321 / 482
ぼっちー世界の声を集める!?
321日目:都市の図書館、隠された歴史
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~観察者ぼっちーの日常~
321日目:都市の図書館、隠された歴史
こんばんは、ぼっちーです。
今日は朝から、大都会『貿易都市ヴァレンシア』の情報収集に繰り出しました。
この街のどこかに次の「扉」があるはず。手がかりを探さないと!
それにしても、昨日感じた物価の衝撃は未だに尾を引いています。モフが「今日の朝ごはんのパン、いつもの3分の1の大きさだった……」と、朝からずっと嘆いていましたからね。
扉の手がかりは、知識の海に
賑やかな市場を抜けて、ぼくたちが向かったのは、街の片隅にある大きな図書館です。
こういう大きな街には、必ず古くて珍しい書物が集まっているものです。
「扉」や「世界の声」に関する情報を探すには、やはり記録が一番じゃないですか。
図書館は外観こそ地味でしたが、一歩足を踏み入れると、高い天井まで本棚がずらりと並んでいて、知識の海に飛び込んだみたいでした。
本の匂いって、なんだか落ち着きますよね。
「ぼっちー、ここ、静かすぎてちょっと怖いよ。ぼくの声が響いちゃう!」
モフは小さな声で話していますが、その声でも十分に響き渡ります。
ぼくは慌ててモフを抱き上げ、小声で「シーッ!」と注意しました。
眠れる記録と、モフの秘策
ぼくは古文書が並ぶエリアへ。スマホで翻訳機能を使いながら、古い記録を読み進めます。
「ヴァレンシアの起源」「光の結界の伝承」など、興味深い記録ばかりです。
その中で、ぼくの目に留まったのは「記録者の回廊」という記述でした。
「かつてこの街は、扉を探す『記録者たち』が集う場所だった」とあります。
これは、賢者さまが言っていた過去の観察者たちのことかもしれません!
ぼくが夢中になって記録を読み込んでいると、モフが突然、ぼくの耳元でささやきました。
「ねぇ、ぼっちー。ぼくね、あの司書さんが持ってるカギが、すっごく気になるんだ」
モフが指差すのは、一番奥の席にいる、厳しそうな顔をした年配の司書さんです。
その司書さんが腰に下げている、古びた金属製のカギを、モフは目を皿のようにして見ています。
「モフ、人のカギを勝手に見ちゃだめだよ」
「違うよ! あのカギから、すごく古い物語の匂いがするんだ! きっと扉に関係してるよ!」
モフは言葉を得てから、匂いや音から、モノに宿る「声」を察知する能力まで身につけたみたいです。
…いや、単なるおやつへの嗅覚かもしれないけど。
今日のまとめ
* 貿易都市ヴァレンシアの図書館で情報収集を開始した
* 過去の「記録者たち」がこの街に集っていたという記述を発見した
* モフが、司書さんの持つ古いカギから「物語の匂い」を感じ取った
* 扉への手がかりが、司書さんのカギに隠されているかもしれない
モフの嗅覚が、今回はおやつじゃなく、扉の鍵を嗅ぎ当ててくれることを祈るばかりです!
ぼっちー今日のひとこと
「図書館で静かにするのって、異世界でも最重要ミッションじゃないですか!」
プロフィール
* 名前:ぼっちー(図書館で古文書と格闘し、静寂に耐える観察者)
* 相棒:モフ(聖獣の嗅覚で司書さんのカギをロックオンした小さな相棒)
* 今日の記録:図書館での調査/過去の記録者/モフの嗅覚による手がかり
1
あなたにおすすめの小説
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
家ごと異世界ライフ
もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~
よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】
多くの応援、本当にありがとうございます!
職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。
持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。
偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。
「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。
草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。
頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男――
年齢なんて関係ない。
五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!
優の異世界ごはん日記
風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。
ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。
未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。
彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。
モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
やさしい異世界転移
みなと
ファンタジー
妹の誕生日ケーキを買いに行く最中 謎の声に導かれて異世界へと転移してしまった主人公
神洞 優斗。
彼が転移した世界は魔法が発達しているファンタジーの世界だった!
元の世界に帰るまでの間優斗は学園に通い平穏に過ごす事にしたのだが……?
この時の優斗は気付いていなかったのだ。
己の……いや"ユウト"としての逃れられない定めがすぐ近くまで来ている事に。
この物語は 優斗がこの世界で仲間と出会い、共に様々な困難に立ち向かい希望 絶望 別れ 後悔しながらも進み続けて、英雄になって誰かに希望を託すストーリーである。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
おばさんは、ひっそり暮らしたい
蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
