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ぼっちー冒険記作家になる!?
255日目:海と記録と静かな時間
しおりを挟む異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~
255日目:海と記録と静かな時間
こんばんは、ぼっちーです。
昨日、ぼくは海底遺跡で“記録の柱”に触れました。
そこには、失われかけた誰かの記憶や願いが、静かに、けれど強く刻まれていて――
そして、ぼくの手帳に新しいページが追加されたあの日、
“旅の意味”が、少しだけ変わった気がします。
今日は、そんな気持ちを整理するために、モフと一緒に、海辺の港町に立ち寄ることにしました。
いつもより少し静かな一日。でも、心は不思議と満たされてました。
潮の香る港町、エラディア
「ここがエラディアかぁ……落ち着いてるね」
「もふーん(訳:魚のにおいする~)」
港に着いた瞬間、モフが鼻をふごふごさせながらふらふらと……おいこら、行かないで!
この町は、南方の小さな湾に寄り添うようにして広がっている漁港で、
昨日の潜水ポイントからほど近い場所。
海底遺跡を管理する“記録管理庁”の前哨支部も、どうやらこの町の片隅にあるらしいです。
でも今日は、取材も調査もひと休み。
ぼくたちは小さなカフェで海を眺めながら、ゆっくりと時間を過ごすことにしました。
記録って、なんだろう?
カフェのテラス席。木の机にノートとペン、そして温かい紅茶。
モフは足元で魚をむしゃむしゃ食べてて、しっぽがご機嫌に揺れてる。
「……記録って、なんだろうね、モフ」
「もふ?(訳:昨日のこと?)」
ぼくは手帳を開いて、昨日の“深海文字”のページを見つめました。
選ばれた者よ、記せ――あの言葉の意味を、まだ咀嚼しきれていません。
今までのぼくの記録は、旅の記録であって、自分の感想や出来事をメモするようなものだった。
でも、“誰かのための記録”ってなると、少し違う気がします。
「誰かに伝える記録って、責任があるよね」
「もふもふ……(訳:でも、それってきっと、大事なこと)」
そう。たぶん、そうなんだ。
失われかけたことを、言葉にする。
記憶の隙間を、埋めるように。
ぼくが、ここにいたことを。
そして、ここに“誰かがいたこと”を。
誰も覚えていなくても、誰も見ていなくても。
ぼくが記すことで、その誰かの願いが、また誰かに届くかもしれない。
「……だから、やってみようかな。少しずつでも、ちゃんと書いていこう」
“選ばれた手帳”にふさわしい使い方を、ぼくなりに探してみる。
きっとそれが、昨日の“記憶の柱”への、ぼくなりの答えになる気がしました。
モフのメモと、日差しと風
そんなぼくの真剣モードの横で――
「もふぅ……(訳:ふにゃあ~)」
モフは、日向でおなかを出してひっくり返ってました。
風にしっぽの毛がふわふわなびいてる。かわいい。
「なにしてんの、モフ……」
「もふ!(訳:考えごとはあったかいところでするのが一番!)」
……たしかに。
それ、ちょっと説得力あるな。
ぼくも手帳を閉じて、紅茶の湯気を眺めながら、空を見上げました。
空も、海も、風も、静かだった。
でも、昨日の“記録”が、胸のどこかで確かに光を灯してくれている。
今日は、それで十分だと思いました。
ぼっちー今日のひとこと
「心がいっぱいになるとき、人はきっと“静か”になるんだと思う」
プロフィール
・名前:ぼっちー(少しだけ“記録者”になった探検者)
・相棒:モフ(おなかぽかぽか。いい日だった)
・今日の記録:港町エラディア/手帳の深海文字/小さな誓い
次回は
“記録”を残す方法を探しに、ぼくたちはベルガルドへ戻ることに。
かつて言葉と紙を扱ったという古い印刷工房で、ぼくは“手帳にない手紙の形”を知ることになる――
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