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ぼっちー冒険記作家になる!?
223日目:魔法学者の家に泊まった日
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~
223日目:魔法学者の家に泊まった日
こんばんは、ぼっちーです。
昨日は雨宿りの軒下で、“もう一人の記録者”に出会いました。
その静かな言葉が、今もぼくの中に残っています。
そんな不思議な余韻を抱えたまま、今日はユレッサ手前の小さな森沿いで道に迷い——
……じゃなかった、「方向感覚を試す旅の寄り道中」に、一軒の家を見つけたんです。
煙突から細く煙がのぼり、魔力の気配がほのかに漂うその家。
なんとそこは、“ちょっと変わった魔法学者”が住む場所でした。
空飛ぶティーカップと、逆さまの書棚
扉をノックすると、出てきたのは小柄でふわふわ髪の中年男性。
くるくる動く瞳が印象的で、ぼくを見てすぐこう言いました。
「やあ、旅人だね!観察者か、記録者かな?入ったまえ、ちょうど空飛ぶカップの実験中なんだ」
……えっ、なにそのテンション。
と戸惑うぼくの背後で、モフが「もふ!?」と驚きの声。
見ると、ティーカップがゆっくりと空を飛んでいて、追いかけるようにスプーンもホバリングしてる!!
部屋に通されると、壁一面が“逆さま”の書棚。
天井から本が吊るされていて、魔法の重力操作で落ちないらしいです。
すごい。圧倒的、混沌。そしてちょっと落ち着かない(笑)
学者さんの名前は、ラフィン・メル
ラフィンさんはユレッサの魔法学会に登録されてる研究者で、「魔法の“記憶定着”応用」に関心があるんだとか。
「つまり、言葉や気持ちを“魔法的に”保存する研究をしているんだよ」
という話に、ぼくは思わず身を乗り出しました。
「え、それって“記録”とも関係あるんですか?」
「もちろん!ただ記すだけでなく、“感じたまま”を保存する魔法を——いやぁ、完成にはまだ数十年はかかるかな」
夢を語る姿は少年みたいで、でも語っている内容は壮大。
ぼくの旅の記録にも通じる話ばかりで、ついつい夜更けまで盛り上がってしまいました。
モフ、魔道具を発動させる
そのころモフは、研究机の上に置いてあった“感情探知石”という魔道具にいたずら中。
「もふ~♪(訳:ぴかぴか~)」
と、鼻で押した瞬間——
ぱぁん!!
部屋の空気がピンク色に染まり、ラフィンさんが「あーー!モフくん、君は今“幸福感最大値”をぶちまけたよ!!」と爆笑。
幸せの空気に包まれて、ぼくまでふわふわしてきました……。
さすが、魔法学者の家。すべてが予測不能(笑)
魔法と記録は、似ている?
寝床を借りて眠る前、ラフィンさんがこんなことを言いました。
「記録者くん。きみの冒険記も、ある意味“魔法”だよ。
読んだ人の中に、きみの見たものが“ふわりと立ち上がる”んだから」
……その言葉が、なんだかすごく嬉しくて。
もしかすると、“ぼくのしてること”って思ってる以上に大事なのかもしれないな、って。
ラフィンさんとの時間で、そんなふうに感じました。
ぼっちー今日のひとこと
「記録って、魔法みたいだ。見えないものを、残せるから。」
プロフィール
• 名前:ぼっちー(魔法にも記録にもときめく記録者)
• 相棒:モフ(“幸福最大値”を押し上げたもふ)
• 今日の記録:ラフィンさんの研究室/空飛ぶカップ/言葉と記憶の魔法
明日は、ラフィンさんの紹介でとある“転移者の記録”を見せてもらう予定。
まさか、ぼくと同じように……?気になります!
それでは、224日目の更新でまたお会いしましょう!
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