異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g

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ぼっちー冒険記作家になる!?

256日目:ベルガルドの古い印刷工房

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異世界に転移したらぼっちでした~探検者ぼっちーの日常~

256日目:ベルガルドの古い印刷工房


こんばんは、ぼっちーです。

昨日は、海辺の港町で静かな時間を過ごしました。
“記録ってなんだろう”って考えながら、手帳を見つめて、モフと紅茶を飲んで。
ああいう一日も、旅の大事な一部だなぁって、思いました。

でも、考えるだけじゃ終わらせないのが、探検者ぼっちー!

というわけで今日は、「記録を“残す”手段」を求めて、
ふたたびベルガルドに戻ってきました。

ここには、かつて“言葉と紙を扱う人たち”がいたという、古い印刷工房があるんです。


紙とインクの匂いの中で

ベルガルドの南区画、石畳の細道を抜けた先に、それはありました。
苔むした木の看板に、かすれた文字――〈トルリ印刷舎〉。

「うーん……ここで合ってる、よね?」

「もふぅ(訳:古っ!ドア傾いてる!)」

ぼくがノックすると、ギィィィ……と低く鳴る音と一緒に、ドアが少しだけ開きました。

中にいたのは、小柄な老紳士。

「……記録者、かね?」

いきなり図星でちょっとビクッとしました。

話を聞いてみると、この工房は何世代も前から続いている“文字の職人”たちの拠点で、
今は彼一人だけが残って、昔の印刷技術を守っているのだとか。

「……なにかを伝える気持ちは、手帳だけじゃ足りぬときがある。
そんなときこそ、“形”がいるのだよ」

その人はそう言って、奥の部屋にぼくを案内してくれました。


“紙”という記録のかたち

そこにあったのは、見たことのない大きな装置。
金属のアーム、分厚い板、そして、インクの匂い。

「これが、“活版印刷機”……?」

ぼくがそう言うと、老紳士はにやりと笑って、説明をはじめました。

一文字一文字の金属活字を並べて組み、
それをインクで押して紙に写し取るという、昔ながらの記録方法。

「この世界では、魔法紙もあるがな。だが、魔力は風化する。だが紙は、手触りと重みがある」

インクのにじみ、紙の繊維、ページをめくる音。
それは、言葉の“気配”を残す手段なのだと。

――それって、なんか、あたたかいなぁ。

ぼくはその日、活字を並べる作業を少しだけ体験させてもらいました。
“ぼっちーの旅”っていう文字を組んで、試し刷りまでさせてもらって。

「うわ、これ……すごいなぁ。手帳とはまたちがう、“残す感”がある……!」

手帳は、ぼく自身の記録。
でも、こうやって印刷すると、それが“誰かに渡すもの”になる気がする。

つまり、“記録を共有する”ってことなんだ。


モフと紙くずの攻防

「もふっ! もふふっ! もふーーーっ!(訳:くるくるした紙めっちゃ遊べる!!)」

「ちょ、モフ!? それ活字の端材だから!! やめて!!」

モフは印刷工の紙くず入れに飛び込んで、大はしゃぎしてました。
インクまみれで、しっぽが半分青い。

「ふぅ……もう、ほんとに……」

「もふぅん……(訳:でも、いいにおい……落ち着く……)」

実際、紙とインクの匂いって、どこか懐かしい感じがするんですよね。
本をめくったときの、あの“深呼吸したくなる匂い”。

それもまた、記録の“かたち”なんだと思いました。


伝える手段の発見

帰る前に、老紳士がふと、ぼくにこんなことを言いました。

「君の手帳、それは“書く旅”の記録だ。
だが、印刷というのは“伝える旅”の道具でもある。
……よければ、ここで何かを“冊子”にしてみないかね?」

「……えっ、それって……?」

「誰かに見せたいことがあるなら、伝える手段はここにある、ということだよ」

ちょっと、わくわくしてしまいました。
自分の記録が“形”になるって、こんなにどきどきするなんて。

ぼくの旅は、記録の旅。そして、伝える旅へ。

……もしかすると、ここから“出版”とか、そういう話になっていったり――?

「ぼっちー、出版契約……とか、あるのかな?」

「もふっ!(訳:サイン書く練習しとこ!)」


ぼっちー今日のひとこと

「“記す”ことと、“届ける”ことは、ちょっとだけ違ってて、どっちも大切」


プロフィール
・名前:ぼっちー(書くだけじゃなく、伝えたくなってきた探検者)
・相棒:モフ(紙とインクの匂い、ちょっと好き)
・今日の記録:活版印刷/記録の形/伝える手段


次回は
印刷工房での出会いがきっかけで、ぼくの旅が思わぬ方向に動き出します。
そう、まさかの“出版契約”の話まで!?
でも、契約書って難しい文字だらけで……モフと二人、頭をかかえることに!

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