Amor et Odium

佐野絹恵(サノキヌエ)

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私は目を覚ますと高い天井が見えた

「!?」

大広間の事もあり、私の慌てて飛び起きる
そこは以前、起きた部屋より
ずっと広く綺麗な部屋

「…っ…」

激しい頭痛がした

そのまま身体を倒すと
暖かく柔らかいベッドが私の身体を包む

……………………

私はしばらく動かぬまま呆けていると


目が覚めた?
気分はどうだ?


女性の声が頭上から聞こえる

「あの」

え!?

私は非常に驚く
軽やかに声を出す事が出来たのだから

幼い頃から声が上手に出せなかった
そのせいで…家族から見離され…


泣くのを我慢することはない

此処にはおぬしが泣いても
咎(とが)める人おらぬ



女性の言葉に
私の瞳には涙を浮かんでいた


今まで、辛かったわね…よく頑張ったわ…


女性の言葉に、私の中の何かが弾ける

「うっ…わぁぁぁぁぁぁ!!!!」

私はしばらくの間、喉が枯れる程泣き続けた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
女性…いゃ、主(あるじ)は
行く宛てのない私をこの館で居場所を与え
有難い事に勉学や体力作りをさせてもらえた

私は館での充実した日々過ごしていた、ある日の事…

私は主のお呼びに掛かり
大広間の祭壇の前に来ていた





祭壇の前に立つと眩い光が現れ
光の中から主の声が聞こえる


ここでの暮らしはどうかしら?
仕事を1つ頼みたいのだけど…
引き受けてくれるかしら?


恩人の頼む事を断る理由もなく
私は二つ返事で、仕事を引き受ける
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
その夜は…夜空に美しい満月が輝いていた

私はモルテと以前住んでいた屋敷の傍まで来ている
街の住民は疾(と)うに人は皆、寝静まり
街の中は静寂に包まれていた

屋敷で起こした事を簡潔に説明をすると
【全ての人間を惨殺(ざんさつ)した】
屋敷には女、子供もいたが関係ない
皆殺しにした
無関係?
見て見ぬふりをしていたのだから、 奴らも同罪

身内の者は楽には逝かせなかった

手の指の骨が折れる音
肉の削ぐ音
眼球の抉(えぐ)り出す音
絶叫し苦痛に苦しむ声
悲鳴で響き渡る声

今でも鮮明に思い出す、最高に気分が良かった

生きている者がいなくなった所で
屋敷内を漁り、金目になる物は全て奪い去り
最後は、屋敷を燃やしてと…これで任務完了

主が居る屋敷に戻り、私達は奪った物は全て捧げる 

それ以降、私は主をご主人様と呼び
屋敷でお仕えする事にした

ご主人様を想像するだけで
私の心は満たされ笑顔になる


あぁ…私のご主人様!!

卑劣(ひれつ)で卑猥(ひわい)な
ご主人様は私の絶対的な救世主♡


貴女様の手足となり
全身全霊で御奉仕させて頂きます

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