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空回りへの序章 4
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(リリー視点)
「聞いたことのない異国の言葉やよくわからない言動をする方、ですか?」
こてん、と首を傾げる動作に華やかな金髪が揺れる。
色々とカマを掛けてみたものの、埒が明かず手っ取り早く聞いてみた。
「そう、普段あまり聞かない言葉を使ったり、人と違う反応をしたりする人居ないですか?」
身も蓋もないな……。
そうは思うものの、他にどうしようもなかったんだから仕方ないじゃない。
ノリ突っ込み的に自分にそう言い訳をする。
というか、ベアトリクスちゃんは転生者じゃないっぽい?この素直さは天然ものな気がする。寧ろこれが演技だったら女優です!
悪役令嬢が転生者という大穴が外れ、他の関係者にもさりげないカマ掛けをしつつ成果が得られなかった私は結果いまいち意味のわからない質問をすることとなった。
いや、いきなり「転生者知ってる?」って言わなかっただけ頑張ったんだよ。
「ん~、一人知ってますわ」
まさかのっ?!
「えっ、ど、どんな言動ですかっ?」
前のめりになって喰いつくと吃驚したのかベアトリクスちゃんが大きな瞳をしぱしぱと瞬いた。
ヤバい、これじゃ私が正にその妙な言動する人その人じゃん!
「えっと、私のことを拝んで「萌えっ!」とか「尊い…」とかよくわからないことを呟いたり、いきなりテンションが振りきれたりしますわ」
「…っ!?」
確 ・ 実・ に、転生者じゃないですかっ!!!
この世界で“萌え”とか聞いたことないもの!
「因みにその人はっ?」
「私のメイドですわ」
「聞いたことのない異国の言葉やよくわからない言動をする方、ですか?」
こてん、と首を傾げる動作に華やかな金髪が揺れる。
色々とカマを掛けてみたものの、埒が明かず手っ取り早く聞いてみた。
「そう、普段あまり聞かない言葉を使ったり、人と違う反応をしたりする人居ないですか?」
身も蓋もないな……。
そうは思うものの、他にどうしようもなかったんだから仕方ないじゃない。
ノリ突っ込み的に自分にそう言い訳をする。
というか、ベアトリクスちゃんは転生者じゃないっぽい?この素直さは天然ものな気がする。寧ろこれが演技だったら女優です!
悪役令嬢が転生者という大穴が外れ、他の関係者にもさりげないカマ掛けをしつつ成果が得られなかった私は結果いまいち意味のわからない質問をすることとなった。
いや、いきなり「転生者知ってる?」って言わなかっただけ頑張ったんだよ。
「ん~、一人知ってますわ」
まさかのっ?!
「えっ、ど、どんな言動ですかっ?」
前のめりになって喰いつくと吃驚したのかベアトリクスちゃんが大きな瞳をしぱしぱと瞬いた。
ヤバい、これじゃ私が正にその妙な言動する人その人じゃん!
「えっと、私のことを拝んで「萌えっ!」とか「尊い…」とかよくわからないことを呟いたり、いきなりテンションが振りきれたりしますわ」
「…っ!?」
確 ・ 実・ に、転生者じゃないですかっ!!!
この世界で“萌え”とか聞いたことないもの!
「因みにその人はっ?」
「私のメイドですわ」
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