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ぼっちー世界の声を集める!?
374日目:パチパチする朝、光る虫の訪問
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~観察者ぼっちーの日常~
374日目:パチパチする朝、光る虫の訪問
こんばんは、ぼっちーです。
昨日の炭酸泉のおかげで、過去最高にフワフワになったモフ。
手触りは最高なのですが、乾燥した風が吹くこの丘陵地帯を歩いていると、思わぬ「副作用」が出てしまいました。
歩くたびに、モフの体から「パチッ!」「バチッ!」という、小さな火花が散る音がするのです。
見えない敵との戦い
「いたっ! 誰だ、いまぼくのお尻をつねったのは!」
モフは数歩あるくたびに飛び上がり、キョロキョロと周囲を警戒しています。
敵はいません。犯人は、モフ自身の「静電気」です。
フワフワの毛が草と擦れ合って、ものすごい勢いで電気を溜め込んでしまったようです。
「モフ、近づかないで! ぼくに触ると感電するから!」
「ひどいよぼっちー! 相棒を見捨てるの!?」
涙目で飛びつこうとするモフを避けるという、奇妙な追いかけっこが続きました。
集まる光、小さな来訪者
夕暮れ時になり、あたりが薄暗くなってきた頃です。
草むらから、ふわりふわりと青白い光の粒が舞い上がってきました。
蛍のようですが、光り方がもっと鋭く、チリチリという微かな音を立てています。
その光たちは、まるで磁石に吸い寄せられるように、帯電したモフの周りに集まり始めました。
「わわっ! 虫さんがいっぱい来た! ぼく、美味しい匂いなんてしてないよ!?」
モフが慌てますが、虫たちは噛みつくわけでもなく、モフの毛先にちょこんと止まりました。
すると、モフの体からパチパチしていた痛そうな音が消え、代わりに「ジー……」という、静かで心地よい羽音に変わりました。
歩くランタン、聖獣の輝き
「……ぼっちー、痛くないよ。この子たち、このパチパチ食べてくれてるみたい」
どうやらこの虫は、静電気を好む「雷光虫(ライコウチュウ)」の一種のようです。
モフの溜め込んだ電気が、彼らにとっては最高のご馳走だったんですね。
数十匹の雷光虫を全身にまとったモフは、今や青白く輝く光の玉そのものでした。
暗くなりかけた草原を、モフが歩くだけで明るく照らし出します。
「見て見て! ぼく、灯台みたいに光ってる! 『守護者の掟・第十四条』、『暗い夜道は、自ら光って照らすべし!』なのだ!」
さっきまで「痛いよー」と泣いていたのが嘘のように、モフは得意げに胸を張って先頭を歩き始めました。
その姿は、まさしく伝説の聖獣のようです(虫まみれですが)。
今日のまとめ
* フワフワになったモフが、歩くたびに静電気に悩まされた
* 夕暮れ時に、静電気を好む「雷光虫」が集まってきた
* 虫たちが電気を食べてくれたおかげで、モフが発光するランタン状態になった
* モフが自ら光源となり、夜道を頼もしく案内してくれた
この世界では、静電気ひとつとっても、生き物たちの大切な「声(食事)」になっているんですね。
おかげで今夜は、明かりいらずでキャンプができそうです。
ぼっちー今日のひとこと
「光るモフはとても綺麗ですが、うかつに触るとまだビリッときそうなので、観察だけにしておきます」
プロフィール
* 名前:ぼっちー(光る相棒を頼もしく思いつつ、感電を恐れて距離を保つ観察者)
* 相棒:モフ(静電気体質から一転、虫たちと共生して輝く歩く照明となった小さな相棒)
* 今日の記録:静電気の発生/雷光虫の襲来/生体ランタン/夜道の光源
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