私を裏切った相手とは関わるつもりはありません

みちこ

文字の大きさ
23 / 52

22

しおりを挟む

伯父様が教えてくれた話はロマンチックなような、でもどこか現実味のある話だった

伯父様が話してくれのは、伯父様よりも何代も前の話

当時のロヴァーン辺境伯当主は政略結婚をして3年が経っていた。

最初は辺境伯も奥さんと仲良くしようとしていたけど、奥さんの方がそんな気持ちが全くない

奥さんは何もない辺境伯領が嫌で、月の半分以上は王都で過ごしていたらしい

結婚して3年が経ちもう無理だと感じた当主は離縁をしようとしていた、理由は奥さんは当主の妻としての役割をする事が全くなかったからだ。

妊娠したら王都に行けなくなるから、夫婦の営みも拒否

ハッキリ言って結婚した意味が無いよね

そんな時に王都での暮らしに疲れた少女が辺境伯に引っ越してきた。

当主と少女は少し歳は離れていたけど、2人は惹かれあって恋人関係になる

当主はまだ結婚をしていたから、少女は愛人になるのよね

辺境伯領の人達は猛反対した、妻がいる相手と付き合うなんて穢らわしいって、少女を避けるようになってしまった

領民にとって辺境伯当主の妻に思入れは無いけど、平民にとって愛人と言う存在を受け入れられない事だった

当主は少しでも少女の環境を良くしようと、妻と別れようとしたけど、妻は金ズルが居なくなることを嫌がり、離縁を決して受け入れなかった。

当主は妻との関係は白い結婚だった事を公表して離縁を訴えた。

大抵は白い結婚は女性にとって不名誉な事だと言われてるけど、男性にとってもかなりの不名誉になる。

周りに自分の恥を知られてでも、妻と離縁したいことを訴えた

自分に落ち度は何も無かったことも証明して

自分は歩み寄ったけど、妻の方が自分を拒否して避けていたと、色んな人の証言を集めた

月の半分以上領地に居なかったことも、離縁する為の証拠になった

あと少しで離縁出来るって時に問題が起きてしまう

領地にあるダンジョンから魔物が溢れて、スタンピードが起きてしまった

ロヴァーン辺境伯当主は、まだロヴァーン夫人である妻に領民を任せて、自分は冒険者や騎士たちを連れて魔物達で溢れてる前線に向かった

ロヴァーン辺境伯当主は、自分の妻としての役目は果たさない妻でも、ロヴァーン辺境伯夫人としての役目はちゃんとやると思っていた

だけど領民を任されたロヴァーン夫人は領民を見捨てて、一目散に王都に1人で逃げてしまう

領民達も流石にビックリして呆然とするしかなかった

だけど領民達はすぐに我にかえり、自分たちの指揮をとってくれる相手が居なくなり、どう行動すれば良いのか分からず、揉めることになってしまった

こんな危険な時に指揮をとるなんて、責任重大な事をやりたいものがいる訳もなく、みんなが指揮官を押し付け合う

そんな時立ち上がったのが、辺境伯当主の恋人だった。

少女は貴族の娘で、こう言う緊急事態にどのように行動に出るのか、小さい頃から教えられてきた

少女は反抗してくるものも説得して全ての者の安全を確保した

辺境伯当主の館に使えてる使用人に、領民全てが入れて籠城出来る場所を聞きだし、そこに子供とお年寄りを先に行かせて、女性には家にある食料と水を持てるだけいっぱい持ってこさせで、男性には1人で動けない者の補助をさせに向かわせた。

少女は魔物の退治に向かったものが、帰ってきた時に自分たちの場所がすぐわかるように手紙を残して、領民全てが避難し終わったのを確認してから自分もやっと避難をする

少女の指示で全ての領民が怪我なく避難する事ができた。

少女は長い籠城で不安に思ってるものを励まし、イライラして喧嘩するものたちを諌めて、少しでも明るく過ごせるように色々工夫をして、1週間経って当主達が帰って来てやっと辺境伯領に平和が戻った

領民達は最後まで自分たちを支えてくれた少女に感謝して、彼女が辺境伯夫人になってくれれば良いのにって考えるようになるけど

辺境伯領が安全だと保証されてから、辺境伯当主の妻がのこのこ帰って来た

だけど辺境伯当主の妻を歓迎する者はいなかった、辺境伯当主は帰ってきた妻に離縁をつきつけた。

辺境伯当主の妻は拒否したくても、妻としての役割はしない、辺境伯夫人としての役割もしてないから、流石に拒否することは出来なかった。

辺境伯と恋人の少女は1年間交際を続けて、領民たちの勧めもあり、正式に結婚することになった

2人は亡くなるまでずっと仲良く、家族と領民を大切に守っていった

それからロヴァーン家では、政略結婚をあまり良しとはしなくなった

しおりを挟む
感想 45

あなたにおすすめの小説

虐げられた令嬢、ペネロペの場合

キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。 幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。 父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。 まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。 可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。 1話完結のショートショートです。 虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい…… という願望から生まれたお話です。 ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。 R15は念のため。

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜

AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。 そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。 さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。 しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。 それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。 だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。 そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。 ※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

聖女を怒らせたら・・・

朝山みどり
ファンタジー
ある国が聖樹を浄化して貰うために聖女を召喚した。仕事を終わらせれば帰れるならと聖女は浄化の旅に出た。浄化の旅は辛く、聖樹の浄化も大変だったが聖女は頑張った。聖女のそばでは王子も励ました。やがて二人はお互いに心惹かれるようになったが・・・

私を家から追い出した妹達は、これから後悔するようです

天宮有
恋愛
 伯爵令嬢の私サフィラよりも、妹エイダの方が優秀だった。  それは全て私の力によるものだけど、そのことを知っているのにエイダは姉に迷惑していると言い広めていく。  婚約者のヴァン王子はエイダの発言を信じて、私は婚約破棄を言い渡されてしまう。  その後、エイダは私の力が必要ないと思い込んでいるようで、私を家から追い出す。  これから元家族やヴァンは後悔するけど、私には関係ありません。

帰国した王子の受難

ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。 取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

どうぞお好きに

音無砂月
ファンタジー
公爵家に生まれたスカーレット・ミレイユ。 王命で第二王子であるセルフと婚約することになったけれど彼が商家の娘であるシャーベットを囲っているのはとても有名な話だった。そのせいか、なかなか婚約話が進まず、あまり野心のない公爵家にまで縁談話が来てしまった。

婚約破棄された私は、処刑台へ送られるそうです

秋月乃衣
恋愛
ある日システィーナは婚約者であるイデオンの王子クロードから、王宮敷地内に存在する聖堂へと呼び出される。 そこで聖女への非道な行いを咎められ、婚約破棄を言い渡された挙句投獄されることとなる。 いわれの無い罪を否定する機会すら与えられず、寒く冷たい牢の中で断頭台に登るその時を待つシスティーナだったが── 他サイト様でも掲載しております。

処理中です...