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第2章 隠居に成功(?)した魔王様
魔王様は羞恥が限界突破する
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「ノア様、身体はお辛くないですか?やっぱり僕がやった方が…」
「だ、大丈夫だから…ッ…少し、違和感があるだけ、…くっ…お前の手を煩わせる気はないから、そこで黙って待っとけ」
「わかりました…」
(うぅ…まさかこの年になってまで、こんな恥ずかしい格好を人前でする羽目になるとは…。いまさら全く経験が無いなんて言えないし……かと言ってルークの手を借りるなんてとんでもないからなぁ…)
経験のないノアとはいえそこは年の功。
男同士がどうやって夜の営みをするかという知識はあったものの、全く性に関する事柄に興味のなかったツケがこうした形で回ってくるとは思わなかった。
率先して準備まで引き受けようとするルークをなんとか押し留め、とりあえずルークからは隠した状態で自分で少しずつ慣らしてみようとするものの…やりづらい。痛みを遮断する魔術のおかげで痛くないのだけが不幸中の幸いだろうか。
(まぁそうだよな、普通はこんなことに使う場所じゃないし…勝手に濡れもしない臓器の一部だ。十中八九血を見る覚悟が必要だな…)
それでも今のノアにとって、自分の身体よりも優先すべきはルークの正気を早く取り戻すことだと思っていた。
だから目の前のルークの顔が曇っていることにも気づいていなかった。
「あの、ノア様…」
「…ん?なんだ?」
「後でどれだけ叱っていただいても構いません。ですのでどうか…僕に任せていただけないでしょうか?あなたにお辛そうな顔をこれ以上させたくはないのです」
「い、いや…でも、さすがにルークにこんなことをさせるわけにはいかない。第一他人のこんな場所を触るなんて汚いだろ」
「ノア様はどこもかしこもお綺麗ですから大丈夫です。痛くないようにします、嫌になったらいつでも止めていただいて結構です。ですからどうか…」
まるで捨てられた子犬のようにルークは悲しそうな顔でノアを見上げる。図体は立派な大型犬だが。
だがこれ以上やっていても希望が見出せないのは事実。自分では入り口をぐちぐちと拡げるだけでも精一杯なのだ。
「う、ぐ……わ、わかった…。けど、お前も嫌だったらすぐにやめろよ。無理にやれとは言ってないからな」
「わかりました。それではまずうつ伏せになっていただいて、お尻だけ高く上げていただけますか?」
「は、はぁ…!?そんな…これ以上恥ずかしい格好できるわけ…」
「ノア様の負担を少しでも軽減するためなんです。もし気になるなら僕は目隠しでもしましょうか?」
「い、いらない!わかったよ!やればいいんだろ!」
ノアはもはやヤケクソになっていた。
ルークに背を向けベッドにうつ伏せの状態になる。そこからお尻を高く上げないといけないのだが、どうしても足が震えてしまって中途半端に不恰好なものになってしまった。
(まだ何もしてないのにこんなに恥ずかしいなんて…!皆こんなことが普通にできるのか…!?)
「ありがとうございます。それでは触れますね」
「いいから…!もう一思いにやってくれ…!」
身を固くしてその瞬間を待っていると、ぴたりと冷たい感触が張り付いた。
「ひ、ぃ…えっなに…!?」
「蜜草と香油を合わせたものです。潤滑油として重宝されているみたいですよ。リリシュさんに『女の子とする時に使ってあげてね』と渡されていたものが役に立ちました」
「そ、そうか…まぁ、そうだよな…」
(女の子…普通に考えればそうだよな。今回の場合が異常だけであって、ルークにとっても相手は女性がいいに決まっている。俺は子供は望めないどころか、種族だって違うわけだし…)
「痛くは無いですか?」
「う、うん…今のところは大丈夫…」
潤滑油を使っているおかげか、自分でやっていた時よりもスムーズに身体は順応し始める。先ほどまでの痛みもようやく治まり、ノアはこれなら何とかなるかと思った。
「た、多分そろそろ大丈夫だろ…。もう挿れても…ひ…ッん……!?なに今の…っまさか…俺の声…っあ…ルーク、ダメだ…っ!や…ッい、一旦止めろ…!」
「どうしてですか?僕はノア様に悦くなっていただきたいだけですよ」
「だか、ら…それが、ダメなんだ…ッう……ンく…っおれ…俺のこと、は…いいから…!」
「いいえ、あなたを蔑ろにするはずはありません。ましてや、愛している人に無理をさせるわけがないじゃ無いですか」
「それは…!」
今すぐその気持ちは間違いなのだと言ってしまいたかった。けれどここで幻と思われている自分まで否定して、ルークの心が永遠に閉ざされてしまっては元も子もない。
「俺が…恥ずかしいんだ…!も、頼むから…はやく、ルーク……!」
自分から誘ったことなんてあるわけがない。しかしこのまま羞恥に耐え抜くというのはノアには無理があった。
「ノア様……。えぇ、あなたの仰せのままに…」
