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授業中
しおりを挟むおしっこしたい!
授業の終わりを知らせるチャイムを待ち侘びる。
あと30分、あと28分ちょい、と時計を何度も見るが、なかなか進んでくれない。
少年は、机の下で脚を組みかえたり、周りからバレないように股を押さえたりするも尿意は強まるばかりだった。
もうダメ、出る!出る!
彼は、そっと手を挙げた。
「先生、具合が悪いのでトイレに行きたいです」
脳内では何度も言ったセリフだったが、ようやく手を挙げたのだった。
しかし。
教師は熱心に黒板に向かって長い数式を書いている途中で、全く彼の手に気付いていない。
しかも悪いことに、彼の席は1番後ろであり、他の生徒も気付かず
「先生、〇〇君が手を挙げてます」
なんて助けてくれることもなかった。
漏れる!
漏れちまう!
あっ
ビチャ、ビチャビチャビチャ……
静かに水音が響く。
少年は俯いて、強く股間を押さえるも、止めることは出来なかった。
異変に気付いた前の席の女子が振り向いて、一瞬うわ、という表情をして慌てて椅子を引いた。
近くの席の人も、無言で自分たちの机をその水たまりから遠ざけ始める。
俺の学校生活、終わった・・・
掌の中で感じる熱と水圧に、少年は絶望しながら赤面するばかりだった。
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