仕事やめても……いいですか……?

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お仕事の時間ですよ 3

+王宮騎士物語 第37話

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  王弟と机を挟んで向かい合い、ため息をつく王。この場にいるのは二人のみ。王弟は座する王の前をうろうろと歩きながら時折王を見る。
「王女の婚礼など、どう考えても、できまい。断るべきであろう。」
「そうは言ってもだな、現在婚約者がいるわけではない。……断る理由が……」
頭を抱える王に、怒りを隠さない王弟は、必死に声を押さえようとしていた。
「ソフィーナは、目覚めていない。どうやって、結婚するというのだ。」
「だがな……その事実を公表していないのだから、断れまい。」
「なら、事実を公表すればいい。」
王弟は吐き捨てるように言う。
「国民を、騙していたと……」
「それとも、お前はエリーを王女と偽って差し出すつもりなのか?」
喉の奥から絞り出す声は低く震え、ぎりぎりと怒りの刃が王に向けられる。
「それは…できまい。」
「当然だ!今でも王女の身代わりを懸命に演じているのだぞ?そのプレッシャーで、みるみる痩せていくのを……どんな思いで………」
「…………すまない……」
「謝るな!お前は王だぞ!簡単に謝るんじゃない!」
「……お前が王になるべきだった………私はやはり…王の器ではないのだよ……」
「言うな!」
机に手の平を叩きつける音が響いた。
「お前が王だ。誰もが認める。お前がそんな弱気でどうする………私は一度国を捨てた男だ………」
「サーバス………」
「ご決断を。」
サーバス・ニッケ・ル・トゥマインは王の前まで来ると片膝をつく。
「一旦、婚約を提案しよう。時間が必要だ。」
うつむいた王弟の口元からギリリと音がする。
「国に不利をもたらす決断はできない。国民を騙すこともだ。」
「……」
「再び、我が弟に、国を捨てさせはしない。」
何かを決断した王は、立ち上がり王弟の手を取り立ち上がらせる。
「王女が……一人でなければ……問題は解決すると思わないか?」
さも良い考えだと言わんばかりに、王弟を見る。
「!?」
「私が知らないとでも?」
王は口角を上げた。


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