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ぼっちー冒険記作家になる!?
254日目:海底遺跡に刻まれた言葉
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~
254日目:海底遺跡に刻まれた言葉
こんばんは、ぼっちーです。
昨日は、水中で迷ってしまいました。
でも、モフと再会できて、そして“遺跡の入口”を発見できたのは、大きな一歩だったと思います。
今日は、その続き。
あの遺跡の中を、ちゃんと調べに行ってきました。
水の中で出会った“影のぼく”や、海底に刻まれた記憶。
それらが、少しずつ繋がり始める――そんな、濃い一日でした。
再び、青の世界へ
「モフ、ロープしっかりね。今度はもう、迷子にならない!」
「もふもふ!(訳:うん!今日こそ、ちゃんと見ようね!)」
昨日と同じ“息の石”をくわえて、海へダイブ。
体の周りにゆらゆらと水がまとわりついて、鼓動と一緒に音が消えていく。
それでも、今日は不安より“決意”の方が大きかった。
見つける。記録する。そして、つなげる。
“なにか”の真実が、この先にあるって、ぼくは信じてるから。
海底遺跡、その中へ
昨日の石碑を通り過ぎて、影に導かれた階段を下る。
するとそこには――空間があった。
まるで水の中とは思えないくらい、広くて静かな“ホール”。
壁は貝殻と黒石でできていて、淡く発光していました。
そして、その中央にそびえる一本の柱。
表面には、渦のような文様。そして……“文字”が刻まれていたんです。
「……これ、“深海語”だ」
以前、ベルガルドで学者さんに教わった言語。
でもここにあるのは、さらに古くて、詩のような調子だった。
ぼくは慎重に手を伸ばして、文字に触れました。
記録の柱が語るもの
触れた瞬間、柱から“記憶の波”が流れ込みました。
静かな声。水の底から響くような、けれど優しい声。
《我らは記す。忘れられぬものを。
言葉にできぬ音を。
流され、消えゆく記憶を――ここに刻む。》
《海はすべてを飲み込む。
名もなき祈りも、叫びも、
旅人の孤独すらも。
だから我らは、ただ残す。》
ぼくの胸が、ぎゅっと締めつけられたように熱くなりました。
記録するためだけに、存在していた人たちがいた。
何百年、何千年も前の誰かが、“忘れないため”に命を懸けて残した言葉。
それは、今こうして探検してる“ぼく”にも向けられてる気がして――
「もふぅ……(訳:……ぼっちー……)」
モフがそっと寄り添ってくれました。
名前のない声と、“選ばれた手帳”
柱の裏側には、さらに短い一節がありました。
《我らの記録は、誰かの手に託される。
選ばれし者よ、記せ。すべてを。》
その言葉の下に、不思議な印が刻まれていて――
なぜか、ぼくの手帳が勝手にページをめくり始めたんです。
「な、なに!?」
光の粒が手帳に染みこんでいって、気づけば“深海文字”で記されたページが一枚追加されていました。
――“記録の継承”。
ぼくの旅は、ただの探検じゃなくなった。
今、たしかに、“過去の誰かの意志”を引き継いだんだと思います。
浮上、静かな余韻
浮上したぼくたちは、しばらく何も言わずに船の上で海を見ていました。
「モフ、あの言葉……重かったね」
「もふぅ……(訳:でも、あったかかった……)」
そう。あったかかったんです。
海底なのに、冷たいはずなのに、あのホールの中はどこか懐かしくて、静かで、優しかった。
この世界には、まだまだ“記録されてないもの”がいっぱいある。
だったら――
「ぼくが、書いていこう」
今までは、自分のためだった。でも、これからは“誰かのため”にも記録できるかもしれない。
そう思えた日でした。
ぼっちー今日のひとこと
「書くことって、誰かの願いを背負うことなんだね」
プロフィール
・名前:ぼっちー(記録の継承者になった探検者)
・相棒:モフ(深海のあったかさ、ちゃんと覚えてる)
・今日の記録:海底遺跡/記録の柱/深海語の詩/選ばれた手帳
次回は
取材を終えたぼくたちは、海辺の小さな港に立ち寄ることにしました。
モフと並んで海を眺めながら、ぼくは“記録”という旅の意味を、もう一度ゆっくり考えていた――
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