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悪役令嬢との出会い
5話 晩餐会の回想
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メリンダの持っていたマッドヴァイパーの核が砕け散る。
「え?」
かなり驚いている。
「どうした?」
聞いてみた。
何がそんなに不思議なのか。
「ポーリサ王国で倒した魔物の宝玉は安定して結晶化すると聞いていたのですが」
「そういうことか」
「せっかく高値で売れると思ったのに……」
国が傾くほど贅の限りを尽くした悪女とは思えない庶民的な発言だ。
上流階級の者でも、亡命するとこうなってしまうのだろうか。
「魔物を倒したときに落ちる宝玉が安定して結晶化するのは、ポーリサ王国の王都の周りだけだ」
「あ、そうなんですか」
「むしろそれを目当てにあの辺に王都を築いたなんて説があるくらいでな」
「……」
熱心に聞いている。
大陸中の有名人、メリンダは確か十八だ。
年相応に大人びた外見をしている。
しかしそういう表情は、むしろ不自然な幼さを感じる。
「だからポーリサ王国産の宝玉は貴重なのですね」
「まあな、宝玉はいろいろ用途があるし」
「例えば……人体実験とかですね」
「……」
その言葉に黙り込んでしまった。
今まさに、私の最愛の者が人体実験をされるべく浚われている。
「……あら、何か失礼な事でも言ったかしら?」
焦りが表情に出てしまっていたか。
メリンダは心配そうに私の顔を覗き込んできた。
「いや、なんでもない」
そう、彼女にこの事を伝えても仕方ない。
とにかく今は、ダウジングバッドと契約をすまし……あいつが幽閉されている場所を正確に割り出さなければ。
「そうだ。待ち合わせ場所を変えた事を伝え忘れていた」
カバンから通信魔具を取り出し、仲間に連絡を取る。
「ヒューか? 悪い。集合体場所を変えてくれるか?」
「いいけど、どこだ?」
「目印の大きなモミの木から南西に約三キロ地点の野営地だ」
「わかった。むしろ近くなった。今そっちに向かう」
連絡はついた。
なんだか疲れた。
少し腰掛けるとしよう。
†††††
メリンダと共に丸太を加工した椅子で休んでいた。
仲間はすぐに駆けつける。
「ヒュー! こっちだ!」
「おう」
浅黒い肌で黒い獣の耳、細長い尻尾を持つシルエットが目に入る。
黒豹の獣人と人間のハーフ、賞金稼ぎのヒューだ。
彼の賞金稼ぎという肩書きは表向きで、実は私と同じ王子直属のエージェントだったりする。
「あら、あの方知ってます。三日前の晩餐会で噂を聞きました」
「ほう」
「あなたと並んで、王都で女性に人気があるお方だそうですね」
「そうなのか」
その辺の事はあまり興味がない。
魔導士や賞金稼ぎとしての自分の評価なら気になるが……。
「マーク。悪いニュースだ。ドラゴニッヒに別の任務が入った。俺たちのチームから離脱だ」
「何?」
合流して開口一番、手痛い情報を得る事になる。
仲間の一人、竜人のドラゴニッヒ。
実力者の彼の協力が得られないとは。
「だからな、ダウジングバットの捕獲は俺たちだけでやらなきゃならねえ」
「わかった」
「ん?」
ヒューがようやく私の近くに座るメリンダに気づいた。
こいつは挨拶代わりに女を口説くと聞いている。
しかし任務中は案外真面目だ。
普通にメリンダに問いかける。
「こちらの女性は?」
「初めまして、賞金稼ぎのヒューさん。メリンダ・ルイザ・キプリングと申します」
「は、はあ?」
驚いている。
それはそうか、小国の革命のきっかけとなった希代の悪女。
まさかこんな所で出会うとは夢にも思わないだろう。
「ほ、本物?」
「……さあ? どうでしょう?」
「……?」
よくわからない冗談だ。
「私は例の晩餐会で彼女に会ってる。間違いなく本物だ」
「あ、そうか。お前途中まで晩餐会の護衛をしていたんだよな」
「ああ」
「そういえば三日前、その晩餐会に盗賊が押し入ってエルフの少女を浚って行ったのでしたね」
「……!」
ヒューと顔を見合わす。
メリンダ、よく考えたらその現場に居合わせているのか。
何か情報を持っているか?
