異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g

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286日目:旅の終わりに立つ扉

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異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~

286日目:旅の終わりに立つ扉


こんばんは、ぼっちーです。

昨日は、記録を託す準備を整えました。
「もしもの時」に備えることは勇気のいる決断でしたが……今日はその歩みを携えて、ついに北の神殿跡へ向かいました。


白き道の果てに

朝から雪道を進み、森を抜け、丘を越えて。
やがて目の前に現れたのは、雪に埋もれかけた巨大な石造りの神殿跡でした。
崩れた柱の間から冷たい風が吹き抜け、氷の粒をきらめかせています。

「……ここだ」
「もふ……(訳:うぅ、なんか背中がぞわぞわする……でも寒いだけかも……)」
「怖い?」
「もふっ!(訳:ち、違うよ! これは“ぞくぞくわくわく”ってやつ!)」

強がりなのは分かるけど、モフの毛がいつもより逆立っているのをぼくは見逃しませんでした。


扉の前で

神殿の中央には――巨大な石の扉。
昨日の記録に浮かんだ光の線、その行き着いた先がここでした。
表面には例の“目”の紋章。けれど、刻印はすでに半ば開いているように見えました。

「……近づくと、やっぱり鐘の音が聞こえる」
「もふ(訳:うん、昨日より大きい……“ゴーン”って……おなかに響く……)」
「封印が解かれかけてる証拠だね」

近づくごとに心臓の鼓動まで扉と同調するように重く鳴り、息が白く揺れました。


それでも並んで

扉の前で足を止めたとき、自然にモフがぼくの隣に座りました。
ふわふわの体温が伝わって、寒さと緊張が少し和らぎます。

「もふ(訳:ぼっちー、これから何があっても……ちゃんと戻ってくるんだからね?)」
「もちろん。そのために記録を託す準備もしたし」
「もふぅ(訳:でも、記録よりも……ちゃんとぼっちー本人に戻ってきてほしいの!)」

その一言が、鐘の響きよりも強く胸に残りました。


今日のまとめ

長い旅の果てに、ついに“扉”へとたどり着きました。
鐘が鳴り響き、封印は確実に動き出しています。
けれど恐怖よりも大きいのは、隣にいるモフと一緒にこの瞬間を迎えられる心強さでした。

モフは「ぼく、扉の中で絶対に寝ないから!」と宣言していました。
……正直、それが一番信用できるかどうか不安です。


ぼっちー今日のひとこと

「終わりに立つ扉は、始まりの扉でもある」


プロフィール

• 名前:ぼっちー(扉の前に立つ探検者・緊張と覚悟の狭間)
• 相棒:モフ(ふわもふ相棒・強がりつつも本音を隠せない)
• 今日の記録:北の神殿跡に到達/扉を確認/鐘の音と共鳴


次回は
扉の前で交わした小さな約束。
それは旅の先を照らす灯になる――。

次回も、お楽しみに!
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