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★その他★ 番外編・企画など
ハロウィン 1
しおりを挟むせっせっ、せっせっとスプーンをあやつる料理人さんたち。
「わぁ~!!カボチャがいっぱいだぁ~~!!」
大量のカボチャの群れに、クラレンスは思わず歓声をあげた。
「もうすぐハロウィンですからね」
クマさん、もとい料理長がいつもの温和な笑顔で告げた。
たたたっと走り寄ったクラレンスは身を乗り出すようにしながら彼らの作業を眺める。
カボチャにはそれぞれ下書きの顔が描かれており、今は上部を切り取ったカボチャの中身を大き目のスプーンでせっせっとくり抜いている最中だ。
「クラレンス様もやってみますか?」
「はいっ!!」
お誘いには一も二もなく頷いた。
そうして渡されたのは……小さめのカボチャ。
硬いカボチャをくり抜くのは何気に根気のいる作業なので気を使ってくれたのだろう。
まずはペンで下書きを。
ジャック・オー・ランタンといえばカボチャのオバケなので怖い顔が定番だが……微妙にちょっと笑っているようなユーモラスな顔になった……。まぁ、いっか。
料理長が上部を刃物で切り落としてくれ、スプーンを手にくり抜き、くり抜き。
中身をボウルに移していく。
あまりくり抜きすぎると割れやすくなるし、くり抜きが足りないと傷みやすくなるのでほどほどに。
小さめなのでさほど時間がかからず終わった。
次は一番大事な作業。
果物ナイフや彫刻刀で顔を切り取る作業だ。
目や鼻、口の部分を慎重に切り抜いていく。
「出来た~!!」
完成したジャック・オー・ランタンを掲げれば、周囲からは温かな拍手が。
あとは当日に中にキャンドルを入れ、蓋をかぶせれば切り取った部分から灯りが透けるランタンになる。
作業をしていた厨房脇の使用人さんたちの食事スペースにはオレンジ色のカボチャがたくさんあるが、厨房の中にも緑色のカボチャがたくさん。
ジャック・オー・ランタンに使われるオレンジ色のカボチャは鑑賞用で、厨房の中にドーン!と積んである皮が緑のお馴染のカボチャは食用だ。
オレンジの観賞用カボチャは美味しくないが、実の部分でなくタネの部分なら食べられるそうですよ!
良く洗ったものを炒ったり、オーブンでこんがり焼いたりして塩をパラパラ。
ランタンならではの風合いを楽しみたいならくり抜いてキャンドルを入れるのがベストですが、長持ちしないので……長めに飾りたいという方は中身をくり抜かず、顔部分を張り付けるという方法の方がおススメです。
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