっ…」
「気持ちいい?ずぼんぬぎぬぎしよっか…」
ずぼんに手を伸ばすヴァイスの大きな手を、泣きながら顔を真っ赤にしてる首を振る
恥ずかしくて、死にそうだ
「は、恥ずかしい、やめて…」
「どうして?ウールは側室なんだよ?勤めを果たさないと。ほら、恥ずかしいなら自分で脱ぎ脱ぎして」
泣きながら見上げても、ヴァイスはギラギラとした目でみるだけで許してくれそうにない
シャツの中の手も、乳首を押しつぶしたり摘んだり、ぴりぴりする
泣きながらズボンを脱ぐと、一緒にパンツも剥ぎ取られた
「わあ…可愛いね。ウール、ちゅうしていい?」
すーすーする下半身を撫でながらヴァイスに言われて、首を振ると後頭部を押さえられて唇をつけられた
ぴちゃぴちゃと舌を吸われ、舐め回されて、ぼーとしていたら、首に雫の形の青い石のネックレスを付けられた
「肌身離さず身につけておくこと。ああ、本当に離れたくない。ウール、ズボンとパンツは没収だよ。タオルを腰に巻いて帰りなさい。これ以上は我慢できないからね」
太腿をひと撫でされて、腰にタオルを巻かれ部屋から閉め出される
泣いていたが、ぴたりと涙が止まった
えっ?
「あ、あの、ズボンとパンツは返してください!へ、陛下!」
扉に縋るも、中から返事はない
どういうこと!?
すごすごと誰にも見つからないように体を小さくして、部屋に戻り釈然としないままズボンとパンツを再び履いたのだった
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