「メリンダ。そのエルフの少女が浚われるとき、何か見たり聞いたりしなかったか?」
藁をも掴むつもりで聞いてみた。
当時、貴族の少女が庶民の少女の事を気にかけていたとは思えないが。
「一応現場に居合わせたのですが……」
「何?」
うれしい誤算だ。
貴族たちがいた本館には盗賊は関わってないはずなのだが。
「私、その時にその浚われたミーシャさんと仲良くなりまして……被害に合った別館にいたのです」
「ほ、本当か?」
「ええ、婚約者ののろけ話や家族同然の子たちのことを聞いたりしてました」
「……」
「ああ、朱のメイジのマークさん。よく考えたらミーシャさんの婚約者とはあなたですね」
そうだ。
恋人のミーシャがその時、盗賊共に浚われたんだ。
†††††
しばらく沈黙が続く。
そして常に無表情に近いメリンダが暗い顔になった気がした。
「そうか……今気付きました。ミーシャさんは私を狙った盗賊に巻き添えで浚われたのですね」
「ん?」
見当違いな発言をしている。
その誤解を申し訳なく思っているのか。
希代の悪女……時間が経つにつれ、噂とは違う一面を見せる。
「実はそのとき私も浚われかけました」
「……!」
「まあ、私の所に来た盗賊たちは皆殺しにしましたが……」
「貴族のお嬢さんが盗賊を殺した? おいおい、何の冗談?」
ヒューが眉をひそめている。
それはそうだ。
言葉だけでは信じられないだろう。
「ヒュー、おそらく本当だ」
「はあ?」
「そこに大量の泥の塊があるだろ?」
「あ、ああ」
「メリンダがマッドヴァイパーを一瞬で一撃で倒した痕だ」
「ま、まじ?」
「ああ。それにその直前に、彼女は野盗三人も倒してる」
ツバを飲み込む音が聞こえた。
驚きながらも、ヒューは私の言葉を信用したようだ。
「こいつは驚いた」
「それよりメリンダ。何かその時の事で思い出せないか? ほんの些細な事でもいい」
「……」
私にそう言われて、メリンダは腕を組んで考えこむ。
三日前の事を思い出しているのか。
「確か盗賊たちは。私を見て……エルフの娘じゃない、絶対に傷つけるな。と、叫んでいました」
「なるほど……」
「しかし私がメリンダ・ルイザ・キプリングとわかると……やっぱりコイツも浚おうって」
「……やはり盗賊たちは最初からミーシャ狙いだったのか。そして、メリンダも何かしらの理由で浚う必要があった」
みんなしばらく考えこむ。
「でも、彼ら本当に盗賊だったのでしょうか? 短刀を振るう構えがどうも正規の剣術に似ていたというか」
「……!? どういうことだ」
「盗賊っぽくなかったって事です。私が一人目の喉笛を切り裂いたときも、命乞いなどせず冷静に私を殺そうとしていました」
「う、うへえ」
「王子の推測にますます信憑性が出てきたな。あの時晩餐会を襲った奴らの正体は、帝国兵……!?」
帝国兵という言葉を出したとき、メリンダの眼光が鋭くなった気がした。
そう、この私が冷や汗をかくほどに。
「なんとなく図式が見えてきました。あの帝王のやりそうな事です」
「……て、帝王? ルシモス帝国の?」
「おそらくですが……ミーシャさんは何かしらの重要人物で浚われた」
……なぜその結論に至れるのか。
メリンダを見る目が私の中でガラリと変わる。
そのまま彼女は語り続ける。
「そして皆さんは彼女の現在地を正確に知るために、ダウジングバットを利用しようとしている。違いますか?」
「……」
これは、どう答えるべきなのか。
メリンダの言葉はすべて正しい。
だからこそ、スパイの疑いが出てきた。
理解力がありすぎる。
世間知らずの貴族のお嬢さまが、そんな結論に至るわけがない。
「え?」
かなり驚いている。
「どうした?」
聞いてみた。
何がそんなに不思議なのか。
