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おまけの話
教えて!ハルバートさん 2
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「お待たせしました。」
「約束もせず来て、申し訳ありません。」
「いえ、いえ、大丈夫です。今日は何か?」
「相談相手が必要かなと……」
ドキッ。な、なぜ、このタイミングで!
「あ、い、ええ、なぜ?」
「もうすぐ王子の誕生日ですから。」
「あ、そ、そう。そうよね。誕生日。プレゼントとか……どうしようか……とか……」
そうなのだ。もうすぐ彼の誕生日。プレゼントはもう決めている。決めているから、悩んでいるというか……
「隠さなくてもよろしいですよ。私が相手では話辛かったら、女性の相談相手を用意しますが……貴方の悩みには、王子のすべてを知る私がお答えできると思いますよ。聞き辛いでしょうから、先に言っておきますね。王子は性に関しても教育を受けておられます。ご安心を。」
「!」
「心配なさることはありません。ファータ様のそのままが王子の望みでございますから。」
「しし、し、知っているの!?」
ドキドキする。ハルバートさんの顔がまともに見られない!
「いえ、王子はご存知ありません。ファータ様が未経験だとは。」
「ううう!」
ハルバートさんには、やだ、処女なのも、最近悩んでいたことも、ばれてたのね~!
「言わないでね。」
「もちろん。そのつもりです。プレゼントは懐中時計ですか?」
「それも、知ってるのね。」
「はい。完成おめでとうございます。」
「思ってたより時間かかったのよ。間に合わないかと……時計渡したら、王子はどうすると思う?」
「私の予想では、受け取り、すぐに部屋に連れ込まれると。」
ハルバートさん…笑顔が怖いです。
「そうかなぁ……でもぉ、貴族様って、初夜にこだわったり………」
「ああ、あれね。実際、姫ならともかく、今時、初夜で…なんて貴族のお嬢様はありえませんよ。一応タテマエでシーツを汚す細工をするお嬢様もいらっしゃいますが、乱れていますよ。貴族の皆様のほうが。」
「へえ~そうなんだ。わざわざシーツを汚す血でも用意するの?」
「お嬢様方は恥ずかしがり、明かりをおとさせ痛がる振りをして、夫はそれで、ころっと騙されますから。遊んでいる男ですらね。」
「こわぁ。でも、王子もそれを知ってる?ってことは私もそんな細工したと思われない?」
「思いません。」
「……どうして言い切れるの?」
「私から…お話してもいいのでしょうか……」
「彼の相手?付き合った女性がいるの?」
「それはありません。王子は管理されておりますから。専門に性教育する女官がおりまして………」
「ふう~ん。経験豊富なんだ……」
ちょっと、意外というか、ショックというか、やっぱり王子も男なんだな、へたれもイヤだけど、オラオラもなんかね………
「あ、誤解しないで下さいね。彼は貴方のために……あっ……」
ハルバートさんは失言って感じで、下をむいた。なに?私のために?どうして?
「申し訳ありません。言い過ぎました。」
「ここまで言っておいて、ねえ?」
「……そうですね。ふふ。」
彼は笑い、その、失言?わざと?どちらともとれるような態度につられて笑ってしまった。
「約束もせず来て、申し訳ありません。」
「いえ、いえ、大丈夫です。今日は何か?」
「相談相手が必要かなと……」
ドキッ。な、なぜ、このタイミングで!
「あ、い、ええ、なぜ?」
「もうすぐ王子の誕生日ですから。」
「あ、そ、そう。そうよね。誕生日。プレゼントとか……どうしようか……とか……」
そうなのだ。もうすぐ彼の誕生日。プレゼントはもう決めている。決めているから、悩んでいるというか……
「隠さなくてもよろしいですよ。私が相手では話辛かったら、女性の相談相手を用意しますが……貴方の悩みには、王子のすべてを知る私がお答えできると思いますよ。聞き辛いでしょうから、先に言っておきますね。王子は性に関しても教育を受けておられます。ご安心を。」
「!」
「心配なさることはありません。ファータ様のそのままが王子の望みでございますから。」
「しし、し、知っているの!?」
ドキドキする。ハルバートさんの顔がまともに見られない!
「いえ、王子はご存知ありません。ファータ様が未経験だとは。」
「ううう!」
ハルバートさんには、やだ、処女なのも、最近悩んでいたことも、ばれてたのね~!
「言わないでね。」
「もちろん。そのつもりです。プレゼントは懐中時計ですか?」
「それも、知ってるのね。」
「はい。完成おめでとうございます。」
「思ってたより時間かかったのよ。間に合わないかと……時計渡したら、王子はどうすると思う?」
「私の予想では、受け取り、すぐに部屋に連れ込まれると。」
ハルバートさん…笑顔が怖いです。
「そうかなぁ……でもぉ、貴族様って、初夜にこだわったり………」
「ああ、あれね。実際、姫ならともかく、今時、初夜で…なんて貴族のお嬢様はありえませんよ。一応タテマエでシーツを汚す細工をするお嬢様もいらっしゃいますが、乱れていますよ。貴族の皆様のほうが。」
「へえ~そうなんだ。わざわざシーツを汚す血でも用意するの?」
「お嬢様方は恥ずかしがり、明かりをおとさせ痛がる振りをして、夫はそれで、ころっと騙されますから。遊んでいる男ですらね。」
「こわぁ。でも、王子もそれを知ってる?ってことは私もそんな細工したと思われない?」
「思いません。」
「……どうして言い切れるの?」
「私から…お話してもいいのでしょうか……」
「彼の相手?付き合った女性がいるの?」
「それはありません。王子は管理されておりますから。専門に性教育する女官がおりまして………」
「ふう~ん。経験豊富なんだ……」
ちょっと、意外というか、ショックというか、やっぱり王子も男なんだな、へたれもイヤだけど、オラオラもなんかね………
「あ、誤解しないで下さいね。彼は貴方のために……あっ……」
ハルバートさんは失言って感じで、下をむいた。なに?私のために?どうして?
「申し訳ありません。言い過ぎました。」
「ここまで言っておいて、ねえ?」
「……そうですね。ふふ。」
彼は笑い、その、失言?わざと?どちらともとれるような態度につられて笑ってしまった。
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