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夏休みの始まり
しおりを挟む「__以上!あと事件や事故に遭遇した場合はすぐに警察と学校に通報すること。じゃあ解散!各々の夏休みを楽しめぇい!」
若い女教師が告げる一学期の終了の知らせ。
これより先は全国の学生にとっての夏の楽園。
「しゃあおらぁぁぁ!!!」
「Foooooo!!」
「ぷぷぷぷーーーん!!!」
「キュインキュインキュイン!!」
狂喜乱舞する男子生徒、それに呆れる女子生徒。
そう、夏休みの始まりだ。
遠出するもよし、思い出作りに励むもよし、学習に打ち込むもよし、堕落を貪るのもよし、どれも全て若者の特権。
もちろん、異界を旅する冒険者にとってもこの長期休みを楽しみにしていた。
「よっしゃてめぇらぁぁ!打ち上げ行くぞォォォォォォォォ!!!ふぅおおおおおおおおお!!」
変なダンスを踊りながらクラス全員に向けて叫んだ奈良樹を横目にこっそりと教室から抜け出そうとする凛斗。
「もちろんお前もだ日向ァ!花本ぉ!あいつを捕らえぇい!」
「あいあいよぉ!」
びしっと指を刺して教室の後ろから逃げようとしていた凛斗を花本大輝が捕まえる。
「いやー!いーやー!おれかーえーるー!かーえーるーもーんー!」
大輝が捕らえてもなお高校一年生とは思えないほど幼い子供のような駄々をこねる凛斗の前に樹が目線を合わせる。
「お前は最近付き合い悪いからな。今日は無理矢理にでも連れてくからな」
「そうだぞ日向。それにお前がくればスノウさんと中切が着いてくるからぶっちゃけおまけだ」
「こんの…エロガキャ供め…」
とはいえスノウが俺の知らない所で男と話してるのも嫌だし…
でも早くハーモラルに行きたいし…
いやでもスノウが…
「わ゛がっ゛だ」
「なんでそんな悔しそうな顔してんの?」
男の茶番劇を席から眺めている女子が1人。
(日向くんが行くなら…)
少年少女が学校から離れて寂れたファミレスに移動する。
ちなみに30分以上歩いた。
こんな田舎の気軽に遠出できない学生の楽しみはカラオケかファミレスで駄弁るしかないのである。
クラスの全員が来たわけではないがそれでも8割くらいは着いてきた。
「ねえスノウさん!今度みんなで海に行かないかい?」
数席をくっつけた席に座っていたスノウに樹はぐいぐいと近寄る。
「もちろんこの辺のゴミが散らばってる海じゃなくて海水浴場だよ!」
「まあ、面白そうね。ニホンの海を泳ぐのは初めてだわ」
「中切さんもどう?東京じゃ山に囲まれた海水浴なんてできないだろ?」
「うーん…そうかも!」
「ギリギリギリギリ」
綾音、特にスノウと楽しそうに話す樹や大輝に超絶嫉妬して歯軋りに勤しんでいると1人のクラスメイトの女子が隣に座った。
「日向くん、隣いい?」
「ん?あぁ、奥田か。いいよ」
この女子は奥田奈央。
小中高と同じだが樹や大輝と比べても特に深い付き合いはないが、顔を合わせればたまに話す程度の仲だ。
学校イベントでは同じ仕事をしたり修学旅行で同じ班になった事もある。
でも一回だけ魔獣に遭遇してしまっていた事がある。
その際に気を失ってしまって家に送り届けた事もある為、かなり気にかけている女子でもある。
ま、多分大丈夫でしょ
「日向くんは夏休み…何か予定あるの?」
「まー一応ね。ちょっと地元から出て遠いところ行く予定かな」
「ふーん。どこまで?」
「え、そりゃ…青森!青森の…母方のばあちゃんの家!」
嘘である。
全然嘘である。
全くを持って嘘である。
「遠いね」
「そうそう!遠いんだよ!だからほぼ向こうで過ごすかなぁ…って感じ」
「メロウルさんと中切さんと行くの?」
「そうそう。あの2人と…あぇ?」
なんでスノウと綾音?
まさかハーモラルのことバレてる?
いやでも表向きは適切な距離感を保っていたから繋がりがバレるとは考えづらい…
『将来を誓い合ったんだ!』
『リントの部屋で見たことある…』
いや、初日でがっつり関係匂わせてた…
俺…てかあいつらが…
「あの空飛ぶバスで行くの?」
「そうそうバス…バス?」
なんでそこまで知られてる?
