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憑依魔法習得
8話 ゴースト発見
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俺もマリモもかなり疲れている。
具体的に・・・・・・かなり眠い。
「シュトー。あと1時間探して何にもいなかったらさ、今日はあがろっか」
「わかった。俺も疲れた」
マリモの意見に同意した。
今は午前2時。
夏休み中で夜更かし気味の習慣になっているとはいえ、さすがに起きてるのは限界な時間帯だ。
そのまま魔女の館の地下の坑道のような迷路を探索する。
「あ、今度はトカゲ」
「パラライズタッチ!」
後ろからパキパキと小気味良い音が鳴る。
氷の矢だ。
突然奥の通路から現れた巨大なトカゲ。
いつも通り俺が毒の魔力が隠った手で殴って動きを止め、マリモが一撃で仕留める。
「爬虫類系はだいたい氷が弱点だよね」
「現実だったらトカゲって火や雷にだって弱いだろうけどな」
「ほら、そこはゲーム内のモンスターは体内の魔力で云々・・・・・・」
だんだんと緊張感が無くなってきた。
無断話が増え、周囲の警戒が甘くなって来ている気がする。
「はあ。こういうだるい時に魔法陣書けるメンバーがパーティーにいるといいんだけど」
「それってどんなんだっけ?」
「うーん。聞いた話じゃ、転送用の魔法陣とか、一定時間モンスターを寄せ付けなくする奴とか」
「へえ。どっちにしろ休憩出来るわけか」
「まあねえ。次回ログイン時に探索進めた場所まで戻れるなら気楽にログアウトできるし」
「確かに・・・・・・明日は魔女の館の魔法陣からやり直しと思うと、気が滅入るなあ」
明日。
無意識にそんな言葉が出ていた。
今日はもう何も見つからない。
そんな諦めモードになっていた。
しかし、珍しく俺の後ろ歩いていたマリモが俺の袖をひっぱる。
「あ、あれ? シュトー、なんか向こうのほうになんかいない?」
「・・・・・・は? 俺は何も見えないぞ。でも、お前目が良いからな」
「えっと・・・・・・見えるっていうか・・・・・・景色の一部が揺らいでたような」
「それって、もしかしたらゴースト?」
このゲーム内ではわりとレアな種類のモンスターの名前を口にした。
それはホラー映画に出てくるような外観ではなく、デフォルメされたフワフワ浮いた白い奴にトンガリ帽子をかぶせたような外観のはずだが・・・・・・。
見えない。
†††††
とりあえず聞いてみた。
「どの辺?」
「あの辺。ほら、今も」
マリモの指差す先を見て目をこらす。
・・・・・・どうでもいいが全体的に清潔感を放ってるマリモの指、意外ににタコだらけだ。
ゲームじゃなく現実でよほど弓の練習してるのか。
「えっと、どこ?」
「ほら、あの辺だってば」
「・・・・・・あ! 本当だ」
やっと見つけた。
確かに、後ろの壁が歪んで見えるヶ所が二つある。
「お前あんなのよく見つけるなあ」
「鍛えてるからね」
「・・・・・・要人警護を想定してるんだっけ?」
「あら? 知ってるのね。そう、命尾流弓術は最終的に群集に紛れて怪しい奴がいないかを探すスキル取得を目標としてるの」
「あいつにチラッと聞いたな」
世間話をしながらも・・・・・・様子見。
ゴーストらしきものは逃げる様子はないが、どうしたら契約できるかわからない。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
今さらながら、メニューを開いて魔女の館のチュートリアルを閲覧。
マリモもやってる。
「雑魚の場合は単純にマヒさせればいいみたいだな」
先に契約の項目を見つけたので伝える。
「ええ? 確率で仲間にとかじゃないの
?」
「いや、マヒさせてアイテムボックスに入れるだけだって。雑魚はね」
「・・・・・・ロマンも何もないわね」
「その代わり、高位の精霊をプレーヤーに憑依する方法まだ謎のままだってさ。単純に精霊を倒すだけじゃダメって」
・・・・・・その項目の記述は膨大だ。
