仕事やめても……いいですか……?

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お仕事の時間ですよ

転・マリー5

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  お茶会は和やかに……

  今日はソフィーナ様と御友人である、カトリーヌ様とジュディ様のお茶会の護衛だ。学校を卒業してからも御友人の方々と定期的に集まりお茶会を開くソフィーナ様のリラックスした御声が時々廊下まで聞こえてくる。楽しそうな御声に胸が熱くなる。
  扉の前に立つ俺は、警戒を怠ってはいけない。心を乱されてはならない。たとえ何を聞いても…だ。だが、聞こえてくる話の内容に…顔が赤くなる。部屋の中の様子に、変化がないか、気を配る。その為に、ほんの少し扉を開けてある。 話の内容を聞くためではないのだ。聞いてはいけない……と思うのだが、意識しなくても耳に届いてしまう。……愛人だの、妾だの、成人したばかりの貴族の令嬢達の口から出る言葉だと思えない…過激な言葉がポンポン飛び出すからどうにも恥ずかしく……

「油断はだめよ、若い子ほど、どこで孕ましてるやら……もう、何人都から追い出したか……いっそ、女好きの公爵との結婚なんて破談にならないかしら……」

  孕ます………なんて過激な言葉に、思わず目を閉じるが、仕事中だぞと、首を振り、また正面を向く。

「ソフィーナ、あなたはどうなの?」
  ジュディの声がした。

「どうって……」
「彼の黒い瞳、素敵よね。」
「あの目は、ソフィーナに恋してる目よ。」
「何言ってるのよ。彼は近衛騎士の一人。」

一瞬、身体に力が入った。
……近衛騎士…という言葉に反応してしまった。

「どうせ、近隣の三男だか、四男だかの、バカ王子を婿に取るんでしょ。」
「バカ王子を婿にして跡継ぎつくっちゃえば、あとは好きにしていいわよ。クロードを側に置いて、いちゃいちゃしちゃえばいいのよ。」

  御友人の皆様は、御声がここまで届いているのをご存知ないのだ。それとなくお知らせすべきだろうか………いやいや、色恋の話を明け透けに話していることを護衛とはいえ男子に聞かれているなど、そんな事を知ったら、もうお茶会を開かれなくなるかもしれない。そんなことになったら、ソフィーナ様ががっかりなされる……楽しげな御顔をを曇らせる訳には…………

「騎士様は身体鍛えているから、強そうよね。」
「あら、クロードは近衛で一二を争う剣術力の持ち主よ。」
「体力ありそう、剣も凄そう~」
「それなら、ソフィーナ様も体力つけないとね。」
「何の話!?」
「やだぁ~わかってるくせに。」
「誘っちゃえ~」
「頑張っ!」

……………………はぁ…………………


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