異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g

文字の大きさ
231 / 482
ぼっちー冒険記作家になる!?

231日目:小さな魔法具職人の秘密

しおりを挟む

異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~

231日目:小さな魔法具職人の秘密


こんばんは、ぼっちーです。

昨夜の祭壇探しの余韻を引きずりつつ、今日はユレッサの街に戻って、情報整理タイム。
でも……ぼくとモフが偶然立ち寄った“とある小さな工房”で、思いがけない出会いがありました。

まさか、あの「月夜の印」に似た模様を作っていた人がいたなんて!?



小さな工房、見つけたのはモフ

街中でふらっと歩いていると、モフが「もふっ」と急に横道へ。

ついていくと、そこには木造の小さな工房がありました。
看板には「魔具と灯の細工屋 スオリ工房」と手描きの文字。

外から見える棚には、小さな魔導ランタンやアクセサリー型の魔法具が並んでいて……
つい、吸い込まれるように扉を開けました。



出迎えてくれたのは……

「いらっしゃいませ~!」

元気な声で迎えてくれたのは、スオリちゃんという10歳くらいの少女。
えっ、お店の人!?

驚くぼくに「お父さんが昔やってたけど、今はわたしが作ってるの」と笑顔で説明。
でも、その作りかけの魔法具を見て、またびっくり。

なんと、あの祭壇の光模様にそっくりな“導き線”が刻まれていたんです。



「夢で見たの」と彼女は言った

どうしてその模様を知っているのか尋ねると、スオリちゃんはこう答えました。

「ときどき夢で見るの。夜の草原に立って、どこかへ続く光の線が出てくる夢」

「それを忘れないように、魔具に刻んでるの。何かの道しるべな気がして」

ぼくの心に、なにかピンとくるものがありました。
この子もまた、“なにか”に導かれてるのかもしれないって。



モフと光のペンダント

工房の奥に飾ってあった、小さな月型のペンダント。
スオリちゃんが「モフちゃんに似合うかも!」と言って試しにつけてくれたんですが——

なんと、月の光が当たると中心がほのかに光るんです!

モフ「もふっ(訳:これ、ぼくに装備枠ある?)」

うーん、かわいさ装備なら完璧。あと、もふもふ防御力が増した気がします(笑)



記録者としてのひとこと

この世界には、まだ言葉にならない“記憶”や“導き”が生きてるんだと思います。

夢や模様、子どもの手の中にさえ、それは宿っている。
だからこそ、記録して、伝えていきたい。

ぼくのノートにも、スオリちゃんの作った模様をしっかり書き留めておきました。



ぼっちー今日のひとこと

「子どもが見た夢が、過去と未来をつないでることもある。だから、聞き逃さないように書いておこう。」



プロフィール
• 名前:ぼっちー(導き模様に導かれる記録係)
• 相棒:モフ(月型ペンダントでかわいさ+30)
• 今日の記録:スオリちゃんの夢模様/光る魔具/偶然の再接続


次回は、ふたたび図書館へ。
魔法都市ユレッサに記録された古い“扉”の詩と、今ぼくらが持っている謎を重ねてみる予定です。

それでは、また明日の更新で!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

優の異世界ごはん日記

風待 結
ファンタジー
月森優はちょっと料理が得意な普通の高校生。 ある日、帰り道で謎の光に包まれて見知らぬ森に転移してしまう。 未知の世界で飢えと恐怖に直面した優は、弓使いの少女・リナと出会う。 彼女の導きで村へ向かう道中、優は「料理のスキル」がこの世界でも通用すると気づく。 モンスターの肉や珍しい食材を使い、異世界で新たな居場所を作る冒険が始まる。

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

家ごと異世界ライフ

もちもちほっぺ
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい

ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。 強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。 ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!

Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた! ※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています

処理中です...