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3章 それぞれの事情
ルルとリリアーナ①
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ルルの前におちび達が立ち、おもちゃの剣を構えて威嚇している。そしてその前にはジョンさんに連れられたリリアーナがいた。
「おみゃえ!なにちにきたーー!」とチロ
「てきしゅうー!」とリク
「みにゃーにげろー!」とエドワード
ジョンさんは肩を震わせ笑っているが、リリアーナはどうして良いか分からずジョンさんに助けを求める。
「おい、おちび達!この子はルルに謝りに来たんだ、そこを退いてくれるか?」
その言葉におちび達が集まり会議を始める。
「チロどうちゅる?」とエドワード
「うーん…」チロは悩んでいる
このままでは知恵熱が出るかもしれないのでルルはチロに話しかける。
「チロ、ねーねはこの子とお話するから向こうで遊んでな」
「えーー!にゃにかあったりゃ…ちんぱいでしゅ」
「じゃあ、後ろで見張っていて下さい!チロ兵士、リク兵士、エドワード兵士!」
その言葉に目を輝かせる三人。
「「「あい!!!」」」敬礼する。
そして三人の凝視に見守られ(?)ながらルルとリリアーナが向かい合う。暫くの沈黙のあと、ジョンさんに見守られてリリアーナが話始める。
「…この前は酷い事言ってごめんなさい…貴女の事が羨ましくて…」
「別に気にしてないよ、姉妹喧嘩って事で!」笑うルル
その言葉にリリアーナが泣き出してしまう。ジョンさんもとても嬉しそうだ。
「あーー!ねーねがなかちたー!」
「「だめでしゅよ!!」」
ぷんすか怒る三人はリリアーナを慰め始めて皆が笑ってしまう。リリアーナは泣き笑いしているが、今のリリアーナは何故かとても輝いて見えた。
そのあとアンリの元へ行き、リリアーナは謝る。アンリは溜め息を吐くと握手する。
「良い男を紹介してね?」ニヤリと笑うアンリ
「え…えぇ?」恐怖を覚えたリリアーナ
「気にしないで姉さん」
その言葉に驚くリリアーナだが嬉しそうに頷く。そんな姉妹を見てもっと早くこうしていればと後悔するジョンさん。
次はエチカさんの元に行く。最初は警戒していたがルルと仲良く話すリリアーナに驚き、そして健気に謝るリリアーナを抱きしめるエチカさん。それにチロも勢いよく抱きつく。
「偉いわリリアーナ、貴女にはお兄様もルルちゃんも私もいるわ。ここにはいつでも来ると良いわ!」
「チロもいるーー!」
「そうね!チロもいるわ!」
どや顔をするチロに笑う一同。そしてリリアーナは今までに感じたことのない幸福感を今感じていた。私はいつもお母様に言われていた“お前が王子だったら役にたったのに”そうか私は役立たずなんだ。だからお父様もお兄様も私に見向きもしないんだ。
部屋で1人で遊んでいると虚しくなってくる。だからって周りに当たり散らしても気分は晴れず、罪悪感が残る日々だった。
こんなにも幸せな気持ちになったのは始めてだ。
「おみゃえ!なにちにきたーー!」とチロ
「てきしゅうー!」とリク
「みにゃーにげろー!」とエドワード
ジョンさんは肩を震わせ笑っているが、リリアーナはどうして良いか分からずジョンさんに助けを求める。
「おい、おちび達!この子はルルに謝りに来たんだ、そこを退いてくれるか?」
その言葉におちび達が集まり会議を始める。
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「うーん…」チロは悩んでいる
このままでは知恵熱が出るかもしれないのでルルはチロに話しかける。
「チロ、ねーねはこの子とお話するから向こうで遊んでな」
「えーー!にゃにかあったりゃ…ちんぱいでしゅ」
「じゃあ、後ろで見張っていて下さい!チロ兵士、リク兵士、エドワード兵士!」
その言葉に目を輝かせる三人。
「「「あい!!!」」」敬礼する。
そして三人の凝視に見守られ(?)ながらルルとリリアーナが向かい合う。暫くの沈黙のあと、ジョンさんに見守られてリリアーナが話始める。
「…この前は酷い事言ってごめんなさい…貴女の事が羨ましくて…」
「別に気にしてないよ、姉妹喧嘩って事で!」笑うルル
その言葉にリリアーナが泣き出してしまう。ジョンさんもとても嬉しそうだ。
「あーー!ねーねがなかちたー!」
「「だめでしゅよ!!」」
ぷんすか怒る三人はリリアーナを慰め始めて皆が笑ってしまう。リリアーナは泣き笑いしているが、今のリリアーナは何故かとても輝いて見えた。
そのあとアンリの元へ行き、リリアーナは謝る。アンリは溜め息を吐くと握手する。
「良い男を紹介してね?」ニヤリと笑うアンリ
「え…えぇ?」恐怖を覚えたリリアーナ
「気にしないで姉さん」
その言葉に驚くリリアーナだが嬉しそうに頷く。そんな姉妹を見てもっと早くこうしていればと後悔するジョンさん。
次はエチカさんの元に行く。最初は警戒していたがルルと仲良く話すリリアーナに驚き、そして健気に謝るリリアーナを抱きしめるエチカさん。それにチロも勢いよく抱きつく。
「偉いわリリアーナ、貴女にはお兄様もルルちゃんも私もいるわ。ここにはいつでも来ると良いわ!」
「チロもいるーー!」
「そうね!チロもいるわ!」
どや顔をするチロに笑う一同。そしてリリアーナは今までに感じたことのない幸福感を今感じていた。私はいつもお母様に言われていた“お前が王子だったら役にたったのに”そうか私は役立たずなんだ。だからお父様もお兄様も私に見向きもしないんだ。
部屋で1人で遊んでいると虚しくなってくる。だからって周りに当たり散らしても気分は晴れず、罪悪感が残る日々だった。
こんなにも幸せな気持ちになったのは始めてだ。
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