とても今読む気にならない。
「ま、とにかくちょうど良かったわね。頼んだわよ、パラライズ使いくん」
「・・・・・・」
ポンと肩を叩かれた。
もう詠唱を初めていたので、無言でうなずく。
「パラライズ!」
とりあえず長めに詠唱して風を付加して広範囲に放った。
多分・・・・・・当たるはず。
「キュー!」
「え? 何この声」
ドサリと二つの音が鳴った。
俺たちの目の前には、動けなくなったゴースト2体が転がっていた。
目に見える形で実体化してる。
「・・・・・・?」
よく見ると2体のゴースト、どことなく外見が違う気がする。
左側はなんだか帽子が貧相だ。
†††††
マリモと二人で、改めてゴーストを眺める。
「うーん。ハロウィンのイラストって感じ」
「そうだな」
「あと何秒くらいマヒ?」
「こいつら雑魚だし、詠唱時間取れたからなあ・・・・・・それでもあと一分もないぞ」
「うーん。迷ってる暇はないわね」
アイコンタクトで覚悟を決めた。
それぞれマヒしてるゴーストを手でつかんでアイテムボックスに入れる。
「あ、メニューに表示でた」
ピロリンっと聞いたことのない音も鳴った。
マリモが自分のを読み上げる。
「えっと、何々・・・・・・ゴーストと契約出来ました。『透明化』のスキルを取得・・・・・・え? 透明化?」
「ゲーム内で透明になれるってこと? ある意味チートじゃん」
驚いた。
透明になれるならいろいろ戦術の幅が広がる。
「俺は単独偵察も出来るようになるかな?」
「待って待って。シュトー、ちゃんと自分の分読んだ?」
「え?」
浮かれていた俺に、マリモが水を差す。
「同じじゃないのかな?」
「だから、確認!」
「えっと・・・・・・え? レッサーゴースト?」
「あちゃー、いかにも下位っぽい名前ね」
「・・・・・・」
とにかく、自分のメニューに表示されたのを読み上げる。
「レッサーゴーストと契約出来ました。スキル『武器を透明化』を取得・・・・・・だってさ」
「ぶ、武器だけ?」
どうやら俺はショボいのと契約したようだ。
そもそも俺、素手だし。
可能なら後で違うのと契約するとしよう。
具体的に・・・・・・かなり眠い。
「シュトー。あと1時間探して何にもいなかったらさ、今日はあがろっか」
「わかった。俺も疲れた」
マリモの意見に同意した。
今は午前2時。
夏休み中で夜更かし気味の習慣になっているとはいえ、さすがに起きてるのは限界な時間帯だ。
そのまま魔女の館の地下の坑道のような迷路を探索する。
「あ、今度はトカゲ」
「パラライズタッチ!」
後ろからパキパキと小気味良い音が鳴る。
氷の矢だ。
突然奥の通路から現れた巨大なトカゲ。
いつも通り俺が毒の魔力が隠った手で殴って動きを止め、マリモが一撃で仕留める。
「爬虫類系はだいたい氷が弱点だよね」
「現実だったらトカゲって火や雷にだって弱いだろうけどな」
「ほら、そこはゲーム内のモンスターは体内の魔力で云々・・・・・・」
だんだんと緊張感が無くなってきた。
無断話が増え、周囲の警戒が甘くなって来ている気がする。
「はあ。こういうだるい時に魔法陣書けるメンバーがパーティーにいるといいんだけど」
「それってどんなんだっけ?」
「うーん。聞いた話じゃ、転送用の魔法陣とか、一定時間モンスターを寄せ付けなくする奴とか」
「へえ。どっちにしろ休憩出来るわけか」
「まあねえ。次回ログイン時に探索進めた場所まで戻れるなら気楽にログアウトできるし」
「確かに・・・・・・明日は魔女の館の魔法陣からやり直しと思うと、気が滅入るなあ」
明日。
無意識にそんな言葉が出ていた。
今日はもう何も見つからない。
そんな諦めモードになっていた。
しかし、珍しく俺の後ろ歩いていたマリモが俺の袖をひっぱる。
「あ、あれ? シュトー、なんか向こうのほうになんかいない?」
「・・・・・・は? 俺は何も見えないぞ。でも、お前目が良いからな」
「えっと・・・・・・見えるっていうか・・・・・・景色の一部が揺らいでたような」
「それって、もしかしたらゴースト?」
