女装デート中にトイレに行けなくて

カルキ酸

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お漏らしの後から始まる

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「・・・ごめん、結局漏らした」

 翔はスカートを捲り上げたままトイレから出てきた。
 濡れて透けた下着はピッタリと張り付き、その中身の形まで明らかになっていた。
 その少し突き出た先端からは、パタパタと雫が落ちる。


 その色気に何も言えず、優也は生唾を飲み込んだ。水音で既に半勃ちになっていた性器が、服の中でより硬くなっていくのを感じる。

「お前のせいだろ、責任取れよ」

 お漏らしした羞恥心とでやけになった翔は、さらにスカートを腹のあたりまで捲り上げて見せつけた。


「・・・そうだな。綺麗にしなきゃな」

 優也は、翔の前に跪き、下着を引っ掛けてずらした。女装のために綺麗に脱毛されたモノが溢れる。
 その先から、優也はゆっくり口に含んだ。

「マジか、汚ねぇ」

 口元を緩ませながら、翔は優也を見下ろす。普段、優也にされるがままだが、舐められている時だけは優越感を感じられて好きだった。

「んっ・・・」

 優也の舌に愛撫され、翔も興奮していく。どこをどう刺激したら感じるか、お互いよく知っていた。

「あ」


 翔はドアに背をつけながら、滑り落ちるように腰を抜かした。
 フェラチオをやめた優也と向かい合わせに座り込み、目が合う。

 ヤバい。
 このままキスされる。

 翔が思った時にはもう奪われていた。
 唇を軽く舐められ、舌を捩じ込まれる。

 しょっぱいような、苦いような。
 自分の小便を味わっていると思うと気持ち悪かったが、キスの快感に上書きされてそのうちどうでも良くなった。

 紐パンも脱がされ、優也も下を脱ぎ、キスを続けながらお互いの性器を擦り付ける。

 時々、透明な液体がたらりと流れ出る。たぶん、我慢汁ってやつ。
 その液体を拭い取るように手で弄ばれ、やがて下へ、奥へ。尻に指を挿れられ、いじられる。
 どうしても違和感と圧迫感には慣れないが、しっかり自分も勃起しちゃってるし、興奮しているのがバレてしまうから男って損だと思う。

 翔がごちゃごちゃ考えていると、優也は胡座をかいて自身の太ももを軽く叩いた。

 おいで、の合図。

 翔は跨ると、優也の上向きになっているペニスをあてがった。
 ゆっくり腰を下ろして飲み込んでいく。


 優也の両手が翔の細い腰を掴む。

「お前、細いよな」

 マジで女みてぇ。と優也は思う。
 目の前の翔の真っ平な胸元で、紺色のリボンが揺れる。

「へー、そーですか」

 翔はニヤリと笑って、スカートの裾を持ち上げ、咥えた。
 腹まで捲れ、乳首までも見えそうになる。

「ホント、可愛くない」

 挑発する翔に、内心ムカつきながら、優也は突き上げるように腰を振った。
 

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