月明かりしかない闇夜の中、ルークの目がまるで獲物を見定めるかのように細く眇められた。
「だ、大丈夫だから…ッ…少し、違和感があるだけ、…くっ…お前の手を煩わせる気はないから、そこで黙って待っとけ」
「わかりました…」
(うぅ…まさかこの年になってまで、こんな恥ずかしい格好を人前でする羽目になるとは…。いまさら全く経験が無いなんて言えないし……かと言ってルークの手を借りるなんてとんでもないからなぁ…)
経験のないノアとはいえそこは年の功。
男同士がどうやって夜の営みをするかという知識はあったものの、全く性に関する事柄に興味のなかったツケがこうした形で回ってくるとは思わなかった。
率先して準備まで引き受けようとするルークをなんとか押し留め、とりあえずルークからは隠した状態で自分で少しずつ慣らしてみようとするものの…やりづらい。痛みを遮断する魔術のおかげで痛くないのだけが不幸中の幸いだろうか。
(まぁそうだよな、普通はこんなことに使う場所じゃないし…勝手に濡れもしない臓器の一部だ。十中八九血を見る覚悟が必要だな…)
それでも今のノアにとって、自分の身体よりも優先すべきはルークの正気を早く取り戻すことだと思っていた。
だから目の前のルークの顔が曇っていることにも気づいていなかった。
「あの、ノア様…」
「…ん?なんだ?」
「後でどれだけ叱っていただいても構いません。ですのでどうか…僕に任せていただけないでしょうか?あなたにお辛そうな顔をこれ以上させたくはないのです」
「い、いや…でも、さすがにルークにこんなことをさせるわけにはいかない。第一他人のこんな場所を触るなんて汚いだろ」
「ノア様はどこもかしこもお綺麗ですから大丈夫です。痛くないようにします、嫌になったらいつでも止めていただいて結構です。ですからどうか…」
まるで捨てられた子犬のようにルークは悲しそうな顔でノアを見上げる。図体は立派な大型犬だが。
だがこれ以上やっていても希望が見出せないのは事実。自分では入り口をぐちぐちと拡げるだけでも精一杯なのだ。
「う、ぐ……わ、わかった…。けど、お前も嫌だったらすぐにやめろよ。無理にやれとは言ってないからな」
「わかりました。それではまずうつ伏せになっていただいて、お尻だけ高く上げていただけますか?」
「は、はぁ…!?そんな…これ以上恥ずかしい格好できるわけ…」
「ノア様の負担を少しでも軽減するためなんです。もし気になるなら僕は目隠しでもしましょうか?」
「い、いらない!わかったよ!やればいいんだろ!」
ノアはもはやヤケクソになっていた。
ルークに背を向けベッドにうつ伏せの状態になる。そこからお尻を高く上げないといけないのだが、どうしても足が震えてしまって中途半端に不恰好なものになってしまった。
(まだ何もしてないのにこんなに恥ずかしいなんて…!皆こんなことが普通にできるのか…!?)
「ありがとうございます。それでは触れますね」
「いいから…!もう一思いにやってくれ…!」
身を固くしてその瞬間を待っていると、ぴたりと冷たい感触が張り付いた。
「ひ、ぃ…えっなに…!?」
「蜜草と香油を合わせたものです。潤滑油として重宝されているみたいですよ。リリシュさんに『女の子とする時に使ってあげてね』と渡されていたものが役に立ちました」
「そ、そうか…まぁ、そうだよな…」
(女の子…普通に考えればそうだよな。今回の場合が異常だけであって、ルークにとっても相手は女性がいいに決まっている。俺は子供は望めないどころか、種族だって違うわけだし…)
「痛くは無いですか?」
「う、うん…今のところは大丈夫…」
潤滑油を使っているおかげか、自分でやっていた時よりもスムーズに身体は順応し始める。先ほどまでの痛みもようやく治まり、ノアはこれなら何とかなるかと思った。
「た、多分そろそろ大丈夫だろ…。もう挿れても…ひ…ッん……!?なに今の…っまさか…俺の声…っあ…ルーク、ダメだ…っ!や…ッい、一旦止めろ…!」
「どうしてですか?僕はノア様に悦くなっていただきたいだけですよ」
「だか、ら…それが、ダメなんだ…ッう……ンく…っおれ…俺のこと、は…いいから…!」
「いいえ、あなたを蔑ろにするはずはありません。ましてや、愛している人に無理をさせるわけがないじゃ無いですか」
「それは…!」
今すぐその気持ちは間違いなのだと言ってしまいたかった。けれどここで幻と思われている自分まで否定して、ルークの心が永遠に閉ざされてしまっては元も子もない。
「俺が…恥ずかしいんだ…!も、頼むから…はやく、ルーク……!」
自分から誘ったことなんてあるわけがない。しかしこのまま羞恥に耐え抜くというのはノアには無理があった。
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月明かりしかない闇夜の中、ルークの目がまるで獲物を見定めるかのように細く眇められた。
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