このゲーム内ではわりとレアな種類のモンスターの名前を口にした。
それはホラー映画に出てくるような外観ではなく、デフォルメされたフワフワ浮いた白い奴にトンガリ帽子をかぶせたような外観のはずだが・・・・・・。
見えない。
†††††
とりあえず聞いてみた。
「どの辺?」
「あの辺。ほら、今も」
マリモの指差す先を見て目をこらす。
・・・・・・どうでもいいが全体的に清潔感を放ってるマリモの指、意外ににタコだらけだ。
ゲームじゃなく現実でよほど弓の練習してるのか。
「えっと、どこ?」
「ほら、あの辺だってば」
「・・・・・・あ! 本当だ」
やっと見つけた。
確かに、後ろの壁が歪んで見えるヶ所が二つある。
「お前あんなのよく見つけるなあ」
「鍛えてるからね」
「・・・・・・要人警護を想定してるんだっけ?」
「あら? 知ってるのね。そう、命尾流弓術は最終的に群集に紛れて怪しい奴がいないかを探すスキル取得を目標としてるの」
「あいつにチラッと聞いたな」
世間話をしながらも・・・・・・様子見。
ゴーストらしきものは逃げる様子はないが、どうしたら契約できるかわからない。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
今さらながら、メニューを開いて魔女の館のチュートリアルを閲覧。
マリモもやってる。
「雑魚の場合は単純にマヒさせればいいみたいだな」
先に契約の項目を見つけたので伝える。
「ええ? 確率で仲間にとかじゃないの
?」
「いや、マヒさせてアイテムボックスに入れるだけだって。雑魚はね」
「・・・・・・ロマンも何もないわね」
「その代わり、高位の精霊をプレーヤーに憑依する方法まだ謎のままだってさ。単純に精霊を倒すだけじゃダメって」
・・・・・・その項目の記述は膨大だ。
とても今読む気にならない。
「ま、とにかくちょうど良かったわね。頼んだわよ、パラライズ使いくん」
「・・・・・・」
ポンと肩を叩かれた。
もう詠唱を初めていたので、無言でうなずく。
「パラライズ!」
とりあえず長めに詠唱して風を付加して広範囲に放った。
多分・・・・・・当たるはず。
「キュー!」
「え? 何この声」
ドサリと二つの音が鳴った。
俺たちの目の前には、動けなくなったゴースト2体が転がっていた。
目に見える形で実体化してる。
「・・・・・・?」
よく見ると2体のゴースト、どことなく外見が違う気がする。
左側はなんだか帽子が貧相だ。
†††††
マリモと二人で、改めてゴーストを眺める。
「うーん。ハロウィンのイラストって感じ」
「そうだな」
「あと何秒くらいマヒ?」
「こいつら雑魚だし、詠唱時間取れたからなあ・・・・・・それでもあと一分もないぞ」
「うーん。迷ってる暇はないわね」
アイコンタクトで覚悟を決めた。
それぞれマヒしてるゴーストを手でつかんでアイテムボックスに入れる。
「あ、メニューに表示でた」
ピロリンっと聞いたことのない音も鳴った。
マリモが自分のを読み上げる。
「えっと、何々・・・・・・ゴーストと契約出来ました。『透明化』のスキルを取得・・・・・・え? 透明化?」
「ゲーム内で透明になれるってこと? ある意味チートじゃん」
驚いた。
透明になれるならいろいろ戦術の幅が広がる。
「俺は単独偵察も出来るようになるかな?」
「待って待って。シュトー、ちゃんと自分の分読んだ?」
「え?」
浮かれていた俺に、マリモが水を差す。
「同じじゃないのかな?」
「だから、確認!」
「えっと・・・・・・え? レッサーゴースト?」
「あちゃー、いかにも下位っぽい名前ね」
「・・・・・・」
とにかく、自分のメニューに表示されたのを読み上げる。
「レッサーゴーストと契約出来ました。スキル『武器を透明化』を取得・・・・・・だってさ」
「ぶ、武器だけ?」
どうやら俺はショボいのと契約したようだ。
そもそも俺、素手だし。
可能なら後で違うのと契約するとしよう。
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