「ポーリサ王国で倒した魔物の宝玉は安定して結晶化すると聞いていたのですが」
「そういうことか」
「せっかく高値で売れると思ったのに……」
国が傾くほど贅の限りを尽くした悪女とは思えない庶民的な発言だ。
上流階級の者でも、亡命するとこうなってしまうのだろうか。
「魔物を倒したときに落ちる宝玉が安定して結晶化するのは、ポーリサ王国の王都の周りだけだ」
「あ、そうなんですか」
「むしろそれを目当てにあの辺に王都を築いたなんて説があるくらいでな」
「……」
熱心に聞いている。
大陸中の有名人、メリンダは確か十八だ。
年相応に大人びた外見をしている。
しかしそういう表情は、むしろ不自然な幼さを感じる。
「だからポーリサ王国産の宝玉は貴重なのですね」
「まあな、宝玉はいろいろ用途があるし」
「例えば……人体実験とかですね」
「……」
その言葉に黙り込んでしまった。
今まさに、私の最愛の者が人体実験をされるべく浚われている。
「……あら、何か失礼な事でも言ったかしら?」
焦りが表情に出てしまっていたか。
メリンダは心配そうに私の顔を覗き込んできた。
「いや、なんでもない」
そう、彼女にこの事を伝えても仕方ない。
とにかく今は、ダウジングバッドと契約をすまし……あいつが幽閉されている場所を正確に割り出さなければ。
「そうだ。待ち合わせ場所を変えた事を伝え忘れていた」
カバンから通信魔具を取り出し、仲間に連絡を取る。
「ヒューか? 悪い。集合体場所を変えてくれるか?」
「いいけど、どこだ?」
「目印の大きなモミの木から南西に約三キロ地点の野営地だ」
「わかった。むしろ近くなった。今そっちに向かう」
連絡はついた。
なんだか疲れた。
少し腰掛けるとしよう。
†††††
メリンダと共に丸太を加工した椅子で休んでいた。
仲間はすぐに駆けつける。
「ヒュー! こっちだ!」
「おう」
浅黒い肌で黒い獣の耳、細長い尻尾を持つシルエットが目に入る。
黒豹の獣人と人間のハーフ、賞金稼ぎのヒューだ。
彼の賞金稼ぎという肩書きは表向きで、実は私と同じ王子直属のエージェントだったりする。
「あら、あの方知ってます。三日前の晩餐会で噂を聞きました」
「ほう」
「あなたと並んで、王都で女性に人気があるお方だそうですね」
「そうなのか」
その辺の事はあまり興味がない。
魔導士や賞金稼ぎとしての自分の評価なら気になるが……。
「マーク。悪いニュースだ。ドラゴニッヒに別の任務が入った。俺たちのチームから離脱だ」
「何?」
合流して開口一番、手痛い情報を得る事になる。
仲間の一人、竜人のドラゴニッヒ。
実力者の彼の協力が得られないとは。
「だからな、ダウジングバットの捕獲は俺たちだけでやらなきゃならねえ」
「わかった」
「ん?」
ヒューがようやく私の近くに座るメリンダに気づいた。
こいつは挨拶代わりに女を口説くと聞いている。
しかし任務中は案外真面目だ。
普通にメリンダに問いかける。
「こちらの女性は?」
「初めまして、賞金稼ぎのヒューさん。メリンダ・ルイザ・キプリングと申します」
「は、はあ?」
驚いている。
それはそうか、小国の革命のきっかけとなった希代の悪女。
まさかこんな所で出会うとは夢にも思わないだろう。
「ほ、本物?」
「……さあ? どうでしょう?」
「……?」
よくわからない冗談だ。
「私は例の晩餐会で彼女に会ってる。間違いなく本物だ」
「あ、そうか。お前途中まで晩餐会の護衛をしていたんだよな」
「ああ」
「そういえば三日前、その晩餐会に盗賊が押し入ってエルフの少女を浚って行ったのでしたね」
「……!」
ヒューと顔を見合わす。
メリンダ、よく考えたらその現場に居合わせているのか。
何か情報を持っているか?
「メリンダ。そのエルフの少女が浚われるとき、何か見たり聞いたりしなかったか?」
藁をも掴むつもりで聞いてみた。
当時、貴族の少女が庶民の少女の事を気にかけていたとは思えないが。
「一応現場に居合わせたのですが……」
「何?」
うれしい誤算だ。
貴族たちがいた本館には盗賊は関わってないはずなのだが。
「私、その時にその浚われたミーシャさんと仲良くなりまして……被害に合った別館にいたのです」
「ほ、本当か?」
「ええ、婚約者ののろけ話や家族同然の子たちのことを聞いたりしてました」
「……」
「ああ、朱のメイジのマークさん。よく考えたらミーシャさんの婚約者とはあなたですね」
そうだ。
恋人のミーシャがその時、盗賊共に浚われたんだ。
†††††
しばらく沈黙が続く。
そして常に無表情に近いメリンダが暗い顔になった気がした。
「そうか……今気付きました。ミーシャさんは私を狙った盗賊に巻き添えで浚われたのですね」
「ん?」
見当違いな発言をしている。
その誤解を申し訳なく思っているのか。
希代の悪女……時間が経つにつれ、噂とは違う一面を見せる。
「実はそのとき私も浚われかけました」
「……!」
「まあ、私の所に来た盗賊たちは皆殺しにしましたが……」
「貴族のお嬢さんが盗賊を殺した? おいおい、何の冗談?」
ヒューが眉をひそめている。
それはそうだ。
言葉だけでは信じられないだろう。
「ヒュー、おそらく本当だ」
「はあ?」
「そこに大量の泥の塊があるだろ?」
「あ、ああ」
「メリンダがマッドヴァイパーを一瞬で一撃で倒した痕だ」
「ま、まじ?」
「ああ。それにその直前に、彼女は野盗三人も倒してる」
ツバを飲み込む音が聞こえた。
驚きながらも、ヒューは私の言葉を信用したようだ。
「こいつは驚いた」
「それよりメリンダ。何かその時の事で思い出せないか? ほんの些細な事でもいい」
「……」
私にそう言われて、メリンダは腕を組んで考えこむ。
三日前の事を思い出しているのか。
「確か盗賊たちは。私を見て……エルフの娘じゃない、絶対に傷つけるな。と、叫んでいました」
「なるほど……」
「しかし私がメリンダ・ルイザ・キプリングとわかると……やっぱりコイツも浚おうって」
「……やはり盗賊たちは最初からミーシャ狙いだったのか。そして、メリンダも何かしらの理由で浚う必要があった」
みんなしばらく考えこむ。
「でも、彼ら本当に盗賊だったのでしょうか? 短刀を振るう構えがどうも正規の剣術に似ていたというか」
「……!? どういうことだ」
「盗賊っぽくなかったって事です。私が一人目の喉笛を切り裂いたときも、命乞いなどせず冷静に私を殺そうとしていました」
「う、うへえ」
「王子の推測にますます信憑性が出てきたな。あの時晩餐会を襲った奴らの正体は、帝国兵……!?」
帝国兵という言葉を出したとき、メリンダの眼光が鋭くなった気がした。
そう、この私が冷や汗をかくほどに。
「なんとなく図式が見えてきました。あの帝王のやりそうな事です」
「……て、帝王? ルシモス帝国の?」
「おそらくですが……ミーシャさんは何かしらの重要人物で浚われた」
……なぜその結論に至れるのか。
メリンダを見る目が私の中でガラリと変わる。
そのまま彼女は語り続ける。
「そして皆さんは彼女の現在地を正確に知るために、ダウジングバットを利用しようとしている。違いますか?」
「……」
これは、どう答えるべきなのか。
メリンダの言葉はすべて正しい。
だからこそ、スパイの疑いが出てきた。
理解力がありすぎる。
世間知らずの貴族のお嬢さまが、そんな結論に至るわけがない。
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