ばあちゃんの人払いの結界は完璧に機能してるから人の気配なんて感じたことなかったのに
「本当はどこに行ってるの?」
「あ、え、それは__」
「おい日向ァ!なーに2人で秘密の話してんだぁおい!お前この特製ミックスジュース飲めやオラ!」
言葉に詰まっていると樹が2人の間に入るように凛斗の肩を掴み強引に生理的拒絶感が反応するような色をした液体が入ったグラスを持たせた。
「お前これ何入れた…?」
「飲めばわかるさ」
「いやいやいやいや!俺に死ねっつーのかお前はよ!」
命の危機を感じるような液体を飲まされるのはかなりしんどいが奈央からの質問攻めから逃げられたのは幸運だった。
このまましばらく樹とバカなフリをしよう。
「ねえハナモトくん。リントとナラくんは何をしてるのかしら」
その様子を不思議に見ていたスノウが大輝に聞く。
「あれは日本特有の儀式みたいなもんだ。男子はあれをやったら強くなるんだ」
「へえ!バカみたいな事だけどそんな意味があるのね!」
「バカみたいか…はは。確かに」
凛斗と樹の幼稚な行動を懐かしむように大輝は見ていた。
「そういえばハナモトくんはリントと付き合いが長いのよね」
「おおそうとも。あいつの事なら大体なんだってわかるぜ」
「…昔からあんなバカな事やってたの?」
「やってたよ。俺と奈良と一緒になってね、バカやって今年で8年目ってところ。人生の半分は一緒にいる」
「人生の半分…」
「色々やったなぁ。山登り競走とか自転車でカーブ攻めたり。あと手製のイカダで離島まで行こうとしてめっちゃ怒られたっけ」
ハーモラルの冒険生活にも負けないくらいかなり濃い人生を送ってるじゃない…
スノウは内心で引いていた。
「だけど一番びっくりしたのは日向と一緒に他校の小学校にカチコミかけた時だな。ありゃやばかった」
「カチコミ?」
聞き慣れない単語にスノウは思わず聞き返す。
「小学3年の頃に奈良がさ、隣町の小6達に殴られたんだよ。向こうから喧嘩ふっかけてきて3人で奈良をボッコボコにしてな、それ聞いた俺たちがそっちの学区に自転車で乗り込んだんだよ。授業中に学校抜け出して下校時間に待ち伏せした」
「私の故郷じゃ中々聞かない事だけど…ニホンではどうなの?」
「昔…つっても30年くらい前はあったらしいけど今日び聞かねえな。それで殴ったやつ見つけたら凛斗が真正面から向かって行った」
あ、今と変わってないんだ。
そこは
「俺は負けると思ったよ。歳の様あるし実際俺なんて一発でKOだったし。でも凛斗は最後の最後まで諦めなかった結果、1人倒した所で先生達の介入があって最終的にはどっちも大目玉」
「喧嘩なんて悪い事よ。何があっても直接報復はいけな……」
いけないわ、と言いたかったが自分の過去を思い出す。
10年前にリントに負け、勝手に婚約させられて、その悔しさをバネに強くなってもしリントと再び会えたらリベンジしてやると言う意気込みで動いていた過去があったので指摘ができない。
「日向はさ、普段あんなにめんどくさそうに話してるけど実際は俺達の事大好きなんだぜ」
私の知ってるリントはもっと幼稚で真っ直ぐなんだけどなぁ
「そうじゃなかったらわざわざ他校まで殴り込みいかないし今日や前回のカラオケだってなんやかんや来てくれただろ。だからスノウさんも仲良くしてやってくれよ。あいつ意外とすぐデレるから」
それは分かる。
アレタにアテラ、バルの新たな仲間達。
特にアレタにはかなりの信用を置いている。
それ以上に地球にいる友人達もリントの事を大事に思っている。
私が思っている以上に私はとんでもない男子から好かれてるのかもしれない。
「おい花本!お前もっ、飲め!俺の苦しみ味わえ!」
凛斗の両手には黒い液体が入ったグラス。
それを大輝に渡す。
「そう言う事でよろしく!…ったく。しょうがねえなぁ!3杯持ってこいやぁ!」
そして打ち上げは終わり、それぞれ帰路へと。
凛斗とスノウは日向家へ向かい、綾音も一旦は家に帰り長旅の準備をする。
しかし違和感。
家に近づくと普段は祖父の車しか停まっていないはずの駐車場に赤いセダンが駐車している。
「帰ってきてるの…?」
それは滅多に帰宅しないとある人物がこの家に帰ってきている事を示唆していた。
できれば顔も合わせたくない、声も聞きたくない。
「…ただいま」
