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ぼっちー冒険記作家になる!?
262日目:鍛冶屋の父と失われた地図
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~
262日目:鍛冶屋の父と失われた地図
こんばんは、ぼっちーです。
昨日たどり着いた鉱山都市グラニス。
さっそく街の中心部へ向かい、取材をスタートさせたのですが――
初日から、まさかの鍛冶屋の親父とバトル(?)展開になるとは思ってませんでした……!
鉄と火と、ちょっとだけ過去の物語。
今日は、そんな一日です。
街の中心にある「ノス爺の工房」
朝、まず向かったのは、街でいちばん古いとされる鍛冶工房。
そこには“ノス爺”という、職人気質MAXの老鍛冶師がいるとのこと。
門をくぐると、さっそく火花が舞い、金槌の音が響いてきます。
「失礼しまーす、記録者のぼっちーです。お話、聞けたらと思って……」
「話すヒマがあるなら、鉄を打て!」
「ごめんなさい!?」
そう、このノス爺、かなりの無愛想タイプ。
だけどその背中は、削られた岩のようにどっしりしていて……
無言で金床に向かう姿が、なぜか絵になるんです。
「もふっ(訳:こういう人、じいちゃんって呼びたくなるやつ)」
「いや、まだ許可出てないよモフ!」
無口な鍛冶屋と、ひとつの「古びた地図」
しばらく工房の隅で待っていると、ノス爺がふと手を止め、棚の奥から古い筒状のケースを取り出してきました。
「おまえ、記録者って言ったな。なら、これを見ろ」
中から出てきたのは――焦げ跡のある古地図。
「これ……ぼくがユレッサで見つけた“焼け焦げた地図”と、同じ書式だ……!」
ぼくがそうつぶやくと、ノス爺のまなじりがピクリと動きます。
「……そうか。あの地図、まだ残ってたか。なら……お前に託す」
そう言って差し出されたその地図の断片は、ぼくが持っていたものとぴたりと重なった。
「うわっ、ほんとに……合う……!」
まさか、ここで“失われた地図”の欠片がつながるとは思っていませんでした。
鍛冶屋の父、そして“焔の谷”の伝承
「それ……もともと、うちの家系が保管してたものだ」
ノス爺は、昔語りのようにぽつりぽつりと話し始めました。
曰く――
・この地図は、かつて“焔の谷”と呼ばれた禁域を示していたこと
・そこには“終わりなき火”と“記録なき文明”が眠っていると伝えられていたこと
・けれど、それを探しに行った者は皆、帰らなかったこと――
「だから誰も、真に受けん。ワシも、若いころはバカにしとった」
でも、ノス爺がある日、古道で出会った“記録者”にその地図を預けられたことで、考えが変わったのだと。
「そいつが言うには、『記録を失えば、道もまた消える』ってな……」
「もふ……(訳:それ、記録者の使命ってやつだ……)」
モフの言葉に、ぼくはうなずきました。
「……わかりました。ぼくが、続きを追いかけてみます」
工房を出ると、空は赤く染まり始めていて
夕暮れの中、工房を出たぼくたちは、グラニスの斜面に腰を下ろして一息つきました。
手には、つながった“失われた地図”。
地図の上には、確かに見覚えのない地点が記されています。
それは、地図上の“東南”――森と火山の境界にぽつんと浮かぶ、灰色の×印。
「次は……あそこ、行ってみるか」
「もふ!(訳:うん、焔の谷。行こう、ぼっちー!)」
それはきっと、新しい物語の扉になる。
いや、もしかすると“忘れられた物語”をもう一度、世界に記す旅なのかもしれません。
ぼっちー今日のひとこと
「古びた地図は、ただの紙じゃない。誰かの“想い”が、そこに生きてる」
プロフィール
• 名前:ぼっちー(地図に導かれる記録者・今日も無茶してる)
• 相棒:モフ(焔の谷を目指すふわふわ記録者・共同)
• 今日の記録:鍛冶屋の伝承/失われた地図/焔の谷の予兆
次回は
つながった地図の先にあったのは、ひとつの焼け跡と、そこに隠された伝承。
そして、燃え尽きた記憶の中にだけ残る、“開かない扉”の謎――
次回も、お楽しみに!
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