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しおりを挟む伯父様が教えてくれた話はロマンチックなような、でもどこか現実味のある話だった
伯父様が話してくれのは、伯父様よりも何代も前の話
当時のロヴァーン辺境伯当主は政略結婚をして3年が経っていた。
最初は辺境伯も奥さんと仲良くしようとしていたけど、奥さんの方がそんな気持ちが全くない
奥さんは何もない辺境伯領が嫌で、月の半分以上は王都で過ごしていたらしい
結婚して3年が経ちもう無理だと感じた当主は離縁をしようとしていた、理由は奥さんは当主の妻としての役割をする事が全くなかったからだ。
妊娠したら王都に行けなくなるから、夫婦の営みも拒否
ハッキリ言って結婚した意味が無いよね
そんな時に王都での暮らしに疲れた少女が辺境伯に引っ越してきた。
当主と少女は少し歳は離れていたけど、2人は惹かれあって恋人関係になる
当主はまだ結婚をしていたから、少女は愛人になるのよね
辺境伯領の人達は猛反対した、妻がいる相手と付き合うなんて穢らわしいって、少女を避けるようになってしまった
領民にとって辺境伯当主の妻に思入れは無いけど、平民にとって愛人と言う存在を受け入れられない事だった
当主は少しでも少女の環境を良くしようと、妻と別れようとしたけど、妻は金ズルが居なくなることを嫌がり、離縁を決して受け入れなかった。
当主は妻との関係は白い結婚だった事を公表して離縁を訴えた。
大抵は白い結婚は女性にとって不名誉な事だと言われてるけど、男性にとってもかなりの不名誉になる。
周りに自分の恥を知られてでも、妻と離縁したいことを訴えた
自分に落ち度は何も無かったことも証明して
自分は歩み寄ったけど、妻の方が自分を拒否して避けていたと、色んな人の証言を集めた
月の半分以上領地に居なかったことも、離縁する為の証拠になった
あと少しで離縁出来るって時に問題が起きてしまう
領地にあるダンジョンから魔物が溢れて、スタンピードが起きてしまった
ロヴァーン辺境伯当主は、まだロヴァーン夫人である妻に領民を任せて、自分は冒険者や騎士たちを連れて魔物達で溢れてる前線に向かった
ロヴァーン辺境伯当主は、自分の妻としての役目は果たさない妻でも、ロヴァーン辺境伯夫人としての役目はちゃんとやると思っていた
だけど領民を任されたロヴァーン夫人は領民を見捨てて、一目散に王都に1人で逃げてしまう
領民達も流石にビックリして呆然とするしかなかった
だけど領民達はすぐに我にかえり、自分たちの指揮をとってくれる相手が居なくなり、どう行動すれば良いのか分からず、揉めることになってしまった
こんな危険な時に指揮をとるなんて、責任重大な事をやりたいものがいる訳もなく、みんなが指揮官を押し付け合う
そんな時立ち上がったのが、辺境伯当主の恋人だった。
少女は貴族の娘で、こう言う緊急事態にどのように行動に出るのか、小さい頃から教えられてきた
少女は反抗してくるものも説得して全ての者の安全を確保した
辺境伯当主の館に使えてる使用人に、領民全てが入れて籠城出来る場所を聞きだし、そこに子供とお年寄りを先に行かせて、女性には家にある食料と水を持てるだけいっぱい持ってこさせで、男性には1人で動けない者の補助をさせに向かわせた。
少女は魔物の退治に向かったものが、帰ってきた時に自分たちの場所がすぐわかるように手紙を残して、領民全てが避難し終わったのを確認してから自分もやっと避難をする
少女の指示で全ての領民が怪我なく避難する事ができた。
少女は長い籠城で不安に思ってるものを励まし、イライラして喧嘩するものたちを諌めて、少しでも明るく過ごせるように色々工夫をして、1週間経って当主達が帰って来てやっと辺境伯領に平和が戻った
領民達は最後まで自分たちを支えてくれた少女に感謝して、彼女が辺境伯夫人になってくれれば良いのにって考えるようになるけど
辺境伯領が安全だと保証されてから、辺境伯当主の妻がのこのこ帰って来た
だけど辺境伯当主の妻を歓迎する者はいなかった、辺境伯当主は帰ってきた妻に離縁をつきつけた。
辺境伯当主の妻は拒否したくても、妻としての役割はしない、辺境伯夫人としての役割もしてないから、流石に拒否することは出来なかった。
辺境伯と恋人の少女は1年間交際を続けて、領民たちの勧めもあり、正式に結婚することになった
2人は亡くなるまでずっと仲良く、家族と領民を大切に守っていった
それからロヴァーン家では、政略結婚をあまり良しとはしなくなった
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