玄関で靴を脱ぎ憂鬱な気持ちでリビングへと向かった。
「ようやく帰ってきたのか。久しぶりだな綾音」
「お父さん…」
中切綾音の実の父親であり、祖父の中切源の長男坊、中切正人がそこにいた。
「帰ってきたの…?」
「いや、この近くで仕事があってな。ついでにお前の顔を見ようと待っていた。もう出る」
「…そう」
よかった。
同じ場所で長時間過ごさずに済んだ。
今更普通に過ごそうだなんてどっちも思ってないんだ。
「ねえお父さん」
それでも一つだけ聞かねばならないことがある。
「お母さんのお墓参り…2ヶ月後だけど予定空けれるよね」
「善処する。お前もあまり遊びにうつつを抜かすなよ」
「っ…!」
即答だった。
この人のこういうところが、私は大嫌いだ
「あぁそうだ、仕事で京都に行ってきてな。そこの机に土産がある。親父と食べてくれ。お前も好きだったろう」
玄関のドアが閉じるとオートロックで鍵がかかる。
机に置かれた土産は抹茶チョコレートクッキー。
「抹茶なんて…」
幼稚園生の頃は好んで食べていたが小学生に上がる頃には味覚が変わって苦味がある物は苦手に変わっていったのをまだ気がついていない。
最初は何度も言ったのに一向に覚えてくれない。
あぁ、やっぱりこっちよりもあっちの方が楽しいや
時刻は午後7時を回りかけている。
約束の時間はもうすぐなのだが綾音がまだ来ていない。
「夏の課題は持ったんか?」
「持った」
綾音の到着まで庭の縁側で空を眺めていると祖父が話しかけてきた。
「ちゃんと終わらせるんぢゃぞ。その条件で地球とハーモラルの滞在時間を逆転させてやったんぢゃからの」
「わーってますって」
ハーモラルへ出発するためのバスはインターバルとして3日必要と最初に教わったがどうやら嘘だったらしい。
健三さんも言っていたが滞在時間は調整できると聞いていたので頼み込んで夏休み丸々ハーモラルに滞在しようと考えたが生存確認も兼ねて5日地球2日ハーモラルの現在を逆転させる事が関の山だった。
「時に凛斗。お前、大着火は使っとらんぢゃろうな」
「ぎくっ」
凛斗の戦闘形態である着火、その上の強化形態である大着火。
しかしそれは過剰なまでの魔力消費、それなのに短い強化時間、そしてなにより重い反動の3つの不都合があり祖父はそれを良しとしない。
「あれはまだ不完全な力ぢゃ。今のお前が使うには手が余る」
「ぎくぎくっ」
「それにあんなのはただの博打ぢゃ。頼ってるようぢゃ強くなれん」
「ぎくぎくぎくっ」
「まさか…使っとらんぢゃろうな?」
「ベ、ベツニー?オレツエーカラー?」
目を逸らして冷や汗を垂らしながらできる限りの嘘をつく。
「…スノウちゃ~ん」
「はーいおじいさま。いかがされましたか?」
「このバカ孫さぁ大着火使ったりしてなぁい?」
頼むスノウ。
うまく誤魔化し
「えーと…森崩しの猪、レカルネラ、バル…3回は使ってます!」
正直に答えちゃった
もう終わった俺
「こんのバカ孫がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
鉄
拳
制
裁
「ごめーん遅れちゃったぁ…凛斗くん?」
綾音が早足で日向家に辿り着いて敷地に入ると雪だるまと見紛うほどの大きなたん瘤を頭につけた凛斗とちょっと申し訳なさそうな顔をしたスノウが待ち構えていた。
「気にするな。愛の教育的指導を受けただけ」
「行きましょうアヤネ」
バス停に向かう途中、やけに背後を気にする凛斗に違和感を感じたスノウは不審に思った。
「さっきから落ち着かないわね。何かあったの?」
「いや、特に…」
なんでばあちゃんの人払いの結界を無視して奥田は俺達を見る事ができたんだ?
『黙っていてほしかったらさ、夏休みのどこかで私と2人でどこか行こうよ』
あのファミレスでの帰り際に耳元で囁かれた言葉を忘れないようにしなければ。
「よっし。じゃあ行くぞ」
「ええ」
「れっつごー!」
バス停に到着し、少しだけ色の変わったバスチケットを天に掲げていつもの乗り心地が最悪なあのバスを呼ぶ。
いつも通りの方法でハーモラルへと赴くが今度は滞在時間が違う。
より濃厚な冒険を前に凛斗は胸を躍らせてバスへと乗り